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マスコミが医学的知見を扱うと・・・ 

朝日新聞に、母乳栄養が赤ちゃんに低血糖を起こし、痙攣の原因になるという記事が出ていたらしい。それに対する、母乳栄養を推進する団体からの反論は下記の通り。この団体の反論が、的を得ている(下記、追加参照のこと)。

http://www.jalc-net.jp/news_asahi200806.pdf

朝日新聞が、その記事の根拠にした、日本小児科学会誌の論文を直接読んでいないのだが、どうもかなり問題点のある論文のようだ。

マスコミは、医学的な事項でも、ある一つの見方だけを取り上げ、それが事実であるかのように断定する。小児科領域では、アトピー性皮膚炎・それに対するステロイド剤外用薬の使用などについて、マスコミが一面的かつ断定的に取り上げ、患者をかかえるご家族に誤まった観念を植え付けたことがある。

マスコミにとっては、どんな記事であっても、様々な知見を、断定的にセンセーショナルな扱いをすることが常だ。医学的な事象は、様々な場合があり、単一の知見で割り切れないことが多い。マスコミは、往々にして、物事を単純化し、場合によっては、捏造とまで思えるような扱いをする。マスコミは、ただ注目され、視聴率・部数が伸びればよいのだ。彼等は、自らの記事が患者さん、とくにその心理にどのような影響を与えるか、全く責任を持たない。無責任なセンセーショナリズムであることが多い。

マスコミに、医学的な記事が出ている場合、眉に唾して読んでくださいと、患者さんの親御さんには申し上げることにしている。

PS;朝日新聞の記事に当たっていないので、同記事に対する直接的な批判は撤回したい。ただ、一般論としてマスコミが医学的記事の載せる場合、問題の多いことは事実だ。あれだけマスコミが騒いだ、タミフルによるかもしれないといわれた精神神経症状の問題等がその良い例だ。

コメント

医師も問題があるときが・・・

>マスコミに、医学的な記事が出ている場合、眉に唾して読んでください

正しい意見なのですが、医師がネットで麗々しく開陳している意見の中にも、かなり極端な意見がしばしば見られます。

あれも医師なら「一つの考え方」として笑ってるぐらいですが、医師全体の意見として盲信される方が少なからずおられます。

どう対処するか難しい問題です。

確かに、ネットの個人での情報発信は何でもありで、なかにはトンでも情報もありますが、マスコミの影響力の方が圧倒的に大きいですからね。マスコミの医学情報発信は慎重にしてもらいたいものです。それに、情報を受け取る側が判断をできるようにならないといけませんね。

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