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厚生労働省官僚の臨床「研修」 

厚生労働省には、医系技官という医学部卒医師免許を有する官僚がいる。医療行政の要を担っている。しかし、その採用基準は、卒後5年以内であり、臨床をしていたとしても、ほんの僅かな経験でしかない。そのために、臨床現場を右往左往させるだけの法律・通達が彼等の手によって生み出されている。

そうした弊害を除くために、彼等医系技官に、「臨床研修」を行わせることになるようだ。

しかし、その中身は・・・1週間の基礎的な研修後、週一回休日・夜間救急にあたる。期間は4ヶ月とのこと。

これでは、単なる見学以外のなにものでもない。研修というのは、学び体験して自分のものとする作業のはず。こんな研修は、有害無益だ。研修する技官、その周囲に、臨床研修を行ったという思い込みを植えつけるだけだ。

休日・夜間救急を一日一晩行ったあと、翌日の通常業務を是非行ってもらいたい。手を下さなくても良い。指導する医師が、睡眠をとれずに、翌日どれだけの責務をこなしているのか、それがどれだけ危険なことであり、医師に精神的・身体的な負担を与えているのか、実地に理解してもらいたい。労働基準局安全衛生部の官僚にとっては有益な経験になるに違いない。

また、診療所が地域医療をになってどのように仕事をしているのかも是非知ってもらいたいものだ。

この公表された研修プランを知って、官僚が、医療をどれくらいいい加減に見ているかが、よく分かった。これでは、医療は崩壊せざるをえないだろう。

官僚への批判をかわす見せ掛けのパフォーマンスなのか・・・。



以下、日経より引用~~~

厚生労働省は3日、医系技官として採用した職員について、医療機関での 現場研修を試験的に実施すると発表した。「医療の現場を知らない」との批判がある医系技官に経験を積ませ、医療行政に対する国民の信頼回復に役立てる。

8日から国立国際医療センター(東京・新宿)で医系技官の研修を開始する。 医薬食品局食品安全部の課長補佐と労働基準局安全衛生部の専門官の2人を派遣。 1週間の基礎的な研修を終え、その後は週1回程度、休日・夜間の救急対応に当たる。派遣期間は4カ月程度になるとみられる。

厚労省の官僚には事務系の職員のほかに、大学医学部卒の医系技官がいる。 医療現場の経験を積んでいない医系技官もいるため、医師団体などから批判が出ていた。 舛添要一厚生労働相も7月にまとめた「5つの安心プラン」の議論の中で、 医系技官に現場研修を積ませる意向を示していた。

コメント

あきれた

>1週間の基礎的な研修を終え、その後は週1回程度、休日・夜間の救急対応に当たる。

この文面は実際に診療に当たるとしか読めないんですが。
もしそうだとしたら、まったく現場を分かってないようですね。トラブル必至ですよ。クワバラクワバラ・・・・・
でもまぁやったみたらいいと思いますよ。理解度ゼロよりましになるでしょうから。お付き合いされる病院の先生は尻拭いが大変でしょうけれど。

国際医療センターにどのような救急患者が運ばれてくるのでしょうか。恐らく三次救急でしょうから、結構重症患者が運ばれてくるのではないでしょうか。それを、1週間の基礎研修だけで診療する・・・それはありえないでしょう、と突っ込みたくなります。実際、手も足も出なくて、見学だけ、へたすりゃ足手まといですね。是非、テレビ記者が24時間密着取材して欲しいものです・・・官僚が、どんな顔してやっているのか 笑。

国立国際医療センター、前身は国立東京第一病院、その後に国立病院医療センターになりました。
高層ビル病院の草分け。

えぇ、私、まだ、国立病院医療センター時代に、国立大学医学部卒業後に全国公募の研修医試験を受けて、ここで数年間ほど内科のレジデントを致しました。
研修医とレジデントは、全員、病院内の宿舎を与えられて、1日24時間、1年365日、ずーーっと、厳しいトレーニングを受けました。
20年以上前の話です。
その後、私は別の国立大学の医局に入りました。同期は今も全員が、バリバリの病院勤務医。
今でも、年1回は、当時の研修医&レジデント仲間が集まっては、会食をしています。

そこにアフォな厚生省官僚が臨床トレーニングに来るですって?たったの4ヶ月だけ。
はぁーーー? 邪魔よ!邪魔だわよ!

そんなことより、臨床トレーニングをフルタイムで10年以上やった医者を任期つきでもいいから厚生官僚にしたほうが、よっぽど現実の医療がわかった政策が作成できる。
意味ないことやめな!税金の無駄。

どうも、本省の仕事が終わって、1,2時間、官僚二人が、白衣を纏って、研修と称して、救急部の外来の壁につたっている様子が目に浮かびます。

壁の華というやつでしょうか・・・。

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