ブログ開設後3年目に突入 

来月でブログを書き始めてから、丸2年になる。最初の頃のエントリーを読み返してみると、一日に七つも投稿したりして、凄い勢いで書いていた。思わず苦笑だ。何か表現したい意欲が高まっていたのだろう。福島県立大野病院事件の衝撃が、そんな風にさせたのかもしれない。

それ以降、段々とマンネリ化しつつあるような気もする。もともと乏しかった自分の感性と知性は衰えるばかり。ブログを通して、何事かを訴えるなど、私の力量では難しい。これから書き続けるとしても、言ってみれば、公開日記ないし公開備忘録程度の内容になってしまうかもしれない。その意味では、感じたこと、考えたこと、見聞きしたことを、私という大きなバイアスをかけて記録することしかできないのではないかと思う。何時まで続けられるか分からないが、もうしばらく続けてみよう。

この2年間で変わったこと・・・仕事が大分暇になってきた(ただし、拘束時間は結構長い)、診療報酬が下げられた影響をもろにかぶった、医療の崩壊への流れは、政治・行政・マスコミすべてが作り出しているが、結局国民がそれを知って、それに反対する意思表示をしなければ止まらない、この数年間が世界的な一種の経済的バブルであったことが判明した、オケやアンサンブルで弾く機会が増えたが、チェロの実力はさっぱり上がらない、小児気管支喘息の治療の切り札と思われてきたステロイド吸入も長期予後を変えることが出来ないという報告が、この2,3年いくつか上がってきた、無線に費やす時間が少し多すぎる、夏の間の庭仕事がだんだん大変になってきた、そして僅かながら、料理を週末にするようになった(家人がこれまでやってきたことに敬服・・・)、リタイアを現実のものとして考えるようになってきた(開業するときよりも難しい判断を迫られる)。

この次の2年間は、少しでも良いことの増える2年間であって欲しいものだ。お読みくださっている方には、これからも、また同じことを吼えているではないかと言われそうだが・・・私のキャパシティの足りなさで、読み過ごしていただきたい。

官僚達は、医師の士気低下を見過ごしている 

先日の東京での妊婦死亡事例を契機に、官僚・政治家からもマスコミからも「医師不足」の大合唱が起きている。関東の都県知事達が、国の責任で医師を増やせと発言している。

現政権・官僚は、医学部定員の増員を決め、実行に移している。

それに加えて、最近、開業医に救急医療を行わせる、夜間救急・産科救急等を病院に出向いて、勤務医の手伝いをせよという論調が目立っている。上記事例が生じた直後に、舛添厚生労働大臣も明言していたし、その後、私の知っているだけでも読売新聞・産経新聞が、明確にこの提言をしている。

まずは、医師が「不足している」という事態が何故起きたのか、徹底した検討をしていない、如何にも表面的な対策には苦笑いするだけだ。

開業医を救急に動員するという方策も、開業医の収入を抑えることと相俟って、開業医の労働条件を勤務医と同等にする、即ち、開業医の勤務医化を進めるということを目指しているのだろう。表面的には、それを目指さすとは口が裂けても言わないだろうが、結果は同じである。

勤務医の入り口を大きくし、出口を小さくして、結果として勤務医を増やす。医師を、ネズミか何かと勘違いしているのではないかと思えるような単純思考だ。

開業医が、どれだけ救急医療の戦力になるのか、官僚の繰り出すお手並みを拝見させていただこう。

間違いなく、この方策は、大失敗に終わることだろう。

彼等、官僚達が何を見逃しているのか。それは、医師の士気である。医師という仕事を通して、人のためになる、世の中の役に立っているという充実感によって、医師は過重な負担に耐えてきた。それを尽く潰す施策と、マスコミを用いた反医療キャンペーンを張り続けている。医師の士気という目に見えぬものを、彼等は見過ごしている、または過小評価している。医師は優れて専門的な職能集団だ。こうした集団の士気が落ちたときに、人の目にはつかぬ形で、医療の機能は低下することは避けられまい。

私も、救急医療にこれまで以上にコミットするように言われても、体力的にも、また意欲の上でも、参加できない、またしない。仕事量を減らして、顔見知りの患者さん達にベストの医療を実施することだけを目指そう。自分の生活が維持できるだけの糧を得るだけで十分だ。

それも許されぬということになれば、さっさと辞めるだけの話だ。

An Elmer 

今年の夏から、Nathan KO6Uに7メガでしばしばお目にかかるようになった。南カリフォルニア、サンペドロ在住の32歳。10代に無線の免許を取ったが、長い間無線から離れていた。この夏に、カムバックを果たした方だ。奥様が、日本人の方で、このブログを探し当てられて、読んでいると仰っていたので、あまりいい加減な紹介は出来ないなと、今まで彼について記さずにいた。

昨夜お目にかかった時に、無線を始めた頃の話題になった。彼のElmerは、Roy K6XKだとのこと。当時、住んでいた、恐らく実家のすぐ近くにRoyはおり、よく無線の相手をしてくれたらしい。Nathanは、既にかなりの腕前のCWオペだが、それを仕込んでくれたのは、Royだったということだ。Royは、その後、アイオワに転居してしまったということだ。Royを知っているかとNathanに尋ねられた。勿論だとも、とお答えした。7022付近で、北米中部に開ける頃、とても正確かつ、高速のCWでラグチューをしておられる方だ。私も、1年に1,2度程度だが、以前から相手をして頂いていた。Nathan自身カムバックしてから、Royに何度も会っている様子だ。10数年ぶりの再会で、お二人とも嬉しかったに違いない。

アマチュア無線界では、初心者を指導し、薫陶を与える人間を、Elmerと呼ぶ。仕事を離れて、利益の絡まぬ趣味を通しての、人間関係では、後輩を暖かく遇し、自分の知識や技術を彼等に伝承することが上手く成立する。アマチュア無線もその例外ではない。Royは、CWの初心者だったNathan少年に根気強く相手をし、Nathanを現在のような熱心で立派なCWオペに育てられたのだと思う。そうしようと意識していなかったのかもしれない。丁度、子どもを育てる親の愛情にも似た気持ちを持つものなのだと思う。その薫陶を受けたハムは、その先達を敬意を込めて、Elmerと呼ぶのだ。

私も、Elmerと呼べる方を何人かすぐに思い浮かべることができる。大いにお世話になり、目指すべき対象でもあった方々だった。すでに別なところで書いたこともあるので、個々のコールは記さないが、決して忘れることのできぬ方々だ。

Nathanは、数年前、英語教師として日本に滞在していたことがあり、その時に奥様と知り合いになったらしい。結婚する際に、奥様が米国での生活に馴染めなかったら、二人で日本に移り住むと、奥様のご両親に約束をしたらしい。当面、その移住は、全く必要が無いようだ・・・。年に二度ほど奥様の実家に里帰りすることにしているようだ。

彼は、CWが上手で、CWでのラグチューの手腕も優れている。話題のキャッチボールが上手くできる方なのだと思う。彼との交信は、いつも楽しみだ。仕事にでかける前に、早起きして、無線機に向かうのが楽しいと何時も言っておられるが、これから何十年とCWを続けて、CWでラグチューを楽しむ少数派の希望の星であり続けていただきたいものだ。

ベゴニア 

家人の丹精こめて育てているベゴニア・・・まるで家族のよう。

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「集団無責任体制」とは誰のことか? 

読売新聞が、東京で妊婦が脳出血により亡くなったケースに関して、関わった医療機関を「集団無責任体制」だと断じている。責任を持って患者を受け入れる医療機関を決めること、産科と他科の協同、さらに開業医が産科救急医療機関に出向き急患に対応せよ、と論じている。

果たして、このような判断と提言にどれだけの意味があるか、強い疑問を感じるとともに、憤りを覚える。

不幸にして亡くなった妊婦の方が、果たして1時間早くケアされていたら救命しただろうか。急激に進行する脳出血があったことを考えると、1時間の差が、生死を分けたとは考えにくいのではないだろうか。少なくとも、読売新聞の主張は、1時間早く診療を受ければ、救命できたということが前提になっているように思える。この点は、医学的に慎重に検討を要する点であって、この1時間が運命を分けたと断ずることは誤りだ。

ついで、墨東病院以外の医療機関を恰も無責任であるかのように論じているが、各々の医療機関は、理由があって患者を受けられなかったのだ。無責任と断ずるのであれば、誰が一体無責任だったのかを明らかにしてもらいたい。十分な体制が取れないのに、このような重症患者を受け入れて、今回のように不幸な経過を取った場合、医療訴訟、それにマスコミによる強烈なバッシングが行なわれることがしばしば行なわれてきた。受けなければ、無責任と断じ、受けて結果が悪ければ、医療ミスと攻撃する。そうした報道をマスコミが行なっていないかどうか、読売新聞のこの記事を書いた記者には尋ねてみたい。

地域医療では、責任を持って、このようなケースを受け入れる医療機関が決められており、良い結果を生んでいると言うが、このような重症なケースを受け入れられる医療機関が複数存在しないというのが実態ではないのか。

都城市の産科医療体制を、そうした上手くいっているものの一例に挙げている。入院を受け入れているのは、国立病院機構都城病院と思われる。もう一つ私立病院があるが、そこの産科には二名の医師がいるだけのようだ。都城病院も、産科の医師数が4名だけで、小児科も4名のみだ。これは、墨東病院と同じような規模だ。このような規模の医療機関で、今回のような重症症例が救命できるのかどうか、その可能性は、今回と大差ないのではないか。都城地域で上手くいっているのは、新生児死亡率の改善であって、母体死亡率がどれほど改善したかは不明だ。また、開業医が普段仕事をしなれていない医療機関で、普段診ることのない重症例にどれだけの仕事ができるのか、また自らの医療機関の仕事を放り投げて、そのような救急への関与ができるのかも大きな疑問だ。

今回の患者を受け入れられなかった医療機関を、無責任呼ばわりすることで、そうした医療機関でギリギリのところで踏ん張っている医師の士気を最終的に挫くことを、私は憂える。こうしたいい加減な記事を垂れ流し、自らのこれまでの報道による医療崩壊の責任を感じない姿勢こそが、無責任なのではないだろうか。



以下、引用~~~


[解説]8病院拒否 妊婦死亡
08/10/28
記事:読売新聞
提供:読売新聞


急患 都市部の盲点…地域の「責任病院」明確化必要

 脳出血を起こした東京都内の妊婦(36)が、8病院に受け入れを断られ、出産後に死亡した。(医療情報部・館林牧子)

 要約

 ◇都市部では、救急患者受け入れに最終的に責任を持つ病院が決まっていない。

 ◇重症の妊産婦救命のため、産科と一般の救急医療を一体的に整備する必要がある。

 妊婦は今月4日午後7時前、頭痛や吐き気などを訴え、かかりつけの東京都江東区の産婦人科医院に搬送された。緊急事態と判断した医師は、東京都立墨東病院に受け入れを要請したが、「産科当直医が1人しかいない」と断られた。

 その後も7病院に断られ、1時間後、再び墨東病院に要請。同病院は別の産科医を呼び出して帝王切開を行い、脳外科当直医が脳の手術をしたものの、女性は3日後に死亡した。

 受け入れを断った病院のうち、同病院を含む3病院は、最重症の妊産婦の緊急治療に当たる「総合周産期母子医療センター」だった。

 なぜ母子医療の「最後の砦」となるはずの病院が、その役割を果たせなかったのか。

 問題の背景には、医師不足が指摘されている。だが、都市部より産科医不足が深刻な地方で、たらい回しがほとんど起きない地域もある。そうした地域では、責任を持って患者を受け入れる病院が決まっている。

 一方、都市部では、地域の救急医療に最終的な責任を持つ病院が決まっておらず、結果的に“集団無責任体制”に陥っている。地域ごとに、責任を持って患者を受け入れる病院を明確にしておく必要がある。

 もっとも、医師ら人員に限りがあり、一つの病院だけで、すべての患者を受け入れる体制を整えることはできない。本紙の医療改革提言(16日朝刊)でも訴えたように、開業医ら地域の医療機関の協力が欠かせない。

 宮崎県都城市では、産科開業医は、患者の妊婦に緊急の治療が必要になった場合、拠点となる病院に受け入れを要請したうえ、妊婦と共に、開業医がその病院に行き、病院の医師と協力して治療に当たる。別の開業医が応援に駆けつけることもある。

 都市部でも、拠点病院の救急医療に、開業医や他の病院の医師が参加し、地域全体で支える体制を作るべきだ。

 そのためには、行政が主導して、地域ごとに、病院や開業医、住民が参加する協議会を設け、緊急時の連携体制を構築することが必要になる。

 拠点病院に、同時に複数の急患が搬送されるなど対応しきれない場合、さらに広域で協力する仕組みも求められるだろう。

 今回、搬送を断った病院には、44人の産婦人科医を擁する東大病院も含まれている。救急たらい回しは、医師不足から起きていることは間違いないが、医師を増員さえすれば解決するとは言えない。

 同病院が受け入れを断った理由は、赤ちゃんを治療する新生児集中治療室(NICU)が満床だったことだった。NICUを増やすとともに、病床を常に確保するため、容体の落ち着いた患者は他の病院に移すことも必要になる。これには患者側の理解も大切だ。

 重症の妊産婦の救命には、脳外科など他の診療科との連携も重要だ。

 常駐の産婦人科医が1人しかいない岩手県立釜石病院(釜石市)では、多量出血などの緊急時には、産婦人科医と外科系医師が共同で治療に当たることにし、万一に備えた緊急招集訓練も実施している。

 今回のケースでは、墨東病院は24時間、どんな患者も受け入れる救急病院「ER」(救急治療室)でもあった。だが、同院の総合周産期母子医療センターは、ERに打診せず、いったん妊婦の受け入れを断っていた。産科と救急部門の縦割りの問題点が表れた。

 国は、産科救急と一般の救急体制を別々に整備してきたが、今後は産科と一般の救急医療を一体となって実施するべきだ。

受け入れを拒否した病院 病院 場所 拒否理由
慈恵医大 港区 新生児集中治療室が満床
慶応大 新宿区 感染症の疑いがあり、個室が必要と判断したが個室が満室
日赤医療センター 渋谷区 母体胎児集中治療室が満床
日大板橋 板橋区 新生児集中治療室が満床
順天堂大 文京区 2人の産科医が出産対応中のうえ、満床
慈恵医大青戸 葛飾区 脳神経外科の当直体制が取られていなかったため
東京大 文京区 新生児集中治療室が満床

週末の食事 その6 

黒ゴマ・バルサミコ酢による豚肉の焼肉、野菜炒め、それに餃子。餃子材料を作りすぎて、50個近くせっせと皮の中に収めた。手伝ってくれた家人曰く、ジャンボ餃子にしたい!ジャンボ餃子は、千葉県某所の駅近くにあった餃子屋の品目。学生時代何度か食べに出かけたもの・・・それを懐かしむというより、餃子の具を早く捌けさせたいという意向だった模様。手作り餃子を食べると、冷凍の市販品は食べられなくなる。手作りだと、肉の旨みが皮のなかにたっぷりと閉じ込められている。常温煮干からとった味噌汁の出汁が少し足りなかった。まだまだ、精進あるのみ・・・。

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週末 

この週末は、自宅から一歩も出ずに過ごすことができた。何人かの患者の親から電話がかかってきたが、電話での指示で対応することができた。

週末は、恒例になった夕食作り、日曜日は、チェロの練習と無線に明け暮れた。少しは、書物や論文等にも向かわなくてはと思いつつも・・・。来週には、東京でフォーレのピアノ五重奏曲1番の初合わせがある。

無線は、秋のCONDX全開だ。朝の14メガは、北米全体に開けている。東海岸の友人が出てこないかと思ってしばらく居座ったが、めぼしい交信はできず。7メガが、午後1時過ぎには西海岸に開け始め、午後4時頃にオープニングの一つ目のピークを迎える。N6ZI、W6IJ、K7HKそれにW9KNI等旧知の友人とのんびりと話す機会があった。

特に、Tommy W6IJは、我が家を20数年前に訪れ、私も彼の家をその数年後に訪ねたことがある。それで、話が毎回弾む。家族のこと、年金のこと、リタイアのこと等々。Harry K7HKは、ご両親の世話をするためにアイダホからユタに移り住んだとのこと。90歳になる父上がまだ車を運転しているらしい。Bob W9KNIの奥様はギリシャ旅行中。彼の経営するベンチャー社は、今回の金融危機ではそれほどの影響を受けないだろうと考えている由。奥様が不在の間に、網膜の断裂を起こしてしまい、レーザーでの治療を受けた様子だった。

今朝、出勤前の僅かな時間、14メガを聴くと、WWコンテストの終盤で、SSBバンド全体に北米の局がずらっと並んでいる。何局かにコンテストナンバーを送った。K0RFを呼ぶと、悲鳴のような笑い声。Geo W0UAがマイクを握っていた。SSBで私の声を聞くなんて!と絶句していたが、私も同様の感想。思ったより高いピッチの声の持ち主だった。CWでは、あまり強くない局に何局か呼ばれて、型どおりの交信を終えて、ビッグスイッチを落とした。

2008年の米国年次改革要望書 

2008年の米国年次改革要望書が、今月15日に公表された。ここ

この要望書は、日本の内政全般に関して、日米関係をよりスムースにし、成長を目指した改革を実現するために、米国政府が日本政府に対して要望する項目を列挙したものだ。要望書とは言っても、recommendationsであり、要求に近い内容になっている。日本政府も同様の要望書を出しているはずだが、その内容等は、殆ど聞こえてこない。

この要望書の内容が、日本の内政上数年後には大体実現していることが、おかしいし、薄ら寒いものを感じさせる。

医療関連で行くと、中医協に米国製薬企業の代表を入れるようにと要求したり、新薬の価格改定では値下げを行わぬようにと主張したり、新薬でも発売後6ヶ月を過ぎたら、30日未満の処方をさせないようにすべきだ(短期間の処方は不可とすべきだ)といった、我々からすると米国等外資企業に有利な条件、医療現場を無視する条件を提起している。

このような内容を読むと、日本は米国の属国なのではないかと、本気で心配になってくる。

米国のグローバリズムが、どのような害悪を全世界に垂れ流したか、日本の政治家は分かっているのだろうか。米国の言う成長戦略が、世界の市場をどれほど深刻な混乱に陥れているのか、分かっているのだろうか。

シリアス医療系ドラマは何のために? 

民放のテレビは、ほとんど見なくなった。見るのは、たまにスポーツ中継程度。コマーシャルがうざったいのと、何より、一般の番組の人為的に異様に高められたテンションが、見るに耐えないのだ。BSになったら、ましになるかと思いきや、同じテンションでショッピング番組を流し続けている。これでは、民放の将来は決まったようなものだなと、その放送の様子を無関心に眺めている。

見てはいないのだが、最近目立つのが、医療系のドラマ。一見(といっても、繰り返しになるが見ていないのだが)シリアス路線のようだ。「小児救急」というドラマもそうしたものの一つのようだ。ネットでの情報によると、小児科の開業医の女医さんが、365日24時間救急に対応するという設定らしい。3名の医師がローテートするということのようだ。かなりの重症のケースも、診療所で解決してしまうらしい。所謂コンビニ診療を率先して行い、何でも引き受けるということのようだ。

このような診療が、現実に可能かどうか、少しでも小児科医療の現場に足を運べば、分かりそうなものを、いかにもお手軽なドラマの設定だ。まず、何でもかんでも引き受けることは、出来ない。診療所の能力を超えるだけでなく、何か予期せぬ結果が生じた場合に、医療訴訟になる可能性がある。患児のことを考えたら、重症のケースは、高次医療機関にお送りすることが最善だ。何でも引き受けるという「危ない橋」は、診療所を経営する立場からしても、何としても避けなければならないのだ。

3名の医師のローテートとはいえ、24時間対応するとなると、休日をとるのはほぼ不可能になる。また、医師一人で診療はできない。事務・看護を担当する方を、24時間そろえなければならなくなる。事務員・看護師は、休みなしというわけにはいかないから、日中だけの診療をする診療所の数倍の人数のスタッフをそろえなければならなくなる。これは、経営上も、診療上も不可能なことだ。特に、最近、小児科の診療報酬は実質上大きく減らされている。人件費だけで、すぐに大赤字になりそうだ。

と、あまり具体性のない批判をしても意味ないし、こんな馬鹿げたドラマは、笑って見過ごせばよいだけなのかもしれない。が、「コードブルー」というドクターヘリを題材にしたドラマといい、このドラマといい、政府・官僚の医療政策を先取りする、または持ち上げるためのプロパガンダドラマになっているように思えるところが不気味だ。

「コードブルー」は、ドクターヘリが大活躍するドラマで、ドクターヘリを導入すれば、地域の救急医療の問題は解決とまで言いたげなドラマのようだ。官僚が全国で推進している、ドクターヘリ導入の援護射撃であることは間違いない。「小児救急」は、開業医の労働条件を勤務医と同じにすればよい、コンビニ受診大いに結構というメッセージを発している。これも、「安心な医療」を「安価に」提供するという、政府・官僚の意図に合致している。

民放は、視聴者から飽きられて、こうして政府・官僚の宣伝・・・何も責任をとらない中身のない宣伝・・・をすることに活路を見出そうとしているのだろうか。

厚生労働省の横車 

産科の無過失補償制度は、分娩に際して、医療に過失がないのに脳性まひの児が生まれた時に、3000万円の保険金を支払おうという制度だ。この保険金は、医療機関が払うことになっている。本来、こうした事例は、社会保障として国が対応すべきはずなのにである。

さらに、保険金の総額は、支払い予測額を大幅に超える(これは以前に何度か指摘した)。その差額は、日本医療機能評価機構という天下り団体と、民間保険会社の収入になる。

この制度に未加入の医療機関が相当数あるのは、こうした問題があり、さらに一番の問題である、医療訴訟の抑制には全くつながらないためと考えられている。

そうした状況に業を煮やしたのか、厚生労働省は、この制度に加入していない医療機関に対して、診療報酬上のハンディキャップを与えると言い出した。

診療報酬制度は、保険者と、医療機関が契約関係を結び、医療行為に対する対価の一部を、予め定められた規定に沿って保険者が医療機関に支払うという制度だ。いわば、民間の契約関係だ。そこに、社会保障制度の一つであるべき、無過失補償制度を無理に絡ませることは誤りだ。

こうまでして、この制度への加入を強制させたい官僚は、この制度で何らかの利益を得ていると疑われても仕方あるまい。官僚は、自分達の利益を追求することだけに熱心で、国の社会保障・医療制度という大切な枠組みを決める上で横車を押そうとしている。


以下、引用~~~

未加入は報酬加算できず 無過失補償制度で厚労省
08/10/23
記事:共同通信社
提供:共同通信社


 厚生労働省は22日、産科医療での「無過失補償制度」に医療機関が加入していないと、危険度が高い妊娠、出産の医学管理に対し加算される診療報酬を来年以降、請求できないようにするよう中央社会保険医療協議会(中医協)に提案した。

 妊娠中毒症や切迫早産などリスクを抱える人も安心してお産に臨めるよう、医療機関に来年1月スタートの制度参加と加入継続を促す狙いだ。お産を扱う病院や診療所、助産所計約3000カ所の加入率は現在、94%。

 無過失補償は、お産の事故で脳性まひの赤ちゃんが生まれた場合、医師に過失がなくても妊産婦に補償金計3000万円を支払う制度。医療機関は厚労省の外郭団体を通じ、掛け金を民間の損害保険会社に納める。

 この日の中医協総会では「公的保険からの報酬請求に、民間損保加入を要件とするのは筋違い」と反対意見も。厚労省案を了承するかどうか決まらず、近く開催の次回総会に結論を持ち越した。

マスコミ医療記事のお粗末さ 

不幸にも脳内出血を起こして、亡くなられた妊婦の問題に関して、昨日の朝日新聞の社説は、以下のように述べている。

産科医療が、崩壊しつつある原因のかなりの部分が、他ならぬマスコミの報道にあることは知ってか、知らずか・・・産科救急で受け入れられぬ場合は、とりあえず一般救急が受け入れるべきだとの主張だ。

産科という特殊な科の重篤な患者を、一般救急がどうやってみるのだろうか。何もできないではないか。万一受け入れて、不幸な転帰をとったら、それはそれで、今度は、一般救急叩きをマスコミは始めるのだろう。

今回の症例の詳細は不明だが、Yosyanさんのブログ「新小児科医のつぶやき」での議論では、受け入れて緊急手術するまで、時間がかかりすぎているということは決してない、ということのようだ。産科・新生児科それに脳外科等の救急体制が常時完備されている医療機関等殆ど存在しないということだ。

それに、最終的に受け入れた都立墨東病院の産科の常勤医は、3ないし4名と報道されている。それに3名の研修医という陣容で、平日2名、週末1名の当直業務を行い、年に千数百例の出産を受け持っている。研修医達は、文字通り殆ど不眠不休の生活を送っていたのではないだろうか。この産科医達の「異常な」労働環境を放置している行政にこそ問題がある。昨日のエントリーで述べた自殺された小児科医の賠償責任を認めぬ判決といい、行政と法曹の共犯といってもよい。マスコミは、医師不足を口にはするが、それは一種の枕詞にしかなっていない。マスコミは、この実態にこそ迫り、その原因を追究すべきなのだ。

それなのに、医師の連携でやり過ごせという、この社説のお粗末さ、何も調べようとしない知的怠慢は一体何なのだろう。マスコミの報道は、このレベルにあることを、我々は良く弁えておかなければならない。




以下、引用~~~

妊婦死亡―救急医療にもっと連携を 大都会の救急医療に、ぽっかりと大きな穴が開いているようだ。

 東京都内で、具合が悪くなった出産間近の36歳の女性が七つの病院に受け入れを断られた。約1時間15分後に病院に運ばれて出産したものの、3日後に脳内出血で亡くなった。

 同じようなことが一昨年、奈良県でもあった。入院中の妊婦が重体になり、転院が必要になったが、隣の大阪府も含めて19病院に受け入れを断られ、やはり脳内出血で亡くなった。

 背景には、全国的な産科医不足がある。急な患者を受け入れる余力が、医療機関に乏しくなっているのだ。

 それにしても、医療機関がたくさんあるはずの東京で、と驚いた人も多かったのではないか。厳しい条件の中でも、なんとか急患を受け入れる態勢をつくるにはどうすればいいのか。今回起きたことを点検し、今後のために生かさなければならない。

 亡くなった女性は下痢や頭痛を訴えた。かかりつけ医の手に負えないことから、受け入れ先を探した。

 最初に連絡したのは、危険の大きい出産に24時間対応するために都内に9カ所置かれている総合周産期母子医療センターの一つ、都立墨東病院だ。

 ところが、墨東病院では産科医が減ったため、7月からは週末や休日の当直医は1人になり、急患の受け入れが原則としてできなくなっていた。

 この日は土曜日だった。1人だけの当直医は受け入れを断り、他の病院を紹介したという。紹介した病院にも「空きベッドがない」などの理由で次々に断られ、墨東病院は2度目の依頼で医師を呼び出して対応した。

 総合周産期母子医療センターは最後のとりでだ。そこが役割を果たせないようでは心もとない。産科医不足という事情があるにしても、東京都には急患に備える態勢づくりにさらに努力してもらいたい。

 いくつもの病院で受け入れを断られた背景には、都市圏ならではの要因もある。地方と違って医療機関が多いため、ほかで受け入れてくれると考えがちなのだ。

 そうした考えが、危険な出産に備える医療機関のネットワークが必ずしも十分には機能しないことにつながる。医療機関同士でもっと緊密に連絡を取り合うことに加え、ネットワークの中で引受先を探す司令塔のような存在をつくることも考えたい。

 もう一つ大切なことは、全く別々に運用されている産科の救急と一般の救急の連携を強めることだ。産科の救急で受け入れ先が見つからないときは、とりあえず一般の救急部門で受け入れる。そうした柔軟な発想が必要だ。

 医師不足を解消する努力はむろん大切だが、病院や医師の間で連携に知恵を絞ることはすぐにでもできる。

崩壊をくい止めるつもりかもしれないが・・・ 

1999年、小児科の医師が、過重労働によって自殺した。管理責任のあった病院に対して、遺族が、損害賠償請求を求める高裁での民事訴訟控訴審で、判決が下された。過重労働によって、うつ状態になったことは認めるが、病院の安全配慮義務はないという判決だ。同じような過重労働で自殺した電通社員のケースでは、会社側に安全配慮義務違反があったという判例があるが、この小児科医のケースでは、それが当てはまらないという。

何故なのだろうか。

行政訴訟では労災が認めらたのに、民事訴訟でこのような判決になるのは、何故なのだろうか。

これでは、医師の過重労働を見過ごしてよいというお墨付きを与えることになってしまう。

高裁は、医師の過重労働によってようやく成立している医療を崩壊させることを恐れて、病院側の責任を認めなかっただろうか。だとしたら、それこそが、医療を崩壊に追いやる判断だ。

こうした医療システムの誤りを、誰が正せるのだろうか。このままでは、誰も正すことなく、崩壊が進行するだけだ。


以下、引用~~~

10月22日13時18分配信 医療介護CBニュース

小児科医中原利郎さん(当時44歳)がうつ病によって自殺したのは、最大で月8回に及ぶ当直勤務をこなすなど過重な業務が原因として、遺族らが、勤務先だった病院を運営す る立正佼成会の「安全配慮義務違反」などを理由に損害賠償を求めた民事訴訟の控訴審判決が10月22日、東京高裁であった。鈴木健太裁判長は、民事訴訟で東京地裁が否定し た「過重な業務とうつ病との因果関係」は認めたものの、「病院側が(中原さんの心身の変調を)具体的に予見することはできなかった」として、原告側の訴えを棄却した。(山 田利和・尾崎文壽)

判決は、中原さんが1999年3月に月8回、週当たり2回の割合で当直を担当し、翌4月には、6回の当直のうち、当直を挟んで通常勤務や半日勤務を行う連続勤務が4回あっ たことを挙げ、「3月と4月の勤務は過重で、著しい身体的心理的負荷を与えたというべき」などとして、中原さんの業務の過重性を認めた。

また、中原さんが勤務していた立正佼成会附属佼成病院(東京都中野区)の小児科の部長が退職したのを受け、中原さんが部長代行になった直後の同年3、4月ごろ、常勤医や日 当直担当医の減少という事態に直面したことについて、「部長代行としての職責から、問題解決に腐心し、見過ごすことのできない心理的負荷を受けたというべき」と指摘した。

これらを踏まえ、「主として、99年3月以降の過重な勤務、加えて、常勤医の減少などによって大きな心理的負荷を受け、これらを原因とした睡眠障害または睡眠不足の増悪と も相まって、うつ病を発症したというべき」などとして、過重な業務とうつ病との因果関係を明確に認めた。

一方、「安全配慮義務」については、過労で自殺した社員の遺族が電通の責任を求めて提訴した「電通事件」で、最高裁が2000年3月24日に出した「使用者は、雇用する労 働者に従事させる業務を定めて管理するに際し、業務の遂行に伴う疲労や心理的負荷などが過度に蓄積して労働者の心身の健康を損なうことがないように注意する義務を負う」な どとした判決を引用。

しかし、中原さんについては、「過重な勤務であっても、病院側が、中原さんの疲労や心理的負荷などを過度に蓄積させて、心身の健康を損なうことを具体的客観的に予見するこ とはできなかった」などとして、病院側の「安全配慮義務違反」には当たらないとする見解を示した。

中原さんの訴訟については、07年3月14日の行政訴訟の判決では、「うつ病は過重な業務によって発症した」と労災認定したが、同29日の民事訴訟の判決では、「うつ病と 業務との因果関係が認められない」と、同じ東京地裁が“正反対”の判断を示していた。行政訴訟では、厚生労働省が控訴せず、労災が確定していただけに、高裁が、医師の当直 勤務の過重性や病院の「安全配慮義務」について、どのような判断を示すかが注目されていた。

Big guns in Colorado 

先のエントリーに記した、コロラドの友人Geoからデジカメ画像が送られてきた。K0RFは、コンテストの最中、いつも西海岸の局よりも早く入感し始め、遅くまで聞こえていた印象が残っている。この設備を見て、幾分か納得だ。

コロラドのビッグガンKORF。大きな丘陵の頂上にあるらしい。

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同じ局のアンテナ近影。ローター12基。アンテナ切り換え器5基、というのも納得。

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K0RFのオーナー、Chuck。

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K0RFのメインオペの一人、Geo W0UA。K0RFのシャックで。

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自宅のGeo。棚を自作したらしい。棚に滑車をつけて、移動できるようにしたとのこと。この写真は、その棚の前で撮られたものではなさそう・・・。早期退職をして、お母様を看取ったのだが、着るものなどにお金をかけなければ、十分生活できるというGeo。毎日、無線とゴルフで忙しそうだ。

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Geoの設備。綺麗に整頓されている。

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山茶花 

我が家の、北側、フェンスと建物の狭いスペースに咲く、山茶花。これも父が植えておいてくれたもの。バラ等の花、柿・栗・スモモ等の果樹、様々な木々・・・我々、後に続く世代への彼の贈り物だ。

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民主党マニフェスト原案・・・幻滅 

衆議院選挙を前にして、民主党は、マニフェスト原案を公表した。

この内容の大部分は、以前から、民主党のウェブサイトに掲載されていたものだ。

医療関係では、包括化推進・医師養成数増・「医療従事者等確保支援センター」創設・勤務医待遇改善・後期高齢者医療制度廃止などが盛り込まれている。

果たして、これで医療の崩壊の危機が乗り越えられるだろうか。

民主党のウェブサイトでは、医療に無駄遣いがあるから、包括化を進めると明言されている。包括化によって、「無駄」を省き、医療費を削減することを目指すのだろう。ミクロで見ると、医療費の無駄遣いはあるのかもしれない。が、マクロでは、医療費は圧倒的に不足している。国際比較をしてもらいたい。

包括化を進めた際の問題は幾つもある。急性期医療で包括化を進めると、必要な医療が行えなくなる可能性がある。急性期医療は、病態・治療への反応・合併症等から、ガイドライン化できないことが多いのだ。

また、これ以上医療費削減をして、増やす医師の教育訓練のためのコスト・人件費、さらに勤務医の待遇改善をどうやって実現するのか。

「医療従事者等確保支援センター」も、結局、官僚による医師の強制配置を進める組織になることだろう。この組織が、医師の士気を落とすことなく、地域医療の危機を救えるのか。絶対、否である。医師の士気を更に落とし、これまでようやく維持されてきた、地域医療は最終的な崩壊に至るだろう。

このようなマニフェストでは、民主党に医療政策を立案する、力量・能力がないといわざるを得ない。このマニフェストは、結局、庶民受けを狙った、表面的で実効性を欠く政策案に過ぎない。民主党にもう少し期待をかけていたが、これでは、彼等が医療の現況を改善する見込みは無い。


以下、引用~~~

包括払い制度の導入を推進 民主党 政策INDEX2008公表
08/10/20
記事:Japan Medicine
提供:じほう


 民主党は次期衆院総選挙のマニフェストの基になる「民主党政策INDEX2008」を公表した。党が掲げる政策を厚生や文部科学など20項目にまとめた。医療関係では医師不足対策として医師養成数の1.5倍増や、医師派遣制度の創設などを盛り込んだ。また包括払い制度の推進や医療保険の一元化なども掲げている。

 民主党政策調査会によると、INDEXは民主党が掲げる政策を全般的に示した「辞書」のような位置付けで、立候補予定者が地元を回る際に活用するという。今後、衆院の解散・総選挙が決まった時点でINDEXから政策を抽出し、具体的な実施期限と財源を示したマニフェストを完成させる。
 
  包括払い制度についてINDEXでは、急性期病院でより一層の導入を推進するとした。同時にクリティカルパスを可能な限り導入。療養病床では食費・居住費を含めた包括払い制度を取り入れる。超急性期・回復期・維持期リハビリテーションは当面は出来高払いとするが、スタッフの充実度などをみて将来的には包括払いにするとした。

  医師不足対策では、大学医学部の定員増や学士入学、編入制度の拡大、歯学部定員減などによって医学部の定員を1.5倍にするほか、学士入学生に対する奨学金支給を充実させる。同時にメディカルスクールの創設も検討。医師養成を担う大学や協力医療機関に対して十分な財政的支援を行うとしている。

医師派遣の「医療従事者等確保支援センター」創設

 また緊急対策として医師派遣を行う「医療従事者等確保支援センター」(仮称)を創設する。医療従事者が不足している地域の要望を受け、自治体病院などに対して医師の派遣要請や斡旋を行う。同時に同センターでは研修医の適正配置や休職医療者の復職促進なども実施する。また一定の要件下で国立病院勤務医など医師公務員の兼業を解禁するとしている。

  過重労働を強いられる勤務医の就業環境の改善としては、医師の交代勤務制の導入を促進し不払い残業を是正。当直を夜間勤務に改める。大学病院などで無給で働く医局員を常勤雇用にして医療現場での労働基準法の順守を徹底する。また院内保育所の整備や育児支援を充実し、医療従事者が子育てをしながら勤務できるようにする。
 
  後期高齢者医療制度は廃止し、いったん老人保健制度に戻す。被用者保険と国保を順次統合し、将来的には医療保険の一元化を実現させる。70歳以上の医療費の自己負担割合を1割とし現役並み所得者は2割とする。また短期的施策として国保保険料の自治体格差を是正するために国保の財政基盤の強化などを行う。
 
  このほか、医療メディエーターを活用した死因究明制度の創設やコメディカルスタッフの職能拡大、後発医薬品の普及を挙げた。介護関係では、介護療養病床再編計画の廃止、介護労働者の賃金を月2万円引き上げることなどを掲げている。



週末の夕食 その5 

新鮮な大根の間引き菜をフィーチャーした(と言っても、載せただけなのだが)、温野菜。

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日曜日は、クッキングペーパーを用いてフライパンで焼いた秋刀魚と、室温下で煮干から出汁をとった味噌汁。後者が、なかなか良い出汁が出た・・・実は、これが初の味噌汁挑戦(笑)。味噌をタマの中で少量の煮汁に溶かす作業は上手く行ったのだが、味噌の量はかなり当てずっぽう。おわん一膳分12gの味噌なんて分かるわけがない。味見をしながら加減した。過量にならずにホッとした。

愚策ここに極まれり 

やはり、読売新聞の「提言」は、官僚の意向を受けたもののようだ。提灯持ちとはよく言ったものだ。

片や、舛添厚生労働大臣は、初期研修を2年間から1年間にするというし、まさに、戦時中の様相を呈している。

しかし、現在は戦争中でもないし、戒厳令下でもない。

こんな小手先の「改革」は、医療を崩壊させること必至だ。

憲法で保障される労働者としての医師の権利を奪うといった建前論を言う前に、こうした方策は医師の「士気」を木っ端微塵に打ち砕く。医師は、定時に与えられた仕事をする、当直は夜間労働でなければ、救急対応などしない、少しでも医療訴訟に巻き込まれそうなケースは担当しないということになるだろう。若い医師の中には、医療現場から立ち去る者、海外に雄飛する者が出てくることだろう。

現在の医療システムが、患者さんが低コストでどこでもそれなりに高度の医療を受けることを可能にしていたのは、医師の「士気」によるところが大きい。それを、木っ端微塵に打ち砕こうとしているのだから、結果は目に見えている。

愚かな為政者と官僚よ、やってみるが良い。



以下、引用~~~

読売提言の医師計画配置、厚労省課長が前向き発言

厚生労働省の佐藤敏信医療課長は18日、秋田市内で講演し、医師の計画配置について「結論から言うと、計画配置をする考えはある。よい規制だ」と導入へ前向きな考えを示し た。

佐藤課長は、医師の計画配置には、職業選択の自由や官僚統制などを理由に批判があるとしながらも、「今はハコ(病床数)の規制があるのに、人の規制はできない」と現状に疑 問を投げかけた。講演後の質疑に答えた。

医師の計画配置を巡っては、読売新聞は16日に発表した医療改革の提言で、医師不足解消を図るため、若手医師を地域・診療科ごとに定員を定めて配置するよう求めている。

(2008年10月18日19時01分 読売新聞)

全世界への同時オープニング 

一年のこの時期、7メガは、日暮れ前後に全世界に短時間開けることがある。今夕は、さほどCONDXがよくなかったが、そうしたオープニングが見られた。

午後4時半頃、G4HOMが、ロングパス、即ち南太平洋周りで聞こえた。旧知のFraser G4BJMと勘違い。その後、午後5時頃に、Mike ZL1BVBが呼んできた。200Wにダイポールとのことだが、強力。奥様がリタイア、息子さんは、ロンドンでコンピューターの仕事をしている、と。彼が日本を訪れ、我が家に滞在してから20年になる。その後、北太平洋英国の北部に浮かぶFaroe島のCaen OY1CTからも呼ばれた。エコーを伴い弱い。ロングパスから北極回りのショートパスに移行している。いずれのパスでも同程度に聞こえる。しばらく振りの交信。私と同時期にFOCに参加した方だ。

ついで、ブラジルの旧友Alex PR7PO。胃癌の手術を3年前に受けたが、もう治療から解放された、胃癌はどこかに行ってしまったと元気そう。交信はしなかったが、北米の局も聞こえ、経験的に、北ないし西アフリカも、このCONDXであれば開けているはず。

電離層を利用した伝播が、こうして全世界に一度に開けるのに接すると、何度経験してもその不思議さに感動する。こうしたパスがしばしば開けるのは、冬至を過ぎる辺りまで。昔は、G3FXW、G3FXBそれにG4BUEといった兵が、イギリスから強力な信号を送り込んできたものだが、と遠い昔を懐かしく思い出した。

そばの花 

通勤途上、そばの花が満開。個々の花は、華美では決してないのだが、多くの花が一斉に咲くのは、美しく、平和な光景だ。

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近いうちに、収穫・脱穀され、年越しそばにでもなるのだろうか。

読売新聞、医療改革の提言のマヤカシ 

読売新聞社が、公的組織を立ち上げて、医師を全国に計画配置するべきだ、という提言を発表した。

これまで繰り返し批判してきたことの繰り返しになるので、ウンザリなのだが、ここで一点強調しておきたいことは、これは、官僚の主張の焼き増し、お先棒担ぎであるということだ。

この記事のネット画面上部には、「タバコ増税絶対反対」の広告が堂々と掲載されている。読売新聞の記者は、タバコの害、それによる医療支出がどれほどの大きさになるのか知らないのだろうか。それを知らないとすれば、医療改革を記事にする資格がないし、知っているのであれば、二枚舌もいい加減にしろと言いたい。


以下、記事引用とコメント~~~


医師を全国に計画配置、医療改革で読売新聞社提言

 医師不足などによる医療の崩壊を防ぎ、信頼できる医療体制を確立することを目指し、読売新聞社は改革への提言をまとめた。

医療は信頼ならないということが前提らしい・・・。我々にしてみると、マスコミの方が余程・・・以下略

 お産、救急医療、認知症の介護などが安心して受けられるよう、直ちに実施すべき「緊急対策5項目」と、中長期にわたる「構造改革5本の柱(21項目)」からなる。提言は、医師不足の地域や診療科に若手医師を計画的に配置するのをはじめ、医師派遣を調整する公的機関を創設するよう求めている。財源として、2011年度までに消費税を「社会保障税」に切り替えて、税率を10%に引き上げるよう訴えている。

 読売新聞社は、編集局、論説委員会、調査研究本部の専門記者による社会保障研究会を編成し、有識者との意見交換や、医療、介護現場の取材を通じ、医療・介護の改革について検討してきた。今回の提言は、4月の年金改革提言に続き、超少子高齢社会にふさわしい医療・介護の社会保障の方策を打ち出したものだ。

 医療・介護は国民全体が使う公共財であり、医療を提供する側、利用する患者側ともにルールが必要、との認識に立っている。

医療について報道するマスコミが、医療を窮地に押しやっている自覚がない。医療が公共財であるというならば、何が、医療の公共性を破壊してきたのか、しているのか、よく反省してもらいたいものだ。

 まず緊急に取り組むべきなのが、医師不足対策だ。

 医師不足が問題化したのは、2004年度に始まった医師の新たな臨床研修制度(義務研修)がきっかけだ。研修先として、出身大学ではなく、都市部の有力病院を選ぶ新人医師が増え、地方の大学病院などの人手不足が深刻になった。医師が、勤務する診療科や地域を自由に選べるため、偏在につながっている。

 そこで、医師の研修先を自由選択に任せるのではなく、地域・診療科ごとに定員を定め、計画的に配置するよう制度を改める。対象は、義務研修を終えた後、専門医を目指して3~5年間の後期研修を受ける若手医師とする。そのため、地域の病院に医師を派遣してきた大学医局に代わり、医師配置を行う公的機関を創設する。

初期研修の結果が、医療供給体制を混乱させたことは指摘の通り。さらに、研修医の実力向上に繋がったのか・・・残念ながら、そのようなことは一向に聞こえてこない。それなのに、初期研修制度は、何も手をつけずに、その後の後期研修の時期に、専門・研修医療機関別に強制的に研修医を配置する、ということらしい。初期研修の弊害の上に、さらにもう一つ大きな弊害をもたらす制度を作るになる。

大学医局が担当していた、医師の地域医療への配置を行う機能を「公的機関」に担わせる、という提言は、初期研修制度を導入した時点から、官僚が繰り返し諮問会議などを通して公表してきた方針だ。地方自治体が、医師募集をかけているが、それに対する医師の応募状況をみてみるが良い。惨憺たる結果だ。官僚達は、大学医局の肩代わりをし、そこで天下り先を確保する意向なのだろうが、それは失敗し、これまで以上の惨状になることだろう。初期研修制度を撤回できない、ないし根本的な改善をできない理由は、この制度に伴う天下り先を少なくとも三つ既に作り上げており、その既得権を失いたくないためと言われている。官僚が、医療を破壊し、国を危うくする、新たな実例だ。


 産科、小児科など医師不足が深刻な分野では、病院の医師は当直明けで日勤をこなすなど厳しい勤務を強いられている。医師を増やすなどで過重勤務を緩和することが必要だが、開業医に比べて勤務医の給与が低いことも問題だ。激務に見合った報酬を得られるよう、緊急に診療報酬を改定して待遇を改善すべきだ。

診療報酬を改定して、勤務医の待遇を改善するという触れ込みの診療報酬改定は既にこの春実施された。開業医の診療報酬を大幅に削って、その財源を確保したようだ。その結果がどうだったのか、きちんと検証しなければならないだろう。開業医と勤務医は、経験も年齢層も全く異なり、開業には、起業するリスクも伴う。それを並列にして議論することは、結局、開業医の労働条件・収入を劣悪にして、勤務医に開業させぬことを目指しているのだろう。開業医を潰すのも結構だが、それによる地域医療の混乱は誰が責任を取るのだろうか。実験的にやってみる、程度の認識なのか。

当直明けで日勤をこなすのは、産科・小児科だけに限ったことではない。この労働基準法を犯す就業が、全国の全科で日常的に行われているのだ。産科にはとりわけ医療訴訟の危険があり、小児科は救急の多忙さがあり、それで医師が不足している側面が強い。金の問題だけではない。


 妊婦ら救急患者が何か所もの病院で受け入れを断られる「たらい回し」の背景には、救急病院の人員が不十分なことがある。地域の開業医が交代で病院に詰めて救急医療に参加する体制を、早急に整えるべきだ。中長期的には、救急病院「ER」を全国400か所程度に整備する。

救急医療の問題と、産科医療機関・産科医の減少の問題をごっちゃにしている。こんなことで、専門家・有識者が検討したと言えるのか。あくまで「たらい回し」に固執する悪意には辟易する。

開業医を救急に動員するのも、官僚が昔から描いているプランだが、平均年齢60歳近くの開業医が、第一線の夜間救急に携われるだろうか。深夜の救急業務を通常業務として義務化されたら、開業を止める医師が続出するだろう。ERを増やすのは良いが、誰がERの仕事をするのか。さらに、ERで対処しきれぬ患者、慢性化する患者の受け入れ先はどうなっているのか。お寒い限りだ。

 
 医師や医療機関による治療技術の格差を是正することも重要だ。学会が認定している専門医制度は、技量を厳しく評価する仕組みに改める必要がある。

治療技術の格差を測る物差しは、少なくともマスコミにはない。さらに、専門医制度で治療技術の向上を図るというのは、何か絵に描いた餅、机上の空論のような気がしてならない。現に今現場で医療を担っている中堅医師を何故大切にしないのだろうか。少なくとも、地域医療のレベルでは、世界有数の成果を上げてきている医療制度を、こうして壊す算段をしながら、一方では、治療技術の格差是正とは苦笑を禁じえない。

 さらに、医療事故の原因を究明し、再発防止に生かす医療事故調査委員会の設置を急ぐべきだ。

拙速は駄目。大綱案の問題を現場が指摘し続けているのに、それを無視しようとする官僚の援護射撃か。

 高齢化で、認知症や寝たきりの患者が急増し、重い介護負担に苦しむ家族は多い。だが、介護サービスに対する報酬が抑えられた結果、介護職員の給与は低く、離職者が相次ぎ、人材不足が深刻だ。介護施設の経営も悪化している。

 介護報酬を緊急に引き上げて職員の待遇と施設経営を改善し、介護を受けられない「介護難民」が出るのを防ぐべきだ。簡単な介護サービスを行う高齢者向けのケア付き住宅を今後10年で倍増させる必要もある。

ケア付き住宅の提案は良いが、現在国が進めている、在宅医療の推進はどうなるのだろうか。ケア付き住宅倍増程度ではとても追いつかない。介護難民、老々介護、シングル介護が表面化しているのに、介護施設の増設は認めず、在宅介護推進一本やりだ。在宅介護を行える、人的に、経済的に十分な余裕のある家庭はどれだけあるのだろうか。
 
 医療、介護の現場が危機に直面しているのは、社会保障費について、政府が予算編成で、高齢化による自然増分(年約8000億円)を毎年2200億円抑制してきたことが一因だ。不必要な歳出を削ると同時に、超少子高齢社会に必要な施策には財源を投入すべきであり、やみくもな抑制路線は改めなくてはならない。

 財源については、本紙の年金改革提言で提案したように、消費税を目的税化して税率10%の「社会保障税」とすべきである。

2200億円の社会保障費抑制は、毎年積み重なるので、5年後にはトータル3兆3千億円の抑制になる。自然増を抑えるだけと言うが、自然増分は、絶対必要な予算なのだ。この社会保障費抑制政策を始め、推進してきた、経済界・小泉政権を、読売新聞を始めとするマスコミは、どれだけ批判的に論評してきたことだろうか。ここまで医療を疲弊させておいて、既に時遅しではないだろうか。

(2008年10月16日03時06分 読売新聞)

Chuck K0RF、 Suan W7KFI/MM、 Geo W0UA 

最近は、睡眠薬を用いても、5時間半きっかりに目が覚める。朝5時半、外は大分明るくなっている。庭仕事も一段落なので、無線機の前に座る。北米・カリブ方面が良く開けている。

最初はChuck K0RF。久しぶりだ。S9+の強力な信号。鋭角的で流れるようなキーイング。ついさっきまで、コンテストをいつも一緒にしているGeo W0UAが、WW SSB参加のための準備をしていたのだが、帰ってしまった。まだいるかと思って、彼に声をかけたが、戻ってこなかった、とのことだった。

K0RFは、私の記憶する限り、1980年代から毎年コンテストの常連局で、コロラドという地理上のハンディキャップがあるにも関わらず、強力な信号を送り出し続けた局だ。Chuck自身は、コンテスト以外では、160・80mに専ら出ている様子。Chuckは、66歳、若いと思っていたGeoも59歳になったとのこと。高校生である、二番目のお嬢様Kimが、バレーボールの選手で、これから試合がある、といってQRTされた。

その直後、Chuckを呼ぶKH6/W7KFIがいたのだが、Chuckから応答がない。Chuckは、QRTしたと思うと彼女(この直後交信したAl N6ZIから、この局のオペが、「かの」Susanであることが判明した・・・というか思い出した)に申し上げるた。彼女は、これからKH3 ジョンストン島と、V7に向かう。KH3では、WW SSBに出る積りだと、Chuckに言いたかったのだとのことだった。・・・「かの」Susanと申し上げたのは、彼女が、太平洋を一人でボートを操り、航海中であることを、数年前に7メガでお会いして聞いていたからである。彼女は、70歳代前半。7メガでお目にかかった時は、確かメキシコ沖を航行中で、これからハワイに向かうと言っておられた。失礼ながら、彼女の年齢と女性であることで、すごいチャレンジだと驚いた記憶がある。彼女は、そうそうに引っ込んでしまった。どのようなボートで太平洋一人ぼっちの旅をしているのだろうか・・・。

しばしば交信するAl N6ZIが、QRQで呼んで来てくれた。その後、Geo W0UAが、自宅から出現。Chuckが、私が14メガに出没していることを、電話して教えたらしい。

Geoは、この2年間あまりアクティブではなかったとのこと。理由は、末期がんであった母上を看護していたため。母上を看護する人間が、いないため早期退職をして、看護にあったらしい。母上のアパートまで車で15分、看護師が定期的に訪問してくれて、最後まであまり苦しませずに、見送ることができたらしい。末期は、モルフィネを用いて、量を増やしていってコントロールした様子だ。

母上の看護を終え、落ち着いたので、無線にまた出てきたということだった。WW SSBにはシングルオペで、K0RFを運用するので、ローターのコントローラーだけで12台、アンテナ切り替え器5台すべてを一つのオペレーションデスクに集める必要があり、準備作業が大変だったとのことだった。私が良く出ている7メガの周波数・時間を教えると、是非そちらでも会おうとのことだった。

Chuckの二人のお嬢様を、彼女達が赤ちゃんの時から良く知っている。バレーボールの花形選手であるKimは、大学からも引く手あまただと言って、「名誉叔父」であるGeoは、自慢していた。ロンドンオリンピックでは、Kimの姿を米国チームの中に見ることができるかもしれない、と。Geoは、Kimの試合を、Chuckと一緒に見に行くといって交信を切り上げた。

FOCの挨拶161ではなく、160.5だと言って笑っていた・・・FOCをドロップアウトしたことを自虐的に表現しているのだろうか・・・。盛んに、自らのキーイングをQLFと謙遜するが、どうしてどうして、昔どおりのとてもキビキビとしてキーイング。QLFと自ら述べるあたり、キーイングについて拘りがあるのだろう。どことなくChuckにも似ているのが、少しおかしかった。

短い朝の時間だが、様々な人生を送っている友人達とお目にかかることが出来て、充実した朝になった。

柿の実 

我が家の東側に書庫兼倉庫があり、その建物と塀の狭い空間に、柿の木が三本ある。やはり、父親が生前植えておいてくれたものだ。てっきり渋柿だと思い込んでいた。週末、庭仕事をしていて、熟した柿が、とてもおいしそうに見えたので、熟れて表面が割れ果汁が染み出ているものをちょっと舐めてみた・・・甘い。見事に熟れた柿だった。

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母親が、この木の周囲で何やら探しているような様子が時々あったが、この柿や、その傍にある、栗をこっそり収穫していたのかもしれない。彼女は糖尿病の持病があるので、家族のなかには、それを止めさせようという意見もあるのだが、まぁ良いのではないか・・・。父が遺してくれた遺産の一つなのだから・・・。今朝も、トロッと熟しきった上品な甘さの柿を朝食と一緒に、母に出した。

姉夫婦の出演したコーラスの発表会を聴く 

昨日は、姉夫婦が参加しているコーラスの演奏会を聴くために、東京まででかけた。懐かしい聞き覚えのある曲、それに星野富弘さんの詩「一粒の種のように」による合唱組曲。ゆっくりテヌートする部分での音程の揺らぎが気になったけれど、とても丁寧に歌い込んでいる様子だった。義兄が、テノールのソロを歌ったのにはびっくり。身体障害者の方を意識して活動をしているのか、歌うメンバーがオープニングは、手話で歌詞を表現していた。車椅子の方も聴衆席に何人か・・・。20年間も続けているためか、700席のホールは文字通り満員だった。歌い手、聴衆ともに、中高年が目立っている。姉夫婦ももう60歳代だ。彼等にとっても、私自身にとっても、現在は、人生の嵐の時期を迎える前の、陽だまりの一時期なのかもしれない。

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休憩中に、姪が私を見つけて挨拶をしに来てくれた。しばし、雑談。彼女はがんセンターで看護師をしている。麻酔科の医師は、見つかったのかと尋ねると、まだ少ないので、オペの数が減ったままらしい。しかし、近々横浜市大から、麻酔科医師が派遣されることになる様子。

休憩後、ピアノ伴奏をなさった方と、バイオリン・チェロのご夫婦の演奏するピアノトリオを聴いてから、途中で退席させていただいた。帰路、高速道路から眺める空には少し雲がかかっていたが、空気が透き通り、ひんやりしていた。こうした時期に聴く音楽としては、バッハの管弦楽組曲2番がぴったりだったっけと思いながら、それが手持ちになく、代わりにベートーベンの初期の弦楽四重奏曲を大音量でかけながら走行してきた。

北米全体に開けた14メガ 

朝、小さな畑を見回り、大根の苗を間引き、少し草むしりをした。気温が下がってきており、雑草の生育もゆっくりになってきている。しかし、やるべき庭仕事はまだまだある。大きな欅や、コナラの不要な枝を落とす作業を庭師さんにお願いしなければならない。ドウダンツツジや、サツキの樹形を整える作業も残っている。

仕事に出かける前に14メガを覗く。JA1KIHさんが、ばっさばっさと北米の局を捌いている。少し上でCQを出すと、まずPete W1RMが呼んできた。コネチカットの局だ。故障していたローテーターを交換したので、ビームを回せるようになった由。7メガに出ていた9L1Xを簡単に取れたと嬉しそう。そこに、John N3AMが、メリーランドからブレークをかけてきた。日本とバンドが開けていて、驚いたとのこと。2,3分、三名でラウンドテーブル。7メガのロングパスで会おうと約して、お別れした。

すぐに仕事に出かけるつもりだったが、Ed K8RD/Mから呼ばれた。仕事を終えて、サンタバーバラの海を右手に見ながら、自宅に向けて南下しているところだとのこと。海沿いの101号線を、水平線に沈み行く太陽を見ながら走行している彼を想像した。この週末は、息子さんの誕生日でもあり、一家揃って、フットボールを観にでかけるらしい。彼は、来年にはリタイアしてアリゾナの田舎に戻る予定にしていたことを思い出した。最近の経済危機が彼のリタイアに影響しなければ良いのだがと言うと、いや、経済状態が落ち着くまで1年間程度リタイアを延期しなければならないとのことだった。最近、この経済危機のためにリタイアできなくなった、リタイアを延期したということをしばしば耳にするようになってきた。

さて、夕方には、ヨーロッパの信号を聴くことができるだろうか。

A contribution from John 9V1VV 

Here is a comment from John 9V1VV in Singapore, which might be regarding the sentence re
world financial crisis. He could not submit it due to the permission by japanese character. Sorry for that. In stead, I put it here.

I totally agree with you, John. The trend toward too much freedom in the economy, hopefully,
should be swung back to the other side very soon. I suspect the present people ruling the
politics and economy could hardly do that. The fundamental system of economy should be
reconstituted.

Thanks for your contribution. I will consider another way to get rid of the spams.

See you soon.

Shin


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Hi Shin,

I tried to post this on your blog but I can't understand the permissions process:

The world financial crisis has its roots in the Thatcher/Reagan doctrine of the 1980s,
which declared that the markets should be left alone unhindered.

Free capitalism was supposed to be the saviour to replace state control.

But what we are now witnessing is the result of unparalleled greed, an unfortunate
constituent of the human psyche.

The world's leaders must find a middle way between total State control and rampant free
enterprise. But this assumes that we have intelligent leaders. I am not so convinced that
we have. Stupidity has been the keyword in politics over the last decades.

John / V V

2008補正予算案をこのまま通して良いのか? 

平成20年度補正予算が、現在国会で審議されている、というか審議をろくにされずに通されようとしている。解散を目指す民主党が、ほとんど審議をせずに通すことを了承しているのだ。

この問題は「きっこのブログ」にも取り上げられているが、この補正予算の中身の議論をしなくて良いのだろうか。2兆円超の規模の国家予算の使い道である。与野党には徹底して議論をしてもらいたい。現在、世界規模で進行する金融財政危機があるからといって、十分な議論せずに、この国家予算を通すべきではない。

景気対策としての補正予算らしいが、結局、公共工事を通してのばら撒きが主体であり、政権与党の選挙運動の色彩が圧倒的に強い。その一例として、医療体制確保対策費を見てみる。総額146億円ほど計上されているが、内訳を見ると(単位100万円)、

医療施設運営費補助金7,649

国立大学法人設備整備費2,773

国立大学法人施設整備費2,226

私立学校振興費1,021

遠隔医療等モデル事業費650

医療施設等施設整備費補助金156

自衛隊医療器材整備費149

計14,624

となっている。赤字で示したものは、明らかに、設備・施設に対する予算であり、公共事業に強く関連しているものと思われる。

「安心の」医療を目指すために、こうした設備・施設を増やすことが必要とされているのか。現在の医療の危機は、医療現場で働く人間を大切にしないことから起きている。こうした予算をつけても、問題は解決しない。

過日、民主党の衆議院議員候補予定者の話を伺った際に、官僚出身の彼は、こうした予算が、名目上公共事業と関係しない項目であっても、中身は公共事業そのものだということが多々あると言っていた。今春のガソリン価格高騰に対処するための予算も、その大半が、ガソリンの備蓄基地の建設に費やされた、結局、公共事業予算になっていたとの話しだった。この類の話は、他の領域でもしょっちゅう耳にする。上記の補正予算も中身の大半は、ばら撒き公共事業に対するものなのではないのだろうか。

財政金融危機が、世界を覆いつくそうとしている現在、こうした旧来の政治手法では、問題は解決しないばかりか、公共事業という麻薬にさらに冒され、結局財政赤字をさらに積み上げるだけに終わる。

家庭菜園 

今年初めて、秋冬収穫の根菜を種から植えつけた。庭の一角を2,3坪程耕して、カリと腐葉土を撒き、大根・蕪・人参の種を2週間ほど前に蒔いた。画像では、雑草の根などがごちゃごちゃあるみっともない畑だが、農作業は結構きつかった。汗を沢山かいた。前二者は、発芽したが、人参はまだ。雨の日も仕事に出かける前に、見回りに行っている。画像は、大根の発芽したもの。少しずつ間引いてゆく。さて、どれだけ収穫までたどり着けるか。夏の西瓜は、2、3個・・・とても新鮮だったが、甘みがもう一つ、トマトは殆ど収穫できなかった・・・。リベンジなるか。

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リタイアしたら、本格的に自給自足を目指さないといけない。その準備である。自給自足が必要になることを真面目に想定している。

世界恐慌の瀬戸際 

株価が、全世界で急激に下げている。多くの金融機関が、経営状態の悪化に陥っている。金融機関の経営悪化に留まらずに、実体経済の悪化が明らかになってきている。高GDPを誇ったアイスランドが、国家破綻の瀬戸際にまで追い込まれていると報道されていた。

資本主義社会の先端を走る、ヘッジファンドや多くの金融機関が、証券化金融商品の売買を通して、巨額の利益を上げてきた。しかし、その市場がいわば無政府状態になり、ここ数年、想像を絶する巨額の規模になった。投機的な投資活動が、サブプライム問題をきっかけに、破綻し始めたということらしい。

この現象自体を十分理解し、因果関係を明確に把握することは、私にはできない。ただ、次の二点で私にも深く関わっていると思う。

第一に、市場原理主義、市場に任せることによって、すべて上手く行くという、どう考えても、楽観的過ぎる考え方が、行き詰まっていることを示す現象なのだろう、ということだ。それに対して、どのようなアンチテーゼが出てくるのか、それが如何に実行されるのだろうか。新しく、より好ましい、格差を拡大することのないパラダイムが生まれてくることを祈るような気持ちで見守るばかりだ。

第二に、この経済的な混乱、もしかすると世界恐慌にまで進行するかもしれないこの現象が、我々の生活をかなり破壊するだろうということだ。リタイアをすることは、無理になる可能性も高い。日本では、証券化があまり進んでいなかったとも言われているが、世界経済は、既に一体化している。甚大な影響を日本経済も受け、さらにそれは我々の生活にも直接関わってくるだろう。

世界恐慌の瀬戸際で、剣が峰を歩くような状況がここしばらく続く様子だ。冷静に、しかし熱い関心をもって、状況の進展を見守ろう。

高齢化の無線界 

日曜日、東京で忙しい週末を過ごして帰宅後、自室にこもり、することと言うと、やはり無線・・・いささか病気気味であるが、無線機の前に座り、バンドがどこに開けているのかと思いつつ、ダイアルを回す時間が一番リラックスできるような気がする。

7メガが、凪のように静かだ。東南アジアの漁師達と思われるSSBの混信も、中国海南島からと言われるOTHレーダーの混信もない。

CQに対して、John ZL1AHが呼んできてくれた。ニュージーランドの北部、海岸沿いに住む彼の信号は、いつも強力だ。1,2年ぶりだろうか。あちらは深夜過ぎのはずだ。彼は、相変わらず、夜遅くまで起きる生活パターンの様子。日中眠るから大丈夫とのことだ。手に関節炎があるそうで、早く打つことが出来なくなってしまったと仰る。BやDのような長点の後に短点の連続が来る符号で、長短点の間に僅かなギャップが時に入ること以外は、堂々とした美しい符号だ。ご自身も仰っていたが、受信は勿論完璧だ。89歳になり、様々な身体機能が落ちたと言われるが、無線通信については、全く若い方と同じか、むしろそれ以上だ。

彼の通信スタイルで前からとても気に入っており、見習わなければと思っていることがある。相手が、語った内容のポイントをメモしている様子で、その一つ一つに順序だててきちんと返答するスタイルだ。いわば、当然のことなのだが、なかなか実行できるものではない。確か、彼は昔教師をしていらっしゃったのだと思うが、几帳面に仕事をなさっていたことを髣髴とさせる。通常、短い交信中にも、話題が飛んでしまったりすることが多いのだが、こうすればそれはなくなる。誠実な人柄が交信スタイルにも表れているような方だ。

ついで、Don K5CA。テキサスに住むFOCメンバー。あちらではまだ午前4時前後と思われたので、早起きですねと申し上げると、毎日そうした時間に起きている、とのことだ。奥様のPeggy K5DQもアクティブなCWオペで、同じくFOCメンバーだ。確かパートタイムで教職についていた彼女も、完全にリタイアした由。私が、週末を忙しく過ごしてきたことを話し、東京まで片道2時間程度のドライブだというと、彼には、そんなに長時間のドライブは耐えられないと仰る。自宅にいることが好きでいらっしゃるのかと申し上げたら、長いドライブを健康上の理由でできないのだとのことだった。黄斑部変性で視力が落ちて、運転できないし、心不全もあるそうだ。まだ74歳なのに・・・。外出の際には、Peggyが専ら運転をしてくれるということだ。彼のCWは、いつも高速で、きびきびしている。あまり長時間のラグチューはなさらず、話題が途切れると、それでは、と言って立ち去る。そういえば、Peggyも同じようなキーイングと交信スタイルだった。お二方の、リタイア生活が平穏なものであるように祈りながら、お別れした。

無線の世界は、高齢化の進行真っ只中だ。先日のTristanのような方は例外中の例外。自分も高齢者の入り口に立って、立ち尽くさず、新たな興味の対象を見つけながら、友人達とこの趣味を楽しんで行きたいものだ。毎日、一人、二人でも相手にして、何か意味のある交信ができるように、頑張ってゆこう・・・あぁ、何かスローガンみたいになってしまった(笑。

Practice Makes Purr-fect 

Noraに比べると、我が家の三匹は、能無しただ飯食いと呼ばれても仕方あるまい・・・。

ここ。

チェロ吉日記より、画像情報を頂いた。

あぁ、仕事しなくては・・・。