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受験の思い出・・・ 

私の職場で4年間近く受け付け事務を担当してくださった方が、看護師になる希望を持ち、この春いくつか看護学校・大学看護学部を受験した。四年制大学を過去に卒業している、優秀なスタッフのお一人で、私の職場でも得がたい人材だったが、これからの彼女の将来を考えると、引き止めるわけには行かなかった。

何時ごろから受験の準備を始めたのか、二つの看護学校は、合格。その内の一つは特待生としての合格だったそうだ。ところが、第一志望であった自治医大看護学部は、学科試験は通ったが面接で落されてしまったとのこと。残念なことだが、学費は安く、3年間で看護師免許の取れる看護学校に行くようにという天の声なのかもしれない。看護学部を面接で落ちたという報告を、彼女から聞いて、私の大分昔の思い出が蘇った。

自治医大は、私が初期研修を受けた大学だが、実は、その前に因縁がある(笑。自治医大の一期生の試験を東京で受験したのだ。20数倍あった一次試験の学力試験は通った。大いに期待して、面接試験に臨んだ。今でも良く覚えているのだが、面接官に『赤軍派のような行動をどのように思うか?』と問われた。赤軍派の群馬での立てこもり事件、浅間山荘事件が、その受験の前後で起きたのだった。

私は、一瞬何と答えるか迷ったが、正直に、彼等の暴力的な行動は支持しないが、政治の腐敗・閉塞に対する問題意識には共鳴を感じるところもあると答えた。

結果は、不合格。一期校の試験の最中にその知らせを受けて、ガックリ来たものだった。勿論、自治医大一次試験の学力が足りなかったのかもしれないし、年齢が行っていたことが問題だったのかもしれない。

しかし、印象としては、政治的な信条に関わることを面接で問われ、それに対して率直に自分の思うところを答えたことが合否に影響したように思える(もしかしたら、思い込みの類なのかもしれない・・・むしろ、初期研修でお世話になった大学に対しては、そうであってほしいと思う)。予備校が一緒だった受験生も同じ面接で落され、結局彼女は、某有名大学の医学部にその年に入学した。私も、幸いなことに、同じ年に、他の大学に入学することができた。

どのような学生を入学させるかは、最終的に各大学当局の判断だ。しかし、それはフェアな仕方でやって欲しいものだ。(私は、フェアに・・・落されたのだろう・・・笑。)

自治医大から離れて、かなりの年月が経つので、状況は良くは分からないが、この大学は、旧自治省のお役人の天下り先である。事務の方々の力がとても強いと耳にする。あのキャンパスに立つ、とてつもなく高い建物の高層階には事務が陣取っているらしい。・・・もしも、自治医大の医学部であれ、看護学部であれ、学生の合否に、学力・適性以外の要素が入り込むとしたら、それは大学としては自殺行為だ。思想信条で合否を左右させるなどもっての外、年齢で落すのであれば、学生の募集要項にその旨明記すべきだ(そんなことは許されないだろうが。)

地域枠という医学生を地方に縛り付ける枠が、どんどん拡大されているが、これにも、要するにお役人にとって都合の良い医師を大量生産しようとする、恣意的な意図を感じる。18歳を過ぎたばかりの学生に、自分の将来を一定の方向に縛り付けさせることが倫理的に認められるべきことなのかどうか、そうした学生が医師になって地域医療の戦力に育つのかどうか、多少の違和感がある。お役人に都合の良い学生を恣意的に入学させる・・・何か違和感が付きまとう。

自治医大に入学しなかったことが、彼女の将来にむしろプラスになるように祈りたい。きっと4年制大学で学ぶ以上の勉強を看護学校でして、立派な看護師に育ってくれることだろう。

このところの暖かい気候で咲き始めた梅の花・・・受験の季節であることを思い起こさせてくれる。

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