FC2ブログ

読売新聞、子連れ女性医師を将来『計画配置』 

読売新聞が、昨年秋行った「緊急対策5項目」と「構造改革5本の柱」に沿って、女性研修医の状況を報じている。

この女性は、初期研修開始直後にお子さんを生み、病院付属の保育所にお子さんを預けながら、初期研修を続けているようだ。この研修医は、周囲のサポートがあって初めて研修が受けられると述べている。秋田大の教授は、「女性医師が働きやすい職場を考えることは、男性医師にとっても労働環境の改善につながる」と述べており、その通りだと思う。

しかし、読売新聞の提言では、後期研修医を『計画配置』すべきだとされている。ここで紹介された医師は、計画配置を司る組織の命令により、お子さんとご主人から離れて、僻地勤務をさせられる可能性がある。この女性医師の生活ぶりを報じつつ、彼女の将来は、家庭を犠牲にする可能性のあることを、自身の提言で主張しているのだ。

医師の専門・就業地域により偏在が確かにある。それは『計画配置』という強権的な方策では解決しない。特定の専門科・地域で医師が減少している理由・原因を明らかにして、それを解決すべきことだ。この根本的な解決へ向けた提言をこそ読売新聞はすべきだ。

さらに、この『計画配置』は元来厚生労働省官僚の描くプランだが、明らかに、自らの天下り先の確保を狙っているものだ。その点を、マスコミは追及すべきだ。

読売新聞は、官僚のお先棒担ぎをするだけでは足りず、女性医師の研修振りを報じる同じ記事で、彼女の将来を困難にさせる提言を改めて記している。この神経がどうにも理解しがたい。どこが、沿っているのやら・・・。


以下、読売新聞より引用~~~

《医療改革提言 秋田の現場から》母親研修医に職場の支え
09/02/10
記事:読売新聞
提供:読売新聞


 医師不足などによる医療崩壊を防ぐため、読売新聞社は昨年10月、「医療改革提言」を発表した。提言で示した「緊急対策5項目」と「構造改革5本の柱」に沿って、秋田の医療現場から実情を探った。

 医学生が大学卒業後の研修病院を自由に選べるようになった「臨床研修制度」。制度5年目の2008年度、秋田大卒業生48人を含む63人が県内の病院を選んだ。

 その1人、秋田市の金美善(きんみそん)さん(25)は北海道旭川市出身。札幌医科大(札幌市)卒業後、同大で知り合った大館市出身の夫、仲沢順二さん(26)とともに08年4月から中通総合病院(秋田市)で臨床研修医として勤務している。

 翌5月には、長女有李(ゆり)ちゃんを出産。全国でも珍しい“ママさん研修医”だ。

 大学に残ることも考えたが、大学6年の研修先を決める時期に妊娠が分かり、院内に24時間保育所がある中通総合病院に決めた。研修が始まって間もなく4月下旬から産休を取り出産、7月から研修を再開した。



 毎日、午前7時30分に病棟に入り、担当する3人の入院患者を回診する。その後、消化器科の症例検討会に加わり、先輩医師の説明に耳を傾ける。

 「夜中の3時に有李が目を覚まして、明け方にようやく眠れた。もっと早く出勤して勉強しなきゃいけないんだけど」。金さんは症例検討会が終わると足早に内視鏡検査室に向かい、胃カメラの検査を行う先輩医師のそばでモニターに目をこらす。

 「ここが食道、そして胃。水がたまっていたら吸引する。これはポリープじゃないよ」。消化器科の千葉満郎医師が胃カメラを操作しながらアドバイスする。金さんは検査が終わるたびに、専門書をめくり症状や用語を確認する。

 「大学と違って『これやってごらん』と教えてくれるわけではない。自分から動かなければ何も得られない」。先輩の書いたカルテをのぞき見て、手帳にメモした。



 内視鏡検査室を離れ、救急車で運ばれて来た患者の処置を手伝うと、時間はすでに午後1時15分。昼食もとらないまま、金さんは院内保育所に向かった。07年10月に開設した院内保育所は、夜間の当直時や土日も含め、24時間対応している。

 金さんは保育所に入ると白衣を脱ぎ、有李ちゃんを抱きかかえた。衣類やおむつを整理し、保育士と言葉を交わすと、「いい子にしててね」とそっと有李ちゃんの頭をなでる。わずか10分。再び白衣を着て扉を閉めたが、ドアの向こうの泣き声が耳に残った。

 結婚や出産で現場を離れる女性医師がいる。そんな話を聞くたび、金さんは思う。「家族や病院のサポートがあるからやっていける。出産でスタートが遅れ、焦ることもあるけど、必ずやり遂げたい」



 県医務薬事課によると、県内の女性医師は316人(06年12月現在)。このうち病院に所属しているのは304人だが、実際は休職や離職しているケースも多いとみられる。医師を目指す女子学生も増えており、秋田大医学部医学科の入学者の女性の割合は、ここ5年間38-46%で推移している。

 県医師会、秋田大でつくる県女性医師支援プロジェクト会議代表の阿部寛・秋田大医学部教授はこう指摘する。「女性医師が働きやすい職場を考えることは、男性医師にとっても労働環境の改善につながる。女性の割合が高くなっている勤務医や臨床研修医に現場が対応できなければ、医師不足はますます加速してしまう」

<緊急対策>医師不足解消若手医師の計画配置を

<構造改革>医師を増やし偏在をなくそう

◆提言要旨

 まず、解決すべきは医師の絶対的な不足だ。医学部の定員を2割程度増やして1万人とし、欧米並みを目指す。ただ、医学部の在学期間と初期研修期間(現行2年間)を合わせて最低8年間かかるので、すぐには医師不足に対応できない。

 産科や救急医療の体制を維持するには、診療科や地域ごとに生じている医師偏在の是正が欠かせないが、今、働いている医師を他の専門・地域に替えるのは現実的ではない。

 初期研修を終えて後期研修(3-5年間)に進む若手医師を、計画的に配置すべきだ。それにより、中核病院に人的余裕が生まれ、中堅医師の医療過疎地域への派遣も可能になる。

 計画的配置では、大学や基幹病院、自治体、医師会などが第三者機関を設立。地域や診療科ごとに必要数(定員)を定め、若手医師の希望や意欲も聞いて、すり合わせるなどのシステム作りも求められる。

コメント

反対の結論になるんですねw

この女医さんが中通りで研修している理由をまともに考えれば「計画配置」等という言葉は出ないはずですね。中通り病院が女医さんとその家族を守りながら研修させるために苦労しているのに計画配置ですか。子持ち女医がまともに働けないような病院は、今ではほとんど研修志願者がいないのにわかっていませんね。全くお笑い記事です。

計画配置の提言の内容は置いておいても、訳分からんという類の記事ですね。

本当にお気軽に扱って下さるものだと思います。

こんなマスコミを真に受ける国民も多いのでしょうね・・・何か脱力しますね。

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://nuttycellist.blog77.fc2.com/tb.php/1286-573acd77