汚染水処理のデータに大きな疑問
2,3年前、ALPS処理した「処理水」に、Sr等の核種が規定以上に残存していることが報じられた。「処理水」の7割が、そのような不十分な処理を受けた実質汚染水のままであることが判明した。
それに対して、復興庁は、二次処理を行うことで、汚染が完全に除かれる、だから海洋投棄しても問題がないと、そのサイトで述べてる。
しかし、その二次処理というのが怪しい。二次処理したら、調べた核種すべて検出限度以下になっている。だったら、何故一次処理でもっときれいにならなかったのかという疑問が湧く。
その二次処理をした「処理水」の量が2000トンに過ぎず、タンクに蓄えられた「処理水」全体140万トンのごく一部にしかすぎない。上記の二次処理のデータが、「作られたもの」もっとあからさまに言えば、「でっち上げられたもの」である可能性が極めて高い。
以前にもアップした通り、原子炉内に残されたデブリは手つかずで、地下水流入により、毎日150トンの汚染水が新たに生じている。一方、現在タンクに蓄えられた140万トンの「処理水」を25年間かけて海洋投棄するとしても、毎日136トンでしかない。汚染水の海洋投棄は半永久的に続けられることになる。
有機化合物に結合したトリチウム(Oganilally Bound Tritium OBT)は生体内で長期間存在し、遺伝子等に悪影響を及ぼす可能性がある。また、OBTは食物連鎖により濃縮される可能性もある。
漁業者の方々の心配はもっともなこと。「処理水」、実質汚染水の海洋投棄は行うべきではない。
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ここからは余談だが、ネットの比較的匿名性の高くないSNSで、見知らぬ方・・・私に友人になってくれと申し出てこられた方・・・と議論した。上記の論旨を申し上げた。彼は、海洋投棄賛成派であり、海洋投棄に反対する者には風評被害を生じさせる者であり法的処置が必要と言う主張だった。で、上記の問題点を挙げて彼の反応を待った。すると、「だから、海洋投棄をすべきだろう」というコメントが帰ってきた。そこには論理もヘチマもない。ネットでの議論の虚しさを改めて実感するとともに、「お上」の言うことには間違いがないと盲信する層が確実にいるのだと気づかされた。
勿論、すぐに友達関係をお仕舞にした。あのように緩く浅い知性しか持たない層が、現政権、現体制を盲目的に支持しているのかもしれない。それが、国民の多数を占めているとなると、この国の未来はかなり暗い。
- [2023/02/27 05:42]
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