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新型インフルエンザ確定例報道に接して 

新型インフルエンザ(呼称もまちまちだ・・・)の確定例が出たと報道されているが、あの程度の「水際作戦」では、ウイルスを国内に持ち込ませないことは元来無理なことで、遅かれ早かれ感染ケースが出ることを予想していた。マスコミも、冷静に対応をしろと訴えつつ、自分達がパニックを煽っている・・・。

政府が自画自賛している「水際作戦」は一種のポーズに過ぎない。潜伏期の患者は当然通り抜けるし、今回多いと思われる軽症例も引っかからない可能性が高い。これだけ感染力の強いウイルス感染では、スペイン風邪のときにオーストラリアがとったという鎖国政策を取るくらいのことをしないと国内への侵入は防げない。

今、行政が行うべきことは、新型インフルエンザ感染時の対応方法だ。飛沫感染であるから、自らが他人に感染させないために、人ごみに出ない、軽症例では自宅で静養することだ。タミフル・リレンザは有効といわれているが、明らかなことは有熱期間の短縮程度である。死亡率を下げる可能性があるが、それもまだ確定したことではない。基礎疾患を持たない多くの場合は、軽症のまま治癒するので、焦ったりしないことが大切だ。WHO等でも、リスクを持つ方にのみ投与するように推奨している。

新型インフルエンザにかかっていない人も、人ごみにでることは出来るだけ避けたい。

新型インフルエンザにかかったと思われるときには、行政の相談サービスがある。が、この先感染が拡大すると、恐らくパンクしてしまうことだろう。繰り返すが、単に発熱だけで、全身状態がよければ、ネット等で適宜情報を集めて、自宅で静養するのが一番だと思う。医療機関に、そうした患者さんが殺到すると、医療機関を流行の源にし、さらに医療機関の機能を麻痺させてしまう。

政府が行うべきことは、新型インフルエンザに対するワクチンを全力で生産するようにメーカーに促し、バックアップすることだろう。今回の流行では、ウイルスは弱毒であるが、それがいつ強毒化するとも限らない。元来インフルエンザの流行し始める秋までにワクチンを作り、ストックしておくべきだ。また、ハイリスクの患者さんに現在流行中の株が感染すると、重篤化する。従って、そうしたハイリスクの方々への防護・治療の配慮を是非行ってもらいたい。

以下は、新型インフルエンザが強毒化する、ないし鳥インフルエンザが流行した場合に関しての感想・・・。

医療従事者としては、発熱外来への参加が求められるようだ。県医師会から、20箇所程度に発熱外来を設置するので、そこの仕事を手伝うように通達が来た。今回の新型インフルエンザでは、この外来業務の必要は出ないだろうが、現在流行中のH1N1ウイルスが強毒化した場合、別な鳥インフルエンザが流行した場合は、発熱外来での仕事が現実のものとなる。

だが、発熱外来の感染予防体制はしっかりしているのだろうか。感染予防防具の類は、膨大な数が必要になる。また県下に20箇所とされているが、強毒化した新型インフルエンザが流行したら、たちまちパンクする。パンデミックになった場合、行政サイドでトリアージをしっかりしないといけないが、それが出来る体制になっているのかどうか。万一医療従事者が発熱外来で感染し不幸な経過を取った場合、それに対する補償はされるのだろうか。ボランティア的な就業が求められるとしたら、それは受け入れられないし、またそれでは、発熱外来は機能することはないだろう。(SARSの場合、ある程度機能したという発熱外来が、強毒インフルエンザの大流行時に機能するとは思えない。)

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