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未だにPCR検査が抑制されている 

依然として、PCR検査を制限する、という国の方針が明らかだ。安倍首相なぞ、口では検査を充実させると言っているが、検査をしたケースの陽性率が、どんどん上がってきており、検査が足りていないことは確実だ。

少し前の統計では、単位人口当たりのPCR検査数は、世界215か国中、アフリカの開発途上国に混じって159位だった。今もそれほど変わっていないはず。この感染症が問題になり始めた時期から、厚労省当局、即ち国は、オリンピック招致に悪影響が出るのを恐れて、検査数を絞ってきた。

PCR検査制限論を述べるのは、医系技官だけではない。マスコミに頻繁に登場する人物たちが、繰り返し述べている。以前の諮問会議、そして現在の分科会のメンバーである日医幹部・釜萢敏氏・・・彼は、例の37.5度4日間ルールが撤回されたとき、国民の側の誤解だとトンデモない弁解を行っていた・・・や、橋本徹氏・・・彼は、自身が軽微は症状で早速PCR検査を受けた履歴がある・・・といった人物が、PCR検査を増やすことに反対している。

彼らの主な反対理由は、検査を増やして感染者を多く診断すると医療がひっ迫する、さらにこの検査には偽陽性がある、という詭弁。偽陽性は、さほど多くはない。事前確率を上げる、検査を繰り返すこと等により、実際上問題にならなくなる。ここに来て、検査を何としても抑え込みたいという、歪な意欲ばかりが目立っている。

感染者数を少なく見せること自体が、自己目的化している。彼らの多くが信じている、または信じたいと思っている通り、新型コロナが風邪と変わらぬかるい病気だということが事実だとしたら、それも分からなくはない・・・いや、政府行政機関が、診断について虚偽を追い求めるのはやはりダメだ。まして、かなり高い致死率に加えて、この病気が慢性の経過を取る、重篤な合併症を生じるとあれば、診断を確定することは重要なことだ。行政は、この感染症の事実を国民の目から覆い隠そうとしている。

診断が正確に下せないことには、このウイルスの伝搬を防ぐことができない。感染者に対して、適切な医療を施すことができなくなる。さらに、社会的な視点でこの病気に相対するための正確な疫学情報が得られなくなる。

現在進行中の第二波で、致死率、重症化率が低くとどまっているのは、若年への感染が多いこと以外に、重症化しやすい世代での検査を故意に減らしている可能性はないのだろうか。PCR検査の適応がある、死因不明のケースで、検査を制限していることはないのか(この問題は、以前法医学関係学会が検査制限を指摘している)。

国立感染研は、2020年1月から4月末までの期間のわが国における、新型コロナに関する超過死亡の推計値を公開している。それによると、保守的な推計であるFarringtonアルゴリズムでは47名、超過死亡を捉えやすいというEuroMOMOアルゴリズムでは138名である。3年前の死亡データを基に計算したものらしいが、今年はインフルエンザの流行が少なく、それによる超過死亡が少ないことを勘案していない、即ち超過死亡が出にくいようにバイアスがかかっているのではないだろうか。そうした面を考慮したより精緻な分析を期待したい。いずれにせよ、新型コロナに関連する超過死亡が一定数出ていることが示された。現在の、新型コロナ感染の致死率も低く出ている可能性が高い。

こちら。

疫学統計分析の基本になるのは、正確な診断である。その診断を下すための最も有力な手段である、PCR検査を抑制することを行政当局が主導しているとすると、大きな疑念が生まれる。

国民は、PCR検査を積極的に行うべきことを行政に要求すべきだ。

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