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無線への復帰、今の心境 

先週末、床に無残に転がっていた無線機を床上のラックに納め直し、配線し直した。電源を入れると、驚いたことに、すべてが完璧に動作した。午後8時過ぎから2時間、7メガで北米の友人達が次から次への呼んできてくれた。すでにメールで連絡しあっている方も多く、またCWopsのメーリングリストへの投稿で私と家族の消息はご存知の方が多かったが、皆さん、無線で私の信号を聞けたことを喜んで下さった。何でも送るから言えと言って下さる方もいた。マスコミの報道で、最も甚大な被害を受けた地域のことが念頭にある方もいらっしゃったようだ。私、家族は健康で、通常の生活を送っていること、ガソリンが不足していること、放射能汚染の問題が近づいていることなどをお話しした。

Rod K5BGBが、私と再会できたことで、心底喜んでおられるのが、手に取るように分かった。お互いにゆっくり話し合い、互いを理解することを、無線で目指している。そうした人々が如何に少なくなってしまったことか、と彼は言う。既に、このブログでも記したが、1988年頃、FOCというクラブに私を推薦してくださった方で存命なのは、RodとChris G4BUEだけになってしまった。それを改めて口にすると、彼もFOCで35年間という長い時間を、素晴らしい仲間と過ごすことができた。私を推薦できたことも光栄に思っていると言ってくれた。2000年に彼自身がFOCを辞めることになった時に、悩んだが、Prose W4BWが、「FOCのメンバーでなくなっても、無線の生活は続く」と言ってくれたことで背中を押された、とのことだった。実のところ、CWopsに少し期待していたのだが、期待が高すぎたようだ、とも仰っていた。1980年代からの私とのやり取り・・・私が教えられ、受け取るばかりの関係だったが・・・も、彼にとっては、無線の楽しみ方の方向性が一致するもので、大切なものだったのかもしれない。一対一で向かい合うところから生まれる、楽しみを、共有して行きたいものだ。彼の45W出力と低いワイアーアンテナの信号が、フェーディングを伴いつつも、しっかり入感するのを聴きながら、改めて、そのように思った。

Bob W6CYXもとても喜んで下さった。毎日のように、私が現れるのではないかと、いつもの周波数に耳を傾けてくれていた由。根っからの保守主義者らしく、この原発事故を教訓に、原発の安全性を高めて、発電コストの低い原発を使い続けなければならない、というのが、福島原発事故の報道を知っての感想のようだ。私は、原発は、事故を起したときに、コントロールが効かなくなる技術であり、事故の後始末のコストを考えると、決してローコストな発電技術ではないのではないかと申し上げた。少なくとも、日本のように狭小な島国で使うべき発電技術ではなかろう。

私が1週間ほど意欲がなくなり、ぼーっとテレビを見ていたと、精神科医のJohn W7FUに言うと、survivor guiltの感情だったのではないかと言っていた。それも一部在るかもしれないが、想像を絶する災禍に圧倒され、自分の生存、いや家族や親しい人々の生存が根本的に侵されそうになっているためだったのではないか、と申し上げた。

実際のところ、地震の揺れにある場所で見舞われたときに、私に恐怖は全く起きなかった。そこで家屋が潰れても良いという思いがあったような気がする。気がとても小さい私が、こう感じたと自慢する積りは毛頭ない。実際、足を踏ん張り、そこに立ち尽くした(ということは余り揺れなかっただけなのかもしれない、と今記しながら思ったが・・・)のだった。周囲にいた若い女性の事務員は、床にしゃがみ込み、恐怖の声を上げていた。被災した方がこんな言い草を読むと気分を害するかもしれない。が、実際、そこで自分の人生に終止符を打っても良いというような気持ちだったような気がする。Johnは、それは一種の鬱だろう、そうした気持ちを乗り越えるには、家族が大切だ。Johnも、孫といる時間がとても貴重で、そうした鬱の気分から救ってくれると言っていた(彼は、大分前に、事故で孫娘を失い、その後再びお孫さんを得た経験を持つ)。「不安」とタイトルをつけた文章で、放射能汚染への恐怖を述べたが、それは、この時の、人生に終止符を打っても良いという思いと相容れないと思われるかもしれない。が、両方の思いがあることも事実なのだ。前者は、家族、特に子供達のことを念頭におくということがあるための思いなのかもしれない・・・。

あぁ、とりとめなく記してしまった。昨夜も無線に少し出たのだが、やはり長時間時間を費やそうという気持ちにはならない。被災地の惨状と、原発の不安定な状況のためだろう。無線をゆったり心置きなく楽しめる時はまたやってくるのだろうか・・・。

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