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医師数は過剰、それとも過小? 

平成6年11月2日 厚生労働省健康政策局医事課は、以下のような見解を、医師需給見直し検討委員会名で出している。

http://www.umin.ac.jp/govreports/jukyuu/jukyuu.txt

一部抜粋;

3試算の結果
中位推計S3,D3の比較では,平成10(1998)年頃から供給医師数が必要医師数を上回り,平成27(2015)年には約23,000人の医師が過剰となり,平成37(2025)年には約26,000人の医師が過剰となるとの試算となった。

また,供給医師数の下位推計S2と,必要医師数の上位推計D1の比較では,供給医師数が必要医師数を上回るのは平成27(2015)年頃からで,平成37(2025)年には約 26,000人の医師が過剰となるとの試算となった。

さらに,供給医師数の中位推計S3と必要医師数の上位推計D1の比較では,供給医師数が必要医師数を上回るのは平成22(2010)年頃からで,平成27(2015)年には 約10,000人の医師が過剰となるとの試算となった(表1,表2,表3及び図1参照。)。

因みに,開原研究班報告では,平成12(2000)年には約15,000人,平成27(2015) 年には約19,000人の医師が過剰となり,平成37(2025)年の医師過剰は約27,000人となる。

なお,これらの結果はいずれも平成7年(1995)年には医学部入学定員が10%削減 されたと仮定して得られたものである。

抜粋終わり



この見解は、つい数年前まで公式見解であった。

が、「医師が足りない」という声を受けて、つい2年ほど前に医師不足という公式見解に180度方向転換する。

しかし、どうして方向転換することになったか、についてはウヤムヤなままだ。現政権は、現場の反対を無視して、医学部増設を行う積りらしい。その増設の本命候補といわれる大学が、こちら北関東にある。どういうわけか、その学長は、上記の検討会報告で名前の挙がっている、開原研究班の開原氏ご自身だ。

開原氏には、どのような経緯で、医師過剰路線から、不足路線に変更し、さらに「不足」を補う(という触れ込みの)医学部増設の首謀者になったのか是非伺ってみたいものだ。学者としてのプライドがないのだろうか。

コメント

サビ残なくせば昔も今も未来も医師不足ですよねw

元々医師過剰などありませんでした。全ては医療費抑制のための手段に過ぎません。多くの勤務医の労基法違反サビ残を前提とした医師過剰など戯言です。

結論先にありきの議論であったことは明々白々ですね。こんな議論を止めさせることを、民主党に期待していたのですが、どうもなかなか難しそうです。

今、第二次世界大戦前後のわが国の近代史について改めて勉強し直していますが、どうも官僚の体質が、その当時から変わっていないように感じています。

民主党が、憲法調査会の活動を再開させることを検討するとか・・・日本という国の将来が、何かフラフラとふらついているように感じられます。

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開原レポートからの連想

ステトスコープ・チェロ・電鍵様の医師数は過剰、それとも過小?からなんですが、 この見解は、つい数年前まで公式見解であった。 が、「医師が足りない」という声を受けて、つい2年ほど前に医師不足という公式見解に180度方向転換する。 しかし、どうして方向転換する

  • [2010/06/24 07:38]
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