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精密抗体測定の役割 

新型コロナウイルス感染症における精密抗体測定の役割等についての鼎談。先月24日に行われたもの。論者は宮田裕章、児玉龍彦、川村猛各氏。

こちら。

これを視聴しての簡単なまとめと感じたこと・・・

〇わが国に流行を起こしたSARS CoV2の株は、当初武漢型、3月に欧米型、そして現在東京・埼玉発の株が流行し始めている。

〇本ウイルスは変異が多く、それをシークエンシングで早期に把握する必要がある。変異しやすいことは、ワクチン製造を難しくする。

〇ウイルスが変異した場合、ワクチンによって産生された抗体が、ウイルスに結合するが、その抗体はウイルスを中和することなく、免疫細胞のFc受容体を介して、免疫細胞に結合、サイトカインストームを起こすリスクがある。この現象は、デング熱のワクチンで観察されている。Antibody Dependent Enhancement抗体依存性免疫増強である。

〇ウイルスが変異した場合、ワクチンにより産生された抗体が、交差免疫で所期の生体防御の目的を達するのか、それともADEにより生体に害をもたらすのか、分からない。

〇抗体測定に関して
 抗体の認識するウイルス抗原は、二つ。
 Spike(S)抗原 こちらは変異をするが、N抗原ほどではない(と述べられていたように記憶・・・少し曖昧)
 Nucleocapsid(N)抗原 こちらは変異しやすい

 既存の抗体測定キット
 ロシュ社製 N抗原を認識するIgG、A、M各クラスの抗体を同時に測定
 アボット社製 N抗原を認識するIgG抗体を測定

 一方、中和抗体はS抗原を認識し、IgGに属する。児玉教授等のプロジェクトでは、S抗原に対する抗体を、各サブクラスで計測し  ている。

〇抗体計測の意義
 このウイルスに対する抗体反応では、全般にIgMの反応が遅く、また量も少ない。
 IgM抗体が、感染早期から高値に出る場合は、重症化しやすい・・・現在臨床症状と突き合わせている。
 IgM抗体が持続する場合、ウイルス排泄が続く。

 抗体検査を行うことにより、感染を起こしやすい職種、ポジションを明らかにできる。経済を回してゆくためには、きめ細かく検査  を行い、危険の高い職種、ポジションには適切な感染防御の対応をすることにより対応すべきだ。

~~~

これ以外に、スマフォのGPS機能を用いた、感染者・接触者追跡の話題があった。

研究資金が足りない様子。そのための寄付の要請だ。電通等に何千億円、それに旅行業界に今、兆の単位の予算をつぎ込むのだったら、こちらの研究のための資金をまず手当てすべきだろう。経産省主導の政権は、やることが狂っている。

感染防御には、ここで取り上げられた液性免疫だけではなく、先天免疫、細胞性免疫もあるわけなので、そちらも絡めた研究がまたれる。

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