毎日新聞よ、恥を知れ・・・ 

奈良事件のマスコミ報道、特に毎日新聞の報道は間違っている。

奈良医大の受け入れ態勢に余力があったとする、毎日新聞の記事。どこに、どんな余力があったのか。毎日新聞よ、明らかにせよ。

鴛泊愁さんがコメントでご紹介くださった、奈良医大の当直記録を読んでいただきたい。下記・・・。

http://www.naramed-u.ac.jp/~gyne/2007.08.28.html

この激務の当直を終えた当直医二人は、当直の明けた日、平常業務に引き続き就いたという下りを読むと、毎日新聞の悪意ある報道に怒りがこみ上げてくる。こうした報道が、現場の士気を徹底して落とし、ひいては医療体制の崩壊を生じさせていると痛感する。毎日新聞の罪は重い。



以下、引用~~~

奈良県立医大に余力 要請直後、2人受け入れ 奈良・妊婦搬送中流産
07/08/30
記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社
ID:672217


奈良・妊婦搬送中流産:県立医大に余力 要請直後、2人受け入れ

 奈良県橿原市の妊婦(38)の胎児が救急搬送中に死亡した問題で、橿原消防署(中和広域消防組合)から最初に妊婦の受け入れを要請された県立医科大学付属病院(同市四条町)が、要請から約2時間のうちに、他の2人の妊婦を救急搬送で受け入れていたことが県の調べで分かった。病院に受け入れの余力がありながら、消防とのコミュニケーションの不備などで結果的にこの妊婦の受け入れができなかった。

(11面に関連記事)

 一方、大阪府警高槻署の調べで、この妊婦は妊娠24週(7カ月)で、胎児は胎内で死亡していたことが分かった。流産は22週未満で胎児が死亡する場合を指し、このケースは死産に相当する。(ブログ主注記:繰り返すが、このケースは、産科をこれまで一度も受診していなかった。流産の既往があった。深夜、スーパーに出かけて、今回のエピソードを生じた。)

 県によると、28日夜の同病院の産婦人科当直医は2人。1人は帝王切開手術後の患者の経過観察でつきっきりとなっていた。受け入れは、もう1人の当直医が対応した。

 消防から死産した妊婦の受け入れ要請がきた1分前の29日午前2時54分に別の妊婦が来院。通常分娩(ぶんべん)の患者で、同医大をかかりつけにしていた。要請の連絡を病院の事務から受けた医師は「診察中のため後にしてほしい」と回答。事務員は「患者が入り、手術になるかもしれない」と消防に伝え、消防側は「断られた」と認識した。県の調査に、医師は「断るつもりではなかった」と話している。

 一方、午前3時32分。新たに同医大をかかりつけにしていた妊婦が、破水。産婦人科の病床は一つ空いていたため、入院した。さらに午前4時ごろ、近くの医院から、分娩後、大量出血した妊婦を搬送したいと要請があり、受け入れを決めた。

 この連絡の直後、橿原消防から2度目の要請があった。事務員が「別の医院からの電話を医師につないだところ」と答えると、電話が切れた。出血した妊婦は午前5時ごろ医大病院に到着。産科の病床が満床だったため、他の科で受け入れた。

 橿原消防からの3度目の要請は、同医大の救命救急センターに寄せられた。時刻は不明。センターの医師が症状を聞き取り、「全身状態が悪くない」と判断、2次医療機関で対応してほしいと断ったという。センターには一般病床で4床の空きがあった。

 結果的に、死産した妊婦は大阪府高槻市に搬送されることになり、その途中の午前5時9分、軽乗用車との接触事故に巻き込まれた。【中村敦茂

奈良死産事件 続報 

この事件に関する、毎日新聞の報道振りは、とりわけ熱心だ。大淀事件で意図的な捏造報道を行ない、それが医師達により指摘されて失った報道機関としての信頼を取り戻そうとしているかのようだ。もっとも、それが尽く逆方向に向かう報道になってしまっているのだが・・・。

ここで引用する同新聞の記事は、医療現場の産科救急の現状を、この事件に絡めて調べた記事で、内容はそれなりに評価できる・・・ところが、結論は、最期に登場する「お産ジャーナリスト」に語らせている「医師・医療機関批判」である。これだけの実情を知って、何故このような結論が出るのか、大体、日本語の記事として辻褄が合うのか・・・不思議な新聞社だ。

想像するに、最期の「お産ジャーナリスト」の発言は、取材記者ではなく、デスクなり、本社の意向で付けられたものなのだろう。これが、毎日新聞の本音だと言える。

以下、引用とコメント~~~

4病院、医師足りず 9施設調査、分娩続ける産科に負担 奈良・妊婦搬送中流産
07/08/30
記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社
ID:672206


奈良・妊婦搬送中流産:4病院、医師足りず 9施設調査、分娩続ける産科に負担

 奈良県橿原市の妊婦(38)が大阪府高槻市の病院へ搬送中に救急車内で流産した問題で、受け入れを不可能とした9施設のうち、4病院が当時、わずかな人数の産科医で分娩(ぶんべん)などに追われる状況だったことが29日、毎日新聞の調べで分かった。全国的に問題とされている産科医療の体制不備には、分娩の取り扱いをやめたり制限する産科が相次ぎ、分娩を続ける病院に負担が集中しているという実態が背景にあることが改めて浮き彫りになった。(31面に関連記事)

残りの5病院では、十分な数の産科医がいたのだろうか。後で記すように、奈良県立医大でさえ、当直医が一人で対応し、手が足らなくなったので、深夜にもう一人の産科医を呼び出して、当夜の救急・術後のケアに当たっていたのだ。他の施設で、有り余る人数の産科医が、夜間当直についていたことは想像できない。

もう一つ、当直医は、本来入院患者の急変などに対処するために医療機関にいるものであって、救急外来を訪れる患者さんへの対応はしなくても良いことになっている。でなければ、労働基準法に違反する。マスコミ記者諸氏は、当直医がこうした違法な状態に置かれて仕事をさせられていることをよくよく理解して頂きたい。

分娩を続ける産科に負担を集中させた責任を感じないのかと、毎日新聞にはどうしても尋ねたい・・・最期にもう一度述べる。


 受け入れの要請は、午前3-4時の間で、4病院が、医師が足りず、受け入れの余裕がなかった。最初に要請を受けた奈良県立医科大付属病院は、2人の当直医が陣痛の患者の診察に当たっており、受付の職員を通じて、受け入れ不可能と回答。同病院には、3時半と4時ごろにも要請の電話があったが、大量出血の患者の搬送が予定されているなどの理由で受け入れられなかった。

奈良県立医大の当夜の状況は、帝王切開の術後の患者のフォローに当直医が追われ、呼び出されたもう一人が、かかり付けの患者の分娩、さらに記事にもある、大量出血を起こして送られてきた患者への対応に追われていた、というのが実情のようだ。「2人の当直医が陣痛の患者の診察に当たっており」というのは、不正確であり、もし意図してこのように記したのなら、記者に悪意があると言われても仕方がないだろう。

 このほかは、「当直1人と、呼び出した医師1人の計2人で、4件のリスクの高い分娩に対応していた」(大阪市の千船病院)▽「当直が1人で、入院患者の分娩が始まっていた」(大阪府寝屋川市の藤本病院)などの理由だった。これらの病院では、分娩の取扱数が近年急増している。9施設のうち7施設が受け入れ不可能と回答していたが、残る2施設は「(搬送した橿原消防署から)連絡はなかった」とし、消防署の説明と食い違った。

 一方、今回は消防隊が一般の救急を原則的に受け付けない高次救急病院に要請したという不備もあった。大阪府和泉市の府立母子保健総合医療センターは「事務レベルで断った。通院患者や病院からの転送だったら受け入れていた」と話した。

毎日新聞も、当初在胎3ヶ月の児の妊婦と報道していたが、その後、在胎5,6,7ヶ月と変わった。この在胎期間も、医療機関の対応に大きく影響する。いつの間にか、流産から死産への報道内容を変えるのではなく、各医療機関にどのように依頼されていたのか、患者情報が伝わっていたのかということを、自らの誤報の訂正と合わせて行うべきではないだろうか。高次救急施設に、一次救急のレベルである在胎3ヶ月の流産の症例が運び込まれていたら、高次救急施設はパンクする。この記事のようなマスコミの発言が、医療システムに混乱を来たし、そうでなくてもぎりぎり一杯のところで踏ん張っている夜間救急をぶち壊すことになる・・・それを、マスコミは気づいていない、ないし気づいていても、知らん振りだ・・・。

 ◇出産ジャーナリストの河合蘭さんの話

ネットで調べるとすぐ分かるが、この河合さんという「出産ジャーナリスト」は、もともと写真家で、お産について個人的な関心から雑誌を発行している方のようだ。専門的な教育は受けていない。また、臨床の現場を全く知らない方だ。そのような方に、こうした深刻な産科救急の問題についてコメントを求める毎日新聞社の見識が疑われる。

 産科医不足が背景にあるのは間違いないが、増える見込みがない今、システムの工夫で対応すべきだ。搬送を断った病院が、どうすれば受けられるのか、国は徹底的に調査し、前向きな対策を講じてほしい。産婦の入院に対応していたとか、一般の救急だからという病院の言い分はおかしい。

産科医不足が背景にあるのは間違いないが、増える見込みがない、と良く言いきれたものだ。まずこの問題をこそ、徹底的に議論し、解決の方向を見出すべきだ。法曹人・官僚・政治家の恐らく一部は、産科医減少の理由は分かっているはず。しかし、マスコミが、こうして産科医・産科医療機関をバッシングするために、国民的な議論にならない。

「産婦の入院に対応していたとか、一般の救急だからという病院の言い分はおかしい」、これこそが毎日新聞の結論なのだろう。では、この患者さん以外の産婦人科の患者さんを放っておいて、この患者さんに対応し、それ以外の患者さんに不幸なことが起きたら、どうする積りなのか。滅茶苦茶な意味不明の結論だ。

毎日新聞よ、患者さんが妊娠6、7ヶ月、産科検診を受けていなかったこと等、患者側の問題は捨象するのか。

毎日新聞の「大スクープ」によって大淀事件を引き起こし、奈良県南部の産科医療を崩壊させた責任は、感じないのか。

踊るように・・・ 

昨夜、14メガでTore SM7CBSと会った。彼とは、60年代、彼がSM2CBSだったころからの知り合いだ。68歳になり、既にリタイア、バルチック海に浮かぶ島で生活しているようだ。

彼は、味のあるバグキーで出ていた・・・昔、ローバンドで会った時は、エレキーだったような気がするのだが。ちょっと前までは、エレキーをバグキーモードにして使っていた様子。

やはりバグキーモードのエレキーではなく、本物の(機械的な)バグキーが良いと、彼は言う。本物のバグキーは、踊るような感触がある、とのことだ。

バグキーは、ご存知の通り、短点を物理的な構造で作り出す電鍵だ。以前、私流の調整方法をアップした。キーの個性、それに調整箇所が多くあること、それに打ち手の個性すべてが絡み合って、実に個性的なキーイングを生み出す。通信効率等とは無縁の、趣味だから通用する電信の世界、そのまた一幕奥に存在する道具なのだ。

踊るような感触・・・言い得て妙だ。感覚的にそれを受け止めれば十分なのかもしれないが、どうしてそのように感じられるのか、少し考えてみた。

バグキーモードのエレキーでは、短点が、電気的に出されること、それに短・長点レバーの間隔が短めなこと、短点レバーを押してすぐに短点が出されること、それに短点の重しが往復運動する微妙な感触がないことなどが、本物のバグキーとは異なる。

上に挙げた両者の相違点のうち、前二者は、機械的なバグキーの整ったキーイング、特に短点と長点の切り替えの時間的な間隔を一定に保つ上で、意味があるのかもしれない。エレキーをバグキーとして用いると、短点はとても揃っているのだが、短点と長点の移行時に不揃いになりやすい。

機械的なバグキーで、短点の重しの往復運動を微妙に指に感じることこそが、リズミカルな感覚を生じさせるのだろう。機械的なバグキーで作られる整った美しいキーイング、特に、短点を打つときのリズミカルな僅かな反動が、Toreをして、踊るような・・・と言わしめたのだろうか。どうして踊るような、という形容になるのか尋ねてみようかとも思ったが、とても感覚的なことがらなので、それ以上の説明を求めることも意味がないように思えて、それ以上は尋ねなかった。

Toreは、長く用いていたドレークのCラインを使うのを止めて、数年前に中古で手に入れたTS940で出ている。アンテナは、水平のデルタループ。それにしては強い。やはり、島からの運用で、海に近いためだろうか。この秋・冬は、彼の暖かいバグキーの響きをまた数多く聞くことができるだろう。

官僚のネット情報操作 

文部科学省・総務省さらに宮内庁まで、官僚達が、ネット上の百科事典Wikipediaに書き込んでいるらしい。ソースはここ。自分の仕事に関わることを、だ。Wikipedeiaでは、本来、そうした書き込みはしないルールらしい。情報の客観性をできるだけ保持するために、当然のルールだろう。中には、あからさまな自画自賛もあるらしい。

自分の仕事場から、自画自賛の書き込みをする官僚。仕事場から書き込むということは、そうした情報操作は官僚機構の意図するところなのだろう。

官僚が、マスコミを使って世論をコントロールする等、平気の平左、当たり前のことなのだろうとは思っていたが、ここまで露骨にするとは・・・。

奈良県妊婦流産・死産事件 

奈良で流産または死産の母体搬送中に交通事故を起こした事件が起きた。各メディアが、昨日から盛んに報道している。要は、もっと手早く対処できていれば、赤ちゃんが助かったのではないかという論調だ。

それに対する、医師の批判的な発言がネット上で数多く見られる。医師達の見解は、私見も含めて、以下のようなものだ。TBをしたYosyanさんのブログ「新小児科医のつぶやき」に、Yosyanさんご自身と、コメンテーターの方々の詳細な分析があるので参照されたい。

○母親は、産科検診にかかっていなかった。そのために、適切な対応ができなかった可能性が高い。突き放した言い方になるが、産科医療による妊娠・分娩のフォローを受けないのであれば、それは母親・家族の自己責任。マスコミが、このケースを問題にするのであれば、この点をまず取り上げるべきだろう。

○産科医療の側に問題があるとすれば、「夜間救急の体制」の問題であり、突き詰めれば、「産科医の不足」の問題だ。朝のテレビで、日本医療機能評価機構の「スポークスマン」が、奈良医大には多くの医師がいたはずで、対応しなかったのは医師の気概の問題だ、などと発言していたらしい。この事実認識の足りなさに呆れるばかりだ。夜間の救急は、どこでも手一杯の状態なのだ。Yosyanさんのブログでも、奈良医大産科当直が、当夜三次救急として忙しく仕事をしていたとの情報が寄せられている。
さらに、現代医学でも救えぬ生命のあることを、マスコミは何故報道しないのだろう。在胎3ヶ月の胎児の流産であったならば、どんな医療機関でもその胎児の生命は救えない。在隊7ヶ月であったとしても、それまで経過観察されずにいて破水してからの治療は、難渋するに違いない。
医療機関がこの妊婦を受け入れなかったことを批判するのは、的を外した議論だ。批判すべきは、「国の誤った医療政策」それに「司法・警察の医療への傍若無人の振る舞い」だ。さらに、奈良県南部の産科を崩壊させた、「毎日新聞の昨年の報道」への非難をこそすべきだ。

       ~~~~~~

毎日新聞は、大淀事件に似たケースとして無理やり報道するために、母親が産科検診を受けていなかった事実を全く伏せて報道している。毎日新聞は、事実を見ずに、最初から医師と医療機関を叩くことだけを考えているようだ。

団塊世代医師の退職を考慮しているのか? 

ふと思いついたのだが、団塊の世代の医師は、恐らく現在の医療崩壊によって、早期退職(医師としては)するだろう。特に、高度経済成長の時期、医療にとって経済的に恵まれたその後の時期を、開業医として仕事を続けてきた医師達は退職するに違いない。

一方、団塊の世代が、有病の世代になる時に、いかなる形であれ、医療の必要性は、増す。後期高齢医療制度や、在宅医療が実現しても、だ。医師の必要性は、飛躍的に増すはずだ。毎年200数十人医学部定員を増やすなんてことではとても追いつかないだろう。

「医師の退職のペース」を、官僚はどのように読んでいるのだろう。世論が医師不足と言うから、と言った現実を直視しない戯言を、官僚はまだ言っている。本心は、やはり、高齢者は年金受給をすることなく、早く死んで欲しい、ということなのか。

想像するだけで、背筋が寒くなる・・・。

「道路」というアクセスは良くなるが・・・ 

道路建設予算は、特定財源を超える要求を出している、即ち、ガソリンなどの税金は、すべて道路建設に回し、一般財源化はしない、という官僚の強固な意図を感じさせる。

医療施設へのアクセス整備という項目は笑える。医療施設は無くなりつつあるし、医療システム上もアクセスは制限されつつあるのに、道路だけはアクセスを良くするために作り続けるらしい。



東京新聞のサイトより、以下引用~~~

道路予算は3兆4千億円 特定財源超える要求
2007年8月25日 17時25分

 国土交通省は25日、2008年度予算の概算要求で計上する道路関係予算について、揮発油税などを原資とする道路特定財源の税収見込みを230億円上回る約3兆4300億円とする方針を決めた。

 08年度予算は、道路に関連する歳出が道路特定財源額税収を下回った場合の余剰分を、使い道を限らない一般財源にするとした昨年末の政府与党合意が初めて適用される。今回の国交省の要求では一般財源が生じない計算で、財務省が予算編成の折衝で道路関連歳出の大幅カットを求めるのは必至だ。

 要求では、08年度の道路特定財源税収は本年度並みの3兆4070億円と想定。道路関係予算が道路特定財源を上回るのは、国道などの道路整備費に本年度当初の2兆800億円より約2割多い2兆4300億円を計上するため。道路整備費のうち約1000億円は重点施策推進要望枠として、観光や医療施設へのアクセス整備、橋の安全対策などを進める。


ある市立病院小児科の崩壊 

春日部市立病院から、小児科医がいなくなる。

この規模の入院施設をもった医療機関に、元来いた小児科医は4人。小児ベッド18床、混合ベッド19床はまだ良いとして、NICU13床を4人で動かすのは、さぞ大変だったことだろう。

NICUは、それだけに当直医を置くことが要求されているから、4名の医師は、4日に一度当直についていたのだろうか。それ以外に、これだけの入院ベッドがあれば、一般救急外来・入院患者のための当直・オンコールという夜間業務があったことだろう。

私も大学病院時代にNICUに何度か入ったが、そこでの仕事は、苛烈だった。新生児・未熟児相手の仕事は、短期決戦だ。当直は、まず眠ることができない。日中の仕事を終えてから、レスピレーターとモニターの音が鳴り響く、人出の少なくなったNICUで、夜通し緊張を強いられる業務につく。その翌日も、通常通りの仕事が待っている。担当の赤ちゃんの状態が落ち着かなければ、その日の夜も泊り込みだ。このような労働が、終わり無く続くのだ。

春日部市立病院で仕事を続けてこられた先生方には、本当にお疲れ様でしたと言いたい。先生方が、頑張り続けても、それが当然のこととして特段に評価されなかった。むしろ医療費を削ることだけを政府・官僚は続けてきた。一旦医療事故なり、不幸な転帰の症例にめぐり合うと、訴訟に巻き込まれる可能性は少なくない。先生方の頑張りは、個々の赤ちゃんの生命を助けることはあったかもしれないが、残念ながら、医療環境を改善することは決してなく、むしろあり地獄のようにゆっくりと崩壊へ向かうプロセスを推し進めたに過ぎない。

医師として力を発揮できぬ環境から抜け出すことは、結局は世の中のためになるのだ。


以下、引用~~~

今月限り、小児科を休止 医師2人退職ゼロに 春日部市立病院
07/08/27
記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社
ID:669058


春日部市立病院:今月限り、小児科を休止 医師2人退職ゼロに /埼玉

 春日部市は24日、同市立病院の小児科の新患受け付けを今月限りで休止すると発表した。「小児科医師2人が8月と9月末に相次いで退職し、後任の医師を確保できない」のが理由という。未熟児出産など小児科のフォローが必要な産科の新患も受け入れを休止する。

 同病院は1958年に設立され、2年後に小児科が開設された。小児用ベッド18床、NICU(未熟児室)13室、混合ベッド19床を備えている。小児科は常勤医師4人体制だったが06年に3人となり、今年2月に1人が退職。昼間診療を週3回に縮小し、医師2人で担当してきたが、残る2人も9月末までに退職するという。石川良三市長は「医師確保に全力を挙げ、早期再開を目指す」と述べた。

 県医療整備課によると、県内の小児科の医師は96年の496人から04年は603人に増えた。しかし、小児科を設置する病院は183カ所から137カ所に減り、46病院が小児科を閉鎖した。

 同課は「医師が夜間業務のある病院から診療所、開業医に移っているのではないか」とみている。【栗原一郎】

新しいサイクルへの期待 

そろそろ秋の気配が、7メガでも感じられるようになってきた。微弱な信号自体が浮かび上がってくることは少ないが、ノイズレベルが低くなってきた。

昨夜、Dave N3HEが、強力な信号で呼んできてくれた。QRP・ワイアーアンテナで無線を楽しむには人生は短すぎる、というフレーズをいつも口にするお方だ。30m高の2エレを使っている。シンシナチから、まるでローカル並みだ。

彼は、Google Earthというソフトで、ビッグガンのアンテナファームをのぞきまわっているらしい。Bill N4ARのアンテナも良く見えたと言っていた。Daveは、Billの若い頃からの知り合いのようだ。Billが、まだK4GSUというコールでJohns Hopkins大学の近くに借家を得て出ていた頃を覚えている。1960年代のことだ。彼(Bill)は、ハイゲインの7メガの2エレを上げていたものだ、と言っていた。

ところが、この数年間、Billは、他の趣味に気持ちが移り、殆ど無線をしなくなってしまった。こちらの夕方に、7メガで良く聞こえた彼の信号を聴くことがなくなってしまった。そのことを、Daveもよくご存知だった。

Daveの考えでは、この低い太陽黒点数から脱却し、ハイバンドが活発になってくれば、Billも含めて昔の連中が再び現れるだろう、ということだ。

Billは、むしろ7メガ以下のローバンドに興味を持っていた方なので、その説が当てはまるかどうか、とも思ったが、Billの流麗な信号を再び夕方の7メガで耳にしたいものだ。Google EarthでBillのアンテナファームが残っていることが確認されたし、その時を楽しみに待ちたい。

その後、Bob W6CYXと1029回目の交信。彼のactivityも引き続き低調の様子だ。じっとワッチしていることが多いのも変わらぬ模様だ。交信数はとても少ないらしい。私のことを時折聞いている、と言っていた。改善したCONDXによって、自分がinspireを受け、また活発に交信をするようになれると良いのだが、と言っていた。

この秋にも始まるという新しいサンスポットサイクル、昔の面々を聴くことができるようになるだろうか・・・。期待は強いが、実際のところ、五分五分かなぁ・・・あちらも、こちらも歳を重ねているから・・・。

ビオラソロと弦楽合奏による、ブラームスクラリネット五重奏曲 

ユーリ バシュメットがビオラソロを弾き、桐朋の学生オケの弦楽アンサンブルが、弦楽四部を担当する演奏。今年の、別府音楽祭。

結論から言って、この編曲は、もう一つだ。ブラームスの室内楽のように、入り組んだ複雑な構造の音楽を、多人数の弦楽アンサンブルで演奏すると、いくら合わせるのが上手なアンサンブルでも、どうしてももやもやしてしまう。所々、各パートのトップだけで弾く旋律が出てくるのだが、そこで美しさにハッとする。多人数のアンサンブルの利点は、ダイナミックの変化の大きさが得られることだが、この曲では、それはあまり生かせていない。

バシュメットのビオラは、さすがと思わせるテクニック・表現力。しかし、彼のビオラは、ビオラ特有の渋いくぐもったような響きではなく、結構明るい音色のような気がする。この曲であれば、少し暗い音色が欲しいところだ。

この曲自体については、過去のエントリーでも触れた。ブラームスの室内楽、否室内楽すべての中で、私の好みのなかでは、一、二の位置を争う曲だ。1楽章冒頭のバイオリン二声が奏する、三度のユニゾンの動機を聴くだけで、ほろっとしてしまう。私のお気に入りの、ウラッハのクラ、ウィーンコンツェルトハウス弦楽四重奏団の演奏を聴きながら、ハムフェア会場に向かうことにしよう・・・。

出生率減少の要因不明とは一体?? 

官僚は、何をしているのだろう。出生率減少の原因が分からぬ、と堂々と言うとは・・・。「景気が良くなっている」って、一体何を考えているのか。非正規雇用を増やし、様々な格差を増大させている事実には目をつむるのだろうか。経済財政諮問会議と財務省の意向に歯向かう根性のある官僚はいないのか。

原因が分からねば、打つ手はない。この官僚達に、世の中を任せられない。真面目に仕事をしている官僚もいるはずだと、僅かな期待を持っていたが、どうも人が良すぎたようだ。


以下、引用~~~


出生数再び減少傾向、厚労省「要因はわからない」
8月22日21時19分配信 読売新聞


 厚生労働省が22日発表した人口動態統計速報によると、2007年上半期(1~6月)の出生数は54万6541人で、06年上半期より2714人少なかった。

 06年上半期は前年同期比で6年ぶりに増加したが、再び減少に転じた。

 出生数は2月から5か月間連続で前年同月を下回っている。厚労省は「景気回復による雇用情勢の改善は進んでおり減少の要因はわからない」としている。婚姻件数は35万9925組で、06年上半期から8040組の減少となった。

 一方、6月の離婚件数は3か月ぶりに前年同月を下回り、1073組少ない2万901組だった。07年度から「年金分割制度」が始まり、4、5月は離婚件数が前年を上回っていた。

医療崩壊は進む 

神戸の二次救急が、崩壊しかかっていると報道されている。

私の仕事場のある田舎町の市民病院も、医師数が今年中に半減し、存続の危機に立たされる、という。

恐らく、地方・都市部を問わず、全国的に、じわじわとこのような状況が進行しつつあるものだろう。

医療機関での「待ち時間が長い」と文句をつけていた新聞記者のことを、先のエントリーに記したが、医療の実態は、そんな生易しいものではない。救急患者が何処にも診てもらえない、数時間待たせられるという事態なのだ。

官僚は、この事態を知ってか知らずか、天下り先の確保だけに熱心だ。政治家は、選挙民に分かり易い目の前のことだけを動かすだけ、または動かす振りをするだけ。

医療崩壊は食糧危機に似ている。それを気付いてから対応しても、回復させるのに時間がかかる。そして、回復を待つ間に、多数の犠牲者が出る。



以下、引用~~~

神戸の2次救急体制/医師の疲弊で弱体化の恐れ 近隣自治体からの流入 DPC病院拡大なども背景 DPC病院拡大による機能低下を懸念

記事:Japan Medicine
提供:じほう

【2007年8月24日】
 神戸市の2次救急医療体制に、「崩壊の危機」を訴える声が出てきた。近隣自治体からの2次救急患者流入などの影響で、市内の2次救急病院は常にフル回転を余儀なくされる。激務に耐えかねた勤務医の職場離れも続き、この結果、2次救急機能の縮小といった悪循環に陥っているという。神戸市の救急患者総数は減少したものの、消防局が病院と行う患者搬送の交渉が3回以上に及ぶケースは、2年間でおよそ1.7倍になった。DPC病院の拡大も、救急体制の弱体化に拍車を掛ける。神戸市第二次救急病院協議会の吉田耕造会長は、「このままでは神戸の救急医療がつぶれてしまう」と危機感を募らせている。

管外搬送 神戸は横ばい、近隣は増加

 神戸市から車で30分程度の距離にある一定規模の自治体では、総搬送人員に対する管外搬送比率が、ここ数年で膨らんでいる。例えば三木市では、2003年に19.5%だった管外搬送比率が、06年は25.4%に上昇。同様に、丹波市は7.9%から18.7%に、明石市も12.3%が15.9%にまで増えた。

  この傾向に対し、神戸市の管外搬送をみると、06年は4.0%と、3年間で0.2ポイント増えただけで、ほぼ横ばい。05年比では0.2ポイント減っていた。

  一方、兵庫県北部の但馬地区に目を向けると、公立日高病院・公立出石病院の医師減少に伴い、旧日高・旧出石・旧但東町の2次救急患者が、豊岡病院(豊岡市)に搬送されるケースが大幅に増加した。また、但馬地区の管外搬送比率は、06年までの3年間で5ポイント以上増えた。

  吉田会長は、これらのデータに現場の感覚を重ね合わせ、神戸市の近隣自治体の救急病院が医師不足によってパンク状態となり、あふれた患者が市内に流れ込みつつあると推測する。さらに、三木も丹波などの自治体も、但馬地区の救急機能低下の余波を受けており、それがドミノ倒し式に神戸市にまで悪影響を及ぼしているとの見方を示す。

5回以上の交渉、2年で2.4倍

 神戸市第二次救急病院協議会は、市内53病院(民間47施設、公立6施設)で構成されており、このうちの19病院で救急医療を提供できるような輪番制を組んでいる。

  各当番科目の病院数は、一般内科6、一般外科4、循環器系2、脳疾患系2、小児科1、整形外科2、眼科・耳鼻科2で、あらゆる専門科目を備える「第2の救急救命センター」の役割を協議会で果たしているという。

  05年度神戸市消防局統計によると、救急車で搬送された市民は1年間で5万8421人に上り、このうちの3万9921人(68.3%)が協議会の所属病院で入院治療を受けた。

  吉田会長によると、協議会に所属する病院の業務が多忙になるに従い、2次救急に携わる勤務医が、激務に耐えかねて開業していく流れが現れ始めている。各病院には、救急体制維持の負担が重くのしかかりつつあるという。

  輪番制では、月に5日の当番を課しているが、最低限の義務をクリアするのが精一杯の医療機関が続出。以前なら人員に余裕のある病院が、ノルマとは関係なく積極的に当番に加わっていたが、最近は当番表に空白が目立つようになってきた。

  これらの状況を裏付けるかのように、受け入れ病院が見つからず、患者が“たらい回し”にされる度合いが急速に悪化してきている。神戸市消防局が、病院との患者の受け入れ交渉に3回以上要したケースは、04年の1686件から06年には2886件にまで増えた。

  5回以上の交渉に限ると2年間で237件増え、06年は406件に達した。04年から06年にかけて、市内の患者総数は0.8%減っており、救急体制に問題が生じていることが浮き彫りになった格好だ

  神戸市ではまた、他地域に比べて2次救急患者の割合が極端に多いこ
とも、2次救急病院が「患者の受け入れを嫌がる」要因となっている。

  01年の実績によると、1次と2次を合わせた救急患者のうち2次の占める割合は85%を超えており、名古屋市(約58%)や横浜市(約21%)に比べるとかなり高い。

  吉田会長は、神戸市の2次救急病院に、軽症患者への対応を余儀なくされている実態が映し出されていると指摘。実際の現場では、当番医に対してモラルを逸脱した言動を繰り返す泥酔した患者も見受けられるといい、「これでは医師がかわいそうだ」と憤る。

  同協議会が所属病院の経営者らに行ったアンケート結果(回答:50病院)によると、常勤医の2次救急当番日の当直について、不満を感じている割合は73.2%。その理由には、「翌日の手術・診療に支障」「当番日当直で疲労困ぱい」などが挙げられた。

  当番日当直の翌日に代休を設けている病院は20.0%で、実際に「規則通り取れる」のは、そのうちのわずか11.8%だった。

  また、外部から当直医を確保できずに、常勤医に負担をかけているのは41.2%。「確保できず当番日を減らす」とした病院も6.9%あった。

  当直料は所属病院の平均で、1人当たり1当直6-7万円程度になる。これに対し、神戸市からの06年度2次救急運用補助金は1億5728万円で、当番を担う19病院の平日業務(午前9時-午後5時)に換算すると、1病院の1当直当たり1万7977円の手助けにしかならない。アンケートでは、6割以上の病院が医師確保のために当直料値上げを実施、もしくは検討しており、さらなる負担増が見込まれる。

  吉田会長はさらに、DPC病院の拡大が救急医療に与える影響を懸念している。所属病院のうち、すでにDPCへ移行しているのは4病院で、来年以降に14病院が加わる予定。この18病院の一般病床数は4347床で、全所属病院の47.5%に当たる。「このままでは来年に、救急の力が半分になってしまう」と危機感をあらわにする。

  DPCによる診療報酬の1日当たりの点数は、在院日数の伸びに応じて減っていく仕組みになっているため、DPC病院への移行に伴い、2次救急患者の受け入れに消極的になることが想定されるという。

  吉田会長は解決策の1つとして、検査を包括評価から外す必要性を強調する。「ボロボロになってからではどうしようもない」と話し、今後は近畿病院団体連合会を通じて、政府の医療費抑制策の撤回などを求めていく考えだ。




ハムフェア直前の交信 

この週末は、晴海でハムフェアが開かれる。小規模ながら、ハム族の民族大移動が、晴海に向けて始まっていることだろう。私は、行けるとしても、午後の極短時間・・・。空で聞き知った、またはネットで知り合った、同じ趣味を楽しむ者同士、大いに楽しい時間を過ごして欲しいものだ。

ハムフェアとは直接関係ないが、今夕14メガで顔見知りと交信できた。

一人は、Juergen DJ3KR。ドイツ人の地球物理学の研究者で、台湾・インドそれに日本にも頻繁にやってくる。どう考えても、多忙を極めている様子だが、行く先々で無線を運用する。そのガッツは素晴らしい。2,3年前、奈良の研究施設に滞在している時にも、日本の免許を取得し、宿泊施設の屋根にアンテナを上げて、出てきた。アンテナを上げる許可を得るのに苦労した様子で、少し相談にのったことがあった・・・大して助けてあげることはできなかったのだが。今夜は、ノールウェイ領の北極の島、Svalbard島から出てきた。この無線にかける熱意は素晴らしい。沢山の局が呼びに回っていたので、短時間の交信で終えた。

次は、北米東部ペンシルベニアのSig N3RS。結構コンスタントにオペレートしているようで、数ヶ月ごとに交信する。2030JSTだったが、7メガのコンディションが落ち始めたので、14メガに上がってきたとのことだった。7メガではJA1CQR(フルサイズ2エレクワッドの持ち主)だけはしっかり入感し続けていたと言っていた。7メガ用のビームを載せるタワーを回転させるローテーターを、先週末N3RD等と交換したらしい。コンテスターであるSig、この秋もしっかりコンテストをする積りなのだろう。Sigと会うと、3,4年前(何時だったっけ・・・健忘(笑))のハムフェアで、A1Cから請われて、彼との交信を録音し披露したことを思い出す。その時の交信で、Sigが、交信終了後孫息子を動物園に連れて行くと言っていたのだった。お孫さんを動物園に連れて行っているか尋ねると、良く覚えているねぇと感嘆してくれる。孫息子3名、孫娘4名、5歳から14歳まで、いるらしい。すべて動物園に連れて行っていると、笑いながら答えてくれた。彼の地では、肌寒い天候が続いていたらしい。今日は、午前7時現在で21度あり、暖かくなってきた、とのことだった。ハムフェア直前に、再び彼と交信できたことも印象に残った。

最後は、スェーデンのTony SM0BWM。彼とは初めての交信だったが、ふとErik SM0AGDを思い出して、Erikを知らないか尋ねてみた。個人的には知らないが、Erikの記した様々な論文・文章を雑誌(QTCと言ったか)で読んだことがある、とのことだった。私が、Erikとは90年代に沢山交信したことがある、素晴らしいオペだったと申し上げ、彼に会うことがあったら、くれぐれもよろしくお伝え頂きたいとお願いした。Erikは、退職後、主にアフリカの開発途上国で(確か、国連関係の)援助活動を行ないながら、無線を活発に運用していた方だった。90年代にやはり晴海のハムフェアで一度お目にかかったこともあった。人格高潔、運用技術に優れ、誰にも分け隔てなく交信し、相手をしてくれる方だった。恐らく、DXペディションからも引退されたのだろう。また是非お目にかかりたいものだ。こうした話の相手をしてくれたTonyも、ベアフットにGPという設備ながらしっかりした信号で、かつCWの技術にも優れたハムだった。

今年のハムフェアでは、どれだけの出会いがあることだろうか・・・私だけでなく、他の方々にとっても・・・。

Healing Our Sicko Health Care System 

米国で発行されている権威ある臨床医学の雑誌、New England Journal of Medicineの最新号に、上記のタイトルで、”Sicko”が紹介されている。ここ。Sickoとは、ジェラルド ムーア監督のドキュメンタリー映画で、このブログでも過去に紹介した。

米国では、65歳以下の大人の半数が、重たい病気になった時に十分準備できていない、さらに個人の破産のかなりの割合、恐らく半数ほどが、医療に関係したものである可能性がある、ということだ。

この論文の筆者は、ムーアは、問題点の指摘は的を得ている、しかし解決の方向性を示していないと評している。論文筆者によれば、解決の方向性は、高齢者・障害者のための公的保険システム、メディケアを、全年齢に拡大するか、雇用者が被雇用者に十分な私的保険に入れるように取り計らうことだと主張する。

これは、日本の医療保険のシステム、これまで有効に働いてきた、誇るべき我々のシステムそのもの、またはそれに近いシステムではないか。わが国の政権・財界は、市場主義を導入し効率を追求するとして、それを破壊しようとしている。現医療保険体制に、様々な綻びがでていることも確かだ。しかし、現政権・財界が目指す、米国流の私的保険が医療を支配するシステムに向かってはならない。

米国の総医療費は、ダントツに高い。さらに、Sickoに描かれる庶民の苦しむ社会が、現出するのだ。政府の医療支出と、企業の社会保障支出を減らし、一部の医療・保険関連企業の利益だけを追求しようとする目論見に乗ると、医療が米国化する。そこでは、Sickoに描かれた社会が実現することになる。

Doug VE7NH 

今週の日曜日夜遅く、7026で行われているラウンドテーブルを聴きながら、少しうとうとしてしまった。これではいかんと、下のほうにダイアルを回すと、Doug VE7NHがいた。早速お呼びした。

しばらく彼の信号を聴いていなかった。Dougは、この2,3ヶ月、娘さんのお宅に行っていることが多かったらしい。ヴァンクーヴァー沖の島に住む彼が、本土の娘さんの家に行くのには、途中フェリーに2時間ゆられるドライブをしなければならにらしい。往復90ドルのフェリー代も馬鹿にならないし、あまり好きなドライブ旅行ではないのだが、と言っていた。娘さんのご家庭には、かわいい孫娘がいるらしい。彼女と遊んだり、買い与えたりすることが楽しみだとか。

無線にあまり出なかったもう一つの理由は、晴れると、ノイズが出現して、無線が出来なくなることのようだ。雨が降ると、ノイズが消失する。電線の碍子に塩分が付着し、晴れていると放電し、雨でそれが流れると放電がなくなるということではないかと、推測した。その通りだと思うが、電力会社の担当者が調べてもトラブルの場所が分からない、ということらしい。

チェロを弾いているかと尋ねられた。実を言うと、私は、1週間ほど、様々な用事、それにチェロの弦が緩みやすいことがあって、弾いていなかった。彼も、2,3ヶ月、チェロに触っていないと言っていた。彼は、元来、ドラムをやる方で、それ以外に、トロンボーンも吹くらしい。チェロは、この数年前から始めたと言っていた。独学のようだ。左手が思うようにならないと仰る。

こちらでは医療がどんどん悪化しているので、リタイアを早めにすることを考えていると言った。カナダでは、お役人達が自分達の給料は上げるのに、年金は少しも上げてくれないと、彼はこぼしていた。日本でも同様で、お役人達は、自分達の給与が大企業の従業員のそれに比べて比較的に低くなってきたから、近々給与をアップすることを考えているらしいことをお話した。わざわざ大企業の従業員の給与と比較することはなかろうに・・・。

リタイアについての彼のアドバイスは、完全にリタイアすると、退屈するよ、というものだった。仕事のうち、何かすることを残しておいた方がいい、というものだ。

彼との交信以来、またチェロを毎日ギコギコ弾き始めた。リタイアした後に、何かすることか・・・経済的なこと、現在の仕事をどのようにするかということ等よりも重要な要素かもしれない。

理解し難い訴訟記事 

胃癌術後フォローアップをしていた患者さんが、7年後、大腸がん・その肺転移を起こして亡くなった。それで、CT等で大腸がんを見落としていたとして、遺族が損害賠償を医療機関に提訴した、という記事。

胃癌術後のフォローアップをしていたのであり、通常CTによって、大腸がんを見出すことは難しいらしい。この記事だけからすると、医学的には訴訟になる理由が全く不明だ。

毎日新聞は、こうした(内容のよく分からぬ)訴訟記事を、提訴の時だけでなく、継続して結審するまで報道し続けて欲しい。

この記事の内容に間違いがなければ、医療機関側が敗訴することはまずありえない。司法の判断に大いに関心がある。

もし、起訴内容をいい加減に記事にしたことが明らかになれば、毎日新聞は、大きな訂正謝罪記事を載せるべきだ。それと共に、医療訴訟を記事にする際には、正確さ、公平さを確保するように、取材体制・取材記者教育を抜本的に改善するように期待したい・・・しかし、奈良の大淀病院誤報事件をそのままに放置しているところをみると、無理かな・・・。

以下、引用~~~

大腸がん死亡は病院の検査ミス 遺族が小山市を相手取り提訴
07/08/21
記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社
ID:660580


損賠提訴:大腸がん死亡は病院の検査ミス 遺族が小山市を相手取り /栃木

 大腸がんで死亡した真岡市の女性(当時66歳)の夫ら家族3人が、小山市民病院の検査に「見落としがあった」などとして、同市を相手取り約3400万円の損害賠償を求める訴えを宇都宮地裁に起こしたことが、分かった。同病院が20日、同市議会議員全員協議会に報告した。

 訴状によると、女性は98年、同病院で胃がんの手術を受け、04年9月までに内視鏡、CTなど計4回の検査を受け、「再発転移なし」との診断を受けた。しかし女性は05年3月、自治医大病院で大腸がん、肺転移と診断され、手術を受けたが同年5月、死亡した。

 家族は「必要な検査を尽くさず、CT検査では大腸がんを見落とした」として、遺失利益や慰謝料などの請求訴訟を7月提訴した。

 市民病院側は「検査に落ち度はない。極めて急速に進行した悪性腫瘍で、診断時には把握できなかった」と説明している。【佐野信夫】

パイルアップ 

昨夜、7026での8Q7SFへのパイルをしばらく聴いていた。昨日よりは、強くなった様子。コンディションの変化なのか、それともIsaoさんがアンテナを海辺に移した効果なのか。Isaoさんは、まだパイルを受けることに慣れていない様子。それはそれでもう与えられた条件なのだから、むしろコールする側に工夫があっても良かったかもしれない。

コールする皆さん、上品過ぎる!コンディションが、良くないのに、一度だけ自分のコールを打つ、それも同じ速度、同じ周波数で繰り返す、というのは、良い手ではない。コールは、二回は大丈夫。自分への応答の可能性があれば、三回(以上)も可だろう。それに、コールするスピードを遅くするなり、早くするなり試す必要もあるだろう。周期の大きなQSBがあったのと、Isaoさんがまだあまり慣れておられないことを考えると、QRSすることが有効だったかもしれない。呼ぶ周波数を、10ヘルツ単位で動かしてみることも必要だったかもしれない。

しかし、何と言っても、ベアフットにワイアーアンテナで、耳をそばだて、何とか応答を得たいと頑張っておられる皆さんが主役であり、交信成立の時の喜びに満ちた様子は、傍で聴いていても感動する。Isaoさんは何時までの滞在だったか・・・今夜も、ワッチしてみよう。

Isaoさん、もしお読みでしたら、14メガでトライする方が、交信成立の可能性は高いかもしれない、とりあえず信号が弱い場合は、コールとリポートだけで交信を済ませる、何局も重なって呼んできたら、UPの指定をするか、上にずれて呼ぶ局をピックアップする、といったことをトライなさってみて下さい。言わずもがなのことでしたが、引き続き楽しい休日を過ごされますようにと祈っています。

医療法改正 

医療法の改正の通知が来た。医療機関が、宣伝を出来るようになるらしい。

宣伝等する積りはない。

もう一点は、医療の「安全性を向上させる」ために、院内感染・医療事故対策の「マニュアル」を作って、年に一回以上会議を開けというお達しだ。これからは、私の仕事場のような小さな無床診療所でもこの方針を徹底させるようだ。

安全性向上マニュアルを作る、それで勉強する、それはそれで結構なことだ。

問題は、二つ。

一つ目は、こうした安全対策に対する診療報酬上のメリットは、何もない。日本人にとって、安全と水は、タダという格言が、ここでも生きている。ま、マニュアルを作り、スタッフとの勉強会を開く(彼らを拘束するため給与は余分にかかる)費用は、こうした小規模医療機関では大したことはないのは事実だ。しかし、基本的な行政の姿勢として、医療の安全は、医療現場を締め上げれば確保できるという官僚の発想に嫌悪を覚える。

もう一つ、この安全対策は、日本医療機能評価機構という天下り団体が、大規模医療機関に対して、無意味な「認定」を与えるために行ってきた認定作業の簡易版のようだ。恐らく、同機構の認定を受けることが無意味だと悟り始めた医療機関が増えたので、同機構のコミットする医療機関の範囲を拡大する手始めが、この新たな方針なのではないだろうか。恐らく、「マニュアル」の既製品を、目の玉が飛び出るような値段で売りつけ、それにそった指導をする費用もふんだくろうという官僚の思惑があるのではないだろうか。どのような形になるかは分からないが、このような一種の規制をかける時に、官僚は必ずそこで天下り先、監修費用などで金を上納させるものだ。一つ目の問題点とも合わせて、こうした官僚の意向に反吐を催す。

官僚は、社会を統率し支配するシステムを、様々な形で張り巡らしている。

敗戦記念日 

9条に絞って、憲法改正を討論する番組をNHKが放映している。今日という日に、憲法「改正」を議論するとは、時代は大きく変わったものだ。憲法改正は、敗戦の意味を、ひっくり返す作業だ。

ここ2,3年、憲法改正の議論が、国民の側ではなく、政権与党の側から提起されてきた。小泉前首相のワンフレーズポリティックスによって、あたかも全権委任されたかのように振舞い始めた現政権が、憲法改正を政治日程に挙げた。

現政権の意図は、米国のグローバリズムに追随して、世界各地で自衛隊に米軍と協同して戦争ができるようにすること、集団的自衛権の確立だろう。

その本音を、現政権は表立って言わない。

NHKの番組で、自衛隊を正規軍として認めよという考えの人々は、軍のシビリアンコントロールが容易になされるかのように言う。第二次世界大戦中、アジア各地や沖縄で日本軍が、どのような行動をしたのか、それを徹底して批判的に検証する必要がある。現在、その検証を行なうのとは逆に、事実を隠蔽しようとする動きが表立っている。沖縄で民間人が自害することを日本軍によって「強制された」ことを否定することは、自害した民間の人々を「英霊」として讃え、日本軍の行なったことを積極的に支持することにつながるとして、自害が強制されたものであったことを発言し続けている沖縄の人々の言葉は重い。

日本では人権を大切にする意識が今でも乏しい。官僚により、コントロールされ支配される日本社会。このような状況で、シビリアンコントロールが十分行なえるとはとても思えない。そもそも、戦争のような非常事態になれば、人権もシビリアンコントロールもありえないのだ。

プリーモ レーヴィが、現在の安寧な生活は、あたかも地獄への待合室で生活するようなものだ、と言ったという。待合室の隣が、地獄であることが、戦争体験のない人々が社会の主要な構成員になった今、忘れられ去られ始めているのではないだろうか。

中国のウッドペッカー 

いわずと知れた、中国海南島付近から発せられている、OTHレーダーの電波。7メガのアマチュア無線バンドの前後で、酷い歪の強力な電波を、夕方に送り出している。恐らく、メガワット級の出力なのだろう。これが出てくると、7メガは全く使い物にならなくなる。

昨夜、11時過ぎ、ウッドペッカーが収まった頃に、Happy W7SWと交信した。彼は、在米、中国領事館に電話をかけ、ウッドペッカーについて苦情を申し立てたらしい。案の定、領事館側の答えは、彼等には関係なく、何もできないということだったようだ。Happyは、やや自嘲気味にこれを話してくれたのだが、私は、大いに感心した。

1980年代、当時のソ連も、OTHレーダーをアマチュア無線バンドで運用していて、全世界のアマチュア無線家から、ウッドペッカーと呼ばれて、非難されていた。それが恐らく効を奏したのだろう、数年後には、アマチュア無線バンドから、ソ連製のウッドペッカーは消えた。OTHレーダーを運用している軍部は、特に独裁国家では、個々のアマチュア無線家の意向など意に介さないかもしれない。が、全世界のアマチュア無線家が、烈しく抗議し続ければ、状況を変えられるのではないだろうか。少なくとも、何もせずに手をこまねいてみているよりは、余程ましだろう。言ってみれば、世界市民レベルでの連帯だ。

Happyは、その先鞭をつけてくれたことになるのではないかと思った。それを言うと、彼も嬉しそうだった。私も、何らかの方法で、抗議の意思表示をして、彼の後に続きたい。各国の無線連盟、それにIARUの動きはどうなのだろう。IARU理事のZL2AZの話では、一応の抗議をしただけでお終いになっているようだが、率先して抗議を継続して欲しいものだ。



 

夜の散歩 

昨夜、ユタのKen N7KMと交信した。2,3週間ぶりの交信だったが、挨拶だけで失礼するよと、Kenが言った。あぁ、定型的な交信だなと少し落胆しつつ、引止めはしないが、何をするのか尋ねても良いかと言った。

彼は、日の昇る前、早朝の散歩に奥様と出かけて、星を観るのだと言っていた。早朝の満天の星空を眺めながらの散歩か・・・お二人が歩く様子を想像した・・・私も愛犬と家内とともに散歩に出かけるとKenに言って別れた。

昨夜は、近くの水田まで足を伸ばした。暗闇のなかで、水田を渡ってくる風は、日中の暑さを忘れさせてくれた。静かな時間。家内が、南の方の星を指して、あれは何と言う星かしらと独り言のように呟いた。そして、宇宙のことを考えると、気が遠くなるといった話をした。

今日になって調べてみると、ペルセウス座流星群が、昨夜飛んでいたらしい。Kenは、それを観るために早朝の散歩をしたのだろうか。私達は、流星には気づかなかった。それでも、夜の散歩はこころを落ち着かせ、睡眠の前の準備になる。

明日、15日は、敗戦記念日。私を含めて、国民の大多数が戦争を経験しない世代になりつつある。平和をただ与えられるものとして、当然の権利として考えることは、適切なことではない。昨夜の夜の散歩のように、静かで平和な時間を過ごすことができるのは、当然のことではない。

Kenと次に会うときには、何を考えながら星空を眺めていたのか尋ねてみよう。

医療事故原因究明組織の枠組み 

医療の結果が悪ければ、すべて民事、さらには刑事の責任を医師が問われることが、現在進行中の医療崩壊の原因の一つになっている。

死因調査組織を立ち上げ、死因が原疾患によるものかどうか不明の例を検討する。報告を怠ると、ペナルティを課すという。さらに、調査結果は、行政処分・民事・刑事訴訟に利用する、ということらしい。

「明らかな」過失・故意による医療事故といった例外はあるが、不明な死因を検討するのは医学的な見地からのみ行なわれなければならない。全力を出したが結果が悪かった医療に関して、行政処分・民事訴訟はては刑事訴訟にまで持ち込まれることが予測される場で、検討されることを望むほど医師は強固な存在ではない。「原則免責」がなければ、真実は明らかにできないだろう。

死因が原疾患と関係あるかどうか、厳密に言えば不明なケースは、残念ながら少なくない。人が死ぬときには、様々な現象が起きる。様々な感染症、全身性の出血、多臓器の機能不全等々。原疾患と関係ないケースをすべて報告したら、この新しい組織は、飽和して機能しなくなるに違いない。

さらに、こうした組織ができると、医療訴訟を起こしやすくなるだろう。和解金目当てに、訴訟を起こすケースも増えるに違いない。明らかにそうしたケースには、医師から反訴する権利が保証されなければならない。

一言で言えば、こんな組織は、ちゃんと機能しないだけでなく、無理に導入したら、医療崩壊をさらに推し進めるだけだろう。全力を尽くした先に、医療訴訟が待ち受けていることを知りながら、医療を行う医師はいない。急性期医療・産科医療は、存在しえなくなる。

付けたしだが、この検討会の座長は、刑法の専門家らしい。それも、結果責任を重視する立場の方のようだ。こうした検討会の委員の人選、さらに目指す組織の枠組みをみると、官僚が、医師を支配しようとする強固な(しかし、とんでもなく誤った)意志を感じる。大学医局から医師の人事権を奪い、地方自治体による医師の配置権を確立しようとしていることと合わせて、医師を支配するシステムを着々と作り上げている積りなのだろう・・・果たして、上手く行くのだろうか・・・。




以下、引用~~~

新組織への報告義務付け 患者死亡時、医療機関に 違反にはペナルティーも 厚労省検討会が合意 (1)
07/08/13
記事:共同通信社
提供:共同通信社
ID:654484




 医療事故の原因について中立的立場で究明する新たな組織創設を目指している厚生労働省の検討会(座長・前田雅英(まえだ・まさひで)首都大学東京大学院教授)が10日開かれ、患者の死亡事例を対象に新組織への届け出を医療機関側に義務付けることで委員の意見が一致した。

 報告を義務付けるのは、疾患が原因で死亡したのかどうかが不明の場合など、何らかの疑問があるケースに限定する。

 カルテを改ざんしたり、警察への届け出を見送ったりするなど、医療機関の「隠ぺい体質」が問題化していることから、事故が疑われるすべての事例を調査できるようにすることが必要と判断した。届け出を怠った場合には何らかのペナルティーを設ける方針で、近く検討会で出された主な意見を「中間報告」としてとりまとめ、公表する。

 現行の医師法では、死因がはっきりしない「異状死」は24時間以内に警察に届け出ることになっているが、検討会では「届け出先は原則として新組織にすべきだ」との意見が大勢を占めた。

 ただ明らかに過失が疑われるケースに限り、これまで通り警察に届け出るべきだとの指摘もあり、この点については各委員の主張が対立。「明らかな過失」の判断基準や、調査の過程で遺族の声をどのように反映させるかなど細部も決まっていない。検討会は年内に最終報告書をまとめる方針だが、結論が出るまでにはなお曲折がありそうだ。

 新組織は国土交通省航空・鉄道事故調査委員会になぞらえ「医療事故調」と呼ばれている。検討会の委員は医師や弁護士、医療事故被害者の遺族ら14人で、4月から計7回の会合を開いた。

 これまでの意見を集約すると、新組織は行政機関の中に置き、医療の専門家らで構成。遺体の解剖や関係者からの聞き取り、カルテの調査などを基に死亡事例が「事故」かどうかを検証する。調査に法的な強制力を与えるべきだとの意見も根強い。

 検討会ではこのほか、医療機関だけでなく遺族からの届け出も認めることや、調査報告書を行政処分、刑事・民事訴訟に活用することで大筋合意した。

▽医療事故調

 医療事故調 疾病との因果関係がはっきりしない患者の死亡について、公平な立場で原因究明を行うための組織。厚生労働省の素案では(1)臨床医や解剖医などの医療関係者や法律家らで構成し、行政機関内に設置(2)解剖、尿や血液検査、関係者からの聞き取りなどを通じ調査(3)報告書を作成し公表―などを想定。有識者による検討会の議論を経て今年中に法制化の準備に着手、2010年発足を目指している。刑事、民事訴訟に委ねざるを得ない医療紛争の有効な解決手段として、患者・遺族と医療側の双方から期待が寄せられている。

John 9V1VV 

シンガポールのJohn 9V1VVと交信した。ノイズまみれになりながら、7026でWと交信していた時に、呼んできてくれたのだ。彼は、FISTSというCWマンのクラブにも属していて、JAのFISTSメンバーを通して彼のコールや人柄などを聞き知っていた。14メガでも交信したことがある。

以前は、個性的なハンドキーで出ておられたが、昨夜は、バグキーであった。短点の短めなキーイングだが、流暢な打ちっぷりだ。昔から使っておられたのかと思ったが、ハンドキーを30年間使い続けてきて、最近、初めてバグキーを使ったとのことだった。

極稀に、短点が余分に出たり、少なすぎたりするが、キーをよくコントロールされている。ほぼ完璧だ。しかし、彼は、もう少し練習して、ミスを無くさなければ、と言う。

彼は、船の無線通信士として仕事を長い間していたとのことだ。「ハンドキーを用いていた30年間」というのが、そのキャリアーを表しているのかもしれない。プロの通信士としての自負が、些細で稀なミスも無くしたいという気持ちにさせているのだろうか。我々、アマチュアの要求水準とはずいぶん違うものだと感心した。

彼の出身を尋ねた。元来、南アフリカの出身で、数年間イギリスに住み、その後、過去15年間シンガポールに住んでいるらしい。当然のように、南アフリカ時代にアマチュア無線を始めたのかと思いきや、4年前に始めたとのこと。1960年代に7メガで聞いたり、交信させて頂いた、良き旧き日々のZSの面々のことは、残念ながら御存じない様子だった。恐らく、無線通信士の仕事をリタイアしたものの、CWへの郷愁から、アマチュア無線を始められたのだろう。

彼の交信のスタイルは、旧き良き時代のスタイルそのものだ。シンガポールでは、7メガは、レーダーノイズに障害されて、あまり使い物にならないが、7026を時々ワッチしてみる、と仰っていた。

杉原千畝、稀有な外務官僚・・・ 

いつも読ませていただいている、Yosyanさんのブログ「新小児科医のつぶやき」に、力作の杉原千畝の物語りが掲載されています。御一読をお勧めいたします。

戦前・戦後を通じて、このような官僚も存在したのかと、こころ洗われる思いになります。保身と、自己利益の追求に汲々とする官僚が多い中、このように、人類愛の立場から、自らの仕事を行なった方が、官僚にも存在したことにほっとさせられます。

現実をみると、官僚の多くの行なっていることは、我々を落胆させますが・・・希望を捨てるべきではないのでしょう。

市場主義の極致 

米国のサブプライム問題を端緒にして、世界の金融為替市場が混乱に陥っている。

オイルマネーと、日本発の投資資金等が、世界の金融市場をバブルにしている。

一日で為替市場でやりとりされる資金は、200兆円。その内、確か、8割は、投機的な短期投資資金だとのこと。

一方で、貧困に喘ぐ人々が、たくさんいる。

これが、市場主義の極致だ。小泉・安倍の信奉している、市場主義のなせる業だ。

世界的な格差をどうするのか。これがある限り、地域紛争の芽は絶対に消えない。さらに、投機的資金により、脆弱化した世界経済をどのように安定化させるのか。

世界の破綻を齎さぬために、考える必要がある。

平原ヴァイオリン工房 (2) 

平原ヴァイオリン工房のログハウス。丘の中腹に、うっそうと茂る木々に囲まれて建っている。こじんまりと見えるが、かなり大きい。

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平原ヴァイオリン工房 (1) 

今日、昼休みに、前出の平原ヴァイオリン工房に、修理・調整に出していたチェロを取りに出かけた。

チェロは、テールピースの裏彫り(弦を受ける部品で、木製、楽器は少しでも軽いほうが良いので、裏側を削って頂いた)、魂柱・駒の調整(弦の振動を、表板・裏板に伝える重要な部品の位置の調整)などをして頂いた。テールピースを、エンドピンに固定する紐を新素材のものに変更して頂いた。楽器の表面が大分汚れていた様子・・・恥ずかしいこと・・・。

弦も新しくして頂いた。C線が、スピロコアのタングステン巻き(一本で一万円もする)、G/D/A線が、ラーセン。交換は、1年ぶりくらいだろうか。楽器の調整や、上記の加工をして頂いたこともあいまって、張りのある音で良くなるようになった。高音域が伸びている。中低音域も、メリハリのある音。

弓の毛替えもして頂いた。弓が、弦に吸い付くようだ。

楽器は、改めて生命を吹き込まれた。それも、明るい伸びやかな生命を・・・。

下の写真が、平原氏と、その工房。私の愛器の前で。彼は、丁寧で、繊細な仕事をされる。彼のサイトも是非あわせてご覧になってみていただきたい・・・私のブログを検索するのにコールサインでググッてみて下さいと申し上げたら・・・彼も、中学・高校生時代に無線をしていたとの思いがけないお話があった。電信もなさっていた由。世界が狭いのか、中高年にとって、この現在はごくマイナーな趣味が、かってキング オブ ホビーだった証なのか・・・。

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W7ZQ 再び 

昨夜も、14メガは少なくとも北米には死んでいたし、7メガは信号が弱く、ノイズがじゃりじゃりいっていた。半分諦め気味にCQを7メガで出した。スタンフォード大学の近くに住むW6TC Geoから、ようやく呼ばれた。しばらくぶりの交信。その後、聞き覚えのある闊達なキーイングで、Jim W7ZQが呼んできてくれた。

Jimは、先のエントリーに記した通り、7メガのクワッドに故障を抱えていた。4月に降った湿り気のある雪が、7メガのクワッドのエレメントにまとわりつき、スプレッダーが破損したのだ。その故障を、つい最近ようやく自分で修理したのだという。6日間かけ、トータル6時間の修理で、大変だったそうだ。50M級のタワーに上ることすら、私には想像を絶するが、その上で、あの大きなクワッドの修理をするとは、ただただ脱帽だ。それに79歳という年齢を考えると、超人的とさえ言える。

我々の暦では、「立秋」になったところだ。秋めいてくるこの時期に、7メガにカムバックされるにはとても良い時期だ、と申し上げたら、喜んでおられた。

奥様が、この20日に膝の手術を受けるらしい。いつも何事かがおきるものだ、と言って笑っておられた。250マイル離れた同じモンタナ州の町の医療機関にかかっているらしい。コロラドまで通わなくて済むようだ。すでにもう片方の膝の治療を受けて、今度の医師は、とても良い医師であることが分かっているので、安心している、と。

私の老母の様子を尋ねてくれる。年齢相当に問題を抱えているが、元気にしている、毎朝、朝飯を用意するとにっこり微笑んで、食べてくれると答えた。彼の母上は、1990年代、95歳で亡くなられたらしい。今でも、母親が懐かしいと言う・・・。

私は、昔のようにビールを飲んでHAPPY HOURを過ごすと、夜の睡眠の質が悪くなる、それで、最近は、無線とチェロでリラックスをしていると言うと、楽器が弾けて良いねと仰る・・・よくある反応だ・・・。彼は、CWという音楽しかできないから、と言って笑う。CWは余り美しくはないからなとも仰る。いやいや、JimのW0HTH、W0HJ時代(彼は、1960から80年代にかけてこれらのコールを使っていた)のCWを聴いて、「エクスタシー」を感じていた、あれは音楽そのものだった・・・それに、W7ZQのCWも素晴らしい(ちょっと付け足したようになってしまって、少し焦る私・・・(笑))と申し上げた。これは、おべっかでも何でもなく、本音だ。

最期に、40年前からの付き合いになるねぇと言う彼。それでは、これからの40年間もどうぞよろしくと私が答える。すると、Jimは、我々の最期の交信は、彼自身が120歳近くになってからになるね、と大笑いしていた。

願わくば、これからもづっと折に触れて、彼との交信を続けることができるようにと祈りながら、お別れした。一期一会である緊張感と、未来の来るべき多くの楽しい交信への期待感とこころのなかで二つの気持ちが相俟って、緊張しつつも暖かな気持ちだ。交信のたびにこうした感慨を抱かせる相手は、本当に少なくなりつつある・・・。

最初に保険料ありき・・・か 

75歳以上の高齢者に対する医療制度の保険料内容が発表された。色々と疑問が湧いてくる。

年収33万円以下でも、保険料を徴収するのか。その場合、月額保険料の見込み6200円の3割、一年で22320円の天引き額になる。年額33万円で生活している人とは、生活保護以下ではないかと思うのだが、そうした高齢者からもしっかり保険料を取る予定のようだ。

介護保険料も年金から天引きされているらしい。その際に、わずかながら「多めに」天引きしていると聞いた。年末調整で返金されるのかもしれないが、実際上個々のケースは額が少なく、年末調整の手続きをしないことが多いようだ。それでなくてもわずかな年金から「多めに」天引きするなどもっての外だ。この保険料でも同じことが行われないか、とても心配。それに、年金行政だってあのざまなのに、実際上、さらに道義的に年金から天引きなど出来るのかどうか。

また、医療制度自体が出来ていない(公表されていない)のに、保険料だけはしっかり決めるのか。医療制度のプラン、それに必要な財源、そのなかで占める保険料の割合という流れを、行政当局はきちんと考えているはずだろうから、それを保険料の公表とともに明らかにするのが筋ではないだろうか。まさか、どんぶり勘定で、いい加減に保険料を決めたのではないだろうなと行政に尋ねてみたい・・・あの年金行政をみていると、それが実際ありうるので怖いのだが・・・。

行政の性善説を信じがたくなってきている・・・。




以下引用~~~

低所得者は7-2割減額 75歳以上の医療保険料
07/08/07
記事:共同通信社
提供:共同通信社
ID:650099




 厚生労働省は、来年4月から始まる75歳以上が対象となる後期高齢者医療制度の保険料について、低所得者に対する3段階の負担軽減措置の導入や年間50万円を上限とすることなどを、6日開かれた全国担当者会議で示した。

 保険料は所得に応じた「所得割」と負担能力とは関係なく1人当たりで負担する「均等割」で構成され、個人単位で課される。原則として、年金が年間18万円以上の人は年金からの天引きとなる。

 負担軽減措置は、世帯主と世帯の被保険者の所得との合計に応じ、総所得が33万円以下は7割を減額。また、世帯主を除く被保険者数に24万5000円を乗じ33万円を加えた額以下は5割を、被保険者数に35万円を乗じ33万円を加えた額以下は2割を、それぞれ減額する。

 また激変緩和措置として、サラリーマンらが加入する被用者保険の被扶養者だった人は、制度加入時から2年間は均等割だけが課され、さらに5割が軽減される。

 厚労省の試算では、1人当たりの平均保険料は月額6200円程度。高齢者にかかる医療費によって自治体ごとの保険料にばらつきが生じる見通し。

うんざり!(笑 

先日、診療報酬支払い基金の審査会から、次のような文面の通知が来た。

私の診療所は、他の小児科施設に比べて、気管支喘息・アレルギー性鼻炎・慢性副鼻腔炎・アトピー性皮膚炎の診断名が「多すぎる」。今後は、診断根拠を尋ねることもありうる、という内容だ。

何てことはない内容であるが、診断根拠を尋ねるということは、私の診断を疑っていることを意味しているようだ。あまり気分の良い話ではない。

私は、大学時代からアレルギー・喘息関係の疾患を興味を持って診てきた。ある大学の喘息外来を責任者として数年間担当してきたこともあった。さらに、喘息には、アレルギー性鼻炎等が合併することもしばしば認められる現象だ。興味を持ってみており、救急にもある程度対応するとなると、自然に患者さんは、集まり、集積して行く。自慢ではないが、隣町から通ってくる患者さんも多い。

大学にいた頃は、アレルギー性鼻炎や、慢性副鼻腔炎については、酷くなると、耳鼻科にお願いするという方針だった。両者と喘息とに、臨床的な強い関連があることに気付き、開業以来、鼻汁スメア・硬性鼻鏡、場合によってはX線写真等を用いて、積極的に観察し、治療してきた。その成果も上がっていると自負している。

そうした事情を捨象して、他の施設と比較して、違うということだけで、問題視するとは一体何事だろうか。診療報酬についても、一人当たりの単価が他と比較して高い場合には、「指導」を実施する方針だと聞く。「指導」等とは名ばかりで、行政は重箱の隅をつつくような指摘をして、診療報酬の返還を求めるという「経済的な目的」のために行なうのだ。行政の決め事には、可笑しなことが余りにも多い。

あぁ、昨日から、むしゃくしゃすることしきりだ。行政は、ただただ医療費を削減することだけを目的にしている。診断根拠に疑問があるなら、それをただ単に聞いてくればよいではないか。

真面目に仕事を続けてきたが、こうした行政に関わることは、うんざりだ。そろそろ引退を考えても良いのかもしれない。