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低レベル放射性物質を含む廃液を海洋廃棄すると聞いて・・・ 

今夕、東電が、低レベル放射性物質を含む排水を、海洋へ廃棄することを決めたと報道されていた。1万5千トン。法律に則り、危機的な状況を避けるために、止む無く廃棄するとのこと。周辺の魚介類を毎日一定量食べ続けても、1年の許容放射線量1mSvに達しない、とも付け加えていた。

このニュースを聞いて、改めて苦々しい気分になった。その理由は・・・

先日から、高レベル放射性物質を含む廃液が流出しており、それを止めることができないでいる。こちらは、一日7トンという量で前者に較べると少量だが、毎時1000mSv(単位容積当り)という極めて高濃度の放射性物質を含む。これを流しておいて、法律に則り云々は冗談のように思えた。いよいよ、環境汚染を正面切って行なうことになった。自然災害によって生じた原発事故だが、対応の不味さが、汚染を拡大させているように思えてならない(今回、高レベル廃液を保存する場所を確保するため、という理由自体は分かるのだが・・・ここまで来るのに、対応が余りに後手後手に回っている)。

第二に、汚染食物を食べることによっておきる「内部被曝」の多寡を、外部被曝の基準で議論している。内部被曝をICRP等は認めない立場をとり、外部被曝と同等に扱っているらしいが、内部被曝では、少量の放射性物質が、アルファー線によって細胞の遺伝子を破壊し、時にその組織をガン化させる。外部被曝と同等に扱うわけにはいかない。2003年、ヨーロッパで新たに内部被曝を考慮した安全基準が提唱されたらしい。それは、それまでの米国主導のICRPの基準よりも大分厳しいものになっている。いずれにせよ、東電・保安院の立場は、内部被曝を認めぬもののようだ。

官房長官の発言にしばしば出る「直ちに健康障害を起さない・・・」という「直ちに」は、晩発性の障害、とりわけ内部被曝による発ガンの問題を除外するという意味なのだろうと確信するようになってきた。企業・国家は、内部被曝に対する補償を認めぬという立場から、すべての発言を行なっているように思える。

コメント

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Re: 海洋汚染

Yさん

コメントをありがとうございます。お教え下さったサイト、後で読ませていただきます。

福島原発は、もう行くところまで行くことでしょう。福島周囲の海は、これから長い間、死の海になることでしょう。残念ですが、仕方ありません。この汚染がどこまで進むのか注視して行くこと、さらに同様の危険がある、他の原発に対して安全対策を更に行うこと、旧いものから廃炉にすることを要求することが大切なのではないかと思います。

こうした危機に対してパニックを起こすのは解決を遠ざけますが、危機に対して最悪の状況を想定して対策を取ることが政治・行政に求められます。が、残念ながら、彼等にその様子はありません。まだ、隠蔽し、将来の責任を逃れようという姿勢が目立ちます。

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