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私の医療崩壊小論 (10) 

ホワイトカラーエグゼンプションは、大いに問題のあるプランであるのに拘わらず、来年には法律化され、再来年には法律が施行される予定だ。

この施策の問題点は、別発言で述べたが、参考サイト等を御覧になって、是非ネット、地域社会を通して、反対の声を挙げて行きたい。特に、これから社会人となる幼い子供達を家族に持つ方には、よくよく考えて頂きたい。

この施策は、医療の市場化と通じる考えだと思っていたら、ある人物が、その両者に深くかかわっていることが分かった。その人物とは、経済学者の八代尚宏氏である。

彼は、10月14日、NHKで放映された、医療のこれからを議論する番組(以前このブログでも取り上げた)で、医療を市場化することを強く主張していた人物だ。医療の市場化とは、医療に民間資本の保険を導入し株式会社の参入を認め、公的保険がカバーする範囲を小さくしよう、という考えだ。

医療の市場化を取り入れた典型的なケースが、米国だ。米国では、医療保険に入れぬ国民が4000万人以上いると言われている。民間医療保険に入れないと、先進医療は受けられない。さらに、そうした保険に入れても、一旦重篤な疾患に罹ると、保険がすべてカバーせず、膨大な負債を抱えることになることが多いと言われている。個人破産の原因の第一は、クレジットカードであるが、医療費が二番目となっている。

医療の市場化を促す意見の第一は、医療を効率化し、医療費を削減することが必要だということだ。しかし、米国等の例を見ると、医療費総額は、市場化を推進していない国に比べて、べら棒に増えることが分かっている。

こうした市場化された医療の問題点は、今後詳述してゆきたい。ここでは、最初に紹介した八代尚宏氏について紹介された文章を挙げておきたい。

彼は、医療経済学の常識を無視し、大資本のために医療の市場化をすすめようとしている。さらに、大企業・官僚のために米国型のホワイトエグゼンプションという名の労働者の奴隷化を進めようと提言している。国民を過労に陥れ、さらに窮乏化した国民から医療を奪う思想の持ち主だ。

以下、引用・・・

八代尚宏(やしろ なおひろ、1946年(昭和21年) - )は、経済学者、経済評論家。国際基督教大学教養学部社会科学科教授。専門は労働経済学、法と経済学、経済政策。内閣府経済財政諮問会議議員。

国際基督教大学教養学部および東京大学経済学部卒。大学卒業後、経済企画庁に入庁。在職中の1981年にメリーランド大学大学院(アメリカ合衆国)にて経済学博士号を取得 。OECD主任エコノミスト、日本経済研究センター主任研究員、上智大学国際関係研究所教授、日本経済研究センター理事長等を歴任し現職。

規制改革の重鎮・宮内義彦の片腕として、雇用、社会福祉の市場原理による改革を提言している。 『日本的雇用慣行の経済学』(日本経済新聞社)により、石橋湛山賞を受賞した。

[編集] 傾向
厚生労働省が検討しているホワイトカラー・エグゼンプション推進派の中心人物の一人。

2006年12月18日におこなわれた内閣府の労働市場改革などに関するシンポジウムでは、「正社員と非正規社員の格差是正のため、正社員の待遇を非正規社員の水準に合わ せる方向での検討も必要」と述べるなど、労働者の賃金抑制に積極的である。

安倍内閣下ですすめられている再チャレンジ支援策について、政策の中心は労働市場の流動化を促す制度改革(労働ビックバン)だと明言。正社員の身分を持つ現代は、雇用が守 ろうとする一種の身分社会と考えており、非正規社員を正社員に転換する制度を導入するなら、同時に正社員の雇用保障も見直すべきであり、そうすることが企業の利益に結びつ くとしている。

コメント

八代尚宏氏

この御仁は相当の問題児と認識しております。

10月14日の放送でも番組の最後で、司会者から促され発言していたてんかん患者さんの発言を遮り罵倒したその人ではありませんか。

あれほど人に優しくない人が、国民の生活全般に関わる法律やら政府方針を決めているとしたら大変恐ろしいことだと思います。

様々な政策は国全体をよくすると言うよりも、一部の人に大きく利益を誘導しているようにしか見えないのですが…。
一部勢力の利益の拡大がやがては全体に波及して全体としてよくなる、という考えなのでしょうか?それにしても…と思います。

>一部勢力の利益の拡大がやがては全体に波及して全体>としてよくなる

と、表向きは主張していますよね。

しかし、この八代某はホワイトエグゼンプションと、医療の市場化を同時に主張するあたり、政府・大企業の御用学者である臭いがプンプンします。

実際のところ、大企業が未曾有の好決算を計上しているところが多いのですが、一般国民・地方在住の方々には一向にその豊かさが感じられないということではないでしょうか。この上、消費税を上げて、法人税を下げるらしいですから、何をかいわんやです。

QWさんはとっくにご存知かと思いますが、米国型の市場化された医療が一旦導入されると、その恩恵を受ける一部の高額所得層の力によって、それが固定化してしまうようです。一旦導入したら、後には戻れぬと考えなくてはなりません。医療の効率化等トンでもないことです。医療総額は増加、医療の自己負担もべらぼうな額になり、さらに持てざる者は医療にかかれなくなる・・・そうした社会にしてはいけないと、本当に思います。

ようやく仕事納め・・・と言っても、元旦以外は仕事場につめることになりそうです。どうぞ良いお年を。

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