SNS上での発言の自由が侵されている 

昨秋、米国の大統領選挙前、SNSで盛んに政治的な議論が繰り広げられていた。最近、マケドニアのある企業が、ネット上のそうした多数のサイトを順次チェックし、様々なアカウントを使い分けて意見を発信していたことが報告されている。その大多数は、共和党、トランプ候補を支持する意見・・・それも多くはfake newsだったという。

我が国の各政党も同じようなことをしているのかもしれない。特にネトウヨと呼ばれる一連の人々が、SNSでの発信に熱心だ。一部は、自民党のネットサポーターであると言われている。そうした人々は、複数のハンドル・アカウントを使い分けて、自らの見解があたかも世論であるかのように偽装している。

問題は、そうした人々がマスコミ、またネットSNSプロバイダー等に働きかけ、自由な言論活動を阻害する傾向があることだ。

菅野完氏は、「日本会議の研究」という著作で知られるジャーナリストであり、最近は、森友学園疑惑に関する重要な情報をネットで公開してきた。彼のtwitterフォロワーは6万を超えるらしい。ところが、彼のtwitterアカウントが、突然凍結されてしまったという。その理由をtwitter運営会社は明らかにしていない。だが、考え得るのは、彼の発言に対して多くの抗議が寄せられたか、または当局の関与だ。後者は今のところ考えにくく、やはりネトウヨが彼の発言を潰す目的で行動したという可能性が高い。

菅野完氏は、先ごろ、近畿財務局と森友学園元理事長夫妻等との会談の録音を公開したばかりだ。これは、森友学園側と価格交渉をしたことはないと言い切っていた財務省佐川元理財局長の国会証言が、真っ赤な嘘であることを示す証拠となった。佐川氏が、このような嘘を言っていたとなると、その責任、理由の追及は避けられない。臨時国会冒頭で解散するなぞ以ての外ということになる。菅野完氏からは、さらなる証拠が提示される可能性がある。それを嫌う勢力がある、ということなのだろう。

以下に、菅野完氏の依頼を引用する。twitterアカウントを持っておられる方は、ぜひ彼の依頼に応えてあげて頂きたい。

言論の自由を守り、政治行政の私物化の問題を解明するために、ぜひ必要なことだ。転載もお願いしたい。

以下、引用~~~

菅野 完

【協力願い】10年ほど運用し、フォロワー数6万4千ほどになっていたTwitterのアカウントが永久凍結されました。TwitterJapanは何が原因か一切開示してくれていません。
当方としてはとにもかくにも「何が問題だったか」を知りたい気持ちでいっぱいです
お手間をとらせますが、もし可能ならみなさんTwitter上で、.@Twitter .@TwitterJP にメンションする形で、「@noiehoieのなにが問題だったのか開示せよ」と声を上げていただけませんでしょうか?ご協力よろしくお願いします。

マイナンバーカードに保険証機能?! 

マイナンバーに、個人情報を紐つけることがいよいよ始まる。マイナンバーカードに保険証機能を持たせるようだ。以前にも記した。こちら。

マイナンバーは、情報漏洩が起きることを前提に考えておくべきだ。外国の例も、情報漏洩が起きることを警告している。

医療情報は、高度にプライバシーに属するもので、当初は受診医療機関情報だけだとしても、健康かどうか、またどのような種類の病気になっているのかが、保険証機能を付与されたマイナンバーカード、マイナンバーのデータベースに収められた情報から推定できることになる。恐らく、診療報酬請求もマイナンバーと関連付けて行われることになる。すると、病名、検査・治療内容等がマイナンバーから分かることになる。

総務省では、必要最小限の個人情報しか、マイナンバーカードには紐付けしない、さまざまなセキュリティ対策を施しているから安心だ、としている。こちら。たとえマイナンバーカードが大丈夫だったとしても、データベースの方をハッキングされる、ないしデータベースにアクセスしうる人間が悪意を持ってその情報を利用したら、大規模な情報漏洩が起きることになる。住民情報システムにアクセスした人間が、そこから得た情報をもとに、犯罪を起こしたケース(こちら)、情報を扱う公務員がルーズな扱いをして、情報漏洩が起きる可能性(こちら)等が、すでに起きている。

個人情報が、漏洩すると、それを元に戻す手段はない。情報漏洩が起きても、行政は責任をとらないし、とれない。

この壮大なデータベース構築で、どれだけの国家予算が浪費されることになるのだろうか。むりやりメガデータ化しようとする背後には、きっと甘い汁を吸っている連中がいる。国民は、それを知らされない。

医療情報をネットに載せるリスク 

私はネットには素人だが、個人情報の集積である医療情報は、ネット回線に載せるべきではないと以前から思っていた。

世界的なマルウエアによる、サイバー攻撃で、とくに英国の医療機関に混乱が起きているとの報告。攻撃されたPCのOSがWindowsXPでMSによるフォローがされていなかったセキュリティの問題があったとも言われているが、それにしても、医療情報等重大な個人情報の集積は、ネットには載せないことが必要だろう。個人の医療情報が漏洩したら、病気に罹っている人は、民間医療保険への加入、就職その他で大きな差別を被ることになる。(その後、XPにセキュリティパッチを行うためのソフトをMSが公開したと報じられている。)

どこかの行政は、レセプト情報をネット回線に載せるだけではもの足らず、レセプト情報及びカルテ情報をクラウド化しようとしている。そうした情報が漏洩しても、厚労省の責任者が頭を下げてお仕舞ということになるのではないだろうか。行政は、責任を取らない。責任問題以前に、漏洩した個人情報は、元に戻すことができない。個人情報を漏らされた国民の泣き寝入りになるのではないか。

以下、引用~~~

「PC全滅、何もできない」英医療機関が大混乱
2017年5月14日 (日)配信読売新聞

 【ロンドン=角谷志保美、ベルリン=井口馨】12日に起きた「ランサム(身代金)ウェア」によるサイバー攻撃で、被害は全世界に拡大した。

 最も深刻な被害を受けた英国の医療機関は大混乱。病院などのコンピューターが次々と使えなくなった。医療現場の様子はツイッターなどで生々しく伝えられた。専門家は「過去最大規模のサイバー攻撃だ」と警戒を呼びかけている。

 「事務室のパソコンが、一台また一台と全てダウンした」「パソコンが全く応答せず、何もできない。患者が気の毒だ」「処方箋が出せない!」。12日午後1時半(日本時間同日午後9時半)ごろから、英国の病院や診療所、医療関係事務所などで、パソコンが次々とウイルスに感染。現場の医師や医療スタッフがツイッターで現場の混乱を発信した。

一昔以上経っての感想 

昔のポストを読み返す機会があった。そこで、ある方からコメントを頂いていながら、返事を申し上げなかったことに気づいた。すでにコメントだけで4300を超える数頂いており、中にはそのように失礼な対応をしてしまったことがあるかもしれない。特に、秘密コメント(ブログ主だけに宛てたコメント)、それにアップしてから時間のたったポストでは、その傾向が強いようだ。今後とも、頂いたコメントを見落とすことがないように、注意して行きたい。返信を期待されながらなしのつぶてだったコメンテ―タ―の方には、お詫び申し上げるのとともに今後ともよろしくお願い申し上げたい。

それにしても、一昔前は、ブログという媒体の世界は、もっと燃えていた・・・同業の方、無線関係の方それにキリスト教関係の方、幼馴染の方まで様々な方から活発なコメントを頂戴した。それらのコメントを読み返すと、懐かしい。皆さん、お変わりなく過ごしておられるのだろうか・・・。それが、何か落ち着いてきてしまった。このブログがマンネリ化しだしたのかもしれない。私も老化が始まり、ものごとの見方が平板になりつつあるのかも・・・。または、あの当時、大野病院事件で医療崩壊が問題になっていたためかもしれない。ブログという比較的長文のスタイルが廃れはじめ、face book、twitterのような短文でよりカジュアルなSNSに皆が移行していったのだろうか。

このブログ、自分のために記すというのが根本にあるので、書き方、内容を変えるつもりは全くない(というかできない)。コメントを頂ければ、大いに励みになるが、コメントあるなしでスタイルを変えることはない。お読みくださっている方には、ただ立ち去るもよし、場合によってコメントを頂戴できれば、とも思う。

以上、一昔以上経っての感想・・・。

fake news 池田信夫氏のブログを例に 

池田信夫氏というネットで発言を続けているジャーナリストがいる。彼のブログの最近のポストに、「原発が他の発電方法に比べて安価だ」という内容のものがある。こちら。そこで、原発のコストが高いと主張している学者の代表として、立命館大学教授の大島堅一氏の著作を挙げている。大島氏は、原発の過酷事故は、10年に一度起こると仮定して、原発のコストを計算している、だから高コストになる、と池田氏は説明している。大島氏の著作「原発のコスト エネルギー転換への視点」(岩波新書)112から114ページに、原発事故の頻度と原発コストとの関係について記されている。

電事連の原発コスト計算では、社会的コストが捨象されており、それを考えると、原発のコストは高いこと。さらに、原発過酷事故の頻度は、IAEAの10万炉年分の一という予測値よりも、福島第一原発事故が現に起きたことを考えると、日本の過酷事故発生頻度は約400炉年分の一となること。後者によって計算したコストは、1キロワット時当たり1.2円になり、高コストであり、事業として成り立たない。さらに、過酷事故が起きた時の、損害額が天文学的な額になり、保険の引き受け手はない。従って、事故コストを、キロワット時当たりの価格に換算することには無理がある、というのが、大島氏の考え方だ。

池田信夫氏の論旨は、事実に反する。彼は、博士号まで持っていると、そのブログに記しているが、事実に反することをこのように垂れ流すことで、自らの発言の信頼性が損なわれることをなんとも思わないのだろうか。

これは、先日アップしたfake newsの問題と共通である。ネット、とくにSNS・BBSに出てくる情報はこの手のものがあまりに多い。

Fake newsとファシズム 

あからさまな嘘を、垂れ流すメディア、ネット情報サイトが後を絶たない。米国では、とくにそれが酷い。そして、次期米国大統領に選ばれたトランプ自身が、選挙戦前後、あきらかな嘘をつき続けている。彼が選出された背景には、ネット上に出回る嘘記事の影響があるのは間違いない。ただ、そうした嘘を平気でつき続けるトランプのような人物が出現したのは、米国社会の変容があったためともいえるのかもしれない。東洋経済で、この問題が議論されている。こちら

11月下旬、トランプ当選が決まってから、Vox.comで、この問題がやはり議論の対象になっていた。その記事を見つけられないので、メモと記憶に辿って紹介すると・・・

このような明らかな嘘の情報に我々が取り込まれる理由は

1)partisan bias
特定の政治的なグループに所属すると、そのグループに有利な情報を選択的に取り入れる、そうしたバイアスである。

2)confirmation bias
事前に自らが正しいと思ったことを支持するような記事を求める傾向である。cable newsやFacebookが、これを可能にしている。

3)情緒は、事実よりも強力に共鳴を起こす
生物学的に規定された直観的な道徳・倫理が、人々の世界観を形成する。そこでは、事実よりも、情緒が主要な要素となる。
政治家は、自らと同じような精神の持ち主の選挙民に、この道徳的基礎を利用して訴えかける。
今回の米国大統領選で大きな働きをしたのは、白人が社会的な少数者になる恐怖感だった。恐怖感は容易に惹起される感情であり、思考を停止させ、我々の行動を規定する。
インターネット、ソーシアルメディアが、誤った情報の伝達を容易にしている。

Vox.comの記者によると、こうした傾向がすぐに改善するとは思われない。が、対処をする方法があると言う。

一つは、政治的な場で、「事実」を述べることにインセンティブを与えることである。もう一つは、fact checkを行うこと。ネットでの情報や、政治家の発言が、事実であるのかどうかを検証し続けることだ。fact checkは、ネット上でも行われている、という。

確かに、fact checkは、有効な方法だと思うのだが、情緒的に政治行動を起こす人々の耳に、それがどれだけ届くのかが問題だろう。偏見、思い込みを捨てて、fact checkをすることが我々には求められている。

ファシズムは、人種差別、少数者への偏見を、あきらかな嘘によって人々のなかに煽り、それに基づく、人々の少数者への排斥を糧に、勢力を伸ばしてゆく。トランプは、大統領選に勝利して以降、少数者への明らかな差別排斥を口にすることは少なくなった。だが、労働者のための政治とはどうも裏腹の政策を進める人事を行っている。例えば、政権内部に「沼」のように居座る大企業・金融業のロビイストを徹底して排除すると言っていたが、財務・金融関係の3閣僚には、ゴールドマンサックスの関係者を指名した。政策決定の中枢には、ひどい人種差別主義者が指名されている。やがて、トランプの政策の内実は、労働者のためにはならないものであることが明らかになる。その時には、トランプは、少数者差別排斥へ回帰する危険がある。

これは、米国に限ったことではなく、全世界的な兆候のようだ。

ブログのエチケット 

ブログを続けていると、いろいろな方がコメントを下さる。有益な情報・知見、知的な興奮を覚えさせてくれるようなコメントもある。だが、なかには、知的な誠実さをもって議論するのではなく、ただ揚げ足を取るためだけ、または私のポストの内容から完全に外れた議論をしてこられる方もある。そうした方のコメントは、遠慮なく放置するなり、削除するなりさせて頂く。dialogueが成立しないとなれば、その相手をする時間はない。自分の見解は、自分のブログなり掲示板で開陳すればよいことだ。それが、ブログでの基本的なエチケットというものだろう。

サイト・BBS『中高年からはじめるバイオリン』の終了 

表記のサイトが、今日で幕を下ろす。主宰されていたマキさんが、体調を崩し、維持管理が難しくなったのが理由のようだ。同サイトは、16年前にマキさんが、楽器(バイオリン)のレートスターターのために開設され、そのあたたかな人柄ゆえに、多くのレートスターターが集う場所になっていた。私も15年ほど前から時々お邪魔させていただいていた。同じようなサイトは、いくつもあったが、これだけ長期間、それも一定の活動を維持しながら続いたサイトは、他にないのではあるまいか。マキさんのこれまでの努力と、私を含めて集う人々へのご配慮に感謝申し上げたい。

個人のサイト、BBS、ブログは、何時は終わりを迎える。マキさんのように自ら判断し、その時を迎えるのはむしろまれで、いつの間にか火が消えるように、管理人はおろか、誰も寄り付かなくなってしまう、というケースの方が多そうだ。私のブログも、なんだかんだ書きたいことを書き連ねて、すでに9年経った。なんとなく終わるのではなく、マキさんがそうなさろうとしておられるように、きちんとご挨拶して、幕を引くことにしたいものだと考えている。

ネット上の個人のサイト、ブログ等は結局「自慢する」ためにある、と何処かで読んだ記憶がある。自慢というとちょっと語弊があるが、自ら何かを感じ、考え、観察したことを外に向かって発信したいということが、こうしたネット環境の場の存在理由なのだろう。第三者の冷静な目で見ると、やはり自慢話の一種なのかもしれない。でも、自分のことだけに拘泥した、文字通り独り言では、続かないだろうし、誰の目も引かないだろう。見解や、価値観の共有を求めて、またはそれらを戦わせるために、サイトやブログを続けるという側面も必ずあるはずだ。それを維持できなくなる、または維持できなくなりそうに自分で感じられるようになるときが、このブログに終止符を打つ時なのかもしれない。時の流れに押し流されて、どこかにふっと消えてなくなる、という運命ではある。でも、内面をすべて吐露した場ではなく、上記の意味での自慢話の類であったとしても、私の関心、興味それに対する考えを記し続けてきた場ではある。終止符を打つべき時が来るまで、もうしばらくの間、このブログは続けてゆきたい。

私信モード・・・マキさん、お疲れさまでした。何かの折にお会いできたらと念願しています。

過ぎゆく時間を眺めて 

毎日のようにスーパーに買い物に出かける。物価が上がっている。毎日欠かすことのできぬ食料の値上がりが著しい。

昨夕、NHKラジオで、この物価上昇について報じ、某経済研究所のエコノミストなる人物がコメントをしていた。値上がりの要因は、円安、開発途上国での需要の伸びなどと説明していた。彼曰く、だが、現在アベノミクスで好景気であり、給与が上昇している(詳細を聞き逃したが、安倍首相が何時も引用する指標)から、この物価上昇は、良いものなのだそうだ。

好景気等は、円安の恩恵を受ける輸出大企業だけの話だろうし、実質賃金は下がり続け、さらに年金も実質引き下げである。ま、その話は置いておくとして、マスコミがコメンテーターとして採用する人物は、押しなべて現政権を批判しない現状肯定の方々になっている。現政権は、自らに批判的なコメントをする人物を、マスコミから排除するように、裏で動いているらしい。

国の形が、内側でも、外側に向かっても、大きく変わろうとしているのに、問題を指摘し、議論する論客が、マスコミにはいない。マスコミで働く人間、特にその上層部にいる人間は、元来、「持てる」者たちなのだ。彼らは、時の政権、特に有無を言わせぬやり方の政権には、黙りこくってしまう。テレビ、ラジオで、そうした重要事項にかかわるニュースに接する度に、それを強く感じる。

それに対して、我々はどのように対応すべきなのか。一つは、印刷物の媒体をもっと重視すべきだろう。しばらく前から、岩波書店発行の「世界」を定期購読し始めた。その昔、この雑誌に、医療の診療報酬不正請求が9兆円というデマを堂々と述べた論文が載っていたことがあり、それ以来、読むのをピタッと止めていた。だが、再び読むようになると、質の良しあしは多少あるが、私の知らない情報、知見が掲載されていることが多い。最近、上梓された「沖縄 何が起きているのか」という沖縄特集の別冊は、沖縄の過去、現在、未来について多くのことを教えてくれた。沖縄県外の国民が、沖縄のことについて如何に無関心、無知であるか、ということだ。辺野古の状況も、マスコミは、時々しか報じない。我々は、まず知る努力をすべきなのだ。

新聞にも時に良い記事が載ることがあるが、総体としてみると、テレビ、ラジオと同列の記事が多い。広告料に縛られている媒体なので、仕方ないのかもしれない。

それに、ネット。これも玉石混交で、石がやや多い印象だが、横のつながりができるというメリット、誰でも発信者になれるというメリットは大きい。リテラシーをもって、ネットも活用してゆきたいものだ。拙ブログに何の意味があるのか、と時々自問することがある。積極的な意味がないのではないか、という意識がその背後にはある。でも、こうして田舎で生活する元小児科医が、世の中をどのように観たかを拙い文章で残すことに意味が全くないということはなかろう。

というわけで、もうしばらくは、このブログを続けることにしよう。

ギルバートさん、それは占領軍マッカーサー元帥に言うべきですね 

ケントギルバートというタレント(本来弁護士らしいが)がいる。彼は、そのブログで、なかなか右寄りの論陣を張っている。

韓国に竹島の占拠を許したがために、わが国の漁民が殺され、拿捕された、したがって、憲法第九条を放棄して軍隊を持ち、自国の領土を守らなければだめだ、というポストを、彼が最近投稿している。こちら

竹島問題に関わる重要な歴史的事象は

1)占領軍により、マッカーサーラインと呼ばれる占有ラインが戦後引かれた。それによると竹島は日本の領土から外れていた。
2)下記のサンフランシスコ条約締結直前に、韓国の李承晩大統領が、自身の名前で呼ばれる国境線を引いた。それは、マッカーサーラインを踏襲するものだった。竹島は韓国領に組み入れられた。
3)サンフランシスコ条約締結。竹島の領有権は日本に帰属。

ということのようだ。

で、ギルバート氏の記した日本漁民銃撃事件は、李承晩ラインの韓国側で起きた。場所は、済州島付近のようだ。韓国による竹島占拠とは直接の関係はない。わが国の漁民が殺されたことは遺憾なことだが、問題は、憲法第九条ではない。いわば、占領軍の政策上の誤り・・・竹島を韓国の領土と解釈できるマッカーサーラインを一旦引いたこと・・・に由来する問題だ。それを、短絡的に、憲法第九条の問題に絡めるのは、誤りである。

米国が占領していた当時のマッカーサーラインと、サンフランシスコ条約で定められた国境との相違が、現在の竹島問題の直接の原因なのではないだろうか。これは、米国が仲介すべき問題だ。

日本に正規軍を持たせて、米国の世界戦略の一端を担わせようという動きが盛んにある。そのための集団的自衛権行使であり、憲法第九条改定ということだ。それで良いのだろうか、一旦米軍の世界戦略に組み込まれると、何千人という単位での死者を出すこと、本国もテロの脅威にさらされるようになること、そして最も大切なことは、戦後営々として築いてきた平和国家という名誉をかなぐり捨てることになる。我々に、そうするかどうかの選択が問われている。