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年末に・・・ 

冬至も過ぎ、あと一週間と1日で新年を迎える。でも、しがない小児科の開業医にとっては、関係ない。今日も、仕事場に来て、数名の急患に対応し、これから少しのんびりできるかというところだ。急患の連絡がないか、しばらく仕事場に留まる積り。

今日これから行う予定は、外国の友人達にクリスマスカードの代わりの挨拶メールを送ること。そこに記すことを、今年一年の自分の総括として簡単に記しておきたい。

まず、一昨年秋に米国で始まった金融危機は、根本的な解決をみることなく、さらに深く広く進行しているように思えることだ。コロンビア大学のStiglitz教授の指摘では、度の過ぎた誤った金融面での規制緩和が、誤ったコーポレートガバナンスを生み、そこから金融機関の経営者、元経営者達に誤ったインセンティブを与えてしまった、という構図のようだ。不動産バブルによる不良債権の証券化が進み、またレバレッジを利かせたCDs市場の負債も莫大なものになっている。米国は、米ドルを刷り続け、機関通貨発行国の責任を放棄しているように思える。こうした、米国資本主義の崩壊は、どこまで行くのだろうか。日本の田舎で仕事をしている、我々にも大きな重石になってのしかかって来る。いや、米国資本主義に自分も与っていたのかもしれない。これは、自分のこれからの生き方にも密接に拘わる重大な問題だ。現状をさらによく理解し、それに対して取るべき行動を良く考えてゆく積りだ。

私のリタイアメントという目標が、さらに宙に浮いている。上記の問題もあるし、私的な条件も、すぐにリタイアをすることを躊躇させる。いつも遅刻すれすれに仕事場に来る私が、先日、始業前20分に仕事場に来てみたら、スタッフは既に全員揃って仕事を始めてくれていた。熱心に仕事をされる彼女達の将来も考えねばならない。勿論、一人で背負い込むことはできないが、スムースにソフトランディングする道筋を考えてゆくことが必要だ。自分自身も健康でいる限り、仕事を何か続け、社会に貢献し続けることを考えねばならない。社会に貢献することというと口幅ったいようだが、社会や周りの人々によって生かされているということを、今までよりももっと明確に感じるようになってきた。

音楽活動も年寄りの冷や水と言われないように、そう言われる前に自ら退くことができるようにと注意しながら続けたい。今年は、1月にブラームスのピアノトリオ2番、1,2楽章をとある場所で演奏した。その後も、そのトリオのメンバーと、練習を月一回のペースで続けてきた。来月には某所で上記のトリオ全楽章を録音し、残る楽章を聴衆の前で演奏する予定だ。信州のUさんの演奏会に家内と出かけられたのも嬉しいことだった。Uさんがその際の録音をCDに焼いて送ってくださった。バリトンに寄り添い、歌をつむいでいる演奏を改めて聞かせていただいた。大学時代に1楽章だけお相手いただいたブラームスのソナタ1番の全楽章を彼女の伴奏で一度弾きたいもの・・・少し欲張りすぎか・・・。

最後に、そして一番嬉しかったことは、次男が今春医師への道を歩み始めたこと。医師という職業が、恵まれた職業ではなくなってきているし、今後は、医師の置かれる状況は悪化しこそすれ、改善するようには思えない。しっかり実力をつけ、世界に雄飛することも視野に入れて、勉強を続けてもらいたいものだ。少し大げさな言い方になるが、私自身が生きてきたことが無駄ではなかったと天与の声が私のこころを満たしたように感じられたことだった。でも、彼には彼の人生がある。そっと遠くから見守り続けることにしよう。

と記したところで、熱性痙攣の児が来たいとの電話。

今年一年雑文にお付き合い下さり、こころかれお礼申し上げたい。まだポストすることもあるとは思うが、これを年末のご挨拶とさせて頂きたい。

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