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イソジン騒動から見えてくるもの 

例のイソジンガーグルで、新型コロナの重症化を防げるとか、治すとか言う話題。もうネットを中心で、問題点は出尽くしているが、ここで私なりに一言、二言。

うがいをすれば、気道粘膜で増殖し、口腔・咽頭内に排出されたウイルスが「薄まり」、検査で引っかかりにくくなることはありうる。だが、それと、重症化防止、ましてや治癒をもたらすのは別の話だ。

そもそも、気道粘膜にウイルスが付着すると、20分程度で気道粘膜細胞に感染を起こす(起こしうる)。うがいを20分おきにしていれば、多少の感染防止効果はあるかもしれないが、それとて、鼻腔粘膜や、下咽頭での感染は防げない。

気道上皮細胞には線毛がついており、気道粘膜上にある粘液を、常に口側に向けて運び出すように動いている。その粘液は、水とは簡単には混ざらない。粘液成分と水が適切な比率で存在する場合のみ、線毛運動によるその粘液の感染防御が働く。さらに、イソジンは細胞毒であり、それが直接気道上皮細胞に触れると、気道上皮は変性する。イソジンうがい液の副作用にも、ちゃんと気道の爛れが生じうると記載されている。従って、イソジンうがいは百害あって一利なしなのだ。

20年程前から、消毒液が創傷治癒を遅らせるという説が有力となり、体表近くの創傷には汚染物質を洗い流し、場合によっては創傷保護剤・抗生物質を塗布する治療法が主力になってきた。消毒薬が、創傷治癒に欠かせない白血球や繊維芽細胞の働きを抑えてしまう、というのがその理由。また、皮膚、上気道粘膜等に存在する、常在菌をも消毒薬は殺してしまい、そこに非常在の細菌が感染を起こすことも分かっている。・・・何でもかんでも「殺菌」すればよいということではない。

あのイソジン騒ぎは、結局、だれか・・・それが誰かは分からないが・・・が、インサイダー取引を仕掛けたのではないかと言われている。イソジンガーグルの発売元、塩野義薬品の株価が、あの発表直後5%上昇した。500億円の金がうごいたといわれている。あの発表の前に情報が、関係者以外に漏れていたということも報じられている。

さらに今春、あの知事がとあるベンチャー企業が開発中の新型コロナに対するDNAワクチンの開発をぶち上げた。その際にも、当該企業の株価が大分上がったらしい。9月に実用化と謳っていたが、実用化には程遠い。

こうして、根拠のない情報を行政のトップがぶち上げることで、加熱している株式市場は乱高下する。インサイダー取引の臭いが限りなく強く漂う。

もう一つ、あの発表で、イソジンを買い占める人々がゴマンといたことも衝撃だった。イソジンは、観血的な治療、歯科や経皮的カテーテル等に際して、ハイポアルコールとともに広く使われている薬剤でもある。医療現場がイソジンの欠品で困っている。そうしたことにはお構いなく、根拠のあやふやな某知事のステマじみた発表を受けて、買い占めに走る大衆。彼らを蔑視するわけではないが、こうした人々は、自分で情報を確認し自分で判断することができない。きっと「お上」が戦争だ、と言い出したら、一斉に銃をとる人々なのではないだろうか。例のミサイル騒ぎの時に、Jアラートとか言って、手で頭をかくし一斉に机の下に這いつくばったのと同じことだ。

新型コロナ対策では、わが国は世界的にみてかなり遅れている。gotoキャンペーンという感染拡大策を今も続けている。過去一週間で感染者が1万人増えた。さらに、重症者、死亡者も徐々に増加傾向にある。新型コロナ感染後に、後遺症、遅延する症状があることも分かってきている。重症度に関係なく、6割に心筋炎が認められたというドイツからの報告はまさに衝撃的だった。こうしたことを考えると、今行うべきことがはっきり見えているのだが、政権や、東京・大阪のような地方自治体は動こうとしない。彼らは、経済界の損失を軽くすることだけを考えている。

さて、これから日本の状況はどうなってゆくのだろうか。

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