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防災へリ遭難に思う 

先日、埼玉であった防災へリの遭難事故は、幾つもの意味でショッキングだった。

一つは、「救助要請」の対象者(の少なくとも一人)は、前日に滝つぼに落ちて仲間が救命活動をしたが「心肺停止状態」だったということだ。要するに、既に亡くなっていた方の遺体搬送に、防災へリを呼んだということらしい。亡くなられた方はお気の毒なことだと思うのだが、その遺体を防災へリで運んで貰おうという、仲間の方々の判断は間違っていたのではないだろうか。防災へリを利用すると、費用の負担が生じないということのようだ。結果論になってしまうが、ヘリでの「救助活動」は、このような山岳地帯でなくても、リスクが付きまとう。二次的な遭難は是非とも避けたいところだ。防災へリを依頼した判断が適切であったのかどうか、仔細に検討して、今後の防災へリ利用の指針を作ってもらいたいものだ。

第二点、昨日、埼玉県警が、この防災へリの運用会社に、過失傷害致死罪の疑いで家宅捜索に入ったと報道されていた。警察が、刑事罰の疑いで家宅捜索する段階なのだろうか。医療事故と同じで、刑事罰は問わない形で、真相解明をすべきなのではないか。刑事罰の疑いで捜索されるとなると、こうしたヘリの運用会社は、明らかにすべき真相があったとしても、それが会社・その関係者に不利になるとなれば、表に出さない可能性が出てくる。さらに、今後の防災ヘリ運用にも多大な影響を及ぼす。ヘリのホバリングに伴う、下降気流に巻き込まれた可能性が専門家の意見として出されているが、それが墜落の原因であるとしたら、こうした警察の捜索は無用であり、悪影響だけを残す。まだ、警察の出番ではない(というか、飛行事故の原因究明は、同じことを繰り返さぬために、あらゆる可能性を検討すべきであり、原則刑事罰を課さないということだったのではないのか)。

もう一つ、テレビ局の記者とカメラマンが、無理して現場に行こうとして、遭難されたとの報道されている。こうした耳目を集めた事件のスクープを取りたいという気持ちで無理をしたのだろうが、現場に入ることは控えるようにとアナウンスされたいたのに、現場へ行くことを強行したマスコミの対応は、批判されるべきだろう。

遭難当事者の周辺の方々、警察、マスコミ、すべてがおかしな行動を取っているように思える。

医療事故時の周辺の対応をダブルイメージするのは、行過ぎたことだろうか。

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