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山形大学は正論を述べている 

国の医療費支出をへらすためことだけを目的として、厚生労働省は、後発の薬品の使用を医療現場に強制しようとしている。後発薬品には、効果・副作用の点で、様々な問題があるのに、である。厚生労働省は、国民の健康を第一に考えていない。

下記のロハスメディカルの記事が真実だとすれば、山形大学付属病院副院長の言っていることが、正論だ。それに対して、難癖をつけるDPCヒヤリング委員は、厚生労働省の代弁者に成り下がっている、医療従事者として恥ずべき発言をしている。山形大学の医学部長への攻撃を意図したものだとしたら、許せないことだ。

厚生労働省官僚・その代弁者達は、病気になった時に、自ら後発薬品のみで治療を受けているのだろうか。それを是非知りたいところだ。


以下、引用~~~


山形大病院は、「国策に反している国立大学」? ─ DPCヒアリング
新井裕充 (2009年9月25日 02:14)

 「先生、それは病院として恥ずかしい発言ですから、やめてください」「国策に反している国立大学ということになります」─。厚生労働省の陰湿な反撃が始まったというべきか。厚労省の医療事故調査委員会や臨床研修制度などに対し、歯に衣着せぬ積極的な発言をしている嘉山孝正氏が医学部長を務める山形大学医学部附属病院が、DPCのヒアリングで集中砲火を浴びた。(新井裕充)

 2010年度の診療報酬改定に向け、中央社会保険医療協議会(中医協)DPC評価分科会が9月24日に開かれ、9病院からヒアリングを実施した。
 このヒアリングは毎年秋に行われ、別名「査問委員会」とか「懲罰委員会」などと呼ばれている。DPCによる診療報酬の請求方法が全体の平均と比べて大きく異なる病院をピックアップして厚労省に呼び付け、公開の場で聴聞する。
 この分科会の委員は厚労省の意向に従う御用"とも言うべき医療者ばかり。招集された病院の院長らを厚労省に代わって厳しく追及し、質問攻めにする。この"儀式"を済ませてから、DPCルールを変更するというのがこれまでのパターン。

 ヒアリングには、"問題のある病院"と"模範的な病院"が呼ばれる。今年のヒアリングは2日間にわたって行われ、第1日目である9月24日に参加したのは、"問題のある病院"が7病院で、"模範的な病院"が2病院。
 その内訳は、▽再転棟率が高い(1病院) ▽播種性血管内凝固症候群の出現割合が多い(2病院) ▽敗血症の出現割合が多い(2病院) ▽後発品の使用割合が少ない(2病院) ▽後発品の使用割合が多い(2病院)。

 このうち、後発品の使用割合が少なく"問題のある病院"として、山形大学医学部附属病院がヒアリングに呼ばれた。特定機能病院で後発品の使用が少ないことが中医協で問題視されていたが、同院が最も低いわけではない。
 厚労省が6月3日の中医協・基本問題小委員会で公表した資料によると、特定機能病院で後発品の使用割合が最も低かったのは、新潟大学医歯学総合病院の1.3%、次いで東海大学医学部付属病院(1.7%)、山形大学医学部附属病院(1.8%)、藤田保健衛生大学病院(同)、和歌山県立医科大学附属病院(同)―などの順だった。この中から、山形大学医学部附属病院が選ばれた。

 ヒアリングで、同院の細矢貴亮副院長は、「基本的には、『今までの診療を変えないでいきましょう』『自分が信ずる最良の医療をやりましょう』という方向で、ずっと指導してきている。その結果、ジェネリックに関しても各診療科の裁量に任されている」と説明した。調査票の回答欄には、「統一的に安全性が確立されていないため、積極的には導入していない」との理由が記載されている。

 質疑では、後発品の使用に消極的な姿勢を示す細矢副院長に対し、委員らが集中砲火を浴びせた。オブザーバー出席の邉見公雄氏(全国自治体病院協議会会長)は、「国策に反している国立大学」と批判。西岡清分科会長(横浜市立みなと赤十字病院長)は、「大学の一番いけないところを主張されているような気がする。大学病院といえども、やはり国民の医療を担当している病院なので、教授が勝手にやっていいなんていうルールはどこにもない」と厳しい口調で責め立てた。
 細矢副院長は、各診療科の裁量に委ねていることを説明したが、西岡分科会長は「先生、それは病院として恥ずかしい発言ですから、やめてください!」と叱責した。

コメント

国策に反する国立大学

とは面白い言い方ですね。 小生はかの大学OBですが、大学病院の運営において、管理者から上意下達のシステムと、診療科毎の自主性を尊重するシステムとどちらがいいのかは一概には言えません。
 というか、小生などが医局員だったころは上意なにそれって感じでしたから、以前よりは管理者の言い分が各科に通る状態になっているはずです。 この問題は かの国策に反対してきた嘉山教授いじめが本音ではないでしょうかねぇ(^^;
 民主党政権では流れが変わるかも知れませんよ。

そうですか・・・m3での議論によると、この会合で、DPCヒヤリング委員達を追い込んだのは、むしろ、細谷山大副院長の方だったそうです。議事録に、その記録があるそうです。「国立大学ではなく、独立法人だとか」とか、言うべきことをしっかり主張して、委員達の方が、沈黙せざるを得なかった、とか。

政権交代効果が出ることを、切に期待したいところですね。

細矢先生エライ

ぐり研さんのところでも紹介されていましたが、
http://gurikenblog.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-8a61.html

細矢先生の発言でのツボは、
「それから、ジェネリックを使った後に、きちんとフォローして、副作用のデータをきちんと出すということをジェネリック(メーカー)はやっていないんじゃないか。実際、そのMRの担当者に聞いても全く分からない。自分が売っている薬を。わずか100症例とか、そういうことがあるので、私はどうしても......。ま、厚生労働省が認可しているのは分かっているのですが、それを信じられない......(会場、大爆笑)、正直申し上げて。ですので、長年使っていて、治験から携わってきた造影剤をずっと使っている。これが真実でございます。」

「あの、ひじょーに難しい質問をされますのでお答えにくいが、100に1個(副作用が)あったらやっぱり信じられない。これは私の信条でございます。ですので、私の所は造影剤しかないので、ほかの薬は全く知らない、正直申し上げて。」

「はい、それはよく理解しています。理解していますが、例えば、造影剤の話をさせていただくと、外国に比べて倍以上しております、値段がですね。もともとのジェネリックではないやつがですよ。それから、診療器具、私が使っているカテーテル、心臓カテーテルで使う道具ですね、3倍、10倍というのがあります。(強い口調で)これを下げるのがずっと大事じゃないでしょうか? と私は思う。ジェネリックなんかよりもずっとずっと大事だと私は思いますが、いかがでしょうか? (会場から笑い声。委員や医療課は不機嫌そう)」

ジェネリックより先発品の値段を下げろ!というあたりに拍手喝采。細矢先生の頭の良さと勇気に感服しております。

おはようございます。

後発品と先発品との同等性試験ですが,ガラス容器内での溶出試験かと思います。
パドルの回転速度は1種類で溶液も1種類だけ。
この試験結果はヒトの胃腸管内での溶出状態を反映できているのでしょうか。

同じヒトでも食事によって胃腸管内の状況が異なりますし,ヒトによってもばらつきがあるでしょう。

溶出条件が1種だけでは後発品と先発品との同等性を保証できないと思います。

例えばパドル回転数は10, 50, 100rpmの3種類とし,溶液は水,pH6.8緩衝液,pH4緩衝液, pH2緩衝液の4種類とし,いずれの溶出条件下でも溶出プロファイルが一致すべきと思います。

最近は、社保においては保険者自らが直接被保険者にジェネリックを要求するよう指導しているようです。

皆さん、コメントをありがとうございます。山形大学細谷教授は、よく頑張ったと思います。後発品の問題は、医療現場にいる者が肌で感じます。溶出試験だけで認可された後発品等使えません。

先発品を値下げし、さらに医用機材の内外価格差にメスを入れるべきです。何故これほどの内外価格差が放置され続けてきたのか、過去の政権と行政の責任は重たいというべきでしょう。新しい政権が、事実に基づき、制度を改革してもらいたいものです。

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査問委員会

なかなか痛烈なやり取りが合ったようで、ロハス・メディカルに傍聴録が掲載されています。 山形大病院は、「国策に反している国立大学」? ─ DPCヒアリング 「ジェネリックは各診療科の裁量」 ─ 山形大病院 「安全性が確立されていないとの証拠は?」 ─ 相川委員 「節約

  • [2009/09/28 07:53]
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