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高齢化の無線界 

日曜日、東京で忙しい週末を過ごして帰宅後、自室にこもり、することと言うと、やはり無線・・・いささか病気気味であるが、無線機の前に座り、バンドがどこに開けているのかと思いつつ、ダイアルを回す時間が一番リラックスできるような気がする。

7メガが、凪のように静かだ。東南アジアの漁師達と思われるSSBの混信も、中国海南島からと言われるOTHレーダーの混信もない。

CQに対して、John ZL1AHが呼んできてくれた。ニュージーランドの北部、海岸沿いに住む彼の信号は、いつも強力だ。1,2年ぶりだろうか。あちらは深夜過ぎのはずだ。彼は、相変わらず、夜遅くまで起きる生活パターンの様子。日中眠るから大丈夫とのことだ。手に関節炎があるそうで、早く打つことが出来なくなってしまったと仰る。BやDのような長点の後に短点の連続が来る符号で、長短点の間に僅かなギャップが時に入ること以外は、堂々とした美しい符号だ。ご自身も仰っていたが、受信は勿論完璧だ。89歳になり、様々な身体機能が落ちたと言われるが、無線通信については、全く若い方と同じか、むしろそれ以上だ。

彼の通信スタイルで前からとても気に入っており、見習わなければと思っていることがある。相手が、語った内容のポイントをメモしている様子で、その一つ一つに順序だててきちんと返答するスタイルだ。いわば、当然のことなのだが、なかなか実行できるものではない。確か、彼は昔教師をしていらっしゃったのだと思うが、几帳面に仕事をなさっていたことを髣髴とさせる。通常、短い交信中にも、話題が飛んでしまったりすることが多いのだが、こうすればそれはなくなる。誠実な人柄が交信スタイルにも表れているような方だ。

ついで、Don K5CA。テキサスに住むFOCメンバー。あちらではまだ午前4時前後と思われたので、早起きですねと申し上げると、毎日そうした時間に起きている、とのことだ。奥様のPeggy K5DQもアクティブなCWオペで、同じくFOCメンバーだ。確かパートタイムで教職についていた彼女も、完全にリタイアした由。私が、週末を忙しく過ごしてきたことを話し、東京まで片道2時間程度のドライブだというと、彼には、そんなに長時間のドライブは耐えられないと仰る。自宅にいることが好きでいらっしゃるのかと申し上げたら、長いドライブを健康上の理由でできないのだとのことだった。黄斑部変性で視力が落ちて、運転できないし、心不全もあるそうだ。まだ74歳なのに・・・。外出の際には、Peggyが専ら運転をしてくれるということだ。彼のCWは、いつも高速で、きびきびしている。あまり長時間のラグチューはなさらず、話題が途切れると、それでは、と言って立ち去る。そういえば、Peggyも同じようなキーイングと交信スタイルだった。お二方の、リタイア生活が平穏なものであるように祈りながら、お別れした。

無線の世界は、高齢化の進行真っ只中だ。先日のTristanのような方は例外中の例外。自分も高齢者の入り口に立って、立ち尽くさず、新たな興味の対象を見つけながら、友人達とこの趣味を楽しんで行きたいものだ。毎日、一人、二人でも相手にして、何か意味のある交信ができるように、頑張ってゆこう・・・あぁ、何かスローガンみたいになってしまった(笑。

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