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Er barme dich 

マタイ受難曲の有名なアルトのアリア。第39曲。イエスが予言した通り、ペテロは、イエスのことを三度知らないと言う。その直後に、ペテロが悔悟し許しを乞う心情が切々と歌われる。

YoutubeでたまたまJulia Hamariのソロの歌唱の音源を見つけた。コメントをよく読むと、Richter最後の録音、オケはミュンヘンバッハオーケストラ。私が良く聞いている音源と同じ。

Hamariを最初に聴いたときに、随分声量のあるアルトだと感心した記憶があるが、ドラマチックに歌い上げている力量はさすがだ。今回画像で初めて接する彼女の外見が華奢なことに驚いた。この録音当時、29歳前後。その後、シュトットガルト音楽大学で教職に就かれたらしい。Richterは、この録音から程なく亡くなっている。バイオリンソロを弾いたBuechnerという奏者は、2008年に84歳で亡くなられたとコメントに記されていた。バイオリンソロは、ビブラートを存分にかけている演奏で、現代のピリオド奏法からすると受け入れ難いものなのかもしれない。が、この演奏は、一つのスタイルとして私は気に入った。

以前にも記した通り、学生時代、オーkストラ内部でアンサンブルを組み、病院への慰問に何度か出かけたことがあった。この曲もそうした慰問の際のプログラムの一つだった。チェロのMさんがアルトを歌い、バイオリンは当時コンマスをしていたTさん。Tさんのバイオリンは、深いビブラートと、線の太い音で、この曲のオブリガートを見事に演奏してくれた。Mさんは音程がちょい不安定なところもあったが、気持ちの入った力唱をしてくれた。彼女は音楽教育専攻で本来はピアノが専門だった。彼女の弾くピアノは、安定していて良く歌うピアノだった。あの当時の皆は、元気にしているだろうかと、この曲を聴きながら懐かしく思い出した。

コメント

はいはい

このまえ、DVDで全曲鑑賞しました。
あのヴァイオリンソロは、いっぱいの涙を讃えながらもどこか毅然として、
苦みばしった男らしいソロですごく好きになりました。
すごくやさしいんだけれど、頑固って感じ。
ドイツの良い男、男の中の男って感じのヴァイオリンソロでした。
ふと1000人のチェロの第一価冒頭で鳥の歌を弾いたボルヴツキーの演奏と通じ合うものを感じました。

このリヒターのマタイのDVDをお持ちなのですね・・・私も買おうかな。あの十字架のオブジェが落っこちてきそうで気になるのですが 笑。

Buechnerについて調べましたが、ミュンヘンを拠点にバロック演奏を主になさっていた方のようですね。男らしい演奏ですか・・・確かに、なよなよはしていませんね。あのビブラートは、現代では批判されるかもしれませんが、涙をもって悔い改めるという思いは確かに伝わってきます。

ところで、アルトの代わりにカウンターテナーに歌わせる演奏が、最近の流れですが、どう思われますか。私は、カウンターテナーの少し硬質な声には、どうしても馴染めません。最初に聴いた演奏の刷り込みなのかどうか・・・。

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