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民主党立候補予定者の話を聞く 

茨城県医師政治連盟は、中央の政権与党寄りの方針に逆らい、民主党候補を、この次の総選挙で推薦することに決めた。県医師会・医師政治連盟会長の意向と、現場の意思が一致したのだと思う。(もともとあまり活発なMLではないのだが)県医師会のMLでも、とくに反論等は聞こえてこない。

昨夜、この地域医師会主催で、茨城県1区から立候補を予定している、民主党F候補(予定者)の講演会があり、聞きにでかけた。

F氏は、もと官僚で、5年前に官僚を辞め、出身地の水戸1区から出馬している方のようだ。40歳前後か。大学では農業経済を専攻されたそうで、医療については、余り知らないと仰っていた。

彼の話の要点・・・メモ用具を忘れたので、不正確な表現になるが、記憶にある範囲で・・・

現在の政治は、理念・方向付けがない、それを変えたくて、政治家を志望した。官僚は、諮問会議にしろ、政治家にしろ、完全にコントロールしている。政治家は、官僚のお膳立てに沿って、ただ予算配分だけを行ってきた。その政治家を支え、コントロールする官僚は、大変な仕事量だが、特別会計と天下りという甘い汁を与えられて、頑張っている。しかし、右肩上がりの経済成長の時代ではないし、政治に理念が必要になってきたのではないか。

高速道路の無料化・農家への補償制度について、説明。バラマキではない、理念に基づき、実効性の期待できる政策だ。

医療問題については、医療機関の経営が厳しいことはつい最近知った。が、医療福祉にさける予算は、限られている。これまでは、所謂、族議員同士の予算の奪い合いになっていた。医療についても同じだった。が、どのような医療システムを作るのか、という理念が大切だ。それに基づいて、医療政策を実行してゆく。後期高齢者医療制度は、リスクの高い群を、そうでない群から分けて保険制度を作るという点で、保険として失格だ。医療事故は、訴訟にすぐに持ち込むのではなく、基本的に、専門家が、ピアレヴューのような形で、判断すべきだろう。

後期高齢者保険制度、健康保険・年金制度は、税制の観点から考えなければならない。社会保障の財源として、福祉目的税を導入する必要があるのではないか。コミュニティを国民生活の単位にする経済制度・社会福祉医療制度を作る必要がある。

・・・彼の話の要約終り・・・

民主党のマニフェストと思われる、影の内閣における医療政策を読むと、医療のアクセス・クオリティをさらに追求する一方で、コストは必ずしも上げるとは言っていない。むしろ、医療の無駄を省き、透明化をもたらすために、診療報酬の「包括化」を進めるとある。また、勤務医の酷い労働環境を改善することを掲げているが、同党の足立参議院議員の発言等を見ると、開業医の収入を劇的に減らすことによって、勤務医の労働条件改善を行うように読める。マニフェストには、勤務医の声の欄はあっても、開業医の声は取り上げられていない。開業医が仕事として成り立たなくなる、ないし廃業せざるをえなくなることが、医療制度を破壊することに気づいていない。これらのマニフェストの内容は、経済界の意向を受けて厚生労働省官僚がデザインしたものに近いように思える。このマニフェストがそのまま政策化されると、ドラスティックな医療崩壊がより早期に生じる危惧を感じさせる。

また、医療事故調の民主党案について、詳細に調べたわけではないが、医療事故の原因究明と、再発防止を別な組織に行わせることは良いとしても、警察への通報は、死亡診断書が「書けぬ」状況で行うことにするというのは、問題の解決にはなっていないように思える。

彼の講演内容では、上記の点をどのように考えているのか分からなかった。医療現場の状況をまだまだ理解していないように思えた・・・官僚上がりの若い候補者だから仕方がないのだろうか。また、政治に理念を、という抱負は、理解できるのだが、政治は壁にゆっくり穴を開けるような作業だ。それを急ぐことで、社会制度が崩壊する。その危惧を感じた。現場の声を聞きながら政策を作り、施行してゆくと仰ってはいたが、現場をよく見て、現場の声に耳を傾けて欲しいものだ。

彼の講演後の質疑応答では、予め質問者が決められていたようで、質問することができなかった。質問者は開業医が多かったと思うが、民主党に政権交代したら、何かが変わるという期待感を抱いている様子だった。しかし、問題の所在、民主党の考え方を理解しているようには、思えぬものが多かった。20、30年前から開業医をなさっている方にとっては、現在の状況は、それほど深刻なものではないのだろうか・・・。

コメント

民主党ねぇ・・・

自民も民主も同じムジナですが、とりあえず同じ穴では無いぐらいが違いでしょうか。いつでも同じ穴になりそうな連中ではありますが。。。

それでも政権交代と言う「かき混ぜ」は今の政治に必要でしょう。前に自民が下野した時は、一時的ですがちょっとは変りました。

それと民主の医療政策が酷いと言っても自民も変らないぐらい酷いものです。また民主が政権を取っても薄氷でしょうから、しょせん大きな変化は無理でしょう。

そうですね・・・民主党の党首からして、田中政治の申し子みたいな方ですし・・・。

政権交代が、官僚にも政治家自身にも緊張感をもたらすだろうことは同感です。その意味では、政権交代という状況自身が良い影響を与えるかもしれません。

しかし、民主党のマニフェストを読むと、医療の現状が分かっていないように思われてなりません。茨城県医師政治連盟も、民主党に向けて、メッセージを強力に送ってもらいたいものだと思います。

他の地方の医師会等でも、造反の動きが起きればよいのですが。

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