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事業仕分けは政治ショー 

「事業仕分け」が、財務省主導で行われていたのではないかと疑ったら、テレビ番組で財務大臣があっさりそれを認めていた。財務省主計局が、仕分けを行う事業を選定したようだ。その上で、財務大臣は、財務省が他の省庁と並行関係にあるから、(財務省から無理を他の省庁には言いがたい)、こうして仕分けをしてもらえると、それ(予算削減)を各省庁にお願いしやすくなると語っていた。その点で、今回の「事業仕分け」は画期的なことだそうだ。

「事業仕分け」は、一種のショーであることは間違いない。一つの項目に1時間程度しかかけないで、政治家と民間からの素人の「仕分け人」がばっさりと切って行くのだ。いくら無駄の満載な事業であるとしても、1時間の検討で結論が出るようには思えない。これは、結果が先にありきの政治ショーなのだ。ネットに同時配信も行い、上手くいったと政権与党担当者、それに実質的に取り仕切った財務省担当者はほくそ笑んでいるのだろうか。

今回行われた「事業仕分け」には、幾つも疑問があるが、まずは財務大臣も認めている通り、財務省主導で行われた作業で、「事業仕分け」に載せるかどうか財務省主計局が決めた時点で、仕分けは実質既に終わっているのだ。中身は、官僚主導であり、外部の「有識者」からなる諮問会議の類に、官僚の決めた方針を形式的に是認させるこれまでのやり方と寸部違わない。

また、いくら政治ショーだからといっても、「事業仕分け」を行う仕分け人とやらをどのように選定したのか、基準が明確ではない。証券会社の人間に、医療を語ってもらいたくない。彼等こそが、財政諮問会議や、規制改革会議を通して、医療を破壊してきたのではないのか。ましてや、不正行為を行って処分を受けたばかりのBNPパリバ証券から「仕分け人」が出ているなど常識的な理解を超える。この仕分け作業が最終決定ではないとしても、後々の政治決断に拘束力を及ぼすとされている。いわば、これからの国家の形を、このような人物達にいい加減に決めさせて良いのだろうか

国家予算の決定を、政権与党は、財務省に丸投げし、財務省は形式上「事業仕分け人」に委ねる。その「事業仕分け人」とやらの法的存在根拠・責任は全く明確ではない。自公政権も無責任体制だったが、それに劣らずの無責任体制だ。仙谷行政刷新担当大臣は、この「事業仕分け」を政治の文化大革命に擬えたらしいが、ブラックジョークもここに極まれりだ。

民主党のマニフェストに、

脱官僚

崩壊した医療の再生・・・医療費をOECD平均以上に上げる

とあったが、いつの間にか、雲散霧消している。

それに加えて、政治のショー化である。

この先どうなってゆくのだろうか。混乱は必至だ。その先に深刻な政治的アパシーが訪れるのだろう。

コメント

小泉劇場と同じ

いつも良い文章を見せていただき、感謝しています。

政治をショーにして一般大衆の歓心を買うのは以前の小泉劇場と同じものを感じます。社会福祉の圧殺を考えているのも同じ。まあ中身が自民党崩ればっかりであることを考えれば、それほど意外とも思いませんでしたが。

出来れば、これと一つ前のエントリー、こちらの日記でも紹介したいと思いますが宜しいでしょうか。

鴛泊愁さん

過分なお言葉、恐縮です。思いついたことを、気の向くままに記しています。

政治家にも、官僚にも、責任を持とうという方がいませんね。

官僚制度とは、責任を持たない分業体制のことだと、「責任という虚構」という著作に繰り返し記されていました。現在の日本の政治官僚制度も、本質的に無責任体制ですね。

既に記しましたが、現財務大臣が、「この仕分け作業によって、他の省庁に予算削減をお願いできる」と白々しい顔で言っていましたが、財務省が裏でお膳立てしたことは、既に表に出ていますが、よくもこの財務大臣は、このようなことを言えたものだと思います。

民主党には、こうした官僚制度の改革を求めたいと思っていたのですが、このままでは彼等にはできそうにありませんね・・・。まずは政治家自身が変わらなければならないわけですが・・・。

引用は構いません。

今後ともよろしくお願いします。

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