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記憶に残る交信 

最近は、記憶に残る交信が、とみに少なくなってきているような気がする。そうした状況下で、こころに残る交信ができると、喜びは、ことさらだ。

先週末、John K9NJがアラスカから出ているところをお呼びした。2週間ほど前にも会っており、アラスカ在住の娘さんのご家族のもとを訪ね、3週間過ごすと伺っていた。そろそろ、休暇も終わりに差し掛かり、ミネソタに戻る頃だろうと思った。13日の朝には、アラスカを離れるとのことだった。

彼は、62歳で、ミネソタの某化学関係のメーカーのエンジニアで、金属関連の仕事をなさっている由だ。私の拙い英語をお褒め下さり(自分の知る日本語に比べれば・・・という程度の認識なのだと思うが(笑))、どのようにして英語の勉強をしたのかと尋ねられた。私は、学校での勉強しかしていない、ただし英語で記された専門の教科書や文献を読む習慣があったことと、無線で英語を勉強する動機付けがあったことも多少良い影響があったかもしれない、とお答えした。

Johnは、専門の論文がドイツ語で記されていることが多く・・・なにやら、ステインレスに関連したテーマらしい・・・そうした論文を読み進めるうちに、ドイツ語での読み書きが自由にできるようになった、と仰っていた。

語学の勉強は、何か打ち込むことの習得に同期して行うと能率が良いのかもしれない。専門でも良いし、趣味の領域のことでも良いのだろう。その点、学校の外国語の勉強では、あまりモチベーションが上がらないのではないだろうか。特に、受験問題を列挙して、その解説を延々と記した受験参考書の類は最悪だ。書かれている話題にまとまりがなく、関心の持ちようがない。受験をきっかけに、英語嫌いになる学生も多いのではないだろうか。

私も、外国語の勉強をもっとしておけば良かったと思うことが度々あるが、過去を振り返っても、何も生まれない。英字新聞に載る経済・医療の問題の記事や、専門の論文やらで、漏れ落ちる英語の知識を少なくし、できればもっと上積みしてゆきたいものだ。無線の交信でも、喜ばしいこと、懐かしいこと、それによく分からなかったことが多く、それに伴い英語の記憶が新しくされるような気がする。こればかりでは不味いが、無線も勉強の場の一つにして、これからも学んでゆきたいものだ。Johnには、ミネソタへの旅の安全を祈り、auf wieder hoerenと挨拶してお別れした。

今朝、14メガでW1AWと思われるメッセージの信号が聞こえたので、何度かCQを出してみた。数局から呼ばれたが、全体に弱い。その中で、John W5ABが必死に呼んできてくれた。彼のことは既に何度かこのブログでも記したことがある。QSBの谷間になると読み取りにくかったが、大体はコピーできる信号だった。前回お目にかかったのは昨年か、一昨年だったか・・・これから養老院に入所する、という話だったので、もう信号をお聞きすることはないのではないかと思っていた。それで、今どこにお住まいなのか、何度か尋ねたが、なかなかその返事がない。

健康状態が良く、あと一ヶ月で93歳になるが、元気にしている、若い奥様が仕事をして支えてくれているとのことだった。時々、ミスキーイングがあるが、乱れは全くなし。テンテックのリグから、95W出している由。アンテナは分からなかったが、恐らく以前から用いている、スモールループなのだろう。こうした話を聞いた時点で、自宅に戻っていることは想像でき、こうして元気に無線に出てこられることを心から喜んだ。私が10代のニューカマーで、彼が4スクエアーというビームにアンプを用いた大きな設備でブンブン言わせていた、40数年前のことを改めて思い出した。

信号がさらに弱くなってきたので、お別れをしようと思ったら・・・そうそう、今は自宅で生活しているよ、とJohnは言った。「こうして会えたことは、またとない93歳の誕生日の祝いだ。」と二度ほど繰り返しておられた。本当にありがたいことだった。

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