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マスコミが、臓器移植の情報公開を要求しているが、さて・・・ 

脳死での臓器移植に関して、情報を公開しろと、マスコミが主張している。

脳死移植について、国民の信頼を得るために、透明化が必要であり、そのためには情報公開を、マスコミに対して行なえという主張である。

マスコミに情報を公開すると、一体何が起きるか。まずは現場にドカドカと土足のまま、記者達が入り込む。情報を得るためと称して、やりたい放題をやる。そこで、医学的に症例の難しい経過と、ご家族の心情という、十分な臨床医学の知識経験と最もデリカシーの必要とする情報が、記者達の思い込みと、一方的な解釈で、せいぜい1,2分または数十行の記事にまとめられて、全国に送り出される。

臓器移殖についての厳密で、医療倫理に則った議論は、必要だが、それはマスコミの能力を超えている。そのことを、これまでマスコミ自身が実証してきたではないか。


以下、引用~~~


「家族の意向」盾に取るな 理解得るため情報公開を 核心評論「脳死移植」
2010年8月23日 提供:共同通信社


 近畿地方の病院に入院していた男性が19日、脳死と判定され、心臓や肝臓などが提供された。改正臓器移植法の下では2例目だが、1例目と同じく重要な事項まで「家族の意向」で公表されず、情報公開は旧法時代より後退した印象を受ける。移植医療に欠かせない国民の理解促進のために、家族のプライバシーや心情に配慮しつつ、情報の開示を進めるべきだ

 改正法の特徴は、本人の意思が不明でも家族の承諾で臓器提供できるようになったこと。本人の書面による意思表示が必須だった旧法に比べ、家族が決断に至る経緯や、本人に拒否の意思がないことの確認プロセスの重要性が増した。

 だが、1例目で日本臓器移植ネットワークは、提供を切り出したのが病院か家族かは「答えられない」とし、今回の2例目では移植ネットが公表の基本項目と位置付けている死因(原疾患)も伏せられた。

 さらに、旧法下では約80%のケースで明らかにされてきた病院名が非公表となり、病院も会見に応じなかった。いずれも家族の意向を理由にしているが、情報不足は否めない

 脳死移植は情報の秘匿と公開のバランスの上に成り立っている。提供者や移植を受ける患者の特定につながる要素が非公表なのは、両者の間で金品のやりとりや精神的な負担が生じるのを防ぐためだ。

 一方で、他者の死を前提とした特殊な医療であり、国民の理解がなければ実現しない事情がある。このため、一定の情報を公開して透明性を高め、信頼を積み上げてきた

マスコミに情報を公開すると、透明性が高まり、国民の信頼が積みあがってきた・・・この根拠不明の自尊心には恐れ入る。マスコミが、まず透明で信頼のおける存在なのかどうか、そこから議論を始めよう。

 改正法施行後の2件は、残念ながら秘匿に傾きすぎている。少なくとも、提供の選択を病院、家族のどちらが、いつ提示したかといった基本的な経緯はオープンにすべきである。

 精査は、厚生労働省が専門家でつくる「検証会議」で行えば十分との考え方もあろう。しかし、改正法施行後1カ月余りで2件というペースが続けば検証は追いつかず、情報不足が続くと透明性は保てなくなる恐れがある。厚生労働省と移植ネットは、情報公開の在り方を見直してほしい。

検証会議の代わりに、マスコミが検証をし、透明性を確保すると言いたいのだろうか。マスコミの医療報道が、医療をどれだけ混乱させてきたか、マスコミはまだ分からないのか。

 家族の同意に関係なく自ら明らかにできることもあるはずだ。例えば「脳死にならないよう治療を尽くしたか」という点だ。最善の治療を行うことは脳死移植の大前提であり、答えられるのは主治医しかいない。全力で救命措置に当たったと推測するのと、主治医が語るのでは重みが違う。病院名を伏せ匿名で会見することも検討すべきだ。

最善の治療を行なっても、それが不十分であると事後になって追及するのが、マスコミの得意技。 

改正法施行で15歳未満の子どもからの臓器摘出が可能になった。同時に、18歳未満では虐待がないことを確認する義務が発生し、説明責任はさらに増す。その時に「把握していない」「言えない」では、移植医療への信頼が大きく損なわれることになる。

まずはマスコミの信頼がどうなっているのか反省してから、このような言い分を出すべきではないのか。

コメント

こんばんは。

私はtwitterでこのことをつぶやいているのですが、この”個人情報保護”の社会で、どこまで公表したらマスコミは気が済むのでしょう。

私はあまりネットでつっこんで調べてはいませんが、きっと何から何まで公表されてしまっているのではないかという危惧があります。

ちょっとこのペースは現場の方々の負担も心配ですし、遺族のケアも心配です。

Re: タイトルなし

kanoさん

マスコミに情報公開しても、何もよくならない、かえって滅茶苦茶になることが目に見えていますね。

まずは記者クラブを解体して、「報道を透明化し、国民に理解を求めよ」と言いたいですね。

不信の時代

 医療関係者は信用できない、
 家族(遺族)も信用できない、
 政府(厚労省)も信用できない

マスコミの言い分はそんなところですが、

 マスコミが一番信用できない

こういう世の中ですから、困ったものです。一番信用できるのは近所のおばちゃんだったりして。

マスコミは、自分を棚に上げて・・・というヤツですね。

病識が全くないことに恐れ入ります。

こんにちは。

臓器移植について調べていてこちらのサイトを拝見致しました。
肝臓移植や腎臓移植など、わからないことが多く不安に思う方々がいると思います。
そんな方々に少しでも情報提供をできればと日々、勉強と努力をしています。
貴サイトにありました情報や意見は大変参考になりました。
ありがとうございました。

コメントをありがとうございました。

NPOとして、貴重な情報発信をされていることを、貴サイトで読ませていただきました。移殖が必要な方々にとって、とても心強い味方でいらっしゃるのだろうと思いました。

ただ、ドナーが足りない問題は、かなりクリチカルな問題であり、年金といったことで解決するのは難しいのではないかと思いました。移殖医療とともに、再生医療が実用になることを念願しています。

今後とも宜しくお願いいたします。

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