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「医師偏在の背景因子に関する調査研究」のためのアンケート 

三重大学の地域医療学講座から、アンケートが送られてきた。武田裕子教授。

「医師偏在の背景因子に関する調査研究」のためのアンケートである。文科省科研費を受けているらしい。

子どもの時期に一番身近に感じていた都市の規模・・・別に、親に育てられていたので、どこか特定のところで生活したことが一番身近に感じたなどということはない・・・。現在の診療科を選んだ理由・動機・・・はなはだ複合的であり、また人生の流れのなかで説明しなくちゃならない。仕事をするために、現在の地域を選んだ理由・・・そんな積極的な理由はない・・・偶然の積み重ねによるところが多い。

私の人生を、回答所要時間8分のアンケートにダイジェストせよというのか。択一式の回答に収めろというのか。

そして、医師の偏在を解くための根拠をこのアンケートから求め、行政による医師の「合理的な」配置を進めるのか。

コメント欄には、現状の医療制度下では、僻地医療等には決して赴かない(赴けない)と記そう。そして、このアンケート結果を、行政が医師の強制配置に利用するとしたら、決して許されぬことだと記そう。

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実際のコメント・・・

三重大学地域医療学講座

武田裕子教授殿

アンケートを返送申し上げます。

医師の偏在があるとしたら、それは複合的な要因によります。特に、過去の医療政策の失敗、さらには国のあり方そのものの問題が深く関わります。くれぐれも、医師の個人的な生き方の問題に限局なさらないことを希望します。

また、進路の決定に際しては、複雑な要因が関係します。自分の意図を超えたことがらも決定的な重要性を持ちます。それを簡単な択一式の回答で記すのは困難です。こうしたアンケートの意味がどれだけあるのか、極めて疑問に感じます。

現在、医師の偏在は、いわば医師の我侭による、だから、行政による、医師の強制的な配置を進めるという方向で、行政・マスコミが議論を進めています。それが実現すると、医療崩壊はさらに進むことになります。この研究が、そうした行政の意図に加担することになるとしたら、医療行政の研究としては大きな汚点を残すことになります。

ますますの研鑽を祈り上げます。

2009年1月15日



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