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医療への満足度「国際比較」 

ロイターが、医療制度への満足度を各国で調べた報告を紹介している。ここ

23000人を対象にしてネットで調べたものらしい。

記者の書きたかったことは、カナダ・ドイツでの満足度が70%以上なのに、米国での満足度が51%しかないということらしい。

我々として驚くのは、日本で容易に質の高い医療にかかれると考えている人が、15%しかいなかったということだ。

但し、この調査の設問の設定の仕方、ネットを通じた調査によるバイアス等々の問題がある。さらに、満足度というのは、極めて主観的な問題であり、国際比較すること自体にあまり意味はなさそうだ。

現状の日本の医療は、崩壊しつつあるとはいえ、平均寿命・新生児死亡率等々のアウトカムや、医療へのアクセスのし易さ、極めて低廉な医療費、さらに一応機能している皆保険制度などによって、世界的に見ても極めて優れたパフォーマンスをしていることは明らかだ。

それなのに、15%の人々しか、満足していないと答えたとすると、それはそう答えた側の問題であるように思える。医療に携わっていて時々感じるのは、こうした恵まれた医療制度に慣れきってしまい、マスコミや、官僚が強力に後押しする、医療を受ける側の肥大した権利意識が、現状への不満を大きくさせているのではなかろうか、ということだ。

医療従事者として尊大な物言いだと短絡的に捉えないで貰いたい。是非、ロイターの当該記事と、その後の読者の論争を読んでみて頂きたい。日本の医療が、これでも恵まれた状態にある・・・大きな矛盾と歪を抱えながら・・・ことを理解していただけるだろう。

しかし、日本のマスコミと官僚・政治家は、この「不満」を意図的に利用して、医療を「成長産業」化する・・・即ち、医療で企業が金儲けをする仕組みに変えて行きたいと目論んでいるようだ。

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