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権力に阿る根無し草の団体 

日本医師会は、医師の総意を反映した組織ではない。医師会は、三層構造になっており、郡市・都道府県・国単位に三つの医師会がある。より大規模な組織になるほど、末端の意見は反映されにくくなっている。

我々末端の会員が、日本医師会から意見を求められることはない、また意見を何らかの形で投じようとしても、その受け入れ窓口がない。日本医師会の幹部は、間接選挙で選ばれているが、実際上、選挙戦はなく、年功会員が、年功序列で幹部にのし上って行くシステムになっている。

これは、高度成長期に開業医が医師会の権力を握ったときに、アカデミズムの医師会員を排除するために出来上がったシステムだと言われている・・・が、時代遅れも甚だしい。日本医師会への末端会員の帰属意識は薄れるばかりで、根無し草のようなこの組織は、結局、時の権力に利用されるのが落ちだろう。

それを端的に示す出来事があった。

厚生労働省の医療事故調第三次案を、日本医師会は支持した。それは、今年春、都道府県の医師会に意見を求めた結果だとのことだった。が、末端には、この重要な案件に関して、何も意見を求められなかった。それを訝しく思った、長崎県諫早医師会は、都道府県の下部組織である、全国郡市医師会に、この問題についてアンケートを行ったらしい。m3医療維新から、そのアンケートの一部を紹介すると;

                   *******

960郡市医師会中、447の医師会から返答があった。返答率46.6%(これは、一郡市医師会が行ったアンケート調査に対する返答率としては驚くべき数値である)。

日本医師会・都道府県医師会から、この三次案について、賛否を質問されたか:

ある 48 (10.74%)    ない 395 (88.37%)    未回答  4 (0.89%)

この三次案について、医師会の理事会などで賛否を議論したことがあるか:

ある 25 (5.59%)    ない 325 (72.71%)    議論したが賛否未定 95 (21.・25%)

賛否を議論した医師会のうち、賛成の医師会は?:

概ね賛成 15 (3.36%)  制度には賛成するが、厚生省第三次案には問題があり、賛成できない  44 (9.84%)  反対  16 (3.58%) 

                     *******

このアンケートの結果判明したことは、日医は地方組織・末端会員から意見を吸い上げる努力をしていない、さらに末端では、この三次案について議論すら十分行われていないことだ。

それなのに、日医は、都道府県医師会の意見を聴いた上で、三次案に賛成すると態度表明している。 

日医は、権力に阿る根無し草の団体に墜ちてしまっている。

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