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都知事選の感想 

東京都知事選が終わった。大方の予想通りの展開。

マスコミ、とくにテレビは選挙を「盛り下げる」ことに腐心していた。おそらく、それはマスコミの所為ではない。電通、ないし経済界からの働きかけがあったためなのだろう。NHKは政権からの働きかけがあったのか、またはいつものように政権に忖度したのか。小池都知事の続投は、彼らにしてみると、ぜひとも実現しなくてはならないことだった。ということは、多くの都民にとっては、本来あってはならないことだったのだ。

そのマスコミの「盛り下げ」が功を奏し、また新型コロナ流行のためもあってか、投票率が前回から4%強下がり、55%と低かった。これはマスコミの責任が重たい。とくに、経済界・電通から直接圧力を受けることのない、NHKの選挙報道の杜撰さがネットで指摘されている。これではNHKは、受信料を税金のようにして取る資格がない。それにしても、現在の危機的状況にあって投票率が低い。

小池知事の前々回のデビュー戦での公約実現は、ほぼゼロであった。何も実現していない。コロナ禍を自分のために利用している。今後、企業のためのオリンピック開催強行(の試み)、水道等のインフラのコンセッション方式による民営化、カジノ誘致、医療機関の独法化等、都民にとって痛みだけを伴う施策を行う。その前に、財政がひっ迫し始めて、新型コロナウイルス感染の第二波に対処するのが難しくなっている。目の前の大きな危機が都民に激しい苦痛を与えようと待ち構えている。

それが見えないのだろうか。都民が現実から目を背けている、または現実を見ようとしない。

年齢別の各候補者への投票率を見ると、10から20歳台で、宇都宮けんじ氏への投票が多かったのが多少なりとも救いだ。若い方々の中には、政治が自分の将来を規定することが分かっている方々がいるのだろう。宇都宮氏のように本当に真っ当なことを、誠実に語る方への得票が伸びなかったのは、はっきり言って、選挙民の政治的かつ知的な未熟さなのではないかと思う。また、若年層を中心に、レーシストの候補やら、選挙民に痛みを強要する維新の候補がかなり得票していた。これも、政治的な未熟さと思わざるを得ない。このような言い方は、選挙民の方々に失礼かもしれないが、そう遠くない将来に、こうした政治的選択の苦い果実を味わうことになる。

こうした選挙結果を見ると、以前は、その理不尽さに大きな不安を覚えたものだった。が、社会的な活動から身を引き、人生の最終章に差し掛かって、このような現実にも動じることはなくなった。歴史の大きな流れに一人では抗することはできない。その歴史の流れが人々を苦しめるようになり初めて人々は自分達の選択の愚かさに気づくことになる。

でも、まだ流れに抗することは止めない。とりあえずは、NHK等に選挙の報道・討論を事前に十分行うことを求め続ける。

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