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マイナンバーとデジタル田園都市国家構想 

マイナカードの杜撰さが露わになり、河野大臣・デジタル庁へ批判が集中している。当然厳しく批判されるべきだが・・・マイナカードは、マイナンバー制度の末節とはいわないが、枝葉の一つに過ぎない。本丸は、一つの個人識別番号にあらゆる個人情報を紐付けるマイナンバー制度。以前アップしたポストを少し改変して、再びアップする。このままでは、この監視・管理社会への移行は、やがて静かにしかし確実に進むことになる。

ハーバードビジネススクール名誉教授ショシャナ・ズボフの提唱する「監視資本主義」が注目されている。主に、個人の経済活動・嗜好についての情報をAIを用いて集積し、それを利潤につなげようとする動きだ。全体主義と親和性がある。

これを政治活動、思想信条にまで拡大しようとするのが、政権の志向するデジタル田園都市国家構想だ。市民は、監視され管理される対象でしかない。我々が知らない間に、我々の個性、独自性は統制され政治権力・企業によって利用される。竹中平蔵等の立ち上げた、民主主義とは異質の社会体制。竹中がいみじくも述べている。この構想で実現するのは、一つの独立した国家である、と。

それはGAFAがもたらす監視資本主義の比ではない、ディストピアだ。その中心になるのがマイナンバーだ。マイナポイントでわずかな金を手に入れて、それによって自らディストピアの住人になることを選ぶのか、という問題。それを知らされず、また知ろうとしない大衆。AIが生み出そうとしている、全体主義社会だ。

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