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この時期に思い出すこと 

また仕様も無い思い出話。

大学に入った時に、最初からオーケストラに入る夢を持っていたのだが、某「女子大」との合同オケということで、何か気恥ずかしく・・・その当時は、純情だったのだ・・・最初は、運動部に入り、毎日その活動に明け暮れていた。寮の部屋で同室だった友人と、オーディオを一式揃えた。私も、クラシックには多少興味があったが、彼からブラームスやマーラーの曲について教えてもらった。モツレクや、フォーレのレクイエムも良く聴いた。朝起きると、紅茶を飲みながらFMのクラッシック番組を聴き、昼過ぎに運動着に着替えて、グラウンドに出かける。出欠の厳しい授業と、関心の高い授業だけ出る、といった日常だった。

ところが、寮で同室だった友人が、やはりオケに入ろうと言い出した。夏の運動部の合宿で、食堂のテレビに、たまたまバッハの無伴奏を演奏するトルトリエが映し出されていた。楽器を寝かせて構え、壮大なスケールの無伴奏を演奏するトルトリエが深い印象をもたらした。教養部の生活が終わると、運動部の活動を続けるのは難しくなる。そうしたことがあって、私もオケに入る気持ちに傾き、学部の半地下にある部室に友人と足を運んだ。

その場で、どの楽器にするか希望を尋ねられた。友人が先に入部していたのだったかもしれない。彼がオーボエを吹くことになっていたので、同じパートでは詰まらぬということになり、私は、トルトリエを思い出しチェロを希望した。12月のこの時期に、楽器を借りるために、某女子大のキャンパスに向かった。寒い北風が吹いていた。旧い歴史のある、その大学のキャンパス。日暮れが近くなっており、あまり人影はなかったような気がする。正門から、木立に囲まれた数十mのエントランスの先に旧い木造のホールがあった。そのホールの右横、木立の中に、目指す掘っ立て小屋の部室があった。そこで私の最初のチェロと対面した。誰が渡してくださったのか、どうしても思い出せない。布製のケースに収められた国産の安価な楽器だったが、大事に小脇に抱え、寮に急いで戻った。

それ以来、大学を卒業するまでオケに入り浸ることになる。

オーボイストになった友人と、アンサンブルを企画して、バッハの「バイオリンとオーボエのための協奏曲」を合わせたことも思い出した。

寒風吹きすさぶこの時期、こうした大学オケ入部の顛末を時々思い出す。

以下の写真は、私が大学オケで唯一トップを弾いた、ベートーベンの交響曲第七番の演奏風景。郵便貯金ホールだったかしらん・・・。

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