FC2ブログ

Rumen LZ1MS 

昨日夜14メガがヨーロッパに良く開けていた。強力な信号のRumen LZ1MSを見つけて、呼んだ。2,3年ぶりの交信ではないだろうか。

彼が、中米のBelizeに滞在していた頃(90年代前半だったか)、V31LZとして7メガによく出没しており、何度か交信し、その後彼がFOCに入ってから頻繁に・・・といっても年に何度かの頻度で、このところは間隔が空いたのだったが・・・お目にかかっていた。

経済学、特にビジネスの国際関係論が専門と伺っていた。Belizeにもその専門を教えるために行っておられたと伺っていた。そもそも、ブルガリアのような東ヨーロッパの局で、英語で話しが出来る局は多くはない。ブルガリアでは、Rumen以外に話し込むのは、Dim LZ1AFくらいしかいない。ブルガリアの政治経済の様子は、かなり気をつけていない限り、ほとんどマスコミのニュースでは入ってこない。

Rumenに、経済状況はどうなのか、近くのギリシャ等が経済が破綻しかかっているようだがと尋ねた。Rumenに言わせると、ブルガリアはそれほどは酷い状態ではない、上手く動いている、ギリシャの影響を確かに受けているが、とのことだった。経済の専門家のはずだが、あまりその手の話題には乗ってこない。

Belizeにいた頃から使っている、TS870を大切にまだ使っているらしい。ブルガリア製のアンプにKT34XAというかって無線界で流行したトライバンダー。ケンウッドから今秋市販される新しいトランシーバーに注目している、もし良いものであれば、買いたいと思っている、とのことだった。ご家族のことでは、1年前に最初のお孫さんAngelaが生まれた由。孫娘自慢の祖父になったよと言って笑っていた。

QRZ.comの彼のページを覗くと、上記と同じ情報が記されている。1956年生まれだから、50歳代半ばだ。90年代後半に、ブルガリア政府の閣僚(財務大臣や、第一副首相)を務めた様子。同じ頃、国連の経済関連のスタッフも務められたようだ。こうした話しは無線では一度も聞いていなかった。彼自身、経済的には恵まれているのだろう。その経歴からして、国内経済の状況はどちらかというと良い方に受け取っているだろうし、国外の友人にもそのように話したいのだろうなと納得した。今度お会いした時には、彼の考えにそのバイアスはかかっていないか尋ねてみなくてはなるまい。

今月下旬から、新しい年度が大学で始まる、授業の準備をしていると張り切っておられた。

Dim LZ1AF 

昨日、CWopsの新しいreflector CWopsmusicなるものに加入してみた。10数名の参加者しかいないようだが、主にポップスの話題や、「運命」の動機がモールス符号に聴こえるといった話題の発言が幾つか。

最初の発言者が、Dim LZ1AF。ブルガリアのDXクラブの会長をなさっている(なさっていた?)方で、この20年間ほど私も時折交信をさせて頂いている方だ。確か、息子さんがオーストラリアに移住なさっていて、そこを訪ねたといった話や、ブルガリアの生活事情などを何度か伺った記憶がある。

で、彼の発言は、その新しいreflector参加者に、クラシック音楽の愛好者はいるかという問いかけの内容だった。発言後数日経つが、誰も応答をしていない。Dimがクラシックを愛好しているとは、予想外のことだったので、早速応答した。私が医学部学生時代にチェロを始め、長いブランクの後、最近再開したこと等を記した。

それへの返答は、個人メールで送られてきた。

Dimが、7歳のとき・・・現在彼は77歳だから、70年前になる・・・彼の父親が、当時まだ珍しかったラジオを彼に買い与えてくれた。ある朝、学校に行く前に、彼がそのラジオに耳を傾けていると、ある音楽が流れてきた。それは彼にとって衝撃的な音楽だった。モーツァルトの20番ト短調のピアノ協奏曲。ソリストは、ギーゼガング、オケはフルトヴェングラーの指揮するベルリンフィルだった由。以来、音楽を聴くことが大きな楽しみになり、今にいたるらしい。内田光子の弾くモーツァルトや、ベートーベンのピアノ協奏曲もお気に入りで、多くの彼女の音源を持っているとのことだった。現用のアンプは、シンガポールで30年ほど前に求めたサンスイの20WX2のものだが、何も不満はないとのこと。

それ以外にも、音楽にまつわる話題がたくさん記されていた。彼への返信で、その音楽との出会いは、素晴らしい。父上から送られたラジオで、当時最高の演奏者の奏でるデモーニッシュなモーツァルトに耳を傾けるDim少年が目に浮かぶようだ、と申し上げた。内田光子は、彼女が活動拠点をヨーロッパに移す前に、東京で聴いたことがある。確か、シューマンの協奏曲だったような記憶がある、と記した。

ネット環境で、こうした交流の場が設けられたからこそ、彼とこうした話題を交わせたのかもしれない・・・が、やはり、アマチュア無線技師たる我々は、無線でこうした議論をしたいものだと返信メールを結んだ。

実際のところ、メールボックスがいつも一杯一杯だし、このreflectorは、ポップスのファンが多そうなので、早々にそこから脱退した。

Dimとは、無線で話を続けたいものだ。

PS;Dimのことは以前記したなと思って検索すると、やはりここで既に記していた。オーストラリアに在住しておられるのは娘さんとのこと・・・。

知らない国から 

アマチュア無線の楽しみ方は、いろいろあるのだが、私にとっては、遠い国にいる普通の人間と話をして、その方の日常・人生さらには、そのバックにある文化や、政治・経済の状況などを知ることが一番の楽しみだ。

ただ、アマチュア無線は、世界各地、特に開発途上国の市民の中にはまだ浸透していないし、言葉の壁の問題もある。それでも、同じ無線を用いて話をする気安さ、ある種の信頼感から、結構本音が聞けることがある。

実際のところ、私が1991年に無線をしに出かけたカンボジアXUの状況について、アマチュア無線のみならず、マスコミからも情報が殆ど入ってこない。国連のPKO活動で日本が、カンボジアに関わった時には、毎日のように情報が入ってきたのだが、マスコミは、国際社会の隣人に目を向けるよりは、直接の利害関係のある国々の情報しか与えてくれない。

それでも、アマチュア無線は、世界各国で生活する市民の実像と、彼らの感じていることを直接聞くことが出来る、大変興味深いメディアだ。

昨夜、14メガで、LZ50DXというヘンテコなコールの局に呼ばれた。旧知のDim LZ1AFが、特別に下ろされたコールで、自分の家から運用しているのだ。Dimは、74歳でセミリタイアした方。無線がとても好きで、特にDXに熱中している。

Dimのお嬢様は、オーストラリアVKに嫁がれ、最近帰郷して今自宅で一緒に生活しているとのことだった。22歳になるお孫さんは、大学を卒業する年で、一緒にブルガリアLZに来られなかったようだ。LZの経済状態について伺うと、貧富の差がますます激しくなっている、彼も11月には75歳になるのだが、まだパートタイムの仕事を続けなければ生活できないと仰る。彼は、無線を楽しめるし、VKにお嬢様家族を訪ねる旅行もしておられるし、経済的に厳しい状況にあるとは思えなかったが、ある程度は本音なのだろうと思う。日本でも、もともと少なかった社会保障関係予算が削られ、貧富の格差が大きくなりつつあることをお話した。この日本での格差社会の到来はOECDが指摘していることでもあるのだが、日本は、開発途上国並みの経済状況になりつつあるのだろう。一頃、CONDXが良いと、聞こえるたびにコールしてくれたDim。過日、テレビで美しい山並みの続くLZの自然を映し出す番組を見た話をしたら、そうだLZには美しい自然がたくさんあると言っていた。LZからのニュースに接することは、こちらでは少ない。また、交信の際には、いろいろとお聴きしよう。

たわいもない交信だが、こうした交信をすると

YOU HAVE MADE MY DAY

と言ってお別れすることになる。

FC2 Management