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新聞記事にするに足る内容か? 

毎日新聞神奈川地方版の記事。

記者の父親が、老衰と脱水のために入院した経験を綴ったもの。

新聞に載せるとしたら、何故このような事態になっているのか、突き詰めて欲しいものだ。

まず、老衰と脱水になるような状況に何故なったのだろうか。医療機関の入院のキャパシティは、どんどんと小さくなっている。入院が必要になるまでに、どのようなケアがなされていたのか、知りたいところだ。

受け入れ拒否という表現は、正確さを欠く。受け入れできない、受け入れ不能のケースが圧倒的に多いはず。拒否という、医療機関を非難するニュアンスの表現を安易に使うべきでない。

延命処置については、少し辛口の説明を受けたのかもしれないが、主治医の言うことに間違いはない。これが荒涼としているというなら、その背後にある医療体制・医療行政をこそ問題にすべきだ。延命治療の適応の問題・効率を追求する、即ち患者の回転を早めなければ急性期医療機関の経営が成り立たない問題は、医療現場で解決できることではない。

自分の家族の入院に関して、医療機関を非難する論調に終始する記事を書くことに、マスコミ人として違和感を抱かないのだろうか。家族のことだからこそ、私的な感情を交えず、公正に物事をみるべきであり、背後にある問題まで見据えて欲しいものだ。これでは、医療機関への単なる私的な愚痴を
こぼしただけで、新聞記事とはとてもいえない内容だ。


以下、引用~~~

現場から:荒涼とした医療 /神奈川
 4月中旬、老衰と脱水症状で救急搬送された父。受け入れ拒否の連続で6カ所目の病院に入院し、点滴治療を受けたものの、38度台の熱が約1カ月間下がらなかった。「このまま逝ってしまうのでは」と心配した▼「自分でものを食べられないというのは、生き物としての体を成していない」との主治医の説明。さらに「状態がさらに悪くなった場合、人工呼吸器などの延命処置をしますか。処置を求めないご家族も多いですが」と言われた。延命処置を求めたが、回復する可能性の話も聞かせてほしかった▼この1週間、幸い父の症状は安定した。しかし、口からものを食べるのはほんのわずかで、胃に穴を開けて栄養を補給している。主治医は転院先の話をし始めた▼次々やってくる重症患者のためにベッドを空けなければならないのは分かる。延命処置の確認も必要なことだ。だが、医療の現場が荒涼としていることを感じざるを得なかった。【吉田勝】

コメント

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No title

記者の心も荒涼としているのですね

No title

K1**さん

笑わせていただきました。

元外科医さん

仰るとおりですね。それに、こんな文章を堂々と紙面に載せる新聞社も新聞社ですね。

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