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高知医療センターPFIの失敗  

民間のノウハウを使って、公的医療機関を建設運営するPFI方式による医療機関が実質潰れる。高知医療センターだ。以前にも、PFIの問題として取り上げたことがある。 

医療機関の運営主体は、地方自治体の官僚がトップを勤める病院企業団、運営を委託されているのが「かのオリックス」関連企業の特定目的会社(SPC)。病院企業団は、医療について経験も殆どない行政の人間。一方、SPCは、小泉「構造改革」で規制緩和を首謀し、それにより様々な利権を得ている宮内氏のオリックスという構図だ。

SPCは、独占的に医療機関の運営を任されており、様々な価格決定権は病院企業団になかったようだ。さらに、この医療機関の人件費比率が、同規模民間医療機関に比べても大きいことが指摘されている。

SPC、即ちオリックスは、毎年5億円のマネージメント料を、得ていたようだ。SPCが病院企業団から受けた委託期間は30年間であり、今回の解約によって、相当の違約金を、医療機関・地方自治体はオリックスに支払うことになる。オリックスは、医療機関が潰れようが、潰れまいが、甘い汁を吸える構図が最初から出来ていたのだ。

この大きな失策から見えてくること。一つには、オリックスのような政商の率いる企業が、医療や、他の公的な事業で法外な利益を得ていることだ。例のかんぽの宿問題等も同根だ。

さらに、医療は、民間が経営面で多少絡んだからといって、経営が上手く行くような生易しい状況には無いことも言える。公的医療機関の8割は赤字だそうだ。民間医療機関も大半が経営に苦しんでいる。これは、先進国中最低の医療費に抑えている現政権の方針による。


以下、引用~~~

「PFI契約」解消へ 経営難の高知医療センター 《1》
09/06/16
記事:共同通信社
提供:共同通信社

 民間資金やノウハウを活用して公共施設を建設、運営する「PFI方式」を導入した高知医療センター(高知市)が経営難となり、運営委託先の特定目的会社(SPC)と運営主体の高知県・高知市病院企業団が、PFI契約の解消を前提に協議することが16日、分かった。

 同日開かれた企業団議会臨時会で、山崎隆章(やまさき・たかあき)企業長が明らかにした。

 山崎企業長によると、SPCと企業団は今春から、経営改善に向けた検討に着手。今月8日にSPCが「合意によるPFI事業契約の終了」を提案し、企業団もこれに応じた。今秋をめどに合意に向けた協議を進める。

 病院は来年4月を目標に企業団の直営とし、これまでSPCに包括委託していた薬品の納入などについては、業者との個別契約に移行する。

 医療センターは2005年、全国で初めてPFI方式を導入した病院として開院。直営方式と比べてコスト削減が見込まれていたが、医業収益に占める薬品などの調達コストが、当初の見込みより大幅に上回るなど赤字で推移。08年度には約7億6千万円の運営資金不足に陥るなど、経営難が深刻化していた。

 公立病院のPFI契約をめぐっては昨年12月、滋賀県の近江八幡市立総合医療センターが、経営難を理由に、全国で初めて契約を解除。市直営に切り替えている。

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