FC2ブログ

民主党マニフェスト原案・・・幻滅 

衆議院選挙を前にして、民主党は、マニフェスト原案を公表した。

この内容の大部分は、以前から、民主党のウェブサイトに掲載されていたものだ。

医療関係では、包括化推進・医師養成数増・「医療従事者等確保支援センター」創設・勤務医待遇改善・後期高齢者医療制度廃止などが盛り込まれている。

果たして、これで医療の崩壊の危機が乗り越えられるだろうか。

民主党のウェブサイトでは、医療に無駄遣いがあるから、包括化を進めると明言されている。包括化によって、「無駄」を省き、医療費を削減することを目指すのだろう。ミクロで見ると、医療費の無駄遣いはあるのかもしれない。が、マクロでは、医療費は圧倒的に不足している。国際比較をしてもらいたい。

包括化を進めた際の問題は幾つもある。急性期医療で包括化を進めると、必要な医療が行えなくなる可能性がある。急性期医療は、病態・治療への反応・合併症等から、ガイドライン化できないことが多いのだ。

また、これ以上医療費削減をして、増やす医師の教育訓練のためのコスト・人件費、さらに勤務医の待遇改善をどうやって実現するのか。

「医療従事者等確保支援センター」も、結局、官僚による医師の強制配置を進める組織になることだろう。この組織が、医師の士気を落とすことなく、地域医療の危機を救えるのか。絶対、否である。医師の士気を更に落とし、これまでようやく維持されてきた、地域医療は最終的な崩壊に至るだろう。

このようなマニフェストでは、民主党に医療政策を立案する、力量・能力がないといわざるを得ない。このマニフェストは、結局、庶民受けを狙った、表面的で実効性を欠く政策案に過ぎない。民主党にもう少し期待をかけていたが、これでは、彼等が医療の現況を改善する見込みは無い。


以下、引用~~~

包括払い制度の導入を推進 民主党 政策INDEX2008公表
08/10/20
記事:Japan Medicine
提供:じほう


 民主党は次期衆院総選挙のマニフェストの基になる「民主党政策INDEX2008」を公表した。党が掲げる政策を厚生や文部科学など20項目にまとめた。医療関係では医師不足対策として医師養成数の1.5倍増や、医師派遣制度の創設などを盛り込んだ。また包括払い制度の推進や医療保険の一元化なども掲げている。

 民主党政策調査会によると、INDEXは民主党が掲げる政策を全般的に示した「辞書」のような位置付けで、立候補予定者が地元を回る際に活用するという。今後、衆院の解散・総選挙が決まった時点でINDEXから政策を抽出し、具体的な実施期限と財源を示したマニフェストを完成させる。
 
  包括払い制度についてINDEXでは、急性期病院でより一層の導入を推進するとした。同時にクリティカルパスを可能な限り導入。療養病床では食費・居住費を含めた包括払い制度を取り入れる。超急性期・回復期・維持期リハビリテーションは当面は出来高払いとするが、スタッフの充実度などをみて将来的には包括払いにするとした。

  医師不足対策では、大学医学部の定員増や学士入学、編入制度の拡大、歯学部定員減などによって医学部の定員を1.5倍にするほか、学士入学生に対する奨学金支給を充実させる。同時にメディカルスクールの創設も検討。医師養成を担う大学や協力医療機関に対して十分な財政的支援を行うとしている。

医師派遣の「医療従事者等確保支援センター」創設

 また緊急対策として医師派遣を行う「医療従事者等確保支援センター」(仮称)を創設する。医療従事者が不足している地域の要望を受け、自治体病院などに対して医師の派遣要請や斡旋を行う。同時に同センターでは研修医の適正配置や休職医療者の復職促進なども実施する。また一定の要件下で国立病院勤務医など医師公務員の兼業を解禁するとしている。

  過重労働を強いられる勤務医の就業環境の改善としては、医師の交代勤務制の導入を促進し不払い残業を是正。当直を夜間勤務に改める。大学病院などで無給で働く医局員を常勤雇用にして医療現場での労働基準法の順守を徹底する。また院内保育所の整備や育児支援を充実し、医療従事者が子育てをしながら勤務できるようにする。
 
  後期高齢者医療制度は廃止し、いったん老人保健制度に戻す。被用者保険と国保を順次統合し、将来的には医療保険の一元化を実現させる。70歳以上の医療費の自己負担割合を1割とし現役並み所得者は2割とする。また短期的施策として国保保険料の自治体格差を是正するために国保の財政基盤の強化などを行う。
 
  このほか、医療メディエーターを活用した死因究明制度の創設やコメディカルスタッフの職能拡大、後発医薬品の普及を挙げた。介護関係では、介護療養病床再編計画の廃止、介護労働者の賃金を月2万円引き上げることなどを掲げている。



コメント

それでも今回は民主かな

民主党に期待しているのはただ一点、コップの中のかき回しだけです。マニュフェストなんて公約がカタカナに変っただけで選挙が済めばマスコミさえ一顧だにしないものです。

今の政治に必要なのは政権の座から、いつでも転げ落ちる危険性があるという事を、現実のものとして意識してもらう事です。

この緊張感が欠けるから票数よりも財界に媚を売る政治が蔓延するのです。政権からいつでも転ぶとわかれば、ここまでの財界様崇拝の政治が少しは是正されるかと思っています。

今はバランスが悪すぎます。

一旦、政権交代させて、ガラガラポンさせるだけでも、何かが変わるだろうという期待は私も持ちますが・・・民主党の現在の主流派は、もともと経世会系列ですからね。私は、少し悲観的です。政治家は、選挙前しか国民や我々に耳を傾けない(ポーズだけかもしれませんが)ですから、マニフェストに我々の主張を入れるように主張すべきなのではないかと思うのです。

このマニフェストでは、期待がほとんど出来ないというのが、現在の率直な感想です。

どーせなら、消費税25%、所得税50%で高い税金を財源とした医療と福祉と公教育の充実を国是としているスウェーデンの社会民主党の政策を丸ごと受け入れちゃえば?
ノルウェー、デンマーク、フィンランドもおんなじ。
あー、スイスやフランスやドイツやオランダやベルギーやアイルランドあたりも、社会民主主義的な似たような政策とってます、ハイ。
日本の社会民主党はズッコケちゃってるけどね。

もっとも、日本の国民、医療と福祉と公教育の充実は強く希望するくせして、財源としての税金が高くなることに猛反対で、税金を安く、っていってる人が大半でしょ。
民主党も一般的日本国民と同じだわさ。

この国には欧州なみの社会福祉国家は根付きませんね、国民が考え改めない限り。

どーぞ、お困りやす。あんたら国民が考え変えない限り、無理なのよ!って言いたい。

スティグリッツが、今回破裂した金融バブルにおけるFRBの責任を、公聴会か何かで痛烈に批判していますね。

自己責任と競争の論理だけで世の中が上手く回るわけではないと思います。

社会福祉のセーフティネット、それを維持するための社会的なコストを、きちんと保つ政治を行ってもらいたいものだと思いますね。

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://nuttycellist.blog77.fc2.com/tb.php/1117-fc568209