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補助金行政はいい加減にしてもらいたい 

臍帯血移植は、血液系悪性新生物の治療では重要な位置を占めている。また、実際、非血縁者間の骨髄移植に匹敵する成績を上げているらしい。

ところが、臍帯血バンクはすべて赤字だそうだ。下記の報道を読んで、何がおかしいと感じられるだろうか?

医療に携わる者としては、「臍帯血移植には実際200万円のコストがかかるのに、公的医療保険の診療報酬は約17万円だけ」という点に、大きな違和感を覚える。赤字になるのは当然のことだ。この赤字分を、補助金で埋め合わせ、血液センターや大学からの補助も得て、何とかやり過ごしてきたのだろう。が、この一桁少ない診療報酬の決め方がおかしい。赤字分は、補助金で都合をつける、だから行政の言うことを聞け・・・という行政の裏の声が聞こえてきそうだ。

骨髄バンクは、以前取り上げたように、官僚が天下り、かなりいい加減なマネージメントをし、個人的な問題も起こしているようだ。臍帯血バンク程は財政的に悪い状況ではないようだ。天下りを受け入れている点が、臍帯血バンクとは異なるのではないだろうか。

医療費が切り下げられ続けてきたことは、国の財政が破綻寸前だからということもあるだろうが、一方で、診療報酬という正当な対価を設定せずに、補助金で医療機関や関連組織を縛り上げ、官僚の権益を上げることを行ってきた。これはそろそろ止めにしてもらいたい。患者の高額な負担に対して補助をすべきなのだ。

診療報酬をこのように低く設定することは、国が国民の健康を蔑ろにしている、ということを意味する。それが国民に理解されるまで、医療は崩壊を続ける。


以下、引用~~~

さい帯血バンク、全国11カ所すべて赤字 09年度、総額2億円
10/09/21
記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社


さい帯血バンク:全国11カ所すべて赤字 09年度、総額2億円


 白血病患者への移植治療などに用いられるさい帯血を管理する全国11カ所のさい帯血バンクが、すべて赤字経営に陥っていることが分かった。バンクを統括する「日本さい帯血バンクネットワーク」(会長・中林正雄愛育病院長)が18日、神戸市で開いた全国大会で明らかにした。09年度の赤字総額は約2億円に上る。この日の全国大会で、09年度は各バンクが240万~約6300万円の赤字経営となり、総額は1億9911万8000円に上ることが報告された。

 現在、移植は年間800~900件実施されている。移植には、1件当たりの検査や管理などで約200万円かかるが、公的医療保険の診療報酬は約17万円と決められている。バンクは移植の普及に取り組んでいるが、実施するほど赤字が膨らむ構造になっている。

 さい帯血バンクは、収入の大半を国から支給される約6億円の補助金に頼っている。しかし、経営母体の血液センターや大学病院が補てんしなければ運営できないのが実情だ。一方、厚生労働省は来年度予算の概算要求で補助金約3000万円の増額を求めている。

 大会では、全国11カ所のバンクそれぞれで実施しているさい帯血の処理や冷凍保存などの事業の効率化を図るため、将来的に集約化すべきだとの意見が出された。【藤野基文】


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