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医の原点 

m3という医師のためのサイトがあり、そこに診療について議論するBBSがある。そこに、前立腺がんで多発骨転移を起こし、痛みがコントロールできず、うつ状態になっている、どうしたら良いか、という投稿が最近あった。

それに対して、様々な医師が、自らの経験と知識をフルに動員して対処方法を書き記していた。そうした応答のなかに、最初の投稿者に対して、この問題は投稿者自身のことなのかと問う発言があった。投稿者は、自分のことだと返答した。

匿名のネットであると、いい加減な応答が多いものだが、この一連の質問・応答は、とても真摯で、できる限りの助言を与える発言が続いている。最後に、一言、頑張るように、いつでもついているからといった、激励の言葉をつける発言もあれば、すこしぶっきらぼうに対処方法のアイデアだけを記したものもある。

私は、この一連の発言を読んで、静かな感動に襲われた。医療には、いろいろな問題がある。提供する側にも、医療を受ける側にも。しかし、自分の持てる知識・経験を総動員して、病に苦しむ方に援助の手を差し伸べたい、という気持ちが、医師の原点なのだ、ということを、このやり取りによって再確認することができた。

そうした清水の流れを邪魔したり、汚そうとする勢力、思想が、溢れている。こうした医の根源的なあり様はこの後どうなって行くのだろうか。医のなかの問題もあるが、どうやら医の世界の外側から、医を破壊し、医師の善意を踏みにじる力が強力に働いているように思えてならない。

最初の質問の投稿者は、とても嬉しそうに、応答した医師に礼を述べていた。自分ひとりではないように感じる、と。

コメント

患者同士でも同じです

ご無沙汰しています。お蔭様で元気です。

その昔、1,000人以上が集った(とされる)同病患者のメーリングリストでも、活発な情報交換が行われていました。専門医である管理人に「マニアックな患者が多すぎる」と評されるほど、狭く深い知識を持った患者が多く、後に「患者による患者のための専門誌」も創刊されたほどです。

インターネット黎明期のメーリングリストでしたから、匿名投稿もあれば実名投稿もありました。その中で、投稿者それぞれが発言の責任を問われることがままありました。私はその典型例で、「お前は何様のつもりだ?」とよく叱責されたものです。15年選手の今なら、即座に「俺様のつもりだ!」と返す余裕もありますが、当時はよく凹んだものです。

その頃に感じたことは、アドバイスする側の思いやりのなさでしょうか。むろん、質問者の未熟さにも一端はありますが、「斬って捨てる」風の発言は読み手を悲しくさせるものでした。これが「2ちゃんねる」なら諦めもつきますが、同病患者同士の言葉とは思えない発言も多く、入退会が絶えませんでした。

ケータイでインターネットが当たり前の今は、ブログやSNS等に分散しているようですが、まだ患者数が2万人もいない頃で、情報の入手源も少なかった頃の、良くもあれば悪くもあった私の懐かしい想い出です。

えぞみんさん

お久しぶりです。そのご、如何ですか。

ネットでの情報交換は、なかなか難しいですね。ネット情報の真正性、それに意図的な情報操作や、やりとりにおける様々な問題等をクリアーしないといけません。えぞみんさんは、すでにご存知のことだと思いますが・・・。

m3も、最近、とみに2ちゃんねる化し始めているような気がします。

小児科医のMLがあり、そこは実名での発言なのですが、情報の質としては、良いように思います。ただ、そうすると、まるで学会での議論みたいに、奥歯にものが挟まったような感じになることも否めません。

健康情報はヘタをすると、生命にかかわることなので、ネットでの情報交換が成熟していってもらいたいものです。

その後、この末期の前立腺がんの痛みに悩む医師が、BBSの書き込みを読んで、痛みが少し治まったような気がしたと記しておりました。

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