AAFP電話によるH1N1トリアージ 

AAFPのH1N1の電話トリアージについて、ここのTABLE1。

新しい道具登場 

ここ三年来、コンデジで写真を撮ってきた。解像度等は申し分ないのだが、時に色調に納得が行かないのと、ズームを上げたときにノイズが目立つために、より性能の良いカメラが欲しくなった。

そこで、デジタル一眼レフを入手することにした。撮影センサーは、フルサイズか、それ以下のサイズか、レンズはどうするか・・・等々、迷った末に、ニコンのD90に105mmまでの中望遠レンズのついたものに決めた。キャノンは、最初から除外 笑。もっと簡便なものでも良かったのだが、少しだけ機能的に優れたものにしてみた。フルサイズのカメラは、映りが良いようだが、とても高価で、かつ使いこなせそうになく、さらに重いのでパス。

明るさのダイナミックレンジが狭いのが、デジカメの宿命のようなのだが、それがどれほど改善されているのか、楽しみだ。行く行くは水曜日を完全に休みにして、山の写真を撮りにでかけたいもの・・・。

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一眼レフを手にするのは二度目。長男が生まれる前に、バイトをせっせとして、銀板の一眼レフ・・・ヤシカの安いもの・・・を手に入れたのが一台目だった。その一眼レフもかなり活躍し、もう10数年前にはお役ご免に・・・。このD90が、役割を引き継いでくれるだろうか。

アラスカからの贈り物 

アラスカの無線の友人、John KL2AXから、自家製の鮭の燻製が届いた。ウイスキーの缶に大事そうに入れられて、はるばる届いたのだ。この夏に採って作ったものを送ると数週間前に言われて、忘れかけていた・・・。

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鮭の燻製、それも自家製のものなどこれまで食べたことがない。

アラスカの海と川の香りがするのだろうか。ウイスキーは飲まないので、赤ワインで頂こうか・・・。

無線をやっていて、外国の友人から、お土産や贈り物を頂いたことは何度かあるが、食べ物は初めて。ゆっくりと味わうことにしよう・・・。ぽっとこころに灯がともるような贈り物・・・。

PS;一度、このエントリーをアップしたのだが・・・鮭の燻製なるものを食したことがなかったので、万が一にも、この缶が鮭の燻製とは違っていたらいけないと思い、一旦下書き保存。自宅に帰り、試食してから、このエントリーをアップする次第。とても美味しい鮭の燻製であった。新鮮な燻製というのもおかしな表現だが、リッチな味わいの出来立ての燻製だった。液状のものは、保存のためのオイルのようだ。

『初歩的なミスを犯さないようにしましょう』 

医療は、人の手を介して行われることが多く、残念ながら、思い込みや、うっかりによるミスは必然的に起きる。そうした事例のうち、明らかな事故に至らずに済んだケースを、「ヒヤリ・ハット」と呼ぶ。ヒヤリ・ハット事例の分析を通して、ミスをできるだけ少なくすることが大切なのだ。

だが、ヒヤリ・ハット事例を集めて「解析」している、日本医療機能評価機構にとっては、そのようなヒヤリ・ハットの防止は、どうでも良いことのようだ。ヒヤリ・ハット事例が増えた減ったということは無意味だ。そうした事例を報告するかどうかは現場の判断であり、各医療機関・各医療人の判断だ。同じようなケースの再発を防止するために、個々のケースの背後に、どのような問題が潜んでいるのかを、徹底して解析し、その背後の問題を解決することが必要なのだ。

以前にもここで記したことがあるが、同機構のこの問題の根本的な解決には極めておざなりである。人のミスがあるとしたら、「初歩的なミスが目立った」などといったごく表面的な分析ではなく、そのミスの起きる背景に迫らなければ無意味なのだ。特に、関与した医療人の労働条件がどうであったのかを、是非調べる必要があると思うのだが、同機構の報告には、その観点からの解析はない。

「初歩的なミスが目立った、気をつけましょう」というまるで幼稚園児への注意のような結論でよいのだろうか。同機構は、医療機関の「機能」を認定する事業を、高額な対価を取って行っているが、その認定項目に、医療従事者の実際の労働条件の検証がない。あるのは、スリッパーを履いては駄目だとか、塵くず入れには蓋を付けろだとか、どうでもよいことばかりだ。医療におけるミスは、人的なものが多く、その背後には深刻なシステムエラーが隠れている可能性があるという事態を、同機構は直視しようとしない。

同機構の公表したデータとコメントをそのまま報道する読売新聞にも、医療情報部という専門部署があると思うのだが、こんな無意味どころか、医療不信を煽るだけの有害な情報を垂れ流すことを猛省してもらいたい。医師の強制配置などという人権無視・現状無視の論陣を張る上に、この体たらくでは、存在しないほうがマシだ。


以下、引用~~~

医療現場の「ヒヤリ・ハット」最多22万件
09/08/26
記事:読売新聞
提供:読売新聞

 一つ間違えると医療事故につながりかねない「ヒヤリ・ハット事例」が2008年、国内の大学病院など主要236医療機関で22万3981件に上ったことが、財団法人・日本医療機能評価機構のまとめで分かった。

 前年を1万4765件上回り、統計を取り始めた05年以来、過去最多となった。

 ヒヤリ・ハットの調査目的は、多くの医療機関が事例を共有して事故を防いでいこうというもの。同機構は過去最多となったことについて、「医療の質が低下しているわけではなく、現場で安全に関する意識が高まった表れ」としている。

 最も多かったのは、薬の処方・投薬に関するもので、4万6952件(21・0%)。次いで人工呼吸器や栄養補給のチューブの接続ミスなど「ドレーン・チューブ類の使用・管理」(14・3%)、リハビリ中の不適切な介助など「療養上の世話」(8・4%)が続いた。

 原因としては、薬剤名などの「確認不十分」(24・4%)など初歩的なミスが目立った。

Chuck W5UXH 

この2,3日、めっきり秋めいてきた。この秋はエルニーニョのために、高温が続くと予報されているが、北関東では、夜の大気は、ひんやりとしている。それに伴って、ローバンドのノイズが減ってきている。

昨夜、例によって、7メガで快調に飛ばした。Chuck W5UXHがとても強く、めりはりの効いたキーイングで呼んできた。交信した記憶はあるのだが・・・詳細が思い出せない。メンデルスゾーンのピアノトリオを弾くのに、ピアニストが見つからないと言っていたが、どうした、と尋ねられ、びっくり。昨年秋にそんなことを話したおぼろげな記憶が蘇った。良いピアニストを見つけ出し、小さな演奏会で演奏した、おべっかもあるのかもしれないが、我々の演奏についてよく評してくれる方がいて嬉しかったとお話しした。

現在は、ブラームスのピアノトリオ2番を練習中だ、と言うと、彼の一番好みのジャンルは、ピアノトリオだとのこと。音源を持っているので是非聴いて見ると言っていた。2楽章のバリエーションが素敵なので、是非聞いてみてと申し上げた。

また、私がリタイアしたという話を知り合いから聞いたがと言われたので、「リタイアをしたい」という話はしょっちゅうしているが、まだできそうにないことを説明した。彼は、リタイアして既に2年になるらしい。

その後、驚いたことに、Nathan KO6Uと、つい1週間ほど前に、彼の新居で会ったというのだ。ドライブ旅行の折に立ち寄ったらしい。Nathan 奥様のAyakoさんともにお元気だった由。Ayakoさんが日本料理でもてなしてくれた由。Nathanが無線に余り出られないのは、新居の整理と、これまでよりも長い時間のかかる通勤、それに新しい職場のためらしい。Nathanは転居以来、パッタリ聞こえなくなったので、心配していたが、一先ず安心だ。

と・・・その後、今朝になって、Nathanから久しぶりのメールがあり、Chuckから私宛のメールを転送して遣した。彼のコレクションにある、ブラームスのピアノトリオはボーザールトリオの演奏なのだが、1番、2番という表記がされていないので、私の話した曲が、ハ長調作品87で合っているか、との問い合わせだった。彼の母上が若い頃にチェロを弾いていた(この話は、以前の交信でお聞きしたことを思い出した)、残念ながら彼女の演奏を聴くことはなかったが、チェロという楽器には特に愛着があるとのことだった。

その通り、作品87だと答えた。ボーザールトリオは素晴らしい演奏団体なのだが、この曲に関しては、イマイチで、私の一押しは、シュタルケル・スーク・カッチェンの演奏、ついで、ワン・デュメイ・ピレシュだと記した。

それにまたすぐ返信があり、シュタルケル等の演奏は持っていないが、フッフロ・スーク・パネンカの演奏するドボルザークのピアノトリオ全集を持っており、これは一番のお気に入りなのだとのこと。確か、この音源を、私も今ネットで注文中だった(大分前に注文したのだが、レアな曲を一緒に頼んだため、まだ送られて来ない)。

私が、Chuckの記憶力は素晴らしいと褒めたことに対して、いや、カード式のメモを作っている、勿論、興味深い交信の内容は、覚えていることが多いのだがね、とのことで、おかしな言い方になるが少し安堵した・・・同年代の彼に記憶力の点で圧倒されてしまったように感じていたからだ。私も、めぼしい交信相手との話題を記録する方法を考えないといけないな・・・本来なら、コンピューターに記憶させるべきなのだろうが、先日Loggerをインストールしたものの、使い方がイマイチ分からず、そのままにしてある(デジタル環境から取り残されつつある自分・・・)。

我々の演奏をネット上で聴けるようにして、そのアドレスを教えるようにとの要望だったが・・・それは何時になったらできるか知らん・・・。

知り合いの輪が広がり、その輪の構成員がまた互いに結びついていることを知る。そして、様々な趣味や、志向によって、互いにより強く結びつくということは嬉しいことだ。

Red K5ALU/M 

昨夜、就寝前に7メガでCQを叩いた。Bob W6CYXの後、Red K5ALU/Mが呼んできてくれた。日が変わっているが、車からの信号としては強い。Redについては、以前にも一度記したが、営業活動のために車で米国各地を走り回り、その合間に車から無線に出ている方だ。数年前からFOCメンバーになり、さらに活発になったようだ。

今回は、10日ほど前にロスアンジェルスで開かれたFOCの集まりに、奥様と参加。その後、仕事でカリフォルニア南部に滞在していたのだが、これから、ミシシッピーに向けて、丸三日のドライブとのことだった。リニアーを積んでいるらしく、599と強い。混信やQSBもさほどなく、快適な交信。彼のキーイングは、短長点比を大きくとったもので特徴がある。QRZ.comの写真では、アームレストに板を敷いて、そこにバイブロのパドルを置いている様子。

昨夜の彼の走行地は、Santa Rosa。101を南下、LAからインターステート10に乗り換え、一路東進する様子だ。奥様が、時々買い物をしたがるのだが、それに時間をとられなければ、木曜日の昼過ぎには、ミシシッピーの目的地に着く、ということだった。アトラスを開くと、テキサスの砂漠地帯を延々と走るルートのようだ。出来る限り、毎晩フォローしてみる、とお話しした。

込み入った話はあまりするお方ではない(私が相手だからか・・・)が、きびきびとした交信振りは好ましい。旅の途中、眠たくならないかと心配したが、奥様がいろいろと気を使ってくれるので大丈夫とのことだった。来年のRenoでのFOC eventには参加したいものだ、そこでお会いしようと言って、お別れした。

病院の赤字を、管轄官庁が分析すると・・・ 

公的病院の経営状態が悪く、7割が赤字だと、厚労省が公表した。人件費、設備投資に、問題があると言う。

人件費は、確かに民間医療機関に比べると高いのかもしれない・・・が、これは公務員給与規定に従って支払われているわけで、医療問題というよりも、公務員と民間の格差問題なのではないだろうか。

設備への費用、設備の利用状況については、詳細が分からないので何とも言えないが、公的医療機関では不採算部門への投資が必要なのかもしれないし、入札の公正さに問題があるのかもしれない。具体的な問題点を明らかにすべきだ。

で、議論が全くされていないのが、「収入」の問題だ。診療報酬が引き下げられ続けており、そのために経営が悪化している、という明白な事実に、厚労省は全く振れていない。民間医療機関は、赤字が続けば、経営を続けられない。従って、この記事のデータに取り上げられた民間医療機関は、ようやく生き抜いているのであるから、赤字が少ないのが当然のことだ。実際、民間医療機関が倒産する例が増えていると報じられている。

一方、公的医療機関は、赤字でも自治体の補助などによって生き延びている。しばらく前に、総務省が、優良な経営状態の公的医療機関を表彰したことがあった。が、それらの医療機関の経営指標を見てみると、キチキチのところで黒字を確保しているに過ぎないことが分かった。さらに、過去から現在までの時系列で見てゆくと、明らかに「右肩下がり」なのである。現時点で2割超の公的医療機関が黒字であったとしても、それらが赤字に転落するのは、そう遠くはない。

政権が変わると、厚労省のこうした現状分析の内容、分析手法が変わるのだろうか。変わってもらわないと困る。自らの責任を棚に上げて、医療現場にだけ経営「改革」をせよと迫るのは、手前勝手と言うものだろう。大体において、2割を切る回答率のデータで物事を言えるものだろうか・・・。


以下、引用~~~


07年度厚労省調査/自治体病院、約7割が赤字経営 不採算部門や人件費の高さが負担に
09/08/21
記事:Japan Medicine
提供:じほう

 厚生労働省がこのほど発表した2007年度「病院経営管理指標」報告書によると、自治体立の一般病院のうち、経常利益が黒字の病院は25.1%にとどまり、約7割が赤字経営だった。一方、医療法人立の一般病院の黒字比率は71.6%で、ほかの開設主体と比べ自治体病院の経営が厳しい状況が明らかとなった。厚労省は「地域性や不採算部門を持つことに加えて、人件費割合が高いことなどが自治体病院の経営に影響しているのではないか」(医政局指導課)としている。

 同報告書は病院の経営状況などを調査し、その結果を指標として公表することで病院の経営改善の参考にすることが目的。医療機関に対して財務状況や施設概況に関するアンケート調査を実施し、医療法人795病院、公的病院607病院の計1402病院から有効回答を得た(有効回答率19.6%)。

 一般病院の黒字病院比率を開設者別に見ると、医療法人立病院が71.6%、社会保険関係団体病院が56.8%、その他公的病院が46.4%、自治体病院が25.1%で、民間病院と公的病院で大きな差が見られた。
 開設者別に見た医業利益率は、医療法人立病院が2.0%である一方、公的病院では自治体立病院がマイナス14.6%、社会保険関係団体病院がマイナス1.3%、その他公的病院がマイナス2.1%で、特に自治体病院のマイナス幅が大きかった。


収益悪化は設備投資が影響

 人件費比率は医療法人立病院が52.7%、自治体病院が63.6%。職員1人当たりの人件費は医療法人立病院の627万7000円に対し自治体病院は776万1000円で医療法人より約148万円上回っていた。自治体病院はほかの開設主体と比べても人件費の割合が高かった。

 減価償却費比率を見ると、医療法人は3.5%、自治体病院は7.4%で、自治体病院が医療法人の倍近くあった。一方、自治体病院の固定資産回転率は104.0%で医療法人(231.7%)の約半分。ほかの開設主体と比べて人件費割合が高いことや、設備投資をしている一方で固定資産回転率が低く収益を上げていないことが、自治体病院の経営に響いているとみられる

 医療法人の収益動向を病院種別に見ると、医業利益率は一般病院と精神科病院で低下傾向が続いており、07年度は特に精神科病院の落ち込みが目立った。一般病院の赤字病院比率は2年連続で増加。ケアミックス病院と療養型病院、精神科病院の赤字病院比率は、診療報酬マイナス改定のあった06年度に増加したが、07年度には減少に転じた。



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東京ハムフェア2009 

昨日は、仕事を終えて、一路東京晴海のビッグサイトに向かった。東京ハムフェアが開催されているのだ。常磐道から湾岸線に向かい、すぐに到着。2時間弱の道のり・・・ところが、帰りにトンでもない渋滞に巻き込まれ、結局下の道で遠回りし、3時間もかかってしまったのだったが・・・。

ハムフェアにでかけた目的は二つ。ARRLのDXCCカードチェックのために来ていた、Dick K4XUに会うことと、長年お目にかかることが懸案だったJJ8KGZLeoさんとのアイボールを実現することだった。

会場に着いて、うろちょろしていると、Dickがフラッと目の前に現れた。7年ほどまえに、仕事の旅行で日本に来られたときに、我が家に立ち寄られて以来のことだった。少し、髪の毛が以前よりも薄くなったかと思ったが、とても元気そう。喫茶店に行き、しばらく歓談した。今回の来日が、突然決まった様子。仕事の旅行をやりくりして、やってきたようだ。

無線のこと、ご家族のこと、自宅の様子などを伺った。来月早々に、ある病気で、手術を受けることになっている由。様々な治療法を比較検討して、開腹手術に決めたとのころだった。病状自体は、大きな問題ではない様子。手術後3日目には、退院する予定だそうだ・・・凄い。

独立して間もないクロアチアに彼が行っていたことが話題になった。どうも民間の仕事以外に、政府の「仕事」も依頼されていたようだ。興味深かったのが、国連平和維持活動UNPKOの彼の評価である。UNPKOは、平和維持を進めるのではなく、むしろ、紛争を長引かせるように働く、というのである。とくに開発途上国から派遣されたUNPKO要員にとって、そこでの仕事での収入は母国での仕事に較べて、とても恵まれているために、ややもすると紛争長期化の方向に向かうように仕事をしている、酷い有様だったと言うのだ。

国連が官僚化し、硬直化しているとは時に耳にすることだったが、現場で国連組織の働きを直接眼にした彼の言葉には真実味があった。このような状況がすべてではないだろうが、UNPKOであれば、何も問題なし、支持すべきと反射的に考えることには問題があるだろう。

62歳になった彼は、無線に余りに費やしてしまったために、まだ退職は出来ないといって、悪戯っぽく笑っていた。後少なくとも3年は現在の仕事を続けるつもりらしい。また来年の春来日する予定なので、その時の再開を約してお別れした・・・最初、ARRLブースの仕事で15分の休み時間が取れたと言っていたのだが、1時間超話し込んで、大丈夫だったか・・・確か、幼馴染のK1ZZも一緒に来ているとのことだったので、大丈夫だったのだろう・・・。

喫茶店でDickと話し込んでいると、中年の男性が3名近づいてきて、私であるかと尋ねてこられた。Leo氏ほか2名、無線ではよくお世話になっている方々だった。Dickに紹介し、その後、FEAのブースに向かった。ほとんど初対面の方々が多かったが、数名の方々とご挨拶。Leoさんには、その昔、キューバからの来客Ed CO2MAが小さな無線機を持って帰りたいと私に依頼してこられたときに、ご自身の機械を融通して頂いたことがあって、一度直接お目にかかって御礼をと思い続けてきたのだった。実際にお目にかかると、御礼することはできず、雑談になってしまったが、旧友にお目にかかる気持ちであった。その他にも、ゆっくりお話ししたい方々もおられたが、宴会に出るわけにもいかず、ご挨拶程度で失礼した。ヘッドセットを以前ご親切にもお送りくださったIsaoさんとも殆どお話しすることができなかった。Sugiさんとは、数年ぶりに少し立ち話。会場が閉まる時間になり、JA1ELY草野氏にご挨拶して、帰路についた。

最高裁判事 国民審査 

来る8月30日に、最高裁判事の国民審査がある。国民が、法曹界に直接意思表明のできる貴重な機会だ。裁判官を罷免することはできなくても、国民が法曹界に批判を持っていることを示すことができる。

法曹界の判断が、医療の現実に合わなくなってしばらく経つ。それを医療の立場から発信するために、不適切な判決を下した判事には、国民審査で否と記そう。

m3から孫引きで、今回審査対象になっている判事の係わった医療事故裁判の記録;

.秋田市立秋田総合病院で採血を受けた際、神経を傷つけられ左手に障害が残ったとして、潟上市の元飲食店経営の女性(58)が秋田市に約3500万円の賠償を求めた訴訟 で、最高裁第3小法廷(那須弘平裁判長)は18日付で、市側の上告を退ける決定を出した。女性側が逆転勝訴した2審・仙台高裁秋田支部判決(今年1月)が確定した。

.長野県軽井沢町が運営する国保軽井沢病院で女性(当時32歳)が出産後に死亡したのは医療ミスが原因として、遺族が町と担当医師に総額約1億8000 万円の損害賠償を求めた訴訟。
最高裁第1小法廷(涌井紀夫裁判長)は、遺族の上告を棄却する決定をした。 これにより、約7200万円の賠償を命じた判決が確定した。
第一審・東京地裁(H18. 7.26)は、賠償のうち、慰謝料について「患者には医師に対する信頼を裏切られたことによる精神的苦痛も生じるため、交通事故よりも高額になる場合もある」と述べ、27 00万円とした。 控訴審・東京高裁(H19. 9)も同額を認定した。

.東京地方裁判所平成5年4月27日判決(近藤崇晴判事の事例)
本件は、心臓カテーテル検査を受けた患者が脳梗塞を発症した後、心不全で死亡したしたことにつき、同検査中に患者の最高血圧が急上昇したのに、検査を中止せずに続行した担 当医の過失が認められた事例である。本判決は、心臓カテーテル検査をする医師は、検査中に患者に何らかの脳血管障害発生の兆候が生じた場合には、たとえ障害が何であるかを 具体的に特定することが出来なくとも、検査を中止すべき注意義務を負うことを認め、この注意義務から、患者の最高血圧が250を超えて上昇したにもかかわらず、本件検査を 中止せず、右冠状動脈造影検査を行なった点に過失を認めた。

官僚の利権構造 

わが国のアマチュア無線免許制度は、煩雑そのものだ。無線従事者免許と、局の免許に分かれていることはまぁ良いとして、局免許を受けるのに、一つ一つの無線機の「認証」を受ける必要がある。

大多数のアマチュア無線家は、既製品を用いているのだが、メーカーが無線機を市場に出す時に、JARDという団体の「技適」という認証を受ける必要がある。技適とは、特定機種が、法に定める基準に合致することを、幾つかの機械(一つだけ?)で検定することで、他の機械すべてが基準に合致するとする認証である。問題は、この認証を受けるのに、かなり高額の費用を要求されるということだ。某米国のアマチュア無線機のメーカーの経営者が、わが国で彼等の製品を市場に出すために技適を得るのが大変だとこぼしていたことがあった。

さらに、アマチュア無線家が、ある条件下で無線機を使う時に、その無線機の保障認定を受ける必要がある。その認定業務が、どういうわけか、TSSという民間企業が受け持っている。無線機が法的な基準に合致していることを、TSSが「紙上」の審査で保障するというのである。一件あたり、数千円の費用をTSSは取っている。「紙上」審査で一体何を保障するというのだろうか。

アマチュア無線は、本来、技術的な研鑽を積むことを一つの目的としているが、無線機に手を加えたり、自作しても、すぐには実際に用いることができないことになっている。アマチュア無線の技術的な側面に、この制度が大きな足かせになっている。

さらに問題なことは、JARDやTSSには、官僚が天下っていると言われていることだ。アマチュア無線という趣味の領域でも、天下り官僚が利権をえる構造になっている。

諸外国では、多くの場合、包括免許制度になっており、あるアマチュア無線免許を獲得すれば、その免許に許される範囲で、他への妨害を起さぬ限り、いかなる機械も自由に用いることができるようになっている。責任も伴う一方、自由に運用できるようになっている。そこに官僚や、変な民間企業が関与して、利権に与るようなことはない。

規制に伴う天下り官僚の利権構造は、国民生活の他の側面でも、様々な形で張り巡らされている。医療で言えば、これまで何度もこのブログで取り上げてきた日本医療機能評価機構が、その最たるものだろう。特別養護老人施設の団体も、官僚の天下り先で、自らの権益を守るべき、強い政治的な動きをしている。

規制にからまないが、なくても全く困らぬ天下り官僚の利権組織は、厚生年金や運転免許に絡んでも存在する。

こうした天下り官僚の利権構造は、所謂特殊法人のような大規模なものだけでなく、小さな規模のものが無数に存在する。それが、国民生活・国民経済にどれだけマイナスになっているのかは分からないが、存在する必要がないものだ。

来る30日の選挙では、こうした官僚の利権に切り込む政策を提示する政党に投票する積りだ。

挽歌 

昨日は、早朝覚醒で4時過ぎに起き出した。朝食をとり、14メガをワッチ。北米、ヨーロッパに開けている。北米は、普段なかなか聞こえない、ニューイングランドから入感している。ベアフット・ワイアーアンテナ組が559程度、一方、リニア・ビーム組になるとS8から9を振ってくる。その後、仕事や、庭仕事の合間にちょこちょこと聴いていたが、少なくとも西海岸には殆ど一日中開けていた。夕方、陽の暮れる頃に、東海岸に対して、もう一度開けた。

夜になり、7メガでバグキーを使って、のんびりCQを出す。バグキーを使うときに、時々思い起こすのが、バグキーを上手に使いこなしていた、今は亡きOM達のこと。Sam W6TSQや、Merle W6ULS(その後K6DC)、それにもっと遡って、Joe AH2GやHarry 9V1MT等々。これらの惚れ惚れとするバグキー裁きの名人たちは、すでにいない。バグキーの紡ぎだすCWの温かみや、美しさについて、語るべき相手も、数少なくなってきた。

そんなことを漠然と思いながら、せっせとバグキーでCQを出す。Dave W8FGXが、呼んで来てくれた。30m高のビーム(3エレだったかしらん)の信号は強い。S9。彼は、偉大なラグチュワーで・・・一回の送信が長い(苦笑)。でも、旧きよき時代のスタイルを守っている方だ。共通の知り合い、Bill N4ARが、最近聞こえないという話題になった。彼の家から、Billのミシガンの別荘まで90マイル程度らしく、その内、アンテナが建っているか、スパイをしに行ってみると言っていた。Billが、Johns Hopkins大学の学生ないし研修医だったころ、Daveは同じ大学でbusinessを学んでいた由。1960年代、BillがK4GSUだった頃からの知り合いだとのことだった。私も、60年代にAATESTで、K4GSU/8と交信した記録があるとお話しした。Billも既に70歳代の大台に乗っているはず。Daveは、今年3月で職場を解雇され、経済的に大変なのだが、無線にだけはお金を使っていると笑っていた。75A4と、Central Electronicsの200Vという送信機(?)を入手し、近くの局とラグチューするために、打ち上げ角の高いアンテナを上げ、それらの機械を用いて、楽しむ積りだとのこと。

Mike W6QUVという懐かしい局からも呼ばれた。1980年前後から、良く交信してきた友人。Sacramentoに在住だ。もう(まだと言うべきか)72歳。3つ事業を営んでいたが、2つは整理した。最後の仕事に係わっているが、セミリタイアしているとのことだ。

JA1AEA 鈴木氏の消息を尋ねられた。この10年間以上お聴きしていないと答えた。1980年代に鈴木氏がカリフォルニアを訪れたときに、夕食を一緒にとったものだが、とのことだった。鈴木氏は、「キュビカルクワッド」という単行本を書かれ、すべて自作の機械でオンエアーなさっていた、わが国で五本の指に入る優れたアマチュア無線家だ。また、信号をお聴きしたいもの。耳にしたら、よろしくとの伝言をお伝えすると約束した。

もう一人、Geo K6SGが、3年前にサイレントキーになられたことも伺った。DXとラグチューにとてもアクティブな方で、1980年代に良く交信させて頂いた方だった。少し鋭角的なキーイングが今でも耳に残っている。彼が没したことは、Mike自身か、誰かから既に聞いていた気がするが、K6SGのコールは、お孫さんが受け継ぎ、Geo愛用のTS930も、新しいK6SGのシャックにある由。

Mike自身は、丘の上に7メガのフルサイズ3エレ、それに50メガの9エレスタックを上げている様子。50メガでのDXに熱中していたが、CONDXが良くないとのこと。知り合いが余り年をとらぬ前に、一度ベイエリアを訪れたいと真剣に考えていると言ったら、是非寄るようにと言ってくださった。アンテナが良く見えるから、すぐに分かるよ、と。

どうも過去を振り返る話ばかりになってしまう・・・MerleやBill、Daveのことは何度も記したし、実際私の意識のなかでは、しばしば登場する人物なのだ。彼等の中の何人かがまだ生きておられるうちに、そして私の元気なうちに、一度米国を訪ね歩きたいと改めて考えた。

CWには、挽歌が似合うな・・・。

新型インフルエンザ流行への対応 

昨夜、Art K0ROと交信している時に、H1N1騒ぎのなかで母親達がどうかと尋ねられた。沖縄で初の死者が出たが、基礎疾患を持った方だったようだ、だが、きっと外来で、インフルエンザの検査をしてくれという患者の親御さんがどっと増えるに違いないと返事した。コスタリカの大統領もH1N1に罹患したと報じられているし、親御さん達の過剰反応が心配だね、と彼。

こちらの行政の目に見える対応は、保健所から、「患者集積施設(多くは、学校)の名称と、そこが休校になる期間」を知らせてくるのみだ。その施設(学校)に通っている患者が、インフルエンザ様の症状を生じたら、PCR検査をするようにということなのだろう。しかし、これは「後ろ向きの」対応でしかない。流行している施設・地域でさらに患者が出ることは当然のことだ。

定点での流行状況の観測を継続的に行い、それから、地域レベルでどの程度の流行になっているのかを知ることが必要だ。もう施設レベルの問題ではない。そうした流行の程度によって、ハイリスクな患者さん・人々への手厚い対応をすることが必要なのだ(こうした対応は、当然行われているはずだと思うが・・・)。こうした情報が、行政からは全く入らない。

今は目立たないが、H1N1による死者がさらに明らかになれば、国民の間で、過剰反応が生じることだろう。これまでの行政は、流行を意図的に過小評価し、さらに後ろ向きの対応しかとってきていないように思える。H1N1の流行はさらに混乱を生じ、その混乱のなかで、守られるべき人々への対応が疎かになってしまうのではないかと強く危惧する。

敗戦の日に 

敗戦の記念日だ。マスコミでは、市民や、元兵士の証言特集を組んでいる。その幾つかを観た。あの戦争で苦労され、命を失った方々のお陰で、現在の日本、そして私自身があることを痛感する。

沖縄戦で集団自決を迫られた渡嘉敷島の方々の話を伺うと、戦後の歴史が彼等にとっていかに重苦しいものだったろうと思う。ニューギニア戦線等、いかに軍部が無責任であったか、改めて教えられる。

ただ、証言特集は、兵士として、市民として、いかに悲惨な経験をしたか、という被害者の視点での内容が主体だ。この被害者の視点だけで、戦争を本当に反省し、戦争に訴えぬ国際関係を築く力になるだろうか。証言のなかには、まるで昔話・・・それも、凄惨な昔話を聞かされるように感じたものもあった。

日本の戦後史のなかで必要なことは、戦争責任の総括だと思う。安易に国外の出来事に戦争の理由を求めるのではなく、内なる戦争責任の追及だ。それを怠ってきたために、ただ被害者としての戦争の証言になるのではないだろうか。

被害者は、状況次第で、容易に加害者にもなりうる。

問いかけられている・・・ 

昨日、今日と仕事場はお盆休みだが、結局急患の対応で午前中は潰れた。午後、白血病闘病中の友人を、その自宅に訪ねた。晴れ渡った空のもと、杉林と、田畑を吹き抜けてくる風が心地よい。

既報の通り、友人は、三度の化学療法で効果が得られず、新しい薬を使う治療を受ける心積もりになった様子。奥様が、別な医療機関でセカンドオピニオンを求めたが、致死性の副作用について厳しい説明を受けた由。「覚悟を決めて」治療を受けるように言い渡されたようだ。今夜、お子さん達にも、その話をするらしい。彼のこころの中では、きっと大きな葛藤があり、今もそうなのかもしれないが、比較的穏やかな表情を浮かべていた。

彼の生き様をみていると、私はどうなのか、その準備は出来ているのかと問いかけられているような気がする。大きな人生の峠を越えようとしている彼の前では、私はただ彼の言葉を聴くことしかできないような気がする。自分の生に何時終止符が打たれるのか分からないという気持ちで、様々なことに対応して行く必要がある・・・終末論的な生き方を自覚する必要があるのだろう。

また、彼の家にお邪魔するからと言って、玄関先まで見送りに出てくれた彼に別れを告げた。

散歩 

最近、夜遅く、散歩をしている。万歩計をつけて、杖代わりの木刀を片手に、暗闇の道を歩く。最初は、いろいろな想念が去来するが、その内、木刀のコツコツ路面を叩く音だけが、聞こえるようになり、ただ無心に歩く。周囲の畑から吹き渡る風に、少し涼しさを感じるようになってきた。

アリゾナ南部に住む、Tom K7GMFは、根っからのローバンダーで、このところ聞こえてこなかったのは、CONDXがよくなかったためだとのことだった。しかし、初秋のCONDXが時々現れるに伴い、夜の散歩の時間前後に出現し、しばし言葉を交わすことが多くなってきた。

散歩するのは、彼の場合は、朝のようだ・・・朝陽を浴びて、草原をのんびり歩いているのだろう。だが、散歩に際して、めぐり合う連中がいるらしい。ガラガラ蛇、毒蜘蛛それに蠍・・・等々。先日は、ガラガラ蛇を一匹退治したと言っていた。さすがに、米国の南西部だ。捕獲したガラガラ蛇を、彼の猫ちゃんのオカズにしたのか尋ねたら、彼女は、飼い主に似て野菜だけしか口にしないのだとか・・・。

私が、護身用も兼ねて、wooden swordを散歩に持ってゆくと言ったら、「おぉ、BOKKUTOUを持って行くのか?」と間髪いれずに、突っ込みがあった。「そうだ、BOKKUTOUだ。」と答えた。さすがに蛇に出くわすことはないのは当然だが、(むしろ、人間様の方が怖かったり・・・)とこころの中で思ったが、口には出さなかった。

散歩は、健康に良いといった理由付けだけで続けられるものではない、少なくとも私の場合は。歩いた後の爽快なかるい疲れが心地よいのだ。散歩を他の方に勧める積りも無い。人間は、飽食と運動不足には耐えられない身体の構造になっているようだ。貴方はどのようにして、その我々の本性に対処しているのか、とそっと尋ねてみたい、だけだ。

夜間救急診療所でのストレス 

昨夜は、救急診療所の当番だった。コンビニ弁当を片手に、診療所に急いだ。お盆休みということで、結構患者さんが来院した。ここでの仕事は、以前はストレスを感じなかったが、最近は大いにストレスを感じる。

その理由は、幾つもあるのだが・・・

○不要不急な状態での受診をされる患者さんが多くなってきた。2,3日前から具合が悪かったが、当夜になって来院した。日中別な医療機関を受診したが、心配になって来院。それに、どうみても重症の喘息なのだが、きちんと治療しないで来院、といったケースが、半数以上を占める。一人一人に、昼間、かかりつけ医に相談することが大切だと説明を繰り返した。

○院内処方になったのだが、喘息の治療薬が揃っていない。交感神経刺激剤のテープ剤は、血中濃度がすぐ上がってしまい、効果よりも副作用の出やすいゾロ品。交感神経刺激剤の吸入薬は在庫なし。置かれている薬が尽くゾロ品になっているのには驚いた。上記のような評判の芳しくないゾロ品も確実にあると思われるが、これで良いのかと不安になった。ステロイド吸入薬も置いてない。

○インフルエンザ対策だけは神経過敏なほどで、インフルエンザの検査(これは新型の検出感度が高くない)をバンバンやっている様子。PCRの検体も出せるとのことで、驚かされた。現段階では、PCR検査は、集団生活をしている患者さんで、その集団で新型インフルエンザの確定診断のついた症例がある場合のみ、積極的に検査をするのではなかったのか・・・。大体、とっくのとうに蔓延期に入っている現在、定点観測でしっかりとしたインフルエンザの疫学的な情報を得ることは意味があるが、救急診療で少しでも疑われる患者全員に検査をする意味も少なく、さらにそれは医療資源の浪費だ。インフルエンザの検査に消極的な私をみて、看護師は怪訝そうな顔つきをしていた。

少しカッカとしたが・・・これまでも二度ほどクレームと、要望を医師会に上げたが、何も変わらない・・・患者さんには、この救急診療所にかかるのは、最後の手段にした方が良いとそれとなく申し上げるようにするだけにしておいた。

早く医師会から退会して、このようにストレスフルな仕事からはおさらばしよう。

希望をもって生きること 

かねて白血病で闘病中の友人が、三度目の化学療法も効果なく、新しい薬剤で治療を受けることになった。その前に、一旦退院して自宅で来週始めまで過ごすらしい。奥様の運転する車で、あののんびりした田園地帯の道を自宅に向けて走っているころだろうか。

新薬の治療でも、困難が伴うことだろう。希望をもって、新しい治療に取り掛かってもらいたいものだ。

慢性骨髄性白血病の治療薬グリベックと同様に、この新薬もかなりの自己負担になるらしい。金はあの世に持って行けないから、この治療を受ける積りだと彼は言うが・・・深刻な病気の患者に重たい経済負担というのは、やはり制度として間違っているのではないかと思われて仕方ない。

困難な状況で希望を持つこと・・・確かに、悟りに近い境地にならなければならないのだろう。



夏を彩る百日紅の花・・・

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オバマ、医療制度改革で苦境 

米国は、健康保険に国民全員が加入するという制度がかって存在したことがないために、皆保険制度を導入しようとすると、保険業界といった権益業界と、持てる層の反発が強い。近いところでは、クリントンも挫折している。オバマも苦境に立たされている。

米国が飛びぬけて高い医療費を費やしていることを考えると、社会の中にセーフティネットをしっかり作っておく方が、安上がりといえるのではないかと思うのだが・・・。

日本も、小泉・竹中路線のままで行くと、現在の米国のような医療制度になる。他人事ではない。


以下、引用~~~

米国民「保険業界の人質」 オバマ氏、抵抗勢力に反攻
09/08/12
記事:共同通信社
提供:共同通信社

 【ワシントン共同】オバマ米大統領は11日、ニューハンプシャー州での対話集会で、焦点の医療保険改革に反対する保険業界や保守派が、既得権益を守るため虚偽情報を流して世論をミスリードしていると非難。多額の補助金を受給する同業界は不当な巨利を得ているとして「米国民は保険会社の人質だ」と述べるなど、従来にない激しさで"抵抗勢力"の切り崩しに攻勢を強めた。

 オバマ政権は公的保険の導入と希望者全員の保険加入を目指しているが、保守派は「政府が介入すれば医療の選択肢が狭まる」と反対。民主党議員が開く対話集会で厳しい質問を連発し、電子メールやテレビCMで宣伝戦を展開している。

 オバマ氏は「改革で高齢者医療の質が低下する」とのデマが出回っていると指摘。特定の利益団体が政治力を駆使し「現実の法案とは似ても似つかない不正確な内容」を流布して「米国民を脅し、道を誤らせる」と警告した。

 また、現行制度では保険業界に1770億ドル(約17兆円)の無駄な補助金が流入していると批判。加入者の病状悪化などを理由にした保険金支払いの停止が横行して「保険会社だけが利益を得ている」と述べた。

二回目の午後休診 

娘が帰郷し、私の部屋の隣の部屋で寝起きしているために、夜遅くチェロをギコギコ始めるわけにいかず、夜は早々に休んでいる。すると、早朝には覚醒することになる。午前4時半には陽が昇るようだ。東の地平が、赤みがかった黄金色に輝き、木々や、遠くの建物のシルエットを浮かび上がる。静かな、まだ誰も起き出さぬなかで、荘厳なこの光景にしばし見とれる。

早い朝食を摂り、無線を聞く。7メガが凪のように静か。ヨーロッパの奥深く、それに西アフリカまで聞こえる。パイルアップも所々で起きているが、呼ぶJAの面々は、20年前から変わらぬ方々ばかりのようだ・・・思わず微笑んでしまう。CQ FOCと叩くが、FOCメンバーからは呼ばれず。14メガも同じくヨーロッパに開けているが、信号が強くない。こうしたCONDXは、やはり太陽面活動が不活発な初秋のそれだ。数局、ヨーロッパの相手をして、スイッチオフにした。

今日は、二回目の午後休診。午前中は、お盆前でそれなりに混雑していた。ゆっくりと昼ごはんを自室で食べ、これから事務的な仕事をし、さらにチェロを少し弾いて、自宅に戻る積り。今朝も庭の草むしりをしたが、一人ではとても取りきれない・・・といっても、誰かに頼むわけにもいかず、また夕方腰が痛くなる限界まで頑張ってみよう。トマトもいよいよ終わり近くなってきている。

今週末は、ロスアンジェルスで、FOCの会合がもたれているはず。同時に、サンタバーバラでハムの集まりもあるようだ。そろそろ、カリフォルニアのいたるところから、それらの都市にハムが移動し始めていることだろう。年配のハムたちが、奥さんとともに・・・。Tommy W6IJは、愛娘の結婚式に参列するためにロスアンジェルスに向かっているはずだ。

夕方にまた7メガを覗いてみることにする。

バグキーの調節 

ここしばらく、バグキーのセッティングをいろいろと弄り回していた。問題は、美しい短点を安定して出せないということだった。バグキーのセッティングは、マスターしたものと思い込んでいたので、コントロールできないトラブルに、少し焦っていた。

短点に、余分なノイズが混じってしまうことと、一応良い状態にセッティングしても、数時間から1日でそれが狂ってしまう、という現象が起きていた。

短点のセッティングの変数は、レバーのストロークの大きさ(LSと略す)と、短点接点間隔(CSと略す)がある。

不安定なのは、LSが小さすぎて、レバーの振動のエネルギーが、接点接触というレバー運動を止めようとする事象によって、減じられるためではないか、と考えた。接点を清掃するといったことをした後に、LSを拡大した。これは一定の効果をもたらした。ただし、LSをあまり大きく取ると、レバーの微細なコントロールがしにくくなり、速度を上げることが難しくなる。大まかにいって、レバーが動く音が、はっきり聞こえるほどのLSを確保した。

ところが、それでも安定性は十分でなく、余分なノイズも消えない。バグキーのセッティングは、スイートスポットの幅が狭く、あるLSのともでは、CSの狭い範囲でようやく安定するものだ。ところが、そのCSのスイートスポットで特に短点のノイズが酷くなる。短点接点の接触の反動を抑えるためのU字型のパーツが、微細な不要振動を起こしてしまうのではないかと、想像した。

で、しばらくは、不安定さが解決されぬままに、バグキーを使い続けた。

一昨日、何気なく・・・短点接点の固定された軸を回してみた。接点同士が正確な面接触になったためだろうか、それによって、劇的に安定性が増した。さらにCSのスイートスポットの範囲が少し大きく取れるようになった。上記の不要な振動が、どのような機序で面接触になることによって抑えられるのか、良く分からないが、現象面では解決と相成った。

たいしたことではないかと思ったが、私にしてみると、大きな発見だった。

これで、バグキーでバリバリ行けそうだ。

マスコミは、権力を監視するはずではないのか? 

検察とマスコミ(新聞)の問題について、syunpoさんという方がブログで優れた論説を展開されている。少し前の記事だが、ここ。「西松事件と新聞」というタイトルのエントリーだ。

小沢一郎氏の問題は、彼が民主党党首を辞任するまでは、マスコミもしつこく追及していたが、辞任が決まると同時に潮が引くように、マスコミは問題にしなくなった。同じ構図の自民党二階大臣の問題も、検察審議会が不起訴不当として再捜査を検察にさせたが、結局不起訴で終わった。

一体、どんな力がどのように働いたのだろうか。マスコミは、検察や、時の権力の代弁者にしか過ぎないのだろうか。この問題における、検察の動きは公正さを著しく欠くもののように思える。

syunpoさんのブログに紹介された東京新聞の奮闘振りを知り、東京新聞に注文し、しばらく取っていなかった新聞をとることにした。

無線で社会保障の問題を少し議論したが・・・ 

この週末から、立秋を過ぎたことを感じさせるCONDXだった。7メガでは、陽の暮れる大分前、4時過ぎから、西海岸が入感し始める。ベアフットに簡単なアンテナの局でもS7程度振ってくる。

土曜日には、Dave K6XGと、数週間振りの交信。前の交信の際に彼から勧められた、Van Eyckのリコーダーの作品のCDを入手して、聴いた、そのvirtuosityにびっくりしたと感想を申し上げた。彼は、現在はバスリコーダーで、バッハの無伴奏チェロ組曲を吹いているようだ。練習するときに、私のことを思い出しているとのことだ。彼も、今月60歳になった。60歳になって、何が嬉しいかというと、近くの大学の授業を、安価に聴講できることだ、とのこと。音楽理論を聴講するつもりのようだ。米国では、リタイアしてから、大学や大学院で学び直すという人々が時にいるが、彼もそうした積極的な生き方をする方らしい。

日曜日夕方、Harry K7HKから呼ばれた。アイダホからアリゾナの居宅に戻ったばかりとのこと。彼のことは以前にも記したが、この30年来、年に1,2度交信を続けてきた。母上が、この冬に亡くなった由。91歳だったとか。晩年、しばらくの間、ケア施設にお世話になったが、毎月3000ドルの費用がかかったそうだ。彼は、オバマの政策には、不満らしい。医療保健改革についても彼は反対のようす。「何故、2000万人の非合法入国者の医療費を、自分達が負わなければならないのか」という主張だ。

夜になって、Bob W6CYXと交信。来週末には、LAで行われるFOC eventに参加する予定だとのこと。砂漠の中のRt5を走り、6時間で着くようだ。ご家族(主に奥様)を含めて、30人ほどの集まりになるらしい。主催される、Bruce K6ZBと、Ed K8RDにはくれぐれもよろしく伝えて欲しいと申し上げた。Bobも根っからのRepublicanである。オバマ大統領のことをこき下ろすこと・・・。財政出動をしなければ、米国の金融制度が破綻するかもしれないことは同意するが、社会保障を手厚くし、一方持てるものに増税する政策を受け入れらないということのようだ。Bobは、2週間後には、中国に2週間の予定で旅行に出かけるらしい。とても楽しそうだった。

日本の政権選択選挙が進行しつつあるが、同じような問題がある。医療は、低医療費と、ぞれに伴う医療従事者の過重労働で疲弊しきっているところは、米国よりも、さらに深刻だ。米国では、地域医療を担う開業医・家庭医が少なくなっており、その育成のために教育・財政面で対応策を講じなければならない、と聞く。つい少し前に、かかりつけの医師が廃業するために、新しい開業医を見つけなければならないが、なかなか見つからないと、Bobが嘆いていたことがあった。この点では、米国は、日本の先を行っているのかもしれない。日本の場合は、官僚による強固な支配構造がある点が、米国とは異なるところだ。わが国の各政党の医療政策では、民主党が、官僚から距離を置くといっている点だけは期待しても良いのかもしれないが、他の点では、まだまだの感が拭えない。政権与党は、これまでの自らの医療政策に対する真摯な反省がないということだけで×である。

医の原点 

m3という医師のためのサイトがあり、そこに診療について議論するBBSがある。そこに、前立腺がんで多発骨転移を起こし、痛みがコントロールできず、うつ状態になっている、どうしたら良いか、という投稿が最近あった。

それに対して、様々な医師が、自らの経験と知識をフルに動員して対処方法を書き記していた。そうした応答のなかに、最初の投稿者に対して、この問題は投稿者自身のことなのかと問う発言があった。投稿者は、自分のことだと返答した。

匿名のネットであると、いい加減な応答が多いものだが、この一連の質問・応答は、とても真摯で、できる限りの助言を与える発言が続いている。最後に、一言、頑張るように、いつでもついているからといった、激励の言葉をつける発言もあれば、すこしぶっきらぼうに対処方法のアイデアだけを記したものもある。

私は、この一連の発言を読んで、静かな感動に襲われた。医療には、いろいろな問題がある。提供する側にも、医療を受ける側にも。しかし、自分の持てる知識・経験を総動員して、病に苦しむ方に援助の手を差し伸べたい、という気持ちが、医師の原点なのだ、ということを、このやり取りによって再確認することができた。

そうした清水の流れを邪魔したり、汚そうとする勢力、思想が、溢れている。こうした医の根源的なあり様はこの後どうなって行くのだろうか。医のなかの問題もあるが、どうやら医の世界の外側から、医を破壊し、医師の善意を踏みにじる力が強力に働いているように思えてならない。

最初の質問の投稿者は、とても嬉しそうに、応答した医師に礼を述べていた。自分ひとりではないように感じる、と。

休診開始 

昨日は、水曜日午後の休診、第一日目だった。午前中の仕事場は閑散としていた。どうも火曜日と木曜日に患者さんが分散した様子。これだったら、水曜日一日を休みにしてもよいかな、という思いになる。これまで日祭日も殆ど仕事場に来ない日はなかったから、積極的に休みを定期的にとるようになるのは、コペルニクス的転回なのだ(大げさだが・・・)。

午後、スタッフのいなくなった仕事場を最後に出た。ところが・・・鍵がない・・・つい先日も、鍵紛失騒動を起こしたばかりだったので、注意力が低下してきたのかと少し落ち込む。結局、一昨日夕方に買い物をしたDIYの店で落したことが判明。鍵を仕舞うセカンドバッグの口が開きやすいことには気が付いていたが・・・気が緩んでいるな・・・。

仕事場の施錠をし、さて・・・どうするか・・・と熱くなった車のなかで考えつつ、何とはなしに、足が向いたのは北関東自動車道から信越自動車道。軽井沢近辺にフラッとでかけてみた(家族にも内緒)。仕事場から2時間半もあれば十分着く。やはり夏休みでお盆休みもちかいためだろう、高速道路は結構混雑していた。信州は、大学を辞め、市中病院に出る間の休みに、何度か出かけた場所。それを無意識のうちに思い出していたのかもしれない。また、朝仕事に出るときに、西に見える山々を望んでフラッとでかけてみたいと思うことが度々あったことも、車を信州に向けた理由なのかもしれない。

軽井沢は、曇り。外気温24度。プリンス通りは、まるで都市部のように人と車で溢れていた。みやげとして果物や野菜を売る店に顔を出したが、高いし、新鮮でない。でも、信州の山並み、それにすっくと立つ杉等の針葉樹、旧軽井沢の木々で出来たトンネルのなかを進む普段は木漏れ日が差しているだろう道、すべて懐かしい。

が、信州は、やはりもっと鄙びたところが良い。大町から、直江津に抜ける、姫川沿いの道をゆっくり走ってみたい。小谷で温泉につかって、日本海側で、アラ汁を食して・・・。

走っている間も、患者からの電話が数本入る。救急で診るほどのことはなかったが、やはり午後休診にしたためにしばらくは、そうした電話が入ることは覚悟しなくてはならないだろう。

でも、これは徐々にリタイアに進む第一歩である。

夏の収穫 

今年の夏野菜の収穫。西瓜は、手入れを怠ったために、一つはカラスの餌食になり、残り四つの内、二つは誤って熟さぬうちに収穫してしまった。食することのできた残り二つの内の一つが、この画像。日照不足のためか甘さはもう一つだが、新鮮さはやはり取れたてのそれだ。

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トマトは、とてもよくなった。こちらも支柱への固定が、不十分で、重みで本幹が折れてしまったり、事故も多少あったが、毎日のように、新鮮な果実を手にすることができた。

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さて、秋冬野菜にも何かチャレンジしてみようか・・・。

毎朝の草むしりに追われている。

新型インフルエンザ予防対策が遅れている? 

新型インフルエンザは、静かに、しかし確実に蔓延している。行政は、以前はその蔓延の事実が世の中に広がらないようにしていたが、ここにきて、蔓延の状態を把握することを断念することを表明している。こうした動きは致し方ないところだが、行政がそうした対応をすることをはっきりと公表し、定点での流行状況のデータを公表すべきだが、どうもそうした動きはなさそうだ。何かウヤムヤにしている印象だ。

予防についても、ウヤムヤになっているらしい。予防接種は、疾病予防という個別の目的があるが、インフルエンザのように流行性の強い疾患の場合、集団として社会防衛をするという目的が大きくなる。そうした観点から、秋に予測される新型インフルエンザのさらなる流行に備えて、予防接種投与対象・スケジュール等を明らかにすべきだが、どうもそうした検討がされている気配がなさそうだ。

以下、MRICで配信された、この問題についての発言を引用する。


~~~

▽ 新型インフルエンザ対策として今、最も必要なもの ▽

        東北大学大学院医学系研究科 感染制御・検査診断学分野
        森兼啓太

         2009年8月2日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行
                

 新型インフルエンザに関する報道が少なくなって久しい。日本が今、季節性イ
ンフルエンザの流行しない梅雨から夏に向かっているので、5月中旬に神戸・大
阪に端を発した日本での流行が一旦終息したと思っている人も少なくないであろ
う。

 報道が少なくなったのは、単にマスコミがネタにできるような話題が少なくなっ
ただけの話である。もちろん、新型インフルエンザ患者が発生するたびに大きく
報じるべき、などと主張しているわけではない。それはさておき、日本における
患者発生数は5月下旬に一旦少なくなったものの、6月に入って再び増加に向かい、
7月に入ると1日数十名、さらに中旬には1日100名を超えるようになった。

 これまでは、インフルエンザ様症状の患者に対して、季節性か新型かを区別す
るために新型の診断のためのPCR検査などを行い、国として患者数を正確に把握
することに務めてきた。しかしそのために大きな労力と費用をかけてきたことも
事実である。PCR検査は一件あたり最大で数万円の費用(公費)がかかり、さら
には地方衛生研究所の貴重な人手を必要とする。これだけ患者発生数が増加して
くると、もはや患者数を正確に把握すべき時期ではなく、あまり手間をかけずに
患者発生状況を把握できるサーベイランスシステムが必要になってくる。国では
現在そのようなシステムを構築中であり、一部稼働しているものもある。さらに
は、抗ウイルス薬耐性などの監視も行なわれている。全数報告を行なわなくてよ
くなったことで、国(厚労省)だけでなく、地方の保健福祉部局も随分負担が減っ
たのではないかと考える。

 さて、現在日本中で1日数百人の患者が新たに発生しているであろう。そのほ
とんどが新型としての診断を受けず、インフルエンザとして抗ウイルス薬の処方
を受けるか、医療機関を受診することなく自宅加療し、数日のうちに回復してい
るものと思われる。これまでに検査確定した5,000人を超える日本人のうち、誰
一人として死に至っておらず、数だけから言えば、致死率0.05~0.1%と言われる
季節性インフルエンザより致死率は低い。

 しかし、これは現在の流行状況に基づいての話である。すなわち、現在は学校
での集団発生が中心であり、職場や地域の集まりにおける集団発生は非常にまれ
である。日本での流行の初期には、関東地方で結婚式における20歳代から30歳代
の人々の小集団発生があったが、このような事例は今でもまれである。結果とし
て、多くの患者が10歳代、0歳代、または20歳代前半である。厚労省から発表さ
れるデータの最新版(7月22日発表)では、4,433例中10歳代が2,051例、10歳未
満が878例、20歳代が761例と、この3つの年齢層で全体の83%を占める。

 今後、地域や職場で流行が広がり、成人から壮年、そして高齢者の感染者が増
加するかどうかはわからない。若年者と同様に成人から壮年層は新型インフルエ
ンザA(H1N1)への免疫をもっていないか、あっても非常に弱いということが知
られている。諸外国で重症化している症例は妊婦や基礎疾患を有する成人、肥満
者に多いと見られており、成人から壮年の年代で発生する患者の中から重症例や
死亡例が出ることは早晩避けられないと考える。

 秋になるか冬になるか、あるいはまもなくなのかわからないが、いずれ大規模
な流行、いわゆるパンデミックになると覚悟しておくべきであろう。その際の患
者発生数は今の患者数の比ではない。過去のパンデミックでは、最初の大きな流
行の際に人口の20-40%が罹患している。仮に2009年10月から2010年3月までの6ヶ
月間に日本人の30%が罹患するとすれば、180日間に3600万人の患者が発生し、単
純計算で1日あたり20万人と、桁違いの数である。しかもこれが一様に発生する
わけではない。大流行の立ち上がりは少ない数であり、ピーク時にはこの何倍に
も達するであろう。もちろん全員が医療機関を受診するわけでもないが、今のま
まの外来診療体制ではさばききれないほど多くの患者が医療機関を訪れることは
十分想定される。

 今後に向けた厚労省の新型インフルエンザ行動計画運用指針では、重症者に対
する病床の確保がうたわれているが、どの程度の割合で重症者が発生するかが全
く読めない以上、常時病床を空けておくなどの本当の意味での「確保」は不可能
である。入院患者が発生した時点で対応せざるを得ないだろう。それよりも、ほ
ぼ確実に起こるであろう、外来診療における患者の急激かつ大幅な増加に備える
方が優先である。

 学校閉鎖や接触者の予防内服などを行なって、一時的に患者数の増加を防いで
も、市中で感染伝播が続く以上、それらによって罹患しなかった人たちもいずれ
どこかの時点で罹患するだろう。つまり、これらの対策では罹患患者総数を減ら
すことは困難である。一方、罹患患者数を減らせる可能性がある新型インフルエ
ンザ対策が、ワクチンの有効活用である。例えば、1968年の香港インフルエンザ
の際には、7月末から8月初頭にかけて新型ウイルスが日本に侵入したが、即座に
ワクチン製造を開始して10月には関東地方の小学生を中心に接種が開始された。
その冬の本格的な流行と並行してワクチン接種が進められた。

 今回も、北半球の人々にとっては幸いなことに、春期に新型ウイルスが発生し、
大規模な流行の前にワクチン製造の時間的猶予が与えられた。この猶予を有効活
用するためには、単にワクチンを製造して接種するだけでは不十分である。日本
でこの冬にむけて利用可能な新型インフルエンザA(H1N1)ワクチンは約1700万
本であり、国民の約10分の1の数である。希望者が全員接種できるわけではない。
従って、接種の優先順位を決定する必要がある。

 事前に準備された新型インフルエンザ対策の行動計画において、厚労省の新型
インフルエンザ専門家会議などでかなり時間をかけてワクチンの優先順位に関す
る議論が行われた。その際には、いくつかの案が示され、ウイルスの病原性や流
行状況などをかんがみて判断するという結論になった。例えば、ウイルスの病原
性が高く、成人や壮年層に多くの死者が出ると、社会が崩壊してしまうので、こ
の世代を最優先に接種して社会防衛を計る必要がある。病原性が低く、これらの
世代がたとえ罹患しても早期に回復するような状況であれば、高齢者や幼児など
重症化しやすい集団に優先的に接種する。このように、限られた本数をどの世代
・集団に優先的に接種するのが国民全体にとって最も有益かという判断を行わね
ばならず、簡単な問題ではない。

 この問題には正解がない。徹底的に議論して、合意を得る必要がある。少なく
とも専門家の間では、現在利用可能な知見を整理して、国民が(少なくとも頭の
中では)納得できる方針を策定する、あるいは選択肢を提示する必要があるだろ
う。

 今回の新型インフルエンザは今のところ若年層での流行が中心であり、この層
に大規模な接種を行えば流行を遅延または縮小させることができるかもしれない。
次に、本疾患は大多数の人が回復している。重症化や死亡を防ぐのも一つの目標
であり、そのためにワクチンを使用するのなら、妊婦や小児、肥満や基礎疾患を
持った成人のような重症化のリスクが高い層に集中的に資源投下すべきである。
医療従事者はどうだろうか?院内での集団感染事例はつい先日報道されているが、
全体から見ればまだ発生は少ない。従って、医療従事者は罹患のハイリスクとは
とても言えない状況である。しかし、大規模な流行になった際に、院内感染では
なくても医療従事者が市中で罹患して休業してしまうと、どこの病院も患者であ
ふれかえって医療が受けられないという国民が最も困る事態に陥るかもしれない。
医療従事者、そして社会のインフラを支える人たちのマンパワー確保も優先度が
非常に高い。

 さらに、ワクチンには副反応が避けられない。100%安全なワクチンなどあり
えない。1976年、アメリカではブタインフルエンザのヒト感染集団発生に対して、
パンデミックの恐れありとして4000万人にワクチン接種を行ない、ギランバレー
症候群の多発という副反応で死亡者まで出ている。当のブタインフルエンザはそ
の後、世界的大流行にはならなかった。

 諸外国では、このような知見にもとづいて、ワクチン製造と並行して接種優先
順位の議論が行われている。むろん、すんなりと決まっているわけではない。カ
ナダでは、医療従事者に高い優先順位が与えられたものの、当の医療従事者は低
い病原性と副反応のリスクを冷静に見つめて、接種を拒否するものもいると聞く。
個人的にはこの医療従事者の考え方には賛同できる。

 一方、日本ではこの議論が端緒にすらついていない。厚労省の新型インフルエ
ンザ専門家会議にはワクチンと抗ウイルス薬の部門があり、専門家が委員として
委嘱されている。このグループによる会合がなぜ開催されないのか、理解に苦し
む。専門家会議そのものは、神戸・大阪での集団発生が明らかになった後、5月
下旬に一度開催されそうであったが、結局開かれなかった。7月末にはようやく、
厚労省において少数の人々による会議が開かれた。いささか遅きに失している感
があるが、手遅れではない。今後、様々な専門家の間での議論、そして国民を巻
き込んだ議論が望まれる。決して少数の人間で接種優先順位を付け焼き刃的に決
定してはならない。

過ぎようとする週と、週末 

大分、長い間、更新をサボってしまった。とりあえず、大過なく過ごしている。

先週、新型インフルエンザと思われる症例を一例経験した。父親が、救急隊員で、2,3日前から発熱、A型インフルエンザと診断された由。患児本人は乳児であり、発熱後2時間で来院。重症感はなく普通のウイルス感染。発症後時間がたっていないので検査せず。抗ウイルス薬も適応ではない。2日後に解熱して元気な顔を今日見せてくれた。インフルエンザ脳症が既に報告されているし、油断はならない。新型インフルエンザは確実に蔓延している。救急隊員は、恐らくインフルエンザ対策はしているのだろうに、罹患しているようで、感染力が強いことを改めて感じた。より高毒性のインフルエンザが流行し始めるときに、やはり医療関係者に多くの犠牲者がでることだろう。

この子一人を診るために、一つ200円程度のN95マスクをスタッフ全員が使って、計800円の出費かぁ・・・と仕様もないことを考えていた。

今日午後、宮城に移った母の顔を見に出かけようかと思ったが、眠気が余りに酷く、結局自宅に戻って来てしまった。ここ数年、日中に眠気に襲われることが多い。自宅で一休みして、夕方、白血病の友人を見舞った。3回目の化学療法。化学療法薬の量も増やされているとかで、この1週間に2回ほど発熱をし、昨日から今日にかけても発熱があったようだ。笑顔が見られるが、食欲はなし。昔話を少しした。帰る時には、病室から廊下まで出て見送ってくれた。

14メガで東海岸の局と交信するTommy W6IJを発見。交信相手に、もう休むと言っていたが、呼ぶと、返答あり。さ声がまだ続いており、耳鼻科医に観てもらったところ、GERDではないかといわれた由。また甲状腺手術の合併症の可能性もあり、経過を診ているところとのこと。両手、特に右手のCarpal tunnel syndromeの症状が起きてしまい、医師から手術を勧められているとも言っていた。毎月のように、健康上の問題が起きるよといって、苦笑いしていた。次女がいよいよ結婚される由。南カリフォルニアで大学の教員をなさっていたと思うが・・・こうした催しはこれで最後だと、笑っていた。