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動物性脂肪過剰摂取のリスク 

米国・カナダ産の牛脂には、発がん物質である女性ホルモンが、脂肪分以外に比べて数百倍多く含まれる、という報告を見て、動物性脂肪について調べていたら、次のような興味ある報告を見つけた・・・自分のためのメモ・・・

人間は、系統発生的に、飢餓には耐える仕組みがあるが、栄養過多に対処することが難しい、ということはよく言われている。

琉球大学の内科教授益崎裕章氏が、動物性脂肪の過剰摂取が、主に脳機能の異常をもたらし、その結果糖尿病の発症要因になることを述べている。

脳の食欲調節に関わる機能は二つ。

一つは、視床下部。末梢からもたらされるホルモン・自律神経により恒常性を維持する。いわゆる食欲中枢で、摂食の亢進・抑制に関与する。

もう一つは、線条体・側座核・腹側被蓋野等に機能が局在する脳内報酬系。食事の喜びや、満足に関係する。

習慣的な動物性脂肪の過剰摂取は、両者の機能を障害する。

動物性脂肪の過剰摂取は、以下の機序により、最終的に糖尿病の発症・悪化要因になる。

1)高レプチン血症により運動欲求の低下を起こす。

2)キサンチン・オキシダーゼ活性亢進により酸化ストレスを生み、細胞老化・代謝病・血管病を引き起こす。

3)レプチン受容体機能不全を生じ、過食・エネルギー消費低下を起こす。

4)視床下部の小胞体ストレスを増大、ドーパミンン受容体遺伝子エピゲノムの変化をもたらし、動物性脂肪依存を生じる。(次世代に遺伝する可能性)

5)すい臓ベータ細胞におけるドーパミン受容体亢進により、グルコース応答性・インスリン分泌の低下、即ち、糖尿病を発症する。

6)すい臓ベータ細胞におけるGLP1受容体のダウンレギュレーション、末梢血中DPP4活性亢進によりインクレチン作用低下を起こし、糖尿病を発症・悪化させる。

1)から4)は、代謝系全般に及ぼす悪影響、それが5)6)の機序と相まって、糖尿病を引き起こし、悪化させる。また、小胞体ストレスの機序は、動物性脂肪過剰摂取の依存が遺伝することを示唆している。

こうした問題への対処方法として、益崎教授は玄米食に注目している。玄米食が、食後高血糖・高インスリン血症を抑制し、肥満・糖脂質代謝異常等を効果的に改善することを、沖縄在住のメタボ男性に対するクロスオーバー試験で確認している。とくに、玄米に多く含まれるγオリザノールが、脳の視床下部・報酬系に作用し、代謝異常を改善することが分かっている。

引用は、ここまで。

だが、「玄米にグリホサートが高濃度に含まれている」と言われており、痛しかゆし。

動物性脂肪、いや肉そのものも、過剰にならないように適切な量を摂取すること、総カロリーをコントロールすること、十分な野菜類をとること、それに運動だ・・・。動物性脂肪の持つ危険性が、ここまで詳細に研究されていることが驚きだった。

今後、平均寿命が延びて行き、いわゆる成人病、糖尿病・がん・認知症が増えて行く。糖尿病は、後二者の大きなリスクファクターである。これをよくよく踏まえて、普段の生活を送るべきだろう。

農業と食料の安全が切り捨てられている 

安倍政権は、経産省主導のもと、大企業、グローバル企業だけに利権を与えようとしている。日本の農業・食料については、二の次なのだ。

鈴木教授のインタビューが掲載された「月刊日本」は、保守系の雑誌である。心ある保守系ジャーナリストは、日本の農業・食品安全に危機意識を抱いている。

日本の農業が破壊されてからでは遅すぎる。国民は、今覚醒すべきなのだ。

以下、引用~~~

安倍政権が切り捨てる日本の食と農。日本だけが輸入する危険な食品<鈴木宣弘氏>
ハーバー・ビジネス・オンライン 2019/12/22 08:32

 安倍政権はアメリカが要求する農協改革の名のもとに、農業への企業参入、農業の大規模化・効率化を推進してきた。規制改革推進派の小泉進次郎氏が自民党農林部会長に就き、「農業が産業化し、農協が要らなくなることが理想だ」と公言する奥原正明氏が農水省事務次官に就いた。

 諮問会議で農業改革の議論をリードしたのは、農業の専門家ではなく、金丸恭文氏、新浪剛史氏といったグローバリストである。結果、農業分野への参入に成功したのは、新浪氏が社長を務めていたローソンファームや竹中平蔵氏が社外取締役を務めるオリックスである。

 安倍政権が掲げてきた「稼げる農業」というスローガンは、その実態は、グローバル企業やお仲間企業だけが稼げる農業なのである。

 こうした中で、農産物の自由化によって日本の農業は弱体化に拍車がかかっている。

『月刊日本 2020年1月号』では、第3特集として「日本の食と農が崩壊する」と銘打ち、日本の食糧自給を巡る危機的な状況に警鐘を鳴らしている。今回は同特集の中から、東京大学大学院農学生命科学研究科教授である鈴木宣弘氏の論考を転載・紹介したい。

農業を犠牲にする経産省政権

── 日米貿易協定が2020年1月に発効します。

鈴木宣弘氏(以下、鈴木): この協定について、安倍総理は「ウィン・ウィンだ」などと言っていますが、日本の完敗であることははっきりしています。自動車に追加関税をかけるというトランプ大統領の脅しに屈して、日本は農業分野を犠牲にしたのです。日本側の農産品の関税撤廃率は72%ですが、アメリカ側の関税撤廃率はわずか1%に過ぎません。日本農業は、さらに大きな打撃を受け、食料安全保障の確立や自給率向上の実現を阻むことになります。

 安倍政権は、「アメリカは自動車関税の撤廃を約束した」と述べていますが、署名後に開示されたアメリカ側の約束文書には「さらなる交渉次第」と書かれています。自動車を含まなければ、アメリカ側の関税撤廃率は51%に過ぎません。これは、少なくとも90%前後の関税撤廃率を求めた世界貿易機関(WTO)ルールに違反することになります。

 安倍政権では、経産省の力がかつてないほど強まっており、自分たちの天下り先である自動車、鉄鋼、電力などの業界の利益拡大が最優先されています。かつて、貿易交渉においては、財務、外務、経産、農林の4省の代表が並んで交渉し、農業分野の交渉では農水省が実権を持っていましたが、今や農水省は発言権が奪われています。内閣人事局制度によって官邸に人事権を握られた結果、農水官僚たちも抵抗できなくなっているのです。「農水省が要らなくなることが理想だ」と公言する人物が農水省の次官になるような時代なのです。

危機に陥る食料自給

── 協定が発効すると、アメリカ産の牛肉や豚肉の関税が一気に下がります。

鈴木:牛肉の関税は、現在の38・5%から26・6%に一気に引き下げられ、2033年度には9%となります。豚肉も、高級品については関税を段階的に下げ、最終的にゼロとなります。低価格部位については、現状の10分の1まで下がります。

 日本は、TPP11で、牛肉を低関税で輸入する限度(セーフガード)数量について、アメリカ分も含めたままの61万トンを設定しました。ところが今回、アメリカ向けに新たに24万トンを設定したのです。日本にとっては、アメリカ分の限度が「二重」になっているということです。しかも、付属文書には「セーフガードが発動されたら発動水準を一層高いものに調整するため、協議を開始する」と書かれているのです。実際にセーフガードを発動することは次第に難しくなるということです。

 政府は、牛肉や豚肉の価格が下がった分は補填するので、農家の収入は変わらず、生産量も変わらないと強弁しています。しかし、生産量が低下し、自給率がさらに下がるのは確実です。すでに牛肉の自給率は36%、豚肉の自給率は48%まで低下していますが、2035年には、牛肉、豚肉とも10%台にまで落ち込む危険性があります。農水省は平成25年度の39%だった食料自給率を、令和7年度に45%に上げるなどと言っていますが、それを実現する気などありません。

 食料自給で最も深刻なのは酪農です。所得の低迷によって国内の酪農家の廃業が相次いでいます。乳価を安定させ、個々の酪農家の利益を守るために機能してきた指定団体が改定畜安法によって廃止されたからです。これに乳製品の関税引き下げが加わり、酪農家は危機感を高めています。

 2018年には、北海道のブラックアウトの影響で東京でも牛乳が消えました。これは決して一過性の問題ではありません。さらに酪農が弱体化していけば、店頭から牛乳が消えるという事態が実際に起きます。牛乳を飲みたがっている子供に、お母さんが「ごめんね。今日は牛乳が売っていないの」と言わなければならなくなるのです。欧米諸国ならば、暴動が起きるような事態です。

 ところが、政府は「不測の事態には、バターと脱脂粉乳を追加輸入して水と混ぜて、還元乳を飲めばよい」などと言っています。安全で新鮮な国産牛乳を確保するために、国産牛乳の増産を図るのが国民の命を守る国の使命のはずです。ところが、政府はその責任を放棄しているのです。食料自給は、国家安全保障の要です。

 食料を安定的に国民に供給するために、自国の農業を守るのが、国の責任です。「日本の農業所得は補助金漬け」などと批判されることがありますが、日本は3割程度です。スイスは100%、フランス、イギリスも90%を越えています。

日本にだけ輸出される危険な食品

── アメリカ産牛肉は安全性も問題視されています。

鈴木:日本は、BSE(牛海綿状脳症)が問題となったため、アメリカ産の牛肉輸入を「20カ月齢以下」に制限していました。ところが、野田政権は2011年、TPP交渉への「入場料」として、「20カ月齢以下」から「30カ月齢以下」へ緩和してしまいました。

 実は、24カ月齢の牛のBSE発症例も確認されているのです。しかも、アメリカのBSE検査率は1パーセント程度で、発症していても検査から漏れている牛が相当程度いると疑われます。また、アメリカの食肉加工場における危険部位の除去が不十分なため、危険部位が付着した輸入牛肉が日本で頻繁に見つかっています。「20カ月齢以下」は、日本人の命を守るための最低ラインなのです。しかし、安倍政権はアメリカに配慮して、2019年5月に月齢制限を完全撤廃してしまったのです。

 また、アメリカ産の牛肉には、エストロゲンなどの成長ホルモンが使用されています。札幌の医師が調べたところ、アメリカ産牛肉からエストロゲンが通常の600倍も検出されたのです。ウナギ養殖のエサにごく微量たらすだけで、オスのウナギがメス化するほどの成長ホルモンなのです。エストロゲンは乳がんや前立腺がんとの関係が疑われており、日本では牛肉生産への使用は認可されていません。しかし、アメリカからは、エストロゲンを使用した牛肉が輸入されている疑いがあります。検査機関は「検出されていない」と言っていますが、40年前の精度の悪い検査機械をわざわざ使用し、検出されないようにしているようです。

 EUは、1989年から成長ホルモンを使用したアメリカの牛肉を輸入禁止にしています。禁輸してから7年で、乳がんの死亡率が顕著に低下したという学会誌データも出てきています。

 さらに、アメリカでは、牛や豚の餌に混ぜる成長促進剤ラクトパミンが使用されています。ラクトパミンは、発がん性だけでなく、人間に直接中毒症状を起こす危険性があり、EUだけではなく、中国やロシアでも国内使用と輸入を禁じています。日本でも国内使用は認可されていませんが、これまた輸入は素通りになっているのです。

 アメリカの乳製品も危険です。ホルスタインには、モンサントが開発した遺伝子組み換え成長ホルモンが使用されているからです。この成長ホルモンを注射すると、乳量が2~3割も増えるとされています。アメリカでは、1994年に認可されましたが、1998年に勇気ある研究者が「数年後には乳がん発症率が7倍、前立腺がん発症率が4倍になる危険性がある」と学会誌に発表したのです。

 その結果、アメリカの消費者が不買運動を展開、今ではアメリカのスターバックスやウォルマートが「当社の乳製品には成長ホルモンを使用していません」と宣言せざるを得ない状況になっているのです。ところが日本では、これほど問題になった成長ホルモンを使用した乳製品の輸入が野放しになっています。

スイスの食品流通に学べ

── 安倍政権には、日本の食の安全を守る気がありません。我々は、どのようにして食の安全を守っていけばいいのですか。

鈴木:2019年10月には、ゲノム編集食品の販売が解禁されました。しかも、表示義務もありません。2023年には遺伝子組み換えでないという食品表示も実質的にできなくなります。安倍政権は、世界に逆行するように、発がん性が指摘される除草剤成分「グリホサート」の残留基準値も大幅に緩和しました。

 そして、貿易自由化が加速することによって、危険な輸入食品がさらに氾濫し、国産品を駆逐しようとしています。しかも、表示がなくなれば、安全な食品を選択することも不可能です。まさに今、日本の食の安全は瀬戸際に来ているのです。

 我々がすべきことは、少々高くても、安全で安心なものを作ってくれる生産者と、それを支える消費者のネットワークを拡大することです。その手本となるのがスイスです。スイスでは国産卵は1個80円で、フランスから輸入しているものの6倍もしますが、国産の方が売れているのです。私の知り合いが、スイスの小学生の女の子に聞くと「これを買うことで生産者の皆さんも支えられるが、そのおかげで私たちの生活が成り立つのだから当たり前でしょ」と答えたそうです。

 生協が食品流通の5割以上を占めるスイスでは、消費者が農協などと協力して生産者サイドに働きかけ、健康、環境、生物多様性などに配慮した生産を促しています。その代わりに、消費者は農産物に込められた多様な価値が価格に反映されていることを認識し、そのコストを分担しようという意識を持っています。食の安全を守りたいならば、日本もスイスを見習うべきです。

(聞き手・構成 坪内隆彦)

すずきのぶひろ●東京大学大学院農学生命科学研究科教授。専門は農業経済学。

【月刊日本】

げっかんにっぽん●Twitter ID=@GekkanNippon。「日本の自立と再生を目指す、闘う言論誌」を標榜する保守系オピニオン誌。「左右」という偏狭な枠組みに囚われない硬派な論調とスタンスで知られる。

残留農薬規制の緩さ 

昨日、たまたま残存農薬量基準値の国際比較を、農林省のサイトで見つけた。

わが国では、農薬の使用が多いことは知っていたが、残留農薬の規制がこれほど緩いとは知らなかった。例えば、コメは・・・

こちら。

中国では、残留農薬の規制が緩い、またはないことは予想通りだったが、わが国の規制は、他の国々に比べてユルユルである。

有機栽培面積の比率も、他国よりも劣っている。

日本は熱帯に近い気候であり、害虫・雑草の問題が大きく、また農業就労人口の高齢化、減少があるために、農薬を多く使わなくてはならないということらしいが、それでも、この規制は緩すぎる。

先日、農機具・肥料・農薬の量販店に出かけたら、グリホサート製剤が山積みになっていた。

この状況を国民は知らされていない。これでは、将来の国民の健康に問題が起きるのではないか。また、農産物の輸出等無理ではないか。

グリホサート安全神話の終焉 

何度も繰り返しアップしてきた話題・・・グリホサートの安全性に強い疑念が生じ、欧米では同薬を禁止にした国・地域が増えてきている。ところが、日本では、グリホサートの食品含有基準に関して大幅な規制緩和を最近行っている。こちら。国民の食の安全を無視する暴挙だ。

グリホサート安全神話の終焉を報じる週刊金曜日の記事。

こちら。

グリホサート食料残留基準緩和、同製剤が大量に売られている 

先日、近所のホームセンターに出向いて驚いた。グリホサート製剤の除草剤が山積みで売られていたのだ。昨今のグリホサートによる健康被害の報道を意識してだろうか、以前から使われていたラウンドアップとか、グリホサートを直接想起させる商品名ではない。

グリホサートは、食物への残留があり、発がん・環境ホルモン・神経毒性等で問題にされている。米国では、リンパ腫発症との関連が認められ高額な賠償が裁判で確定している。グリホサートを使用禁止にする国が増えてきている。

ところが、わが国では、グリホサートの食品残留基準が、 2017年12月に大幅に緩和された。

小麦6倍 ソバ150倍 菜種等400倍

という具合の大幅改定だ。パンや麺類が汚染されている可能性が高い。

グリホサートが実際に体内に残留していること、外国では禁止に動きがあることを、元農務大臣山田正彦氏がブログで注意喚起している。

こちら。

グリホサートによる健康被害、それに対する裁判でのグリホサート生産・販売者モンサント(現バイエル)社の敗訴等が明らかになっているのに、このような食品残留基準の大幅緩和が行われたのは何故なのだろうか。モンサントは経営に行き詰まりバイエルに身売りされた。バイエル自体も株価が大幅に低迷している。グリホサートによる経営悪化である。

ところが、わが国では、グリホサートへの規制緩和を行っている。世界的な潮流と真逆の方向だ。

安倍政権発足当初から企業がもっとも仕事のしやすい国にすると安倍首相が述べていた。これはその一環なのではないか。彼の視野にあるのは、大企業の利潤であり、国民の健康ではない、ということだ。

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