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無線の「ハイテク化」 

数日前、Steve N6TTに7メガで会った。久しぶりの交信だった。彼のKWに3エレの信号でも、S7程度。バックグラウンドが静かだから何とか交信になるが、冬至に近づいた現在、バンドは西海岸辺りまでの距離も、スキップしているかのようだった。昨日、午後の早い時間帯から7メガをワッチしたが、同じようにスキップしている。日本が丁度北極の空の下に入ったかのようだ。

さて、彼には、「例の道具」を用いて、私がここに出ていることを知ったのかと尋ねた。彼は、笑いながらそうだと応えた。その道具とは、Reverse Beacon Network(RBNと略す)を、CWopsの会員名簿と組み合わせて、どこかにCWops会員が出てCQを出し始めると、PC上にポップアップするソフトのことだ。Bill N5RRの作ったソフトらしい。Steveがしばらく前に、そのソフトが便利だとメールで言ってよこしていたのだ。

RBNは、もうご存知の方も多いと思うが、CWスキマーを世界各地の局が動作させ、CQを出す局をリアルタイムかつ自動でネット上にアップする仕組みだ。特定のコールで検索すると、その局がどこでCQを出しているのかが、すぐに分かる。

RBNのことを知ったときに、無線の「ハイテク化」もここまで来たかと思ったが、さらにN5RRソフトが出るに及んで、これは無線の「自動化」だと感じた。その内、知り合いが出てきたら、自動で呼び出し、情報交換を自動で行い、それをオペレーターが後でPCから読み出す何ていうことが行われるのかもしれない・・・待てよ・・・それはemailの無線版ではないか 笑。

そこまでは行かないと思うのだが、この技術は、一定程度受け入れられ、多くのハムは、ディスプレーに目をやり、ポップアップするデジタルサウンドに耳を傾けるという事態をもたらしそうだ。事実、Steveは、PCで別な作業をしている時に、私が出現したことを知りコールしてきたものだ。

このソフトの出現を目の当たりにして、何かが失われる、何かが違うという気持ちになった。N5RRソフトである局を見つけ出し、交信を始めれば、後は同じなのだが、そこまでのプロセスが失われる。バンドをワッチし、CONDXを把握する、さらに出ている局の交信に耳を傾け、呼んでみようと思う局を見つけ出す、そしてリグやアンテナを適切な設定にして呼ぶ、というプロセスだ。偶然性と隣り合わせの、我々の自由な意思が損なわれるように感じたのだ。N5RRソフトによって、我々は受身になるのだ。不十分な表現だが、そうしたことなのではないか。恐らく、このソフトを使う方は、私の言う「自由さ」は、不自由さだ、不便さだと主張されるのかもしれない。こうしたハイテク技術が完成し、使用に供されていること自体を否定しても始まらないし、その積りもない。

RBNを、自分の電波がどのように世界中に飛んでいるかのチェックには用いることはあっても、私は、Steveのようには使うことはないだろう。・・・そういえば、シャックにLAN配線は来ているのだが、ネット環境自体がなかった。私の無線の世界は、アナログな世界だとSteveに言って、お互いに笑ったのだった。

コメント

無線emailですね

 そのうちにRTTYだけでなくCWでも交信自体、定型文がデジタル化されて本人不在でも交信できてしまうんでしょうか。ホントに無線emailですね(^^;
 ネット環境はあるけど無線設備のない(笑)JH7EZCです。

デジタル化の波は、凄いものがあります。米国では、ヨットと本土をHFのデジタル通信でつなぐ為に、CWの周波数をデジタル通信に割譲するとかしないとかの議論があるようです。

また昔を思い起こして、アナログの世界に戻られてはいかがですか?笑

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