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原発について思うこと 

我が家から一番近い、東海村の原発のことが気になって、調べてみた。軽水炉の第二原発が稼働中の様子。先日の地震による津波で、非常時冷却用ディーゼルエンジン三基中、一基が故障したが、他の電源により福島原発と同じトラブルにならずに済んだようだ。東海村原発の少し南にある大洗での津波が、4メーター程の高さだったらしいから、津波に対して脆弱である(が、今回は何とか冷却機能喪失に至らずに済んだ)ということのようだ。東海村の原発が冷却機能を失う等して、水蒸気・水素爆発でも起こすことを想定すると、関東一円、東京都等に放射能汚染が広がることが予想されよう。ちなみに、この原発も既に稼動開始後30年前後たっている(かなり旧い原発)らしい。

それ以上に驚いたのは、福井県の原発の多さだ。13基あるらしい。「もんじゅ」等休止中の炉もあるようだが、関西の原発依存率は50%に達するようだ。何らかの自然災害が福井で起きたら、関西地方は、電力の喪失、放射能汚染に見舞われる。また、静岡県にある浜岡原発は、地震好発地に建てられており、福島原発と同じく、東海地震の場合に津波に晒される可能性が高い。津波の高さは5メーターを想定しているらしい(うろ覚え)。中部電力は、津波を避ける堤防を高くする計画らしいが、数年先のことのようだ。この原発が、福島と同じようになると、中部地方のみならず、東京にも大きな汚染をもたらすことだろう。

電力会社の現経営陣、ましてや社員を非難しても始まらない。しかし、電力会社を含めた産業界、官僚と地方政治家が、共同して、原子炉建設を進めてきた(進めている)。原発は安全だという広告が度々大規模に新聞等に載っていた。あれだけ安全性を広告しなければいけなかったということは、実は「安全では決してない」ことの証拠なのではないかと、今にして思う。学者達の多くは、原子炉促進派である。原発反対派の学者は、昇進できぬらしい。今回、事故発生後NHKに出てきた教授連中の解説は、楽観論に終始していた。原子力安全・保安院に関わる学者に、原発に批判的な方が果たしていただろうか。国民は低廉な電気料金で電気を使い続けてきた。

このような現状を見て、どのように国民が考えるようになることだろうか。

東電は、今回の事故に対処するためとして、大手銀行から2兆円の融資を受けることになったらしい。発電施設の新改築に用いるのだろうか。法律の定めでは、原発事故による住民への損害賠償の多くは、電力会社ではなく国が行なうことになっているらしい。基本的に、東電は損害賠償の責任を負わない。東電の連結内部留保は、2007年の時点で4兆円あることが分かっている。その上、早々に政府閣僚から、電力の消費を減らすために「電気料金の改定(値上げ)」をするべきだという声が上がっている。このように絶好調の財務状態にある東電に対して、余りに甘い対応ではないだろうか。電力会社・官僚・産業界が、国民の安全を蔑ろにして進めてきた原子力政策、彼らの策動にチェックの入らぬシステムに大鉈を振るうべきではないだろうか。そうしなければ、今回の問題が過ぎたら、同じことが繰り返される。

原子力発電をしないと、必要な電力を得ることが出来ないという議論もある。総電力供給の内、30%が原発による電力らしい。が、供給電力は最大需要に対して余力を持たせている。原発依存から徐々に脱却するために行なうべきことは、ピークの需要を様々な方策で減らす、さらに、既存の発電の効率化、代替発電の推進である。火山や温泉の多いわが国では、まだ総発電量の内0.2%しか占めていない、地熱発電も有望な発電方法なのではないだろうか。原発を減らすために、できることをやるべきだ。

原発は、我々の生存基盤を危うくする。外来で診る子供達に、安全な国を残さなければと思いつつ、彼らに接している。

コメント

原発の安全神話の崩壊、クリーン環境に優しいのイメージの喪失、温海水の排出による地球温暖化防止に役立っていることに対しての疑問など今回の事故で色々分ったことがあり国民もかなり考えさせられた思います。それにしても福井の原発立地数は異常な数だと思います。

コメントをありがとうございます。この事故を受けて、ドイツ・スイス等原子力政策の見直し、ないし停止を模索する動きもありますが、今のところ、現政権からはそうした声は聞こえてきませんね。まだ、現状に対処することで手一杯なのかもしれませんが。

私も、福島原発の惨状のみならず、近くの東海村原発が、津波で事故っていたと知り、原発はやはり駄目だと思いました。福島原発に限った問題ではないのでしょう。原発の危険性に対する政治の対応は緩慢かもしれません。国民の側から動かさないといけませんね。

福井はまだ訪れたことがないのですが、きっと海も山も美しい土地なのでしょう。そうした故郷を失うことにならないように、地道に反原発の運動をして行きましょう。

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