発展途上国の通貨下落、金利上昇が止まらない 

発展途上国の通貨下落、そして金利上昇が止まらない。アルゼンチン、トルコ、インドネシア、南アフリカ、ブラジル等。各国の経済状況の問題もあるのかもしれないが、この同時の通貨下落は、投資資金がこれらの国々から、利上げが行われようとしている米国に向かったためだといわれている。アルゼンチンでは、金利は40%に達したと報道されている。

水野和夫氏の説によると、電脳空間における投資資金のグローバルな移動の副作用が大きくなっているはずだが、まだそうした短期資金による世界中への投機的な投資が活発に行われているのだろう。そうした短期の投機的な投資資金は、実体経済の必要量の数倍に上ると言われている。この投機資金の移動による、世界経済の混乱は、新たな信用不安を引き起こす。

その混乱のなかで、普通に生活している人々が、どれほど困窮することか。物価が、短期間に急上昇する。それでも、彼らは生活をし続けなければならない。一方、この投機的な資金の移動により巨利を貪る人々、金融機関がある。経済格差はますます広がる。世界金融が、きわめて不安定な状況に陥る。最終的に、金融不安が生じるのではないだろうか。あたかもタコが自分の足を食いちぎるようなものだ。

この投機資金による短期投資は、実質経済とは遊離しており、世界を不安定化させるだけだ。自律的な取引き・投資に任せていると、破綻する。世界金融・経済を、こうしたバーチャルな世界からリアルの世界に引き戻し、適切なコントロール下に置くべきなのだが・・・現在の資本主義グローバリズムは、そうした行動を起こさない。