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常識を欠くのは誰か? 

首相が、医師の多くが常識に欠ける、自分とは波長が合わないと述べた。彼が経営する福岡県の飯塚病院での経験から、そのように判断したらしい。

ある職種の人々(の大多数)に、特定のレッテルを貼るような発言をすること自体が常識に欠ける。医師不足が医師の責任だというのは、医療政策の失敗を他人になすりつけることだ。無責任な発言というより、無知蒙昧な発言と言うべきだろう。

さらに、産婦人科・小児科の医師不足の原因を、キツイため医師が敬遠しているためと断定し、診療報酬を高くして、医師がそれらの科を敬遠しなくさせろと、札束で頬をぶったたくような発言を平気でする。一番の問題の産科等、もともと診療報酬は関係がないのだ。何故こうした科に進む人間が少なくなっているのか、中堅医師が急性期医療の現場から立ち去っているのか、全く御存じないらしい。

米国発金融危機に対処するために、IMFには、10兆円をポンと出すと大風呂敷を広げて見せたり、テレビにはコマーシャルを打って、自分が表に出たり、パフォーマンスだけは立派だが、中身が伴っていない。他人の常識を云々する前に、漢字の読み方を少し勉強し、医療の現状を知る努力をすべきだろう。

このような人間が、わが国のリーダーとは、わが国にとって災難以外の何者でもない。



NHKニュースサイトより引用~~~


首相 社会常識欠落の医師多い


11月19日 18時52分
麻生総理大臣は、総理大臣官邸で開かれた全国知事会との会合に出席し、地方が抱える医師不足の問題について、みずからの考え方を示した際、医師のことを「社会的な常識がかなり欠落している人が多い」と発言しました。

これは、会合の中で出席した知事から「地方が抱える医師不足の問題についてどう考えるか」という質問が出たのに対し、麻生総理大臣が、みずからの考え方を述べた際に発言したものです。

この中で麻生総理大臣は、医師不足の問題に関連して「自分で病院を経営しているから言うわけではないが、はっきり言って、社会的な常識がかなり欠落している人が多いと思われる。とにかく、ものすごく価値判断が違う。それはそれで、そういう方をどうするかという話を真剣にやらないといけない」と述べました。

また、麻生総理大臣は「急患が多い診療科は、皆、医者は引く。だとしたら、そういう診療科だけ診療報酬を引き上げるなど、変えてみたらどうか。

正直、これだけ医師不足が激しくなってくれば、責任は医師の側にあるのではないか

ただ、目先のことをどうするかというところで、医師不足の声をしんしに受け止めなければならない」と述べました。

これについて日本医師会の中川俊男常任理事は、定例の記者会見で「麻生総理大臣がそのような発言をするとは、とても信じられない。事実関係を確認したい」と述べました。日本医師会では、麻生総理大臣の発言について、真意を確認したうえで今後の対応を検討することにしています。麻生総理大臣は19日夜、総理大臣官邸で記者団に対し「おれの友達にも医者がいっぱいいるが、なんとなく話をしても、ふだん、おれとは波長が合わない人が多いと思った。まともな医者が不快な思いをしたというのであれば、それは申し訳ない」と述べました。

コメント

麻生さんには(福田さんより)期待していたんですが、やっぱり私の目が節穴でした(元々そうなんですが…)。少しはマシな人、他にいないんでしょうか?選択肢の限られる選挙にも困ります。

そうですね~~。二階さんとといい、この方といい、考えていることをすぐ口に出してしまう、「真っ正直な」、というか、物事をよく見ない、考えない方々なのでしょうね。思ったことまで変えろとは申しません。大臣や、首相は、自分からお辞めになった方が良くはないですか、と申し上げたくなります。

他の選択肢が、あまりないのが困りものですね。この方々は、まずは舞台から退場願いたいです。その後には、物事の真実を見極められる、常識のある方々が政権を担ってもらいたいものです。

責任逃れ。

「正直、これだけ医師不足が激しくなってくれば、責任は医師の側にあるのではないか。」

政府も医療崩壊は覚悟の上、もとよりそれはほかならぬ失政のためではないか。その際の責任を医師に押し付けようという魂胆が見え見え。しかしこうもあからさまに来るとは・・・芸がありませんね。

医師会からFAXが届いて、今日、日医会長が、抗議のために首相に会いに、「面談」に行くそうです。面談って、何か談笑でもする積りなのでしょうか。断固抗議して、自民党に訣別するくらいのことをしなけりゃいけません。

どうして、首相がこのような物言いをしたのか良く考えてみたのですが、一つには、医療行政の失敗を医師に押し付け、医師を「抵抗勢力」にでも祭り上げたいという意向でもあるのかと思いました。が、いかにも形式的ですが、さっさと自分の発言を否定し、謝っているので、どうも違うようです。しかし、基本的には、医師を悪者に祭り上げる、この発想は、政治家にも官僚にもありそうな気がしますね。

もう一つ、少し善意に解釈すれば、医師の発想は、一般社会人のそれとは違う、だから医師を集めようとしても、なかなか集まらないという意味だったのかもしれないと思いました。しかし、すぐその後で、医師不足は医師の責任と断じ、診療報酬を高くして(金を与えて)、医師を集めろと言っているから、これもどうも違うようです。
金だけで医師がほいほいと集まると思い込んでいるようです。

結局、与太話レベルで、何も見ていない、何も考えていない発言なのでしょうね。何でもいいから大衆受けする発言をしようということなのかもしれません。この可能性が一番高いか・・・。

こんな首相の率いる日本政府は、大丈夫なのでしょうか。本気で心配になります。

期せずして

NUTさん、小生も期せずして似たようなことを書いていました。
 翌日には新聞の論説にも同様な論調が出てきました。
 大丈夫ではありませんね、内閣空中分解の恐れがでてきました。

arz2beeさん

初めまして。麻生さんの失言が、きっとこの内閣を短命にさせるだろうと確信するようになりました。

貴兄のブログも読ませていただきました。4月以来、青い顔をしながら診療している点では同じなのですが、とても余裕をもって、陽だまりのような文章をお書きになるのは、文才だけでなく、人柄によるのだろうなと思いました。

中医協では、開業医をターゲットにして、さらに医療費を削減する様子です。これから、ますます厳しい冬の時代に突入ですね。青い顔のままぶっ倒れずに、どこかに逃げ出す算段をしようと思っています 笑。

今後ともよろしくお願いいたします。

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