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山本病院事件、その容疑者の死 

奈良県の山本病院での業務上過失致死事件の容疑者である医師が、拘置所で急死した。

何ともやりきれない事件だ。山本病院の山本容疑者には、徹底した取調べをしてもらいたい。医療の場で刑事犯罪を犯したとしたら、その罪は重い。

死亡した塚本容疑者は、どのように関わっていたのだろうか。積極的な関与なのか、それとも山本容疑者の部下として関与しただけなのか。

それに、山本容疑者の死は、所謂死因不詳の不審死だ。「警察」へ届けた上で、検死を行い、司法解剖を含めた適切な対応を行うべきだ。急性腎不全というが、それはきちんと医学的に下された診断なのか。急性腎不全の原因は何か。急性腎不全のまま拘置を続け、取り調べを続けていたことが適切なことだったのだろうか。拘置所は、人権が制限される場所だ。だからこそ、この事例の経過を第三者を入れて解明すべきだろう。

この事件と直接関係ない感想になるが、診療報酬改訂時には、こうした事件の立件や、裁判の報道が多い。昔から、そうだ。診療報酬改訂を行政の意向にそったものにするための世論作りだとしたら、唾棄すべきことだ。


以下、引用~~~

拘置中の容疑者が死亡 山本病院事件、元勤務医
10/02/25
記事:共同通信社
提供:共同通信社


 奈良県大和郡山市の医療法人雄山会「山本病院」(破産手続き中)で肝臓手術を受けた患者が死亡した事件で、業務上過失致死の疑いで逮捕された元勤務医の塚本泰彦(つかもと・やすひこ)容疑者(54)が25日、拘置中の奈良県警桜井署で倒れた。病院に運ばれ治療を受けたが、同日午前、死亡した。

 県警は「自殺をうかがわせる点はない」と説明、死因を調べている。

 県警留置管理室によると、塚本容疑者は同日朝、起床後、洗面を済ませると1人部屋に戻り、あおむけになっていた。午前7時半ごろ、署員が朝食を支給する際にいびきをかいており、別の署員を通じて消防に連絡。病院搬送後の同10時45分ごろ死亡した。

 塚本容疑者は6日の逮捕直後から同署に食欲不振や不眠を訴え、計3回、病院で受診。24日の診察では脱水症状があり、急性腎不全と診断され点滴や流動食の手当てを受けた。

 留置管理室は「亡くなられたことは残念。留置管理業務は適正だった」としている。

 塚本容疑者は2006年、肝臓手術の知識や経験がないのに男性患者=当時(51)=の肝臓腫瘍(しゅよう)の切除手術をして死亡させたとして、同病院の元理事長山本文夫(やまもと・ふみお)容疑者(52)とともに逮捕された。27日が拘置期限で、奈良地検が近く刑事処分を決める見通しだった。

コメント

どうなんだろう

>亡くなられたことは残念。留置管理業務は適正だった

気になったのは、これで済むのかと言う事です。容疑者は犯罪者ではありませんし、たとえ犯罪者と確定していても何となく違和感は残ります。

比較するのもアレなんですが、病院に逃げ込む政治家と較べて、どんなもんだろうと思ってしまいます。

留置管理業務は適正だったと、すぐに言い切る警察の態度が、凄いですね。よく言いきれるものです。

はじめまして。

ご訪問ありがとうございます。
この事件を聞いたとき複雑な思いでした。今は利潤を先行しなければ、やっていけない医療機関が多いこと。また権利ばかり主張する人、単純すぎることの怖さを知らない人の多いこと、
医師の皆様、大変ですね。。。


チェロを趣味となさってステキですね。人の心に自然に入ってくる音域をもった楽器、わたしは声楽専攻でしたが今はステージから退き後輩のお手伝いです。。。どうぞご精進を!!

Msmimiさん

コメントをありがとうございました。ブログを拝見させていただきました。カサドチェロコンクールの本選を聴きに行かれたのですね。私は、テレビ番組で観ました。日本人で三位入賞なさった方のしっとりした演奏も素敵でしたが、優勝したあの若いアメリカ人の演奏家 のテクニックには度肝を抜かれました。こうした演奏会にお出かけになられるのは素晴らしいことだと思います。

医療もなかなか難しい局面にあります。基本的には、日本が高度成長・人口増加社会から低成長・人口減少社会に移行する際の歪・軋みを一番受けている、社会的なインフラだということなのだと思います。それに、医療に対する社会の過度の思い込み・期待も、医療を苦しめていますね。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

不自然さを感じます

はじめまして。私は開業間もない医師の連れ合いで、裏方として夫の手伝いをしている者です。
つい最近御ブログに出会ったばかりですが、
先生の深い洞察に感心させらたり、医療問題に共鳴しつつ拝読させて頂いております。

さて先日亡くなられたドクターのニュースを見てまず頭に浮かんだのは、
枚方市前副市長で冤罪で逮捕拘留された方が明かされた非人道的取り調べの様子でした。
このドクターがどのような扱いを受けていたのか、
それがこの方の不自然な(と思われる)死と関係があるのか、何かイヤな感じがしております。

福寿草さん

今日は。コメントをありがとうございます。ご主人が開業なさって、ある程度年月が経っておいでなのでしょうか。開業医というものは、ややもすると孤独になりがちなものです。内助の功で、サポートして差し上げてください。

枚方市前副市長の方の件、知らないのですが、代用監獄での取調べは過酷を極めるという話は良く聞きます。取調べの「実績」を上げるために厳しくしているとしたら、問題ですね。医療に携わっていると、医療事故等で何時自分の身に降りかかってくるか分からないという怖さを感じます。

この亡くなられた医師のケースが、その後、どのように処理されたのか、関心を抱いて行きたいと思います。不審死であり、必ず、警察が捜査すべき事件だと思います。

じわっと恐怖を覚えます

お返事ありがとうございました。
もう一言コメントさせて下さいね。

>塚本容疑者は2006年、肝臓手術の>知識や経験がないのに男性患者=当時>(51)=の肝臓腫瘍(しゅよう)の切>除手術をして死亡させたとして・・・

警察や検察の発表とマスコミ報道がそう言っているだけで、果たして真相はどうだったのか、
最近ではすっかり疑い深くなった私は
上記の事をそのまま信じる気になれません。
悪意と偏見によって真相が歪められていないとは限りませんし。

福島大野事件や東京女子医大事件でも、
結果が悪ければ、「死亡させた」と医師が犯罪者扱いされてしまいます。
本当は手を尽くしたけれど不幸にして助からなかった、という事かもしれません。

最近の様々な冤罪事件などを仄聞するにつけ、
塚本医師の亡くなり方の不自然さが気になります。

未だ我が国では小林多喜二の頃の特高と同じように非人道的な事が行われているようですし、
いつ我が身に災難が降りかからないとも限らない恐怖、決して他人事ではありませんよね。

福寿草さん

仰られる通りですね。警察発表の垂れ流しであるマスコミ報道を鵜呑みにすることは危険だと思います。先日の「大淀病院事件」も、テレビなどでは殆ど報道していないようですし、新聞でも、「産科救急医療体制の問題」だけに摩り替えられています。

マスコミには、「医療事故」報道をしたときには、すべて判明してからフォローアップの記事も載せてもらいたいものです。逮捕・書類送検・起訴の段階で原告よりの一方的な報道だけするのは止めてもらいたいものです。裁判が、真相究明の場になっていない現状では、最終的な総括をマスコミに望むのは無理かもしれませんが・・・。

大淀病院事件が、何故「事件」となったのかを、是非毎日新聞に検証してもらいたいものです。

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