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がんワクチン報道問題、朝日新聞への抗議 

マスメディア、ことに新聞が凋落しつつある。米国等では、新聞社のかなりの数が倒産したり、新聞発行を取りやめたりしている。日本でも、各メージャー新聞の発行部数は、年々確実に減少の一途を辿っている。

日本での新聞の状況と言えば、官房機密費を記者達が与えられ、時の政権に都合の良い報道をしていた疑惑を、自ら解明しようとはしない、また記者クラブに胡坐をかき、行政や警察・検察の発表、多くは世論操作を意図する発表をそのまま記事にし続けてきた。この新聞の胡散臭さを、新聞は自己改革できない。また、今回のがんワクチン報道問題の朝日新聞の姿勢のように、状況を的確に判断し行動することができない、硬直化したシステムが介間見えてくる。

Captivation Networkという医療機関・研究施設の代表者達から、朝日新聞に公式の抗議文が送られた。医療界からの批判・抗議に、「正当な取材活動に基づく」記事だと述べた朝日新聞は、どのように応えるのだろうか。周囲で起きている事象に対応できぬまま、朽ち果てる巨象のように倒れてゆくのだろうか。

朝日新聞の一連の報道は、臨床試験のあり方に一石を投じようとしたものであったことは分かるのだが、その目的のために筋書きを書いて、それに沿うように記事をでっち上げたことは許されない。

朝日新聞の本当の目的は何だったのか。

一つは、臨床試験を国家管理にする意向の厚生労働省の意思を、直接受け、またはその意思を慮って、こうしたキャンペーンを張った、ということが考えられる。臨床試験が国家管理に馴染むことなのか、官僚の新たな天下り先・権益を確保することだけに資するのではないか、批判的に行政の意向を見ることこそが、マスコミの責任なのではないか。

二つ目には、あっては欲しくない事だが、株のインサイダー取引にかかわっている可能性もある。この報道後、がんワクチンに関わる企業(このがんワクチンとは直接関係のない)の株価がストップ安になっている。社会の正常機能を障害する報道によって、思わぬ影響が出ることは良くあることで、それが意図的だとしたら、犯罪行為だ。

目的などなく、ただただスクープをし、論説委員の意見に迎合するための報道現場の暴走なのか。これだとして、それを放置するのだったら、朝日新聞は、自殺行為をするに等しい。

さて、朝日新聞が、どのように応えるのだろう。


以下、MRICより引用~~~


Captivation Network臨床共同研究施設より、朝日新聞社 秋山耿太郎 代表取締役社長と、「報道
と人権委員会」宛に、以下の抗議文が送られました。

抗 議 文

         2010年10月29日

 去る2010年10月15日、朝日新聞朝刊1面に『「患者が出血」伝えず 臨床試験中のがん治療ワクチン東大医科研、提供先に』、社会面に『関連病院「なぜ知らせぬ」』と題する記事が掲載されました。

 社会面『関連病院「なぜ知らせぬ」』の記事には、臨床研究を実施している病院の関係者とされる人物への取材に基づいた生生しい内容の記事が掲載されており、この記事は読者に、東大医科研が有害事象を隠蔽したという印象を与えました。しかし、医学的事実の誤りに加え、捏造と考えられる重大な事実が判明いたしましたので、ここに強く抗議いたします。

(医学的事実の誤りについて)
 第1、我々は東大医科研病院の共同研究施設ではなく、独自の臨床研究が行われた東大医科研病院の有害事象について、情報の提示を受ける立場にはありません。したがって、記事見出しの「なぜ知らせぬ」という表現は、我々自身も不自然な印象を受けます。
 第2、本有害事象は、発表された論文からも原病である膵癌の悪化に伴った食道静脈瘤からの出血と判断されています。進行がんの一般臨床において、出血が起こりうることは少なからず起こることであり、出血のリスクを有する進行がんの患者さんにご協力を頂き臨床研究を実施する危険性について、我々の中では日常的に議論され常識となっております。
 第3、原病の悪化に伴う出血の有害事象については、医科研病院の有害事象が発生する以前に、既に我々のネットワークの施設で経験をしています。ペプチドワクチンによる有害事象とは考えられないが臨床研究実施中に起こった有害事象として、2008年2月1日の「第1回がんペプチドワクチン全国ネットワーク共同研究進捗報告会」にて報告がなされ情報共有が済んでおります。したがって、ペプチドワクチンとの関連性が極めて低いと判断され、原病の悪化に伴うことが臨床的に明らかな出血という既知の事象について、この時点での情報共有は不要と考えます。

(捏造と考えられる重大な事実について)
 記事には、『記者が今年7月、複数のがんを対象にペプチドの臨床試験を行っているある大学病院の関係者に、有害事象の情報が詳細に記された医科研病院の計画書を示した。さらに医科研病院でも消化管出血があったことを伝えると、医科研側に情報提供を求めたこともあっただけに、この関係者は戸惑いを隠せなかった。「私たちが知りたかった情報であり、患者にも知らされるべき情報だ。なぜ提供してくれなかったのだろうか。」』とあります。

 我々は東大医科学研究所ヒトゲノム解析センターとの共同研究として臨床研究を実施している研究者、関係者であり、我々の中にしかこの「関係者」は存在し得ないはずです。しかし、我々の中で認知しうるかぎりの範囲の施設内関係者に調査した結果、我々の施設の中には、直接取材は受けたが、朝日新聞記事内容に該当するような応答をした「関係者」は存在しませんでした。

 我々の臨床研究ネットワーク施設の中で、出河編集委員、野呂論説委員から直接の対面取材に唯一、応じた施設は7月9日に取材を受けた大阪大学のみでした。しかし、この大阪大学の関係者と、出河編集委員、野呂論説委員との取材の中では、記事に書かれている発言が全く述べられていないことを確認いたしました。したがって、われわれの中に、「関係者」とされる人物は存在しえず、我々の調査からは、10月15日朝刊社会面記事は極めて「捏造」の可能性が高いと判断せざるを得ません。朝日新聞の取材過程の適切性についての検証と、記事の根拠となった事実関係の真相究明を求めると同時に、記事となった「関係者」が本当に存在するのか、我々は大いに疑問を持っており、その根拠の提示を求めるものであります。

 また、10月16日、朝日新聞社説においては、捏造の疑いのある前日の社会面記事に基づいて、『研究者の良心が問われる』との見出しで、ナチス・ドイツの人体実験まで引用し、読者に悪印象を植え付ける形で、われわれ研究者を批判する記事が掲載されました。これら一連の報道は、われわれ臨床研究を実施している研究者への悪意に満ちた重大な人権侵害であり、全面的な謝罪を求めるものです。

 今回の捏造と考えられる重大な事実について、我々と患者さんを含めた社会が納得できるように、一連記事と同程度の1面記事を含めた紙面においての事実関係の調査結果の掲載を要求すると同時に、われわれ研究者への悪意に満ちた重大な人権侵害に対する全面的な謝罪を求め、ここに抗議いたします。

 Captivation Network臨床共同研究施設
 岩手医科大学 泌尿器科 教授 藤岡知昭
 札幌医科大学医学部内科学第一講座 教授 篠村恭久
 秋田大学 消化器外科 教授 山本雄造
 秋田大学 消化器外科 講師 打波 宇
 岩手医科大学 泌尿器科 講師 小原航
 岩手医科大学 産婦人科 教授 杉山 徹
 岩手医科大学 産婦人科 准教授 竹内 聡
 東北大学病院がんセンター 准教授 森 隆弘
 東京医科大学茨城医療センター乳腺科 教授 藤森 実
 東京医科大学茨城医療センター乳腺科 講師 藤田知之
 山梨大学 第一外科 教授 藤井秀樹
 山梨大学 第一外科 准教授 河野浩二
 福島県立医科大学 臓器再生外科学講座 教授 後藤満一
 福島県立医科大学 呼吸器外科/臓器再生外科 講師 鈴木弘行
 東京女子医科大学東医療センター外科 教授 小川健治
 東京女子医科大学東医療センター外科 講師 塩澤俊一
 東京女子医科大学東医療センター外科 講師 吉松和彦
 東京女子医科大学東医療センター外科 准講師 金 達弘
 東京女子医科大学 消化器外科 教授 山本雅一
 東京女子医科大学 消化器外科 教授 有賀 淳
 東京女子医科大学 消化器外科 助教 奥山隆二
 東海大学 消化器外科 教授 小澤壯治
 東海大学 消化器外科 教授 安田聖栄
 東海大学 消化器外科 講師 山本壮一郎
 東海大学 消化器外科 助教 名久井 実
 帝京大学 外科 教授 沖永功太
 帝京大学 外科 教授 福島亮治
 帝京大学 外科 講師 飯沼久恵
 帝京大学ちば総合医療センター 外科 教授 幸田圭史
 国際医療福祉大学三田病院  教授 吉本賢隆
 国際医療福祉大学三田病院  准教授 白川一男
 滋賀医科大学 腫瘍内科 教授 醍醐弥太郎
 滋賀医科大学 消化器外科 教授 谷   徹
 滋賀医科大学 消化器外科 講師 目片英治
 京都府立医科大学 泌尿器科 教授 三木恒治
 京都府立医科大学 泌尿器科 助教 三神一哉
 大阪大学 消化器外科 教授 土岐祐一郎
 大阪大学 消化器外科 講師 藤原義之
 大阪大学 眼科 助教 辻川元一
 大阪市立大学大学院 腫瘍外科 教授 平川弘聖
 大阪市立大学大学院 腫瘍外科 講師 田中浩明
 大阪府立成人病センター 消化器外科 主任部長 矢野雅彦
 公立学校共済組合近畿中央病院 外科 副院長 小林研二
 近畿大学 外科 教授 奥野清隆
 近畿大学 泌尿器科 教授 植村天受
 兵庫医科大学 乳腺・内分泌外科 教授 三好康雄
 和歌山県立医科大学外科学第2講座 教授 山上裕機
 和歌山県立医科大学外科学第2講座 講師 谷 眞至
 和歌山県立医科大学外科学第2講座 講師 岩橋 誠
 和歌山県立医科大学 泌尿器科 教授 原  勲
 川崎医科大学 臨床腫瘍学 教授 山口佳之
 高知大学医学部泌尿器科学教室 教授 執印太郎
 高知大学医学部泌尿器科学教室 准教授 井上啓史
 山口大学 消化器・腫瘍外科 教授 岡 正朗
 山口大学 消化器・腫瘍外科 准教授 硲 彰一
 山口大学 消化器・腫瘍外科 講師 吉野茂文
 山口大学 消化器・腫瘍外科 助教 鈴木伸明
 徳山中央病院 泌尿器科 部長 那須誉人
 国家公務員共済組合連合会 呉共済病院 院長 小野哲也
 国家公務員共済組合連合会 呉共済病院 診療部長 光畑直喜
 国家公務員共済組合連合会 呉共済病院 部長 田原 浩
 独立行政法人労働者健康福祉機構 香川労災病院 部長 西 光雄
 九州大学 細胞治療学 教授 谷憲三朗
 大分大学腎泌尿器外科 教授 三股浩光
 大分大学腎泌尿器外科 准教授 佐藤文憲
 大分大学 消化器外科 准教授 野口 剛
 熊本大学大学院 生命科学研究部・免疫識別学分野 教授 西村泰治
 熊本大学医学部附属病院薬剤部 准教授 濱田哲暢
 熊本大学医学部附属病院 消化器内科 教授 佐々木裕
 熊本大学医学部附属病院 消化器外科 教授 馬場秀夫
 熊本大学医学部附属病院 歯科口腔外科 教授 篠原正徳
 鹿児島大学大学院腫瘍制御学・消化器外科学 教授 夏越祥次
 医療法人沖縄徳洲会 千葉徳洲会病院 院長 大嶋秀一
 医療法人沖縄徳洲会 千葉徳洲会病院 副院長 浅原新吾
 帝京大学医学部附属溝口病院 外科 教授 杉山保幸
 帝京大学医学部附属溝口病院 外科 講師 虫明寛行

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