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CWに魅入られた少年の物語 これからのCWを考える そのI 

CWopsの機関誌「Solid Copy」のコラム原稿のための覚書・・・どこかで既に書いたことのつぎはぎだが・・・

時は1960年代後半、少年Sは、学校を終えると、そそくさと自宅に向かった。日の暮れる前には、郊外にある自宅に帰着することが多かった。両親は、共稼ぎで、自宅は誰もいない。帰ると、自分の部屋にこもった。ベッドと勉強机が入った狭い部屋だ。自作の無線機の電源を入れる。アルミシャーシに同じくアルミのパネルをつけただけの送受信機。SSBがアマチュア無線界でも主流になりつつあったが、半田ごてとテスターだけで機械を自作していたS少年にとっては、SSBの機械など夢のようなものだった。出るのは、専らCWである。夕方、太平洋を挟んで聞こえてくる北米からの信号に耳をすました。開けているバンドは、7から21メガだったが、容易に北米と交信が出来た7メガに主に出没していた。

S少年にとって、外国の人々と知り合い、交流できるのは、アマチュア無線を通してだけだった。アマチュア無線は、彼にとって、いわば、世界に開けた窓だった。学校で学んだ英語を使って、アマチュア無線で交信することも面白かった。外国語は、殆ど学校の英語の授業でしか学ぶ機会がなかった。様々なメディアを使った英会話の習得など望むべくもなかった。でも、外国の友人達と、テキストベースで会話することのできる、CWという通信手段には愛着を感じた。CW交信があったから、英語の勉学に力が入った面もあるのかもしれない。

CWにしか出られなかったので、やむを得ずCWを用いていたということもいえる。だが、CWという通信手段のテンポが、思考するテンポに合うことにも、意識しなかったのかもしれないが、惹かれていたのかもしれない。その後、最近になって、ネット等の通信手段が発達しても、CWに拘っているのは、普段意識されぬ、こうしたCWの魅力があるためなのだろう。

さて、夕方の7メガでは、国内や、シベリヤの局に混じって、北米西海岸やオセアニアの局が入感する。日が暮れるに従い、彼等の信号は強くなってくる。今考えると、7020KHz付近だったろうか、キーボードや、キーヤーの高速CWでラグチューを愉しむ、Ed WA6UNF(後のK6NB)のグループが聞こえた。それ以外にも、K6DVD、W7COB、日が暮れてから、WB6BFRやWA5OJG(後のW5AB)等が聞こえてくるのを常としていた。西海岸の日の昇る頃には、W6ULS(後のK6DC)が、強力な信号でヨーロッパとロングパスで交信していた。私の設備は、せいぜい数十ワットにグランウンドプレーンアンテナだったのだが、じっと聴いているだけでは物足りなくなり、彼等を度々コールするようになった。そうした「おじさん」達は、いつも気軽に相手をしてくれたような気がする。特に、Ralph WB6BFRは、いつもゆっくりとしたCWで相手をしてくれた。家族の写真を交換し、彼が奥様と来日されたときには、直接お目にかかる機会を得た。夜遅くまで無線に興じていると、早く寝ろとブレークをかけてくるのが、Merle W6ULSだった。彼は、南アフリカの局とも定期的に交信をしており、その中に無理やり入れてもらったこともあった。こちらが、多少英語を話すということもあったかもしれないが、何事かをもってぶつかってゆくと、それにきちんと応えてくれるという方々だった。彼等の多くは、私のElmer(s)として、私の記憶の中に留まっている。

続く・・・

コメント

SolidCopy担当のRobから私にも何か書けと昨日メールが来ました。よほどネタがないのかしらんHi
和文モールス欧文モールスの違いについて書けないかと思案中です。

あぁ、面倒だ~~。と、匙を投げかけております。ネット上の機関誌って、あまり意味がないような気がしますが如何でしょうか、と尋ねるわけにもいかず。

デッドラインを伸ばしてもらいました。Atsuさんにあっては、このようなことのないように頑張ってください。

あ、それからコメントを下さったNさん、昔を客観的にみるときにS少年、その後は私としてしるした積りです・・・ま、英文で仕上げるときには、主語をきちんとします。

Elmer制度

CWにElmer制度も重要なのですが、日本の無線界でこの制度が成り立つかなと考えてます。自分が始めたころは、まわりのおじさんたちに随分親切にしてもらったし、学校で習いたてに英語のフレーズをつかって、ラグチューをしていたことを思い出しました。

おや、珍しい。今は、N2ですか・・・?

Elmerを制度として見立てると、無理が出てきます。Elmerと後進のハムとの相性もあります。やはりオンエアーで出会って、気の合うことが分かってから、お互いに交流を深めるということが良いのではないかと思っています。CWopsでも制度としてのelmeringを考えているようですが、きっとそれは上手くいかないのではないかと想像しています。

W0AIHも最近はあまり聴きませんね。K0RFも実質二人でメンテナンス、運用しているようです。米国では無線をしているのでしょうか。お身体を大切に頑張ってください。いつかお目にかかりましょう。

いつもご無沙汰しております。7年かかって日本で作った装置がやっと完成して、NYで大型加速器に組み込んで試運転中です。去年の夏から、NYにいる確率のほうが高い生活です。

確かに制度というよりかは、両側の心のあり方かなという気がします。

優れたElmerになられるような方だと、自分が若いころにどう扱われたとかという経験があって、そこをベースにして、自分のもっているものを次の世代に伝えています。Elemrの後進に対する接し方のこつとか、事例集とかあると、Elmer足ろうとしている、ハムにとっては役にたつと思います。

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