fc2ブログ

医療を食い物にする官僚 

公立病院の危機は、人件費が高い、非効率などの問題点もあるが、もともと非採算部門を抱えている上、診療報酬の度重なる引き下げによって生じている

その危機の対策は、ただただ診療報酬を上げることであるべきなのに、厚生労働大臣の打ち出したのは、「基金」の設立だ。それによって、新たな設備投資と医師派遣事業を行う積りらしい。

基金は、医療機関に金を貸す組織。官僚の大きな天下り先となる。設備投資は、一種の公共事業。やはり政官に利権をもたらす。本来法的に禁じられてきた、医師派遣事業を、やはり行政主導で行うのは、官僚の利権確保そのものだ。

結局、この基金創設は、官僚のための官僚による施策そのものだ。公的病院の窮状は改善されることはない。医療をここまで食い物にする官僚には開いた口が塞がらない。

以下、引用~~~

公立病院の再生へ「基金」を設立 舛添厚労相、追加経済対策で
09/04/06
記事:Japan Medicine
提供:じほう

 舛添要一厚生労働相は2日の参院厚生労働委員会で、政府・与党が検討している追加経済対策に地域医療の再生に向けた考えを示した。石井準一氏(自民)の質問に答えた。

 石井氏は「公立病院の崩壊や民間譲渡をめぐり、全国各地で市長と住民の間で政治問題に発展する例が相次いでいる」と報告。このような事態が生じる背景として「医師不足による患者減、収入減に陥った病院に、自治体がリストラの矛先を向けざるを得ない状況がある」と説明した。
  これに対し舛添厚労相は「(追加経済対策で)大きなファンドを組むための折衝をやりたい」と述べた上で、公立病院の存続に向けて「総務省とも連携を取らなければいけない」とした。
  自民党の日本経済再生戦略会議(会長=町村信孝前官房長官)は3月30日、追加経済対策の基礎となる「日本経済再生への戦略プログラム」(中間報告)をまとめ、地域医療の再生に向けた「基金」の設置を盛り込んだ。基金の活用によって施設整備や医師派遣システムを強化するなど、医師不足対策を支援する方針を示している。
  公明党も「新・経済対策案」の中間報告で、救急医療体制の整備などを推進する「地域医療再生基金」(仮称)の設置を提言している。
  また舛添厚労相は、南野知恵子氏(自民)の質問に対し「すでにわが省の担当部局に具体的な施策の取りまとめを指示している」と述べ、2009年度補正予算案の編成に向け省内で具体案を練っているとした。
  厚労関係予算について舛添厚労相は「国民の生活、命を守りそれを基礎にして日本経済を復活させる大変、大事な政策。とにかく皆さんがよくそこまで(財務省から)取ってきたと言ってくださるよう努力する」と述べた。


コメント

No title

基金って新たな天下り先ですね。官僚の利権だけが殖える構図はもう見飽きています。

No title

よくここまでやるよ、と言いたくなりますね。医師不足対策ではなく、官僚天下り利権獲得対策ですね。

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://nuttycellist.blog77.fc2.com/tb.php/1357-c687af78

公立病院再生のためのファンド

ファンドとは辞書では、 資本。基金。 「投資信託」に同じ。 「投資ファンド」に同じ。 日本語の意味はやや多様ですが、単純に金貸しの元手みたいなものと理解します。ここでステトスコープ・チェロ・電鍵様の医療を食い物にする官僚に引用されている記事を引用します。 公

  • [2009/04/08 09:56]
  • URL |
  • 新小児科医のつぶやき |
  • TOP ▲