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自衛隊日誌隠蔽問題 

今は亡き、Matt N7EGから度々伺った通り、戦争は従軍する兵士に深刻な精神的ダメージを及ぼす。

かのイラク戦争で、「非戦闘地域」という触れ込みのイラクのサマワに派遣された自衛隊員5600名中21名が、2015年までに自殺している、とこの論考で述べられている。267名に1名の割合だ。

イラク・南スーダンで何が起きたのかを、政府・防衛省は隠そうとしている。

現政権が自衛隊日報を隠蔽してまで隠しておきたい真実があるということだ。その真実は、国民に知らせなければならない。でなければ、防衛省の言うことは、第二次世界大戦の大本営発表と同じ、ということになる。

半田滋氏の論考。こちら。

これは、自衛隊の日誌が隠されたという事実以上の重みのある問題だ。

この政府は、隠蔽・改ざんがあまりに多い。それは、国民を欺くことだ。欺くことで利益・利権を確保する人々がいるということだ。

最近の交信から 

今週末は、RDX・・・ということはロシアンDXコンテストか。ローバンドがヨーロッパを主としてにぎやか。いつものことながら、あのナンバーを交換する機械的作業がなぜあれほどコンテスターを狂わせるのか、不思議だ。ハイバンドでKF7E Jimと交信。彼もコンテストを避けて、WARCバンドに出ていたのだが、私のコールをRBNで発見し21メガに移動してくれた由。仕事のこと、お嬢様の仕事のことなど。

昨夜、7メガでJA7WTH Hiroさんにおよび頂いた。2か月ぶりか。7メガはスキップ気味で、3.5メガに移って頂いた。救急診療施設での仕事を続けておられる由。今月74歳におなりになったそうだが、本当に頑張っていらっしゃる。仕事場で新しい建物を建設中で、その目途が経つまでは仕事を続ける由。CWにカムバックなさってから4年目だそうだ。こう言っては大変失礼にあたるが、受信能力が格段に上達なさったことを感じた。若いころに覚えたCWだろうし、英語の力もお持ちだったことから、実現したのだろうが、ご本人の打ち込みが、この上達をもたらしたのだと確信した。また、2年前の夏ハムフェアでお会いしたように、直接お会いしましょう、と言ってお別れした。

最近の交信の羅列になるが、一昨日だったか、Matt N7EGが、踊る様なバグキーで呼んでくれた。半年ぶりくらいだったか。SSBに出ていた、とのことで、ちょっとびっくり。根っからのCW oprだと思っていたからだ。シャックのテーブルの上に置かれたアスタティックのマイク向かって話している様子、想像するのが難しい。以前お聞きしていたネットに参加しているのかと尋ねると、違う、仲間と定期的に7メガの上の方で交信しているのだ、とのこと。この5月には92歳になる由。お元気だ。

Mattに続いて呼んでくれたのが、Dave W7AQK。彼は、Jimと同じく昔からの私の知り合いで、3年近く前にシアトルで直接お目にかかった方だ。Mattとは数マイルの距離しか離れていないローカルの由。現在、彼がFOCのメンバーに推挙されつつあるので、それについてちょっとお話しした・・・後で共通の友人が教えてくれたのだが、Daveは、難関の英国のスポンサーがついたので、メンバーになれる可能性はかなり高まった。アンテナが制限された地域にお住まいで、Sigma何とかという変形バーチカルダイポールと、R8しかない環境で良くやっておられる。某KIH氏にも頑張ってもらいたい・・・全くの蛇足。

Daveのあと、RenoのJim KI6WJが呼んでくれた。MattもDaveも同じSSBの交信仲間だそうだ。CWオンリーかと思っていたが、SSBでおしゃべりをしていたとは正直ビックリ。昨夜、再びお会いしたDaveに、このことを言うと、それは「RVに関心のあるハム」のネットだそうだ。RVの修理方法等いろいろ有益な情報を得られる由。そういえば、Jimもつい先日まで2か月間車での旅行にでかけていたのだった・・・。

何か一つの興味、関心事でつながったネットというものがあることは、初めて知った。インターネットと同じなのだ。そのテーマについて情報交換をしながら、友好を深める、なかなか良いではないか・・・SSBというところが引っかからないでもないが、ハム人口の多い米国ならではの無線の利用方法だと感心した。インターネットの方が、効率的かもしれないが、無線でのやり取りは、「顔」の見える付き合いではあるのだろう。

集団的自衛権行使の現実 

イラクがいよいよ内戦の様相を呈してきた。多数派のシーア派をバックにするマリク政権、それに対してスンニ派がシリアから侵入してきたイスラム原理主義勢力と合同し対抗している。北部のクルド族も独立と勢力伸長を狙っている。まさに、パンドラの箱が開けられてしまった状況のようだ。これで、イラクの人々は内戦に追われ、イスラム原理主義勢力にくみするようになる人々も増えることだろう。

パンドラの箱をこじ開けた米国の国民として、このイラクの状況をどのように考えるのか、退役軍人であるMatt N7EGに尋ねてみた。彼については、以前二度紹介している。第一の紹介は、こちら

彼の返答は明快だった。米国は、あの戦争を始めるべきではなかった。誤った判断だった、というのだ。Mattに、イラク戦争を誤りだと判断する詳しい理由までは尋ねなかったが、薬物中毒に苦しむ退役軍人に接してきた、率直な感想なのだろう。

イラク戦争には大義などなかった。フセイン政権が大量破壊兵器を持っているという理由は、事実認識として誤っていたわけだし、自ら大量破壊兵器を大量に保持する米国がその理由づけで、一応国として安定していたイラクを一方的に攻撃することはできぬはずだったが、米国は、イラク攻撃を強行、パンドラの箱を開けてしまった。ブッシュ政権からオバマ政権に変わり、イラクでの軍事展開の負担に耐えかねて、米国は軍を撤退させた。そこに軍事的な空白が生まれ、パンドラの箱から様々な勢力が飛び出してきたというわけだ。

日本が集団的自衛権を行使することになれば、こうした状況で、イラクへの派兵が行われるようになることだろう。イラク政府軍につくとなると、テロリストを敵に回すことになる。NATO諸国が米国についてイラク戦争に加担した際に、それらの国々、約20か国では、1000名以上の戦死者を出した。さらに、本国がテロリストの攻撃対象となり、市民が殺傷された。それ以上に、大義のない戦争に加担するという倫理的な問題も我々には突きつけられる。集団的自衛権の行使は、米国の世界戦略に否応なく巻き込まれることを意味する。同盟国との関係強化というが、集団的自衛権を行使した「結果」の責任はだれが取るのか。

「世界」7月号に、過去の集団的自衛権の行使として行われた武力行使が載っている。

冷戦中

1956    ソ連のハンガリー介入

1958    米英のヨルダン・レバノン介入

1964    英のイエメン介入

1966    米のベトナム戦争

1968    ソ連のチェコスロバキア侵攻

1980    ソ連のアフガニスタン侵攻

1983    米のグレナダ侵攻

1984    米のニカラグア介入

1986    仏のチャド介入

冷戦後

2001    米のアフガン戦争

2003    米英のイラク戦争 (これは、1991年安保理決議687、2003年同決議1441によっておこされたもので、個別的・集団的自衛権については明確にされていない。が、実際上、集団的自衛権の行使として、NATO軍の参加が行われた。)

             以上、同誌、『集団的自衛権ー事実と論点(上)』より引用 ( )内は私の見解

以上概観した通り、集団的自衛権の実際の行使は、大国がその覇権・利権の確保のために世界戦略として他国で戦争・軍事行動を起こした事例ばかりである。

日本が集団的自衛権を行使するということは、こうした戦争に否応なく加担させられることを意味する。

それで良いのか。

Matt N7EG 再び 

昨夜、Matt N7EGに再びお会いした。最近よくやるように、Qrz.Comの彼のページを覗きこむ。彼が、シャックに座った画像がアップされていた。

なかなかの相貌である。白髪に白いひげを蓄え、少し気難しげな様子でカメラを見ている。もうちょっとsociableな感じの方かと思っていた。だが、「外見は、旧約聖書に出てくる預言者のようですね」と申し上げると、受けてくれた。白髪なので、年配に観られて仕方ないといって笑っていた。もう十分年配なので、彼流のジョークである。

リグは、昔のSWANのリグが四台。驚いたのは、立派なSilver Eagleというマイクが、で~~んと運用机の真ん中にあったこと。それを言うと、これ以外に四つ持っている!!とのこと。災害時の緊急通信網であるFEMAでの訓練に用いるためらしい。FEMAのチーム100名中、CWのオペは、二人だけだとのこと、CWの将来が思いやられると仰っていた。コンテストは一度もやったことがない、とのこと。

コンテストは、アマチュア無線をdemeanする、とのこと。おぉ、同志がここにいた、という思いだ。彼は、無線を始めて以来そのように考えてきているらしいので、私のようなナンチャッテコンテスターを経験し、その挙句に宗旨替えした軟弱者とは違う。それにしても、はっきりとこう言い切る彼に乾杯である。

退役軍人病院でのヴォランティアについてもまた言及していた。退役軍人には、アルコールと薬物の中毒に陥るものが、とても多いらしい。彼自身も、そうなりかけたことがあるので、切実な問題なのだろう。国防軍を創設し、集団的自衛権によって海外での戦争に参加、国民の人権を公の秩序に反しない限りのみ認め、行く行くは徴兵制を視野に入れている、某政党政策担当者に聞かせてみたい言葉である。

無線では、優しそうな、とても楽しそうな雰囲気の方なのだが、実際には気骨のある人物なのだ。私も、彼のようになれるか・・・なれるように努力したいものだ。

n7eg.png

Matt N7EG 

Matt N7EG は、つい最近、このコールを得た方だ。この前のコールはK7PEG。2,3年前までは、KA7PKGだった。こちらの時間の夜の早い時間帯に7メガで良く出ておられる。球を転がすようなバグキーと、少しドリフトする信号が特徴だ。1960年代に一世を風靡したアトラスのトランシーバーが最高だと言って、今でもそのリグを使っておられる。

今夜も、いつもと同じ頃、呼んでくださった。今夜は何時になく信号が良好に入っていた。何時も流れるようにバグキーを扱われるので、無線関係の仕事を、リタイアする前にしておられたのかと思い、尋ねた。キーイングがしっかりしているだけではなく、やりとりが何時も軽妙洒脱で感心していたのだ。打てば響くような方なのだ。

「いや、90歳になろうとしている身には、バグキーを扱うのも大変なのだが・・・」といつものジョーク交じりに話しを始められた。アリゾナ ツーソンの開発の仕事をしていたのだが、一番関心のあった仕事は、アルコール中毒等へのカウンセリングの仕事だった、とのこと。ボランティアで60年近く行っていたらしい。

何故そのような業務に興味を持ったのか尋ねた。彼は第二次世界大戦に兵士として参加、退役してから、体調が悪くなり、その解決をアルコールに求めたのだが、むしろ体調は悪くなってしまった。しばらくして、アルコール依存から脱することが何とかできた。その経験から、上記のボランティアに携わるようになったとのことだった。

アルコール依存から脱することは大変難しい、一方、現在はイラクでの戦争から帰還した兵士のなかに、精神的に病む者が多くおり、アルコール中毒になっている方が多い、とのことだった。そうした犠牲者のために、ボランティアの活動を続けてきた由。

この話を伺い、二つの点に強い感銘を覚えた。一つは、いつも軽妙洒脱なジョークばかり言っている彼に、そのようなライフワークがあったのだということ。それは、彼自身の戦争体験から回復した稀有な体験から生まれたものである、ということだ。無線のやり取り等、無駄話が大勢を占めているものだが、こうした人生を背負って生きてこられた方も多くおられるのだろう。彼は、そうした方の一人であり、尊敬すべき方である。

もう一点、戦争は、戦場で人を殺し、殺されるだけの出来事ではない。帰還兵士は、精神的に病み、中には自殺をされる方が多くいると聞く。人生を狂わせられることになるのだ。勿論、戦争に巻き込まれた人々にも多かれ少なかれ同じ問題が起きるのだろう。現在、わが国も「戦争のできる国」にしようとする勢力が力をつけてきている。それは、国民の生命と人生を、自らのために利用しようとする精力だ。米国は、米国による、そして恐らくは米国のための世界平和を戦後実現しようと、戦争を続けてきたが、暴力の連鎖を生み、平和は実現していない。さらに、兵士として戦場に送り込まれた人々の多くは、死ぬことを免れたとしても、Matt自身が経験し、さらにボランティアとして奉仕してきた精神の病に侵され続けてきたということだ。戦争に伴うこの事実を直視すべきなのだろう。

Mattには、ご自身の経験とカウンセラーとしての歩みを、文章になさったら、とお勧めした。すでに文章にしたものもあるらしい。まとめて今度送ろうと仰ってくださった。

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