FC2ブログ

NHKスペシャル『医療再建』  

いやぁ、NHKも急進的というか、官僚のお先棒どころか、二回りくらい先を突っ走った番組を作るものだと、感心した。

医療の現状を確保する、否むしろ「より良く」するために(これが、幻想であることを誰も語らない)、医師、特に研修医の専門選択・就職の自由を大幅に制限し、開業医には、勤務医同様の労働をさせる、という結論は、途中からミエミエであった。そこに持ってゆくために、発言者の発言も予め決めた、演出バッチリの番組であった。

コスト・クオリティ・アクセスの三つが、同時に成立しない状況になっていることを、行政による医師の完全な支配で乗り切ろうとしている。ここまで医療を破壊してきた行政に、一体何が出来るというのだろうか。

医師の教育に莫大な税金が用いられているといった根拠のないデマ(これを、研修医に語らせていた)や、医療崩壊で有名な英国を含め外国の医療制度の都合の良いところだけを持ち上げて日本も同様に医師の専門・就業の自由に大きな制限を加える必要があるという結論先にありきの議論、そして開業医と勤務医を並列にして議論する愚・・・突っ込みどころ満載であった。

むしろ、厚生労働省の医政局長が、いつでも適切な医療を享受するためにはコストがかかるといった、「まっとうな」話をしていた。これも、消費税増税を援護射撃する発言なのだろうが・・・。

以前の医療問題に関するNHKの視聴者参加番組には、結論が準備されていない、議論の迫真性・真実味があったが、この番組は、発言者・発言内容も全員予め決められ、上記の方向に持ってゆくように仕向けられていたようだ。

共産主義国家・独裁国家のプロパガンダ番組を見ているような気分であった。

医療が崩壊することは既定のことなのだが、このプロパガンダ番組を、恰も視聴者参加討論番組であるかのように放映する、この放送局の有り様には、背筋の寒い思いがする。

コメント

10分だけ見ました

番組は見ましたが、10分が限界でした。久々に心のそこから胸糞が悪くなる気分を味わいました。
VTRの作り方、番組の進行状況から見て「原因と結果と解決方法」が明後日の方向を向いていたのを感じました。10分だけしか見てられなかったので「分かってないな~」でチャンネルを変えてしまったのですが、もう少し見てると「プロパガンダ」だということが分かったわけですね・・・。
この番組を見てしたり顔で医療について考えている方々が出てくると思うと・・・、気がめいりますね。

みっちーさん

私も、途中まで観て、何度も「吐きそう」な気分に襲われました。

官僚の思い通りのシナリオで、それも患者代表・医師代表の口から言わせていましたので、官僚は陰でほくそ笑んでいることでしょう。

出席していた厚生労働省の医政局長は、あまり発言していませんでした。彼の数少ない発言は、むしろもっともらしく聞こえました。医療にはコストがかかる、医師の配置は強制力だけではなくインセンティブも必要、といったことです。官僚の言うことがまともに聞こえるほどに酷い番組構成だったというべきか、それともそれも意図されたことなのか・・・。

しかし、この先には、医療の完全な荒廃が待っていることはハッキリしました。官僚に医師配置をやらせたら、どのようなことになるか。

私が一番衝撃を受けたのは、こうした官僚のお先棒担ぎの番組を堂々と流すNHKの有り様です。これでは、NHKの報道は、プロパガンダそのものということになります。良識のかけらもないマスコミ、それを鵜呑みにする国民、背後にいて、両者を上手くコントロールする政治家と官僚。ステレオタイプなように思えますが、これが現実ですね。

番組に出演しました

この番組に出演したものです。
スタジオでの収録は6時間弱かかりました
(予定は4時間だったのが2時間オーバー)
それだけ、議論が拡散&白熱したのです。

おっしゃるとおり、番組製作者側が敷いたレールは今の実情に全くそぐわないもので、
この日に出席していた医療者、患者、行政職員、それぞれが自分の立場から医療をどのように再建したらよいのかを真剣に考えて発言していました。
そのために、番組が用意していたVTRの命題に沿った議論にならなかったのです。

予定時間を2時間超過し、真剣に議論した出演者たちの無念な気持ちをお察しください。

はるちゃんさん

そうでしたか。参加された方のなかには、現実を知る方がいらっしゃるはずだとは思っていましたが、そうした方の発言は、すべてカットされていたのですね・・・。

議論の途中で、一生懸命手を挙げているのに、発言を許可されぬ方が勤務医の席にいらっしゃったので、あぁこれは、シナリオ通りに議論を進めるつもりなのだなと思っていました。

お疲れ様でした。是非、m3や、他のネット媒体で、放映されなかった議論の内容と、NHKの酷い編集について発言してください。

自民党にすり寄るNHK

NHKは最悪、番組の存在は知っていましたが、見ると不快感と苛立ちが残ると確信していたので、あえて見ませんでした。はじめから結論ありきで編集し、ストーリーを作るわけですから、参加した医師の発言は選別され、単にストーリーを展開させるために採用し、ストーリーに反対の意見は没になる。医師会も勤務医会も抗議しないのでしょうか。民放のバラエティーバカ番組の方がよっぽど欺瞞がない。NHKの職員は民放並みの給料を手にしている故に、薄給研修医の実態をあえて無視しているのだろう。大学卒NHK職員の平均生涯所得は同世代の国立病院医師の二倍近いものとなる。http://rank.in.coocan.jp/salary/tv.html  会長から末端まで腐りきっているのがNHKで、公務員とおなじだ。官僚を動かすパワーはすでに議員にはなく、官僚の手のひらで踊らされているのが麻生総理であるのは、ようやく国民にも分かってきたに違いない。さて、われわれはどうするべきか。学生時代にかぶったヘルメットと担いだゲバボウは保管してあるのだが・・・。



MSUさん

お早うございます。そうなのですか・・・それほどに所得格差があるとは。マスコミは全体として高所得層ですね。彼等は、時の権力に擦り寄り、自らの恵まれた地位を守りたいのでしょうね。現在の社会構造を保つことが、彼等にとって、利益を生んでいるのでしょうね・・・恰も弱いものの味方のような振舞をしながら、きっと陰でほくそ笑んでいるに違いありません。

民放では、スポンサーが一番怖い存在なのでしょうが、NHKは、時の政権与党に頭が上がらないのは理解できます。

今回の番組は、独裁国家の御用放送を彷彿とさせました。医師の過重労働などお構いなし、外国の例も、都合の良いところだけを持ってくる。イギリスは、別に示した通りで、初診でかかるのにも数日待ちはざらのようで、専門医の診察をうけるのは数週間・数ヶ月待ちのようですね。地方では、「外国出身」の医師が診療しているようです。ドイツも、開業医は救急はまず受けないという話を聞きます。それに、あそこは良く医師がストをする国でもありますね。

私は、ゲバ棒を持っていないので、せっせと、NHKに意見を送っています。事実関係の誤りを、淡々と指摘し続けようと思います。それしか、今のところ出来ません。それと、外来で、患者の親御さんに、医療問題についてお話すること程度でしょうか。歯がゆい思いもありますが・・・。

今日は、これから東京に出かけて、室内楽の練習をしてきます。こんな生活何時まで続けられることやら、です。

知りませんでした

今更ですが、そんな番組があったことすら気付きませんでした。

今、私のいる現場では、この年末年始をどの様に越すか、という点に汲々としています。今日も休日ですが終日出勤です。20日土曜日も出勤でしたし、今週の日曜日も出勤です。

なんかもうどうでもいいことのように感じてきました。目の前のことを処理するだけで精一杯です。明日を如何に生きるか、よりも今日一日をどうやりくりするか、それが大事な感じになりつつあります。いかんなぁ…とは思っています。

チェロっていいですね

NUTさん、すばらしい趣味ですね。今頃は演奏の最中でしょうか。どなたか先生のレッスンを受けていらっしゃるのでしょうね。私は楽器は全くだめで聴くだけです。チェロはいいですねぇ、あの音域は心を和ませます。私がチェロを聴くようになったのはヨーヨーマがマスコミに出るようになってからですから、まだほんの7-8年でしょうか。NUTさんの演奏会には花束を持って馳せ参じます。ご連絡をお願いいたします。

QWさん

お疲れ様です。本当に先が見えない状況が続いているのではないかと思います。バーンアウトしないように、どうぞ御自愛ください。

本当に腹立たしい番組でした。NHKがこのザマですから、マスコミには何も期待できないということのようです(というか、医療を破壊することに熱心なのだと思います)。

MSUさん

チェロは、癒しを与えてくれます。私のチェロは、大学時代にしばらくやって、それから大分演奏しない時期がありました。若い時代にもう少しやっておけばと反省しています。レッスンに行くのも何度かトライしたのですが、続けることは至難の技。今のところ、学生時代に教えて頂いたことを思い出しながら、弾いています。フォーレのピアノ五重奏曲1番の1楽章と2楽章を少しだけ弾いてきました。今度は、2月になりそうです。発表会等は未定です。いつかお目にかかり、音楽の造詣をご披露ください。

受信料支払い拒否

私はもう10年以上支払っていません。
払っている人はアホです。
そう思いませんか?

受信料支払いを止めることも選択肢の一つだとは思いますが、公的な放送機関が必要なことも事実なので、様々な形でその放送内容の是正を要求してゆくべきかと思います。こうした放送を垂れ流して、世論を形成するという企てが、無意味・有害なものだという主張を続けるべきではないでしょうか。

NHKの喜劇

 私も録画で全て見たのですが、頓珍漢な方向性に唖然としてしまいました。
 医師を強制配置すれば医療崩壊が雲散霧消するかの夢物語で語られており、NHKのレベルの低さにあきれ返るのみでした。 
 Z級の喜劇を見せ付けられたようです。はるちゃんさんから実情を伺い、少し気が晴れました。

NHKの飯野奈津子解説委員は、かって米国のような混合診療は、患者さんの選択肢が増えることになり、良いことだと仰っていました。

マスコミの方々は、現実を知らないのか、または時の権力に迎合するのか、凄まじいことを仰います。今回の番組は、その中でも極北の出来でしたね。

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://nuttycellist.blog77.fc2.com/tb.php/1214-c24ba3e3

[報道][医療崩壊]通常運転

NHKスペシャル『医療再建』 - ステトスコープ・チェロ・電鍵 昨夜HNKで医療崩壊の特番があったようです。一応録画はしてまだ見てませんが,上記のエントリを拝見するだけでもう十分という気がしてきました。世論を誘導しようとする意図がまずあってそれに沿って番組を構成す

  • [2008/12/22 16:24]
  • URL |
  • Dr.Poohの日記 |
  • TOP ▲