FC2ブログ

東京女子医大事件 佐藤一樹医師 無罪判決 

東京女子医大事件の佐藤医師が、東京地裁の無罪判決に引き続き東京高裁でも無罪判決を得た。逮捕起訴され、さらに8年間に及ぶ法廷闘争を闘ってきた彼の歩みを思うと、安逸な生活をしている自分も身が引き締まる思いがする。

彼を陥れるための「内部調査書」をでっち上げた東京女子医大の非専門家の幹部、さらにその内部調査書に基いて彼を逮捕起訴し、医学的な批判に耐えぬやり方で公訴維持してきた検察には、大いに反省し、佐藤医師の失われた8年を償ってもらいたい。

自身が先天性心疾患を心臓外科手術によって治された経歴を持つ、佐藤医師は、同じようなケースを繰り返さぬための提言も行なっている。

彼が、今回の判決を迎えるにあたり記した文章は、涙なしには読めない。ここ

コメント

No title

m3より引用~~~

◆控訴審も医師無罪、東京女子医大事件
(2009年3月27日配信のMR君より)

 3月27日、東京高裁において、東京女子医大事件の刑事裁判の控訴審判決があり、業務上過失致死罪に問われていた佐藤一樹医師は、一審同様に無罪となりました。

 判決後に開かれた記者会見の冒頭、佐藤医師は次のように語りました。

 「一審の無罪判決後、ブログで主張してきたことがほぼ100%認められた判決。医療事故においては、原因究明と再発防止が非常に重要になってきますが、そこまで踏み込ん で判決を書いていただいて、いい判決文だと思っています。裁判長が最後に『医療事故にかかわった一人として、またチーム医療の一員として、この事故を忘れずに今後を考えて いただきたい』とおっしゃいました。この再発防止についてはブログでも書いており、また今年10月の日本胸部外科学会の医療安全講習会の講師を私は務めます。院内調査報告 書がテーマで、心臓外科医として死因はどうであったか、今後の再発防止にはどうすればいいかを学術的にも発表していきます」

 この事故は、2001年3月、東京女子医大の当時の日本心臓血圧研究所(心研)で12歳だった患者が心房中隔欠損症と肺動脈狭窄症の治療目的で手術を受けたものの、脱血 不良で脳障害を来し、術後3日目に死亡したというもの。事故が明るみになったのは同年の年末で、心臓疾患の治療では全国でもトップクラスの女子医大でのケースだったために 、全国紙をはじめ、様々なメディアで報道されました。

 人工心肺装置の操作ミスが脱血不良の原因であるとされ、操作を担当していた佐藤医師が業務上過失致死罪で、また医療事故を隠すためにカルテ等を改ざんしたとして執刀医が 証拠隠滅罪で、2002年6月に逮捕、翌7月に起訴されました。執刀医に対しては、2004年3月22日に懲役1年執行猶予3年の有罪判決が言い渡されています(控訴はさ れず確定)。

 一方、佐藤医師については、2005年11月30日に無罪判決が出されています。その控訴審判決でも無罪となったわけです。

 佐藤医師の起訴事実の「操作ミス」とは、人工心肺装置を高回転で回したことが脱血不良を招いたというもの。しかし、一審判決では、水滴等の付着による回路内のガスフィル ターの閉塞が脱血不良の原因であるとし、それは予見できなかったとして、無罪としています。

 今日の控訴審判決では、「無罪判決を言い渡した原判決は結論において正当である」としたものの、その理由は一審とは異なっています。

 判決の焦点は、(1)死因は何か、(2)水滴等の付着によるガスフィルターの閉塞が脱血不良につながる機序について、予見できたか、の2点。

(1)で、患者の死因は上大静脈の脱血不良は、フィルターの閉塞ではなく、「脱血カニューレの位置不良」であり、それが原因で循環不全が起こり、頭部がうっ血し、致命的な 脳障害が起きたとされました。この「脱血カニューレの位置不良」は、人工心肺装置を操作していた佐藤医師の行為に起因するものではないため、過失はないとされたのです。

 刑事事件において、過失は、ごく簡単に言えば、死亡原因と医師等の行為との間に因果関係があるか、因果関係がある場合に「予見できたか」(予見できたのにそれを回避しな かったときに過失が認定)という形で判断されます。

 つまり、「そもそも佐藤医師の行為と、患者の死亡との間には因果関係なし」とされたわけです。控訴審判決を受け、主任弁護人の喜田村洋一氏は、「裁判所に『因果関係がな い』と判断されるような、誤った起訴を検察がしてしまったことが、本件の最大の問題。無罪になったものの、2002年の逮捕・起訴から、約6年半も経過しています。長い間 、被告人という立場に置かれていた。無罪になったものの、依然としてマイナスの状態」などと検察の起訴を問題視、慎重な態度を求めました。

 この女子医大の事件は、昨年8月に担当医に無罪判決が出た「福島県立大野病院事件」と類似しています。一つは、「医師逮捕」という形で事件が公になった点。もう一つは「 院内の調査委員会報告書」が医療事故が刑事事件化するきっかけとなったという図式です。これらの点と、判決の詳細はまたお届けします。

 最後に、「遺族への思い」を記者から聞かれた佐藤氏のコメントをご紹介します。

 「なぜ亡くなったのかを知りたいという思いを、裁判所が示してくれたことは、ご家族への礼儀になったのではないかと思います。女子医大が作成した(事故調査原因に関する )内部報告書は、患者さんの死因を科学的に考えなかった、あるいは根拠なく書いてしまった。その態度を女子医大に反省していただきたい。僕も同じ病気(心房中隔欠損症)だ ったのであり、子供を亡くす親の気持ちは計り知れないものがあります。せめて今回、死因が分かったということに関してはご家族にもほんの一部ですけれども納得ができたので はないかと思っています」

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://nuttycellist.blog77.fc2.com/tb.php/1342-d8a41b73